男(え、えぇ…エイプリルフールなんだけど、えぇ……)

幼馴染「何かやっとだね～えへへ///」

男(いや待て、幼馴染の告白の返事が嘘かもしれない！)

幼馴染(くっくっくっこれで引くに引けなくなったな男よ。後は肉体関係に持ち込めばこっちの物よ)

男(どう探りを入れれば……)ｼﾞﾘ

幼馴染(さあ、どうでる？)ｼﾞﾘ


繰り広げられる心理戦

続きはよ

さっさとくりひろげろ

さあ

はよ

パンツ燃やした

はよ

この時点ですでに面白い






はよ

パンツが家出した

まだか

パンツ食べちった

はよ

男(仮に幼馴染が騙されてる振りをしてるとして、現時点で怒ってないということは幼馴染が俺に好意を抱いてないことがわからる)

男(ならばこのままやりとりを続けていく内に冗談で終わる)

男(問題は幼馴染の返事が本当だった場合・・・自惚れた考えではあるが一応考るとすると、まず軽い空気で終わらすのが一番か？)

男(できればクズ野郎という認識を持たれたくないし、幼馴染を悲しませたくない)

男(ていうか何でこんな軽率な事したんだよおおおお)

幼馴染(ふっ必死に考え込んでるようね。だけどそんな暇は与えない)

幼馴染「おっとこｰ｣ｷﾞｭｯ

男「うひゃっ」

幼馴染「あぁ嬉しい。やっと気持ちが通じ合ったね｣ｳﾙｳﾙ

幼馴染(まずはネタバラシしにくくするために重くする)

男(うわああああ)

☆

幼馴染｢･･･｣ｷﾞｭｰ

男「お、幼馴染……？」

幼馴染｢･･･｣ｷﾞｭｯ

男(もし気持ちが本当だったら絶対言え無い。嘘ならここら辺でネタバラシがきても良い・・・！)

幼馴染「ねぇ」

男「ん？」

幼馴染「キス……したいな///」

男「」

幼馴染(隙を作らない)

はよ

はよ

まだか！

はよ

あくしろよ

男(気持ちが本当ならこのまま当然キスをする)

男(しかし嘘なら直前でお終いだろう。そして俺が散々からかわれる羽目になるだろう)

男(俺が後から嘘といっても信憑性に欠ける)

男(おそらく「そうやって逃げ場作ってたんでしょ？」と言わるのがオチだ)

男(待てよ、幼馴染の気持ちが本当だったら、俺はこんなひどい事をしてまだ己の保身に走るのか？)

男(だが嘘だったらその後それをダシにされて何されるかわからん)

幼馴染(キスを迫って畳み掛けるっ。)ｿｰ

男「ッッッ！！」

面白い

はよ

男(トイレに逃げよう！いや、仮に気持ちが本当な幼馴染にそんな事をしたら不自然に思われる)

男(そして嘘だとバレてしまってはマズイ)

男(気持ちが本当だとした時に肝心な事は、幼馴染を傷つけないこと、それは幼馴染に嘘だとわからせない事に直結する)

男(嘘だとしたら、まずは俺のその後の体裁を保てるような状態を作っておかなければ……！)

男(くそっ、せめて気持ちさえわかれば)

幼馴染(まずファーストキスで完全に後戻りできなくさせる)

幼馴染「男･･･｣ｿｰ

男(うおおおおおおお)ｶﾞｼｯ

幼馴染「？」

ハヨ

はい

これは面白い（断言）

ほ

し

男(漢を見せてみろよ俺っっ！)

男「幼馴染、ごめん！」

幼馴染「！？｣ｶﾞｰﾝ

男「あ、いや、緊張して……あの、心の準備が」

幼馴染「そ、そっか」

幼馴染(はー、ビックリさせないでよもう)

幼馴染(男にとっては私があくまでも本気態度を貫くのが一番厄介な事)

幼馴染(そうするだけで男は常にどちらのパターンも考慮して行動せざるを得ない)

幼馴染(あとは逃げ場ができないように確実に攻めるのみ)

幼馴染(家に私達以外は誰もいないし、普段通りの予定ならまだ誰もこない)

幼馴染(焦らなくても大丈夫)

幼馴染「そっか、じゃあ慣れるまで抱きしめてて？///」

男「うん・・・」

男(これは・・・まず一回断ったことで次の軽めの頼みを断れなくして承諾させると同時に、次にキスを迫ったときに断りにくくされた……！)

遊戯王でよくあるお互いの手を読みあってる時に流れてる曲が脳内再生された

きたい

④

男(もたれる幼馴染可愛いな……いいニオイするし…付き合っても……)

男(まてまて、そしたら幼馴染が嘘をついてたら思うツボじゃないか！)

男(幼馴染がどちらの気持ちにしても、俺に時間をあまり与えないはずだ)

男(モタモタ考えてたら駄目だ、最善の手を)

幼馴染｢・・・｣ｽﾘｽﾘ

男(こ、股間がっ・・・マズイ！)

ほしゅ

幼馴染(刺激は軽くて良い)

幼馴染(私がどっちの気持ちか悟らせず誘導していくにはそれが最善)

男(勃起なんてバレたら幼馴染がどっちでもマズイって！)

男(取り敢えず腰を引いて・・・)ｿｰ

幼馴染(ふ、まあいいわ)

幼馴染(じわじわ攻めて、気を取られて考える時間無くしてそのままキスを迫る)

幼馴染(勝った……っ！)

素直になれよ

どっちもさ

男(ひとまず安心だ……)

男(さて、幼馴染が嘘をついてるならキスの直前でバラすはず)

幼馴染｢･･･｣ﾋﾟﾀ

男「！？｣ﾋﾞｸ

幼馴染(効いてる効いてる)

男(落ち着け……落ち着け。俺は幼馴染がバラす前つまりキスの直前で幼馴染の気持ちを察してそれに対応すればいい)

男(そんな方法がないから困ってるんだよ！！)

支援

幼馴染(まあここらでケリね)

幼馴染「男……そろそろ///」

男(詰んだか……いや！)

男「うん、いいよ」

幼馴染「ふふ、嬉しい」

男「だけど、目を閉じててくれないか」

幼馴染(な、なにいいいいい)

幼馴染「え、えっとそれは……」

男「お願い！」

幼馴染「………」

④

はよよん

幼馴染(気が変わったのかな？どの道私にはまだ手があるから大丈夫だけどね)

幼馴染「……いいよ」

男「ごめんな、どうしても顔見られるの恥ずかしくて」

幼馴染「ううん、気にしないで」

男「じゃあ……目を……」

幼馴染「うん｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ

男(すかさず指を唇にあてる！)

男(幼馴染が嘘をついていたとしても「乙女みたいで可愛かったからからかいたくなった」と言う)

男(幼馴染が本気で、もしバレたとしても大事にはならない。俺がウブなだけで済む)

男(どちらにせよキスはしてないから罪悪感もない)

男｢｣ﾋﾟﾄ

幼馴染「ん」

男「はい、終わりな｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ

男(なにドキドキしてるんだよ俺)

幼馴染｢･･･｣ｼﾞｰ

支援が足りんと？

んっ……

④

男がなかなか可愛い