のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:126,340,645人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報
    VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

    元スレ結衣「自販機から京子の声がする」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - ゆゆ式 + - ゆるゆり + - 鬱ゆり + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    1 2 3 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    1 :

    ~学校の帰路~


    結衣「……今日の晩御飯、何作ろうかな」

    結衣「一人だと、あんまり量を作れないし……」

    結衣「京子が泊りに来てる日なら遠慮なく作れるんだけど……」

    結衣「……」

    結衣「……」ハァ


    『いらっしゃいませ~♪』


    結衣「あれ……?」

    結衣「この声……京子?」

    2 :

    ほう

    3 = 1 :

    『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


    結衣「……京子?」


    『いらっしゃいませ~♪』


    結衣「おかしいな……自販機以外、見当たらないのに」キョロキョロ

    結衣「……ひょっとして、中に居るの?」


    『またのお越しをお待ちしていま~す♪』


    結衣「……何やってるの、そんな所で」

    4 :

    なんだ鬱展開か

    5 :

    とりこまれたか

    6 = 1 :

    結衣「あ、ひょっとしてアルバイト?学校に見つかったら怒られるぞ?」


    『……』


    結衣「だいたい、どうして突然バイトなんて……あ」

    結衣(そういえば、そろそろ私の誕生日だっけ……)


    『いらっしゃいませ~♪』


    結衣(もしかして、その為にお金を貯めてくれてるのかな……)


    『お飲み物は如何でしょうか~♪』


    結衣「……ふふふ、判ったよ、売り上げに貢献しろって言うんだろ?」

    結衣「しょうがないなあ、京子は」カチャッ

    7 :

    体温ですにゃ

    8 = 1 :

    ガラガラコローン


    『毎度ありがとうございま~す♪』


    結衣「しょうがないから、綾乃達には黙っといてあげるよ」

    結衣「あんまり無理するなよ?」


    『またのお越しをお待ちしていま~す♪』


    結衣「じゃあね、京子、バイト頑張って」

    9 :

    紙コップにおしっこするのかと思った

    10 :

    自販機バイトはたいへんだよなぁ

    11 = 1 :

    ~翌日~


    結衣「さて……そろそろ帰るかな」

    結衣(京子、今日もバイトしてるのかな)

    結衣(ちょっと寄って行こうっと……)

    あかり「……結衣ちゃん」

    結衣「あれ、あかり、どうしたの?」

    あかり「……今日も、帰っちゃうの?」

    結衣「うん、ちょっと寄る所があってね」

    あかり「そ、そっか……」

    結衣「じゃ」

    あかり「うん……ばいばい、結衣ちゃん」

    12 :

    死んでるのか

    13 = 1 :

    結衣「ん、雨が降ってきたな……」

    結衣「ちょうど傘持ってきておいてよかった……」タッタッタッ



    『いらっしゃいませ~♪』


    結衣「……京子」


    『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


    結衣「何やってるのさ、傘もささずに」

    14 = 1 :

    結衣「バイトに一生懸命なのはわかるけどさ……身体を壊したら元も子もないだろ?」


    『いらっしゃいませ~♪』


    結衣「はぁ……じゃあ、私が傘差しといてやるから、その間にバイト続けなよ」


    『まいどありがとうございま~す♪』


    結衣「どういたしまして」クスッ

    16 :

    空き缶を京子だと思い込んでるやつ思い出した

    17 :

    嫌だ怖い

    18 = 1 :

    ガラガラガラコローンッ


    『またのお越しをお待ちしてま~す♪』


    結衣「……なかなか儲かってるね、京子」


    『……』


    結衣「ま、忙しいのは良い事だよね」




      「あの子、何なのかしら、自販機の横でずっと立ってるけど」

      「待ち合わせでもしてるんじゃない?」

      「けど、自販機に話しかけてるみたいよ?」

      「え、なにそれこわい……」

      「昨日も居たし……もうここの自販機寄るの辞めよっか」

    19 = 1 :

    結衣「京子」


    『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


    結衣「最近部活、来ないよね」


    『いらっしゃいませ~♪』


    結衣「あかり達もさ、寂しがってるよ」


    『……』


    結衣「バイトが忙しいのは判るけどさ、ちょっと顔出してあげなよ」


    『またのお越しをお待ちしていま~す♪』


    結衣「はいはい……もう帰るよ、京子もバイト、頑張ってね」

    20 :

    怖いよぉ

    21 = 1 :

    ~翌日~

    ~部室~


    あかり「ゆ、結衣ちゃん?どうしたの、こんなに沢山ジュース買ってきて」

    ちなつ「わあ、色々ありますねっ」

    結衣「うん、遠慮なく飲んでよ」

    あかり「う、うん、ありがとっ、結衣ちゃん」

    ちなつ「ありがとうございますっ、結衣先輩っ」

    結衣「ははは、まあ、京子からの差し入れなんだけどね」

    あかり「え……」

    ちなつ「……え」

    22 = 16 :

    23 = 17 :

    イヤァァァーー!

    24 = 1 :

    結衣「ほら、京子も色々忙しいみたいで、部活に顔出せてないでしょ?」

    あかり「……」

    結衣「そのお詫びって意味らしいよ、昨日私が受け取ってきたんだ」

    ちなつ「……」

    結衣「ちなつちゃん達に会えなくて、京子も寂しいって言って……」

    あかり「……結衣ちゃん」

    結衣「ん?」

    ちなつ「……あ、あはは……結衣先輩、冗談なんですよね……あはは……」

    結衣「冗談?」

    ちなつ「最近、部活の雰囲気が沈んでるから……冗談で、そんな事言ってるんですよね……」

    結衣「いや、別に冗談のつもりは……」

    あかり「結衣ちゃん!」

    25 = 1 :

    結衣「な、なに、あかり……突然大きな声出して」

    あかり「……京子ちゃんは……もう居ないんだよ」

    結衣「え?」

    ちなつ「……」

    あかり「冗談でも……こういう事はしないで欲しいなって……」

    結衣「あかり?」

    ちなつ「……すみません、私、今日はもう帰りますね」

    結衣「ちなつちゃん?」

    ちなつ「すみません……」タッ

    結衣「ど、どうしちゃったの二人とも」

    あかり「……結衣ちゃんこそ、どうしちゃったの」

    26 = 17 :

    救いはないのか

    27 = 1 :

    結衣「どうしたって……私は普通だけど」

    あかり「……京子ちゃんが、可哀そうだよ」

    結衣「え?」

    あかり「結衣ちゃんがそんなんじゃ……京子ちゃんが可哀そう!」

    結衣「あ、あかり、落ち着いて……」

    あかり「結衣ちゃんの……ばかぁっ!」タッ

    結衣「あ、あかりっ!」

    28 = 1 :

    結衣「二人ともいっちゃった……」

    結衣「どうしたんだろ、京子が部活に来ないのがそんなに寂しかったのかな」

    結衣「……」ハァ

    結衣「まったく、二人にこんなさびしい思いをさせて」

    結衣「本当に、京子はしょうがないなあ……」

    29 = 1 :

    『いらっしゃいませ~♪』


    結衣「京子、今日もお邪魔するね」


    『毎度、ありがとうございま~す♪』


    結衣「今日ね、あかりやちなつちゃんと喧嘩しちゃった」


    『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


    結衣「やっぱりさ、京子が居ないと……ごらく部は駄目なんだと思うよ」


    『……』


    結衣「だからさ……早く、帰ってきてよ」

    結衣「……京子」

    30 = 5 :

    ギャグだと思っていたら

    31 = 1 :

    結衣「そういえば、そろそろ京子がバイトはじめて1週間になるよね」


    『……』


    結衣「目的の金額、溜まった?」


    『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


    結衣「そっか……まだ頑張んなきゃなんないのか」

    結衣「……」


    『……』


    結衣「……あ、あのさ、京子」

    結衣「私、別にそんな高いものじゃなくても……その……」

    32 = 1 :

    結衣(うう、私何言ってるんだ……京子は一応、誕生日プレゼントの事隠してるつもりみたいなのにっ)

    結衣(……けど、やっぱり京子が部活に来ないのは寂しいしな)


    『毎度、ありがとうございま~す♪』


    結衣(もう……京子は鈍感なんだから)

    33 = 1 :

    結衣「そろそろ暖かくなってきたね、京子」


    『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


    結衣「うん、冷たい飲み物が欲しくなる季節だね」


    『毎度ありがとうございま~す♪』


    結衣「そう毎回毎回は買ってられないよ」クス


    『……』


    結衣「もう、拗ねないでよ、京子……」



    あかり「……結衣ちゃん」

    34 :

    うわあああああああ

    35 = 1 :

    結衣「あ、あれ、あかり?」


    『いらっしゃいませ~♪』


    あかり「……こんな所に居たんだ」

    結衣「あはは、見つかっちゃったね……京子」


    『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


    あかり「きょうこ……ちゃん?」

    結衣「うん、最近京子が部活に来れなかったのは、ここでバイトしてたからなんだ」


    『毎度、ありがとうございま~す♪』


    あかり「……京子ちゃんは、ここには居ないよ」

    結衣「え……?」

    36 = 1 :

    結衣「なに言ってるの、あかり」

    あかり「……」


    『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


    結衣「京子、ここにいるじゃないか」

    あかり「……居ないよ」


    『いらっしゃいませ~♪』


    結衣「……居るよ」

    あかり「……居ないよ」


    『毎度、ありがとうございま~す♪』

    37 :

    結衣ってこんな役ばっかりだな

    38 = 1 :

    結衣「だって、京子の声、するじゃないか」

    あかり「……」


    『お飲み物』


    結衣「あかりにだって、聞こえるでしょ?これ京子の声だよ?」

    あかり「……」


    『い如何で』


    あかり「確かに……京子ちゃんの声だね」

    結衣「で、でしょ?じゃあ……」


    『しょうか~♪』

    39 :

    ほんとに京子の声だったのかw

    40 = 1 :

    .



    あかり「だって、その自販機……京子ちゃんの声を録音した自販機だもん」



    .

    41 = 1 :

    ~数ヶ月前~


    京子「み、みんな聞いて聞いて!」

    ちなつ「何ですか騒がしい……」

    あかり「どうかしたの?京子ちゃん」

    京子「当たったの!当選葉書来たの!」

    結衣「落ち着けって、京子……何の当選葉書が来たの?」

    京子「だから!自販機の音声を公募してたでしょ!あれに当たったの!」

    あかり「わあ!京子ちゃん凄いっ!」

    ちなつ「え……京子先輩、本当にあれに立候補してたんですか?」

    京子「そりゃ当然よ!」

    結衣「それって嬉しいのか……」

    42 = 17 :

    どういうことだってばよ…

    44 :

    何故殺した

    45 = 1 :

    京子「ちっちっちっ……みんな、判って無いなあ」

    結衣「何が?」

    京子「自販機って言うのは、街中に配置されてるんだよ?」

    あかり「うん、あかりも良く利用してるよぉ」

    京子「その自販機すべてから京子ちゃんの音声が聞こえる……」

    京子「こ、これって凄い事だよ!?」

    ちなつ「まあ……確かに……」

    京子「言ってみれば、この街の公共施設すべてが京子ちゃんの手に落ちたも同然だよ!?」

    あかり「す、凄いっ!?」

    結衣「いや、そんなはずないから……」

    46 = 1 :

    京子「まあ、それは言い過ぎだとしてもさ、これからは寂しい時に何時でも京子ちゃんの声が聞ける訳ですよ」

    結衣「いや、別に普通にお前に電話すれば声聞けるだろ」

    京子「お、結衣ちゃんは寂しくって私の声が聞きたくなった事があるんだね?ん?」

    結衣「なっ///」

    京子「もう、しょうがないなあ、結衣にゃんは……何時でもラブコールしてくれて、いいのよ?うふっ♪」

    結衣「……お前にはもう二度と電話しない」

    京子「じゃあ私の方からしちゃおうっと♪」

    結衣「着信拒否にするから」

    京子「ひどい!?」

    47 = 1 :

    京子「最初の1台目は、私達の通学路に設置されるんだって~」

    京子「それで生徒たちの感想を聞いて音声内容を修正して、街中に配置するらしいよ」

    京子「楽しみだねえ♪」



    けれど


    最初の1台以降の自販機が配置される事は


    無かった

    49 :

    ファッ!?

    50 = 1 :

    あかり「……京子ちゃんが、あんな事になっちゃったんだから……当然だよね……」

    結衣「……」

    あかり「……結衣ちゃんが、辛いのも判るよ」

    結衣「……」

    あかり「……けど、けど……」

    結衣「……」

    あかり「ここには、京子ちゃんは、居ないの……」

    結衣「……」

    あかり「居ないんだよ……」グスッ


    1 2 3 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - ゆゆ式 + - ゆるゆり + - 鬱ゆり + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について