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元スレ幼馴染「鶴の恩返しって、誰が悪かったんだと思う?」

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女「……早く屋上へ行きましょうか」ガシッ
男「え? あぁ、うん」
ダダダッ
幼馴染「……」
友「追わなくて良いの……って追っても意味ないか」
幼馴染「他に調べるべきことができた。友、手伝って」
友「俺、そろそろ飯食べたいんだけど」
幼馴染「五限目にでも食べなさい」
友(幼馴染の目に力が戻ってる)
友「わかったよ。手伝えば良いんだろ手伝えば」ハァ
友「で、何をするんだ?」
幼馴染「一年生の教室を回って確かめるのよ。本当に女っていう名前の子がいるかどうかね」
友「どういうことだよ?」
男「え? あぁ、うん」
ダダダッ
幼馴染「……」
友「追わなくて良いの……って追っても意味ないか」
幼馴染「他に調べるべきことができた。友、手伝って」
友「俺、そろそろ飯食べたいんだけど」
幼馴染「五限目にでも食べなさい」
友(幼馴染の目に力が戻ってる)
友「わかったよ。手伝えば良いんだろ手伝えば」ハァ
友「で、何をするんだ?」
幼馴染「一年生の教室を回って確かめるのよ。本当に女っていう名前の子がいるかどうかね」
友「どういうことだよ?」
幼馴染「アイツ……私の名前を知ってた」
友「名前?」
女『げっ、幼馴染先輩』ボソッ
幼馴染「でも私は女なんて名前は絶対に知らない。だから、あの名前はきっと偽名」
友「偽名使う意味なんかあるのかよ?」
幼馴染「わからないけどさ……。友、鶴の恩返しって話知ってる?」
友「知ってることは知ってるけど」
幼馴染「急に主人公の家に美人な女の人がやって来るんだよね、あれ」
友「……急に可愛良い女の子に告白された男の状況と似てなくもないな」
幼馴染「なんで鶴は恩返しするために、正体を隠して人間に化けたんだろうね?」
「最初から布だけ持って行けば、あんなことにはならなかったのに」
友「!」
友「名前?」
女『げっ、幼馴染先輩』ボソッ
幼馴染「でも私は女なんて名前は絶対に知らない。だから、あの名前はきっと偽名」
友「偽名使う意味なんかあるのかよ?」
幼馴染「わからないけどさ……。友、鶴の恩返しって話知ってる?」
友「知ってることは知ってるけど」
幼馴染「急に主人公の家に美人な女の人がやって来るんだよね、あれ」
友「……急に可愛良い女の子に告白された男の状況と似てなくもないな」
幼馴染「なんで鶴は恩返しするために、正体を隠して人間に化けたんだろうね?」
「最初から布だけ持って行けば、あんなことにはならなかったのに」
友「!」
幼馴染「まぁ、単なる思い過ごしって可能性も充分有り得るけどね。私昨日彼女と一悶着あったから、男経由か何かで私の名前を調べたのかも知れない」
友「……早く、一年生の教室に行くか」
幼馴染「ありがとう」
友「俺も気になってきたからな、あのマスク美人が何者なのか」
…………
女「男さん、ほらあ~んっ」
男「あ、あぁ」
(ヤ……ヤバい、会って2日の女子とこんなに接近して良い物なのか?)
女「フフフ」
友「……早く、一年生の教室に行くか」
幼馴染「ありがとう」
友「俺も気になってきたからな、あのマスク美人が何者なのか」
…………
女「男さん、ほらあ~んっ」
男「あ、あぁ」
(ヤ……ヤバい、会って2日の女子とこんなに接近して良い物なのか?)
女「フフフ」
男「ご、ごちそうさまでした」カクカク
女「そんなに固くならなくて良いに、男さんったら」クスクス
男「……」
女「どうしました?」
男「いや、何処かで女の顔を見たような気がしてさ。ちょっとそのマスク取ってみてくれよ」
「一回口元も見てみたいなぁって、それがあると声も籠もっちゃうし」
女「……」
女「駄目ですっ。実は一昨日からニキビが出来ちゃって、それを隠すために付けてるんですよ」
男「そ、そっか」
女「特に好きな人には絶対に見て欲しくないかなぁって」チラッ
男「好きな人、か。へへへ」
女「じゃあそろそろ戻りましょうか」
女「そんなに固くならなくて良いに、男さんったら」クスクス
男「……」
女「どうしました?」
男「いや、何処かで女の顔を見たような気がしてさ。ちょっとそのマスク取ってみてくれよ」
「一回口元も見てみたいなぁって、それがあると声も籠もっちゃうし」
女「……」
女「駄目ですっ。実は一昨日からニキビが出来ちゃって、それを隠すために付けてるんですよ」
男「そ、そっか」
女「特に好きな人には絶対に見て欲しくないかなぁって」チラッ
男「好きな人、か。へへへ」
女「じゃあそろそろ戻りましょうか」
…………
男「やっほー。ただいま、モテない友君」
友「……」
幼馴染「……」
男「ど、どうしたんだよお前ら。いつになく真剣な顔しちゃってさぁ」
幼馴染「取り乱すのはわかるけど、良く聞いてね」
「一年生の中に女って名前の子はただの一人もいないの」
男「え、つまりは……」
友「お前、騙されてるのさ」
男「……目眩がしてきた」クラッ
友「お前メンタル弱いな」
男「え、なんで? なんで騙されてたの俺?」
「ひょっとして壺とかいっぱい買わさせられるのか?」
友「お気の毒様です」プッ
男「お前ちょっと楽しんでないか?」
幼馴染「正直狙いは全くわからないわ。でも、早い内に聞いておいた方が傷が浅いでしょう? 気になるなら本人に尋ねるべきね」
男「やっほー。ただいま、モテない友君」
友「……」
幼馴染「……」
男「ど、どうしたんだよお前ら。いつになく真剣な顔しちゃってさぁ」
幼馴染「取り乱すのはわかるけど、良く聞いてね」
「一年生の中に女って名前の子はただの一人もいないの」
男「え、つまりは……」
友「お前、騙されてるのさ」
男「……目眩がしてきた」クラッ
友「お前メンタル弱いな」
男「え、なんで? なんで騙されてたの俺?」
「ひょっとして壺とかいっぱい買わさせられるのか?」
友「お気の毒様です」プッ
男「お前ちょっと楽しんでないか?」
幼馴染「正直狙いは全くわからないわ。でも、早い内に聞いておいた方が傷が浅いでしょう? 気になるなら本人に尋ねるべきね」
男「……わかった。放課後一緒に帰る予定だから、その時訊いてみるよ」
幼馴染「それが良いでしょうね」
男「あぁ……」
友「おい男、元気出せよ」ニヤニヤ
男「お前は元気出し過ぎだろ……もうちょっと元気ならボコボコにしてたわ」
男「つっても俺を騙すようなメリットって何だ?」
友「愉快犯か詐欺か復讐か……」
男「ロクなのねぇ」
幼馴染「それが良いでしょうね」
男「あぁ……」
友「おい男、元気出せよ」ニヤニヤ
男「お前は元気出し過ぎだろ……もうちょっと元気ならボコボコにしてたわ」
男「つっても俺を騙すようなメリットって何だ?」
友「愉快犯か詐欺か復讐か……」
男「ロクなのねぇ」
……放課後……
女「じゃあ一緒に帰りましょうか」
男「ああ」
幼馴染「……」ジトー
友(あの顔はまたダメな子モードに入ってるな……)
友「なぁ、もう尾行の意味ないんじゃないかな?」
幼馴染「何言ってるの。万が一普通に良い感じになってしまったらどうするのよ」
友「それが最善のパターンだと思うけど、どうするの?」
幼馴染「全力で空気をぶち壊してやる」ググッ
友「お、おう」
女「それで、その時に後ろの席の○○さんがですねぇ」ペラペラ
男「そ、そっかぁ」キョドキョド
幼馴染「いつあの話切り出す気よあのバカ」イライラ
友(……いざとなったらこのアホ引っ張って帰るか)
女「じゃあ一緒に帰りましょうか」
男「ああ」
幼馴染「……」ジトー
友(あの顔はまたダメな子モードに入ってるな……)
友「なぁ、もう尾行の意味ないんじゃないかな?」
幼馴染「何言ってるの。万が一普通に良い感じになってしまったらどうするのよ」
友「それが最善のパターンだと思うけど、どうするの?」
幼馴染「全力で空気をぶち壊してやる」ググッ
友「お、おう」
女「それで、その時に後ろの席の○○さんがですねぇ」ペラペラ
男「そ、そっかぁ」キョドキョド
幼馴染「いつあの話切り出す気よあのバカ」イライラ
友(……いざとなったらこのアホ引っ張って帰るか)
女「もうその時の顔が面白くって」
男「うんうん」チラッチラッ
友「にしてもアイツ、多少人見知りの気があるのは知ってたけど様子がおかしいな」
「キョロキョロしちゃって何処見てるんだろ、位置的に太股かな?」
幼馴染「流石の男だってそこまで情けない真似はしないでしょ……見てるのは茶髪の手、かな」
友「手? そりゃまた何でさ?」
幼馴染「まさかアイツ、手を繋ぐ気じゃあ……」
友「ほうほう、男もなかなかやるなぁ」
幼馴染「全力で阻止してくる」ボソッ
友「止めとけ、てか止めてくれ」ガシッ
幼馴染「はーなーしーてー!!」ジタバタ
友「何のために尾行してるのか思い出せって」
幼馴染「邪魔するために決まってんでしょーが!!」
男「うんうん」チラッチラッ
友「にしてもアイツ、多少人見知りの気があるのは知ってたけど様子がおかしいな」
「キョロキョロしちゃって何処見てるんだろ、位置的に太股かな?」
幼馴染「流石の男だってそこまで情けない真似はしないでしょ……見てるのは茶髪の手、かな」
友「手? そりゃまた何でさ?」
幼馴染「まさかアイツ、手を繋ぐ気じゃあ……」
友「ほうほう、男もなかなかやるなぁ」
幼馴染「全力で阻止してくる」ボソッ
友「止めとけ、てか止めてくれ」ガシッ
幼馴染「はーなーしーてー!!」ジタバタ
友「何のために尾行してるのか思い出せって」
幼馴染「邪魔するために決まってんでしょーが!!」
女「何だか後ろの方が騒がしいですね」
男「ペットショップからオウムが大量に逃げ出しでもしたんだろうか?」
女「動物園から大量に猿が降りて来たんじゃないでしょうか? 最近運営が上手く行っていないという噂を聞きましたから、ひょっとしたら餌不足が原因で集団脱走したのかもしれませんね」
幼馴染「腕噛み千切るわよバカー」ジタバタ
友「バカはお前だバカ!!」
男「……」ゴクッ
友(おっ、遂に手を繋ぐか?)
幼馴染「早く何処のクラス名簿にも名前がなかった話しなさいよバカー!」ジタバタ
男「……」
女「えっと、急に黙ってどうしましたか?」
ギュッ
男「ペットショップからオウムが大量に逃げ出しでもしたんだろうか?」
女「動物園から大量に猿が降りて来たんじゃないでしょうか? 最近運営が上手く行っていないという噂を聞きましたから、ひょっとしたら餌不足が原因で集団脱走したのかもしれませんね」
幼馴染「腕噛み千切るわよバカー」ジタバタ
友「バカはお前だバカ!!」
男「……」ゴクッ
友(おっ、遂に手を繋ぐか?)
幼馴染「早く何処のクラス名簿にも名前がなかった話しなさいよバカー!」ジタバタ
男「……」
女「えっと、急に黙ってどうしましたか?」
ギュッ
友(おっ! ようやく手を繋いっ……)
女「ひっ!」パシンッ
男「!」
女「ご……、ごめんなさい。ちょっとびっくりしただけです、本当です。もう大丈夫です。手、繋ぎたかったんですよね? ほら、早く手を繋ぎましょうよ」
男「え……あぁ、うん。ごめん、俺そういえば本屋寄りたかったんだわ。今日はじゃあこの辺りで」
女「違うんです、本当に大丈夫です。本当の本当に大丈夫なんですよ。ね、ほら」ガシッ
女「ほらほら、手を繋いだって私大丈夫じゃないですか? 見てくださいよ、ねぇ?」
男「……」バッ
女「あっ……」
男「……」
「じゃ、じゃあまた明日」ダダダッ
女「待ってくださいよ、ねぇ。本屋でも何処にでも付いて行きますから、私はもう大丈夫ですからっ!」
女「ひっ!」パシンッ
男「!」
女「ご……、ごめんなさい。ちょっとびっくりしただけです、本当です。もう大丈夫です。手、繋ぎたかったんですよね? ほら、早く手を繋ぎましょうよ」
男「え……あぁ、うん。ごめん、俺そういえば本屋寄りたかったんだわ。今日はじゃあこの辺りで」
女「違うんです、本当に大丈夫です。本当の本当に大丈夫なんですよ。ね、ほら」ガシッ
女「ほらほら、手を繋いだって私大丈夫じゃないですか? 見てくださいよ、ねぇ?」
男「……」バッ
女「あっ……」
男「……」
「じゃ、じゃあまた明日」ダダダッ
女「待ってくださいよ、ねぇ。本屋でも何処にでも付いて行きますから、私はもう大丈夫ですからっ!」
幼馴染「……よく分からないけど、上手くは行かなかったみたいね」ホッ
友「お前の頭の中には滅茶苦茶にすることしかないのか」
友「にしても、本当に何があったんだろうな」
幼馴染「……一人だけ、心辺りが出てきた」
友「心辺り?」
幼馴染「今から四年前、私が中学二年生だった時の部活の後輩かもしれない」
友「おいおい、もしそうだとしたら何で今まで全く気が付かなかったんだよ」
幼馴染「私の所属していた女子テニス部は特別強くもないのに変に人数が多くてね、サボリ組と真面目ちゃんグループに別れてたのよ」
「私はサボリ組だったし、彼女はすぐ転校したから結局名前も覚えていないわ」
友「お前の頭の中には滅茶苦茶にすることしかないのか」
友「にしても、本当に何があったんだろうな」
幼馴染「……一人だけ、心辺りが出てきた」
友「心辺り?」
幼馴染「今から四年前、私が中学二年生だった時の部活の後輩かもしれない」
友「おいおい、もしそうだとしたら何で今まで全く気が付かなかったんだよ」
幼馴染「私の所属していた女子テニス部は特別強くもないのに変に人数が多くてね、サボリ組と真面目ちゃんグループに別れてたのよ」
「私はサボリ組だったし、彼女はすぐ転校したから結局名前も覚えていないわ」
幼馴染「ただ、彼女を中心に起こった事件の内容に関しては忘れたくても忘れられることじゃあない」ギリッ
友「……何があったんだよ」
幼馴染「部外者に気軽に話して良いことじゃあない」
友「……じゃあ言うなよ」
幼馴染「ごめん、迂闊だった」
友「男も、同じ中学校だったんだよな?」
幼馴染「うん」
友「……」
幼馴染「裏を取りに行ってくる」タッタッタッ
友「おっ、おい! 何処に行くんだよ」
幼馴染「学校に戻るのよ。アンタも来る?」
友「……わかった、俺も行く」
友「……何があったんだよ」
幼馴染「部外者に気軽に話して良いことじゃあない」
友「……じゃあ言うなよ」
幼馴染「ごめん、迂闊だった」
友「男も、同じ中学校だったんだよな?」
幼馴染「うん」
友「……」
幼馴染「裏を取りに行ってくる」タッタッタッ
友「おっ、おい! 何処に行くんだよ」
幼馴染「学校に戻るのよ。アンタも来る?」
友「……わかった、俺も行く」
友「で、学校に何を調べに行くんだよ」
幼馴染「いくら名前を忘れたとは言え、一つにまで絞れればそれが本人か否かを判断することはできそうでしょう?」
友「どうやって絞るんだよ、茶髪の女の子をリストアップしてもらうのか?」
「なーんか現実的ではないと言うか」
幼馴染「さっきの会話を思い出しなさいよ」
友「会話?」
女『それで、その時に後ろの席の○○さんがですねぇ』ペラペラ
友「あ……」
幼馴染「アイツもすっかり油断していたみたいね。○○さんのクラスを調べて、前の席のバカを調べりゃ一撃ってワケ」
幼馴染「男が下手に揺さぶり掛けて警戒させてたら逃してる情報だったわね」ニヤッ
幼馴染「いくら名前を忘れたとは言え、一つにまで絞れればそれが本人か否かを判断することはできそうでしょう?」
友「どうやって絞るんだよ、茶髪の女の子をリストアップしてもらうのか?」
「なーんか現実的ではないと言うか」
幼馴染「さっきの会話を思い出しなさいよ」
友「会話?」
女『それで、その時に後ろの席の○○さんがですねぇ』ペラペラ
友「あ……」
幼馴染「アイツもすっかり油断していたみたいね。○○さんのクラスを調べて、前の席のバカを調べりゃ一撃ってワケ」
幼馴染「男が下手に揺さぶり掛けて警戒させてたら逃してる情報だったわね」ニヤッ
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