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    元スレ苗木誠「風邪を引いてしまった…」

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    51 = 30 :

    苗木「え? あ、そうだった…」

    桑田「すげー窮屈そうだなその服…大丈夫か? 主に頭とか?」

    山田「具合が悪いのにそのような服を着るとは…さては苗木誠殿はドM!?」

    苗木「違う違う! だ、大丈夫だよ! これにはちょっとした理由があって…!」

    桑田「理由ぅ? ふぅーん、そうなのか」

    山田「ふむ、流石ですぞ」

    苗木「なんか違う意味で納得してない!? 違うってば!」

    ~~~

    舞園「この声…桑田クンに山田クンですかね」

    セレス「…ッチ」

    舞園(舌打ち!?)

    セレス「…わたくしとしたことが、見落としてましたわ」

    舞園「ど、どうしたんですか?」

    セレス「紅茶のカップを──出しっぱなしにしたままにするなんて」

    舞園「…あっ」

    52 = 29 :

    ~~~

    桑田「なんにせよ、だ。お前が風邪引いたのは自己責任だからな」

    山田「早めに治るよう祈ってますぞ!」

    苗木「ありがと…」

    桑田「ホレ。これポカリ」ぽいっ

    苗木「わわっ! いいのっ?」

    桑田「いーに決まってんだろ。それ飲んで早く良くなれよ」

    桑田「そしたら今度キャッチボールしようぜっ? なんなら俺の剛速球を打たせてやるよう特訓すっか?」

    苗木「あはは…ありがたい話だよ…うん!」

    桑田「へへっ」

    山田「苗木誠殿、これを」

    苗木「こ、これって…」

    山田「抱き枕ですな! 夜なべして作っていてたニュータイプですな! …ぜひ使ってください」

    苗木「ありがとう…! 凄いなぁ、こんなのも作れるんだ!」

    桑田(そこは引くもんなんだがな…すげえな苗木…)

    53 :

    山田「むほほほ! いいんですぞ! いいんですぞー!」

    苗木「あ、そうだ。今度また絵の描き方を教えてよ」

    山田「むむ! 苗木誠殿は若干のセンスをお持ちですからな、いいでしょう。何時でも参ってください」

    苗木「うん!」

    桑田「そんじゃそろそろお暇するわ。安静にしておくんだぜ」

    山田「ではでは!」シュビッ

    苗木「ありがとね!」

    パタン

    苗木「…ふぅ、色々と貰ってしまった」ゴソ

    苗木「ありがとう…本当に」

    「──男同士の友情、心情、そして愛情!」

    苗木「え…?」

    「なぁーんて素晴らしいの!? あはっ! きゃは! ぎゃはははははは!」

    ジェノサイダー「萌える! チョー萌えるんですけどまいっちゃうわァー!」

    苗木「な、なななな…なんでここにジェノサイダーがっ…!?」

    54 = 39 :

    ジェノサイダーきた!!!

    55 = 7 :

    ジェノ「あーん? 苗木きゅんじゃね?」

    苗木「そうだよ! なんでボクの部屋にいるんだ!?」

    ジェノ「なんで? ぎゃはは! わっかんねーの? 忍びこんだっつーの!」

    苗木「い、何時の間に…」

    ジェノ「あの髭とデブがドア開けた瞬間? びゅっと? 天井を這って入ったーていうの?」

    苗木(虫かよ…!)

    ジェノ「ぎゃははは! ま、気にスンナ気にスンナ!」

    ジェノ「…あん? なんかローテンション気味?」

    苗木「そりゃ…風邪を引いてるからな…」

    ジェノ「んま! 風邪!? ぎゃー! えんがちょ! えんがちょ!」ばっばっ

    苗木(話してるだけで疲れてくる…)

    ジェノ「んー…根暗のもう一人の私が知ってんのかね、まぁいいや。よいしょっと」ババッ

    苗木「え」ドタリ

    苗木「な、なんだっ?」

    ジェノ「ぎゃは! 押し倒したんだよ苗木きゅぅううんっ!」

    56 :

    苗木「や、やめろ! なんでこんなことするんだよ…!」

    ジェノ「今なら簡単にコロっと逝かせそうだなって」

    苗木「いいぃっ!?」

    ジェノ「こっちはかの有名な人殺しよーん? 隙あれば殺したくなるのが性っ」

    苗木「ぐっ…でも、気にいった男しか殺さないんじゃなかったのか…!?」

    ジェノ「そのとーり、実にそのとーり。苗木、百点あげちゃう」

    ジェノ「んまあ? 白夜様ほどはいかないけど? …七十八点ぐらいは気にいってんのよ、アタシ」

    苗木「そりゃっ…どーも…!」

    ジェノ「ぎゃははは! 嬉しいっしょ? 嬉しいっしょ? ぎゃははは!」

    ジェノ「──なんにせよ、普段から殺しやすそうな隙だらけの苗木きゅんも」ぐいっ

    ジェノ「イマイチ殺せたイメージが沸きにくいってのに、今日はダメダメ、全然殺せそうよね~」

    ジェノ「いっちょ逝っとく?」カシャン

    苗木「い、いやだっ」

    ジェノ「遠慮しなくてもっ」

    苗木「してないっ」

    57 = 36 :

    本当にこんな適当なノリで殺しそうで怖い

    58 :

    苗木「というか離れろ…! ハサミを向けないでくれ…!」

    ジェノ「ん? ん? なんか今日の苗木きゅん強気? んっはー! 萌えちゃうじゃない! ネコからタチへジョブチェンジ!?」

    苗木「何を言ってるんだよ! というか、その…!」

    ジェノ「あん?」

    苗木「す、少し胸が当たってるんだよ…!」

    ジェノ「……」

    苗木「うっ…」

    ジェノ「──あ、やっばい。今のキタ、苗木殺していい?」

    苗木「ええっ!?」

    ジェノ「なにその表情、萌えるじゃない、くひっ、良い顔してるわぁあ~~~んっ」

    ジェノ「我慢できない…はぁ…はぁ…だめ、マジでやっちゃいたい…」ぺろぉん

    苗木「た、助けてェー! お願い! 本当に殺される!」

    ジェノ「んーん。誰もこないっての、着たら既に苗木きゅんは貼り付けボンバー状態だ・か・ら」

    苗木「ぎゃー!」

    ぎぃ…

    59 = 7 :

    ぎぎぎ…しゃきん!

    ジェノ「ぎゃはぁーーん! ネクタイ切ってー! ボタンを飛ばして~?」シャキンシャキン

    苗木「うわぁああっ!?」

    ジェノ「あらぁーん…見えたわ首筋、突きやすそうな柔らかい肌ァ…ぎゃはは!」

    ジェノ「あーもう堪んない、殺しちゃおっと」シャキン!

    苗木「っ…!」ばばっ

    ジェノ「バイバー―イ☆」

    ジェノ「ぶえっくし!」ポン

    苗木「………あれ?」

    腐川「………」

    苗木「今クシャミを…もしかして戻ったのか…?」

    腐川「な、なんなななんでアタシ…!? 苗木っ! アタシ!?」

    苗木「と、とにかく落ち着いて! ハサミが! 危ないから!」

    腐川「そ、そうよね…ふぅ、大丈夫…うん…って何で押し倒してるのあたし!?」

    60 :

    苗木「それは…その、ジェノサイダーになってたから…」

    腐川「こ、殺しかけてたってワケ…? な、なんでそんなこと…」

    苗木「人殺しだし仕方ないんじゃないかな…」

    腐川「そ、そんなこと理由になんないわよ…! というか何でアンタそんな呑気なワケ!?」

    苗木「え…?」

    腐川「も、もっとアタシを邪険に扱いなさいよっ…! 殺しかけたのよ!? な、なのにっ…ひゃっ?」ぐらっ

    苗木「あ! 危ない!」ぎゅっ

    腐川「あう…」

    苗木「急に倒れたら危ないって…手にハサミも持ってるんだからさ…」

    腐川「っ…は、離しなさいよ! やめて…離して!」ばっ

    苗木「あ、うん」ぱっ

    腐川「……」

    苗木「だ、大丈夫?」

    腐川「…大丈夫なわけ、ないでしょ。男に抱きつかれたのなんて初めてなんだし…くぁー! そうやってあたしを騙そうたってそうはいかないわよ!?」

    61 = 30 :

    苗木「違う違う、騙そうなんて思ってないよ」

    腐川「ぐるる…」

    苗木「…腐川さんは女の子なんだしさ、それに、殺されかけたってことも、別に腐川さんの意志じゃないんだよね?」

    腐川「……」

    苗木「それはもう分かってるよ。だから、別に腐川さんを責めることはしない」

    苗木「──とにかく大丈夫? 怪我はしてないよね?」すっ

    腐川「……っ」

    腐川「や、やめなさいよ…ちょっと…」さっ

    苗木「ご、ごめん…気安かったよね」

    腐川「ち、違くて! いや、その、えと、んぎっいいいい!」ガリガリ!

    苗木「うわぁ?!」

    腐川「はぁ…はぁ…と、とにかく! あんた風邪を引いてるんでしょ!?」

    苗木「う、うん」

    腐川「じゃ、じゃあ…これ…あげる…」すっ

    苗木「あ、これ…冷えピタ…?」

    62 = 7 :

    腐川「そ、そうよっ…それ貼って寝ときなさい…!」

    苗木「これを持ってきてくれるためにわざわざ…?」

    腐川「そうだけど!? なんか文句でもあるわけ!?」

    苗木「…ううん、ないよ。感謝してる、本当にありがとう」

    腐川「うっ…なによその笑顔…頭おかしいんじゃない…」ガリ

    苗木「あはは」

    腐川「と、とにかく…! あたしはもう帰るから…! 寝ときなさいよ! いいわね!?」

    苗木「うん! なんていうか、ありがと」

    腐川「くっ…眩しい笑顔…!」パタン

    苗木「……まさか腐川さんも来てくれるなんて」

    苗木(あれ? 冷えピタの箱の中に違うのが入ってるぞ…?)ごそごそ

    苗木「これは…レシピ本? なんでこんなものが…」

    苗木「しかもボクの好物な料理ばかり…」パラパラ

    苗木「うーん、腐川さんが入れておいてくれたのかな」

    63 :

    苗木「…とりあえずこれを読んで暇をつぶそう」

    苗木「なんだか喋りすぎて、頭が冴えちゃったよ」ゴソゴソ

    苗木「……」

    苗木「って、違う!? あの二人は!?」ばっ!

    苗木「ちょっと二人とも!? なにやってるの!?」がちゃ

    セレス「あら」

    舞園「ドロップ…くぅ…全然読めない…」

    苗木(トランプしてる──!!)

    セレス「終わりましたの? 来訪者はもう居ないのでしょうか?」

    舞園「苗木クン…身ぐるみ剥がされそうな勢いだよ…ぐすん…」

    苗木「い、居なくなりましたけど…舞園さん、とりあえずやめたら…?」

    舞園「ですよね…」

    セレス「うふふ。中々のお手前でしたわ、あ、それと苗木クン」

    苗木「は、はい?」

    セレス「お手数ですが紅茶のカップを持ってきてくださいませんこと? 出来ればシャワー室に」

    64 :

    苗木「いいですけど…まだ居座るきなんですか」

    セレス「心配なのです。苗木クンのご状態が」

    苗木「…まあ良いですけど」

    舞園「あ、私が持ってきます! 苗木クンはベッドで寝ててください」

    苗木「そ、そう?」

    舞園「はいっ!」

    苗木(この笑顔に、それよりも帰ってくれなんて言えない…)

    コンコン

    舞園「え?」

    セレス「まぁ。またどなたか来られたようですわ」

    苗木「今日はいっぱい人が来るなぁ…また二人の事は?」

    セレス「ご内密に。舞園さん、お早めに回収を」

    舞園「は、はい!」

    ~~~

    苗木「今開けるよ…誰かな──」

    66 :

    朝日奈「やっほー! 苗木、元気ー?」

    苗木「あ、朝日奈さん」

    朝日奈「えへへー。お見舞いにきたよ、風邪引いたんだって?」

    苗木「うん…ごめんね、心配かけたかな」

    朝日奈「そうだよ~? あ、ホラ私って風邪引いた事無いからわからないけれど」

    朝日奈「キツイもんなんでしょ? 苗木の顔色悪いし」

    苗木「風邪を引いた事無いって…凄いね、朝日奈さん」

    朝日奈「まね! いっつも身体動かしてれば風邪なんて引かないよ! 病原体も白血球でイチコロだよ!」

    苗木「あはは…」

    朝日奈「…えーと、今は一人?」

    苗木「えっ? な、なんで?」

    朝日奈「あーうん、実はさっきから様子をうかがってたんだけどね」

    朝日奈「みんながそろって苗木の部屋に行くもんだから、なかなか来づらくってさ~」

    67 :

    苗木「そうなんだ、うん。今は一人だよ」

    朝日奈「そっか~! そっかそっか、うんうん」

    苗木「……」

    朝日奈「……」

    苗木「…えっと部屋の中に入る?」

    朝日奈「えっ? いいの?」

    苗木「う、うん。なんだか入りたそうにしてたし…」

    朝日奈「そ、そんなことないって! もう違うよ苗木ー!」

    苗木「そ、そう?」

    朝日奈「んー……まぁ、苗木が良いって言うのなら入っちゃおうかな~」

    苗木「出来ればボクも誰か居てくれた方が嬉しいんだ。目もさめちゃったしさ」

    朝日奈「ホントっ? いいの?」

    苗木「どうぞどうぞ」

    朝日奈「えへへーおじゃましまーす」

    68 = 36 :

    ドーナツを胃に詰め込めば体調なんてあっという間に良くなるんですよね、わかります

    69 = 58 :

    苗木「よいしょっと」ゴソ…

    朝日奈「なんだかいっぱいモノがあるね…抱き枕!?」

    苗木「あ、うん。山田クンが持ってきてくれたんだ」

    朝日奈「うげぇー…なんてものを…」

    苗木「手作りらしいよ」

    朝日奈「手作り!? 器用だねー山田も…あれ? ポカリに冷えピタ、後はレシピ本?」

    苗木「うん。見てたのなら知ってると思うけれど、皆が持ってきてくれたんだ」

    苗木「ただ風邪を引いただけだって言うのに、あはは、こんなにも心配してくれるなんて」

    朝日奈「…ふーん」

    苗木「こうやって朝日奈さんもきてくれたのも、感謝してるよ」

    朝日奈「えっ!? そ、そっか…感謝してるんだ…」

    朝日奈「…あ、あのさ」もじもじ

    苗木「どうしたの?」

    朝日奈「えーっと…そのね、苗木…なんかして欲しい事、ある?」

    苗木「え? どうしたの急に?」

    70 = 60 :

    朝日奈「えっ!? あ、うん…なんか普段から苗木には特訓とか訓練とか一緒にやってくれるし…」

    朝日奈「その…なんかやれてあげたらなぁーって…思っちゃったりしてて…」

    苗木「良いよ気にしなくて。ボクが好きでやってることだし」

    朝日奈「す、好きで?」

    苗木「うん。朝日奈さんとかけっこしたり、特訓してると楽しいしさ」

    朝日奈「苗木…」

    朝日奈「……っ! そっか、じゃあ尚更だよ!」

    苗木「えっ?」

    朝日奈「な、苗木にはもっと楽しくなってもらいたい! 私だって…苗木とかけっこするの楽しいし…」ちょんちょん

    朝日奈「だから速く良くなって、一緒にかけっこしよっ! だから私に出来る事があったらなんだって言って!」

    苗木「ちょ、ちょっと朝日奈さん! おちついて…!」

    朝日奈「私は落ち着いてるよっ! 苗木! 何かして欲しことは──きゃっ!」

    ぽすんっ

    苗木「だ、大丈夫? 急に倒れたけれど…」

    72 :

    朝日奈「ご、ごめん…ベッドに寝てる上から倒れて、なんだろ急に気当たりを感じて…ハッ!?」

    朝日奈(これは廊下から感じる気配は…もしかしてさくらちゃん!?)

    ~~~

    大神「…フッ、頑張るのだぞ朝日奈」すたすた…

    ~~~

    朝日奈(このタイミングで気当たりをぶつけてくるなんて…どうしてそんなことを…)チラッ

    苗木「…?」

    朝日奈(っ!? 顔が近いよ! って、あれ? このまま看病してあげればいいのかな…?)

    朝日奈(もしかしてこの為にさくらちゃんは…が、頑張るよさくらちゃん!)ぐっ

    朝日奈「な、苗木…」ぎしっ

    苗木「あ、うんっ」

    朝日奈「何かして欲しい事、ある…?」

    苗木「べ、別に何もないけど…とりあえず朝日奈さん顔が…」

    朝日奈「…うん、知ってる」

    苗木「え…?」

    73 :

    朝日奈「わかってる…ちゃんとわかってて近づけてるんだよ…?」

    苗木「ど、どうして…」

    朝日奈「ごくん、そ、その…」

    苗木「……」

    朝日奈「…うん、なんだろうね」

    苗木「朝日奈さん…?」

    朝日奈「……」

    朝日奈「んっ!」ひょい

    苗木「わっ」

    ぎしっ! ぎしぎし…

    苗木「あ、朝日奈さんっ? な、なにをしてっ?」

    朝日奈「…寝ている苗木にまたがってる」

    苗木「見ればわかるよっ! じゃなくてどうしてこんなことを…!」

    朝日奈「ま、マッサージをしてあげるっ」

    74 :

    ごはんくぅう

    75 = 40 :

    3分待ってやる!

    76 :

    気当たりワロタwww

    さくらちゃんの看病期待支援

    78 :

    コレは期待せずにはいられない!!!!

    79 :

    82 :

    苗木「ま、マッサージっ?」

    朝日奈「う、うん。そうすれば新陳代謝も良くなるし、疲れも取れるし、なによりもきもちいし!」

    朝日奈「苗木の体調もすぐさまよくなっちゃうよ! 絶対によくなるはずだもん!」

    苗木「で、でも! あんまりマッサージってされるの得意じゃないし…!」

    苗木「それにほら! いまボクって汗をかいてるから…! き、汚いよ!」

    朝日奈「ううん。汗はきたないものなんかじゃないんだよ、努力の結晶、苗木が頑張って病気を治そうとしてる努力の雫だよ!」

    苗木(ああ、もうなにをいっても無駄な気がする!)

    朝日奈「とにかく苗木! 体の力を抜いて…」そっ

    朝日奈「だいじょうぶ、怖くないよ、平気だから」すすっ

    苗木「あっ…ちょっと…やめ…!」

    朝日奈「こうやって…んっ」ぐいぐい

    苗木「だ、だめだって…! ちょ、いや待って! うぐおっ!?」

    83 = 82 :

    朝日奈「ん、意外と凝ってるね苗木…」

    苗木「んっ…あっ…ん──!」

    朝日奈「ここらへんとかどうかなぁ~」

    苗木「んっ」

    84 :

    ドーナツ

    85 = 82 :

    ~~~

    ~~~

    舞園「い、いったいなにが起こってるんですかっ!?」

    セレス「わかりませんですわ。とにかく…」


    『朝日奈っ…さん! そんなに押したら、だめ、だって! あっ!』


    セレス「…苗木クンが喘いでいることしか確認とれませんもの」

    舞園「どうして喘いでいるんですか!? なんでですか!?」

    セレス「気持ちいいのではありません?」

    舞園「どーして気持ち良くなってるんですかー!?」

    セレス「ええ、どうしてでしょう。どうやら朝日奈さんが関係あるようにおもえますが」

    舞園「わ、わたしちょっと様子をみてきます…!」

    セレス「あら、だめですわ」がしっ

    舞園「どうしてですか!?」

    セレス「…貴女だけ行くのは十分かまいません、ですが、同時に私の姿もばれることになってしまう」「」

    86 = 82 :

    セレス「それだけは避けたいのです」

    舞園「で、でも!」

    セレス「お気持ちは十分わかりますわ」

    舞園「くっ……!」

    セレス「もう少しだけ様子を見ておくことにしましょう」

    セレス「もしや私達が勘違いをしているだけかもしれません」


    『あっ…! もっと、そのしたを…うん、そうそう…』


    セレス&舞園「…!?」

    舞園「今のでも勘違いになるんですか!?」

    セレス「…え、ええ。そのとおりですわ、実に問題ありません」

    舞園「な、なんかこおっ…凄い事になってません!? 大丈夫ですか!?」」

    87 = 82 :

    セレス「舞園さん、落ち着いてください。ともかく、今は不用意に鼓動してはいけません」

    セレス「ゆっくりと息を吸って、吐くのです。気分が落ち着きますわよ」

    舞園「すぅうううううううはぁああああああああ」

    セレス(えらい気合の入りようですわ)

    舞園「あ、ちょっと落ち着いて来ました…」

    セレス「良かったですわ」

    舞園「というか朝比奈さんが…苗木くんと仲よかったんですね…」

    セレス「今更ながらですけれど、彼は何方とも仲がよろしいみたいですわ」

    舞園「…そうみたいですね」

    セレス「以前、あのモノクマと仲良く会話しているところを見ましたわ」

    舞園「モノクマですか!?」

    セレス「ええ、そうです」

    88 = 82 :

    舞園「そ、それって…」

    セレス「はい、わたくしももしやモノクマとグルなのではないかと疑ったこともあります」

    セレス「──ですが聞き耳を立ててたところ、会話内容がどうもあやふやで」

    舞園「あやふや…?」

    セレス「ええ、帝王学について語っていると思えば、急にもやし料理の話になり

    セレス「味付けの話になったと思えば共通のブランドの話」

    セレス「はたまた甘いお菓子の話になれば、映画の感想を言い合ったりと…」

    セレス「まあ一方的にモノクマが喋り倒しているだけだったのですけれど、」

    セレス「苗木クンが何ら滞り無く絵話をスムーズに行なっていましたわ」

    舞園「すごいですね…主に苗木君が…」

    89 = 82 :

    セレス「彼は誰とも仲良くなれる力を持っているようですわね」

    舞園(確かに…このセレスさん相手でも仲良くなれてるわけだし…)

    セレス「なんか失礼なことを思われてませんこと?」

    舞園「い、いえ!」

    セレス「ともかく、今や彼に対して一人の敵は居ないと見たほうがよろしいかと」

    舞園「な、なるほど」

    セレス「そう。彼には敵が居ない…それはつまり」

    舞園「……」

    セレス「……」


    (──自分が全員に対して、敵ってことかー!)

    90 = 82 :

    セレス「……」

    舞園「……」

    セレス「舞園さん。誰かに助けをもらい、援助してもらうとお思いにならないことを助言しておきますわ」

    舞園「…はい、そのとおりかと思います」

    セレス「はい」

    舞園「じゃあ…ひとつ思ったことがあったんですけど」

    セレス「なんでしょう?」

    舞園「セレスさんは…どこまで苗木君と…」

    セレス「……」

    舞園「えっと、その…いってるんですか…?」

    セレス「……」


    セレス「キスまでですわ」

    91 = 82 :

    舞園(なんっ…!?)

    セレス「彼が寝ている間にちょろっと」

    舞園「ひ、ひどい! それが彼のファースト・キスかもしれませんよ!?」

    セレス「うふふ」

    舞園「なんてことをっ…き、ききキスって…!」

    セレス「あら、もしかして舞園さんは…されてないのですか?」

    舞園「も、もちろんですよ!」

    セレス「それはまぁ…ご愁傷様としか」

    舞園「べ、別にキスなんてしなくたって…き、気持ちが通じ合うことが大切なんです!
       そんな不意をついたキスなんてカウントはナシです! 無意味です!」

    セレス「彼の唇は柔らかく、そして水気を帯びてましたわ…」

    舞園「やめてー! あー! あー!」

    セレス「そっと唇を奪った時、なんとも言えない高揚感が──」

    93 = 82 :

    『あ…ごめん!』


    セレス「ん…?」

    舞園「あー! あー!」

    セレス「ちょっと静かに。何か様子が変ですわ…」そっ

    舞園「あー、え? どうしたんですか?」

    セレス「なにやら起こったようですの」


    『ご、ごめん…』

    『……』

    『決してわざとじゃないんだ、謝っても許してもらえないかもだけど…』

    『えへへー』

    『あの…』

    『んーん、いいんだよー苗木~……うん、今のは事故ってことで』

    『──間違って唇があたっちゃっただけ、そうでしょ?』

    94 = 82 :

    セレス&舞園「なんっ!?」

    セレス「い、いまままっ…今のは!? なんですの」

    95 :

    やっぱり誰が何と言おうと朝日奈さんが一番かわいい

    96 = 82 :

    セレス&舞園「なんっ!?」

    セレス「い、いまままっ…今のは!? なんですの!?」ぐいぐいぐい

    舞園「おち、おちち、落ち着いてセレスさん!」

    セレス「く、くちっ! 唇が! あたたって! いってててて!」

    舞園「表情がモロに出てますよ! 落ち着いて!」

    セレス「はぁっ…はぁっ…」

    舞園「はぁっ…私もびっくりしたのに、今のセレスさんの反応で吹っ飛んじゃいましたよ…!」

    セレス「──行きますわよ」

    舞園「えっ?」

    セレス「乗り込みますわ! わたしだって緊張して彼が寝ている間にしかできなかったのに…ッ」

    舞園「せ、セレスさん?」

    セレス「いちにのさん、でドアを開けますわ。ご用意を」

    98 = 82 :

    ~~~

    苗木「……」

    朝比奈「あのさー…苗木…」ちょん

    苗木「う、うん」

    朝比奈「…今のって、さ。唇がそのー触れちゃったわけじゃん…」

    苗木「そ、そうだね」

    朝比奈「ど、どおだった?」ちらっ

    苗木「どうだったって…」

    朝比奈「その~えっとね、えへへー」

    朝比奈「苗木的には…嬉しかったり、する、のかな?」

    苗木「そ、それは! その…うん、女の子と事故でもキスできちゃったら…」

    苗木「…嬉しいかな」

    朝比奈「っ! そ、そっかー! そうなんだー! へぇーふぅーん」

    苗木「ううっ…そんなに見ないでくれないかな…」

    99 = 82 :

    朝比奈「あれ苗木てれてるのっ?」

    苗木「そりゃ照れるよ…! だって、朝比奈さんは…可愛いし」

    朝比奈「えっ」

    苗木「そ、そのっ…こうやってベッドの上でくっつきあってるのも…正直、男として…うん」

    苗木「いいなって、思ってる…かな」

    朝比奈「「な、苗木っ! それちょっと…エッチだよ…」

    苗木「ううっ! わ、わかってるよ! わかってるけどさ!」

    朝比奈「…意識しちゃってるの?」

    苗木「…ちょっと」

    朝比奈「ひゃっ…しょ、しぉなんだっ…」

    苗木「……」

    朝比奈「……」

    苗木「あの、さ」

    朝比奈「あ、うん! なに苗木!?」

    苗木「う、うん。ボクってほら、頭が悪いから間違ってたら教えて欲しいんだけど…」

    100 = 40 :

    霧切「……」


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