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    元スレ京太郎「扉の向こう側」 照「あはっ」

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    1 :

    扉があった。


    手の中には鍵もあった。


    だから開けた。


    それだけ。

    2 = 1 :

    京太郎「いやー長野→東京間の移動とかマジで死ぬわ」

    京太郎「路線だとサイレントヒルのほうが近いんだっけか……まぁ、いいや」


    俺の名は須賀京太郎。
    最近のトレンドだと、『何の変哲もない普通の少年』とでも言うべきなのだろうか。


    京太郎「ビバ、東京!」

    京太郎「……ビバってもう死語なんだっけか」


    白糸台駅とかいう駅の前に、俺は立っている。
    シンプルな駅だが、シンプルは良い事だ。

    新宿駅は間違った方向の進化だと俺は思う。



    京太郎「時代の流れと最近の若い子の事情は分からんな」

    京太郎「……いや、俺も若い子じゃねーか。何言ってんだ俺」

    4 :

    京太郎スレか
    支援

    5 :

    誰だこれ

    6 :

    京太郎スレの相手はわタコスって決まったはずだじぇ!

    7 = 1 :

    東京(こっち)に来たのは、進学のためだ。


    別に俺は地元で近場の通学の楽な偏差値そこそこの高校にでも良かったんだが……


    知り合いに誘われて、白糸台とかいう学校を受けてみた。受かってた。
    そんなこんなで、「友達と同じ学校に行きたかったので」
    みたいな一昔前の頭のゆるい子みたいな理由で進学先を決めてしまった。


    デーモン小暮閣下だって早稲田出てんだぞ!
    オリエンタルラジオの片割れだって慶應出てるんだ!
    お前らが笑ってる小島よしおですら早稲田出てるんだぞ!
    ムツゴロウさんなんて伝説の雀士の上、東大出だ!


    と、説得に叫ぶ教師を見たのも今は昔。


    今やアレらと同類だ。嘆くべきなのだろうか。



    京太郎「っと、人探し人探し」

    京太郎「えっと、『そのうちハゲそうな苦労人臭のする凛とした美人』だっけか」

    9 = 1 :

    「(くたばれ、照)」

    「(人をパシリか何かと勘違いしてないか、アイツ)」

    「(……一応、私は部長なんだがなぁ。だが、アレに言っても詮は無いか)」

    「はぁ……」


    部長である自分が一部員の指示で人を迎えに行っているという現状。
    しかも話を聞く限り、100%私情な理由で、だ。

    だが、断れない。

    仕方無い。

    仕方無いんだ。


    「(『あの』照の幼馴染、か。どんな人外だ)」

    「(『見れば分かる』とは言われたが、私にも許容範囲というものがある)」

    「(腕が四本あったり、口が三つも四つもあったりするのは勘弁して欲しいな)」



    そうであっても、照の幼馴染なら別に私は驚かないが。

    宮永照に家族以外の人間の知人が存在すると聞いたその時点で、私の脳の驚く部分は麻痺しているだろうし。

    11 :

    とりあえずふんふむ

    12 = 1 :

    「(探すのなら、人物的特徴よりもっと手っ取り早いものもあるしな)」

    「(この時間、この駅の前で、不自然に浮いてる学生服を探せばいい)」

    「(ほら、あっという間に見つかっ――)」


    どれ、眼が三つあるのか。耳が四つあるのか。

    その顔を拝見しようと、歩いて近づき……少年が振り向いて、私と目が合う。


    京太郎「あ」

    「あ」

    京太郎「(『そのうちハゲそうな苦労人臭のする凛とした美人』だ)」

    「(……ああ、なるほど)」


    確かに。

    確かにこれは、あの照の幼馴染だ。

    これなら、確かに間違えない。



    「(……濁ってはいないが、腐り果ててる眼だ)」

    13 :

    この京太郎は人生諦めてるのか。

    14 :

    ひどい言われようだな

    16 = 8 :

    京菫か?

    17 = 1 :

    京太郎「ここが、白糸台高校ですか」

    「ああ。荷物はそれだけか?」

    京太郎「先に宅配便で送ってましたので。寮の方に届いてんじゃないですかね」

    「そうか、それならいい。この後に何か予定は?」

    京太郎「特に無いですね。あえて言うならジャンプ読みにコンビニ行きますけど」

    「後にしろ。ちょっと顔を貸せ」

    京太郎「……屋上ですか。告白ですか」

    「違う」

    京太郎「体育館裏ですか。俺をシメるんですか」

    「違う」

    京太郎「じゃあアレですか。桜の木の下で……」

    「黙って聞け。酷薄に首を絞めて桜の木の下に埋めるぞ」

    京太郎「はい、すみません」



    「照に言われてるんだよ。まず自分の下に連れて来いと」

    18 :

    どんな絶望に浸ってきたんだよこの京ちゃんは……

    19 = 4 :

    京太郎、何があった…

    20 :

    同じ部活の先輩にパシられたり合宿にハブられたりしたんじゃないかな

    21 = 1 :

    普通だ。
    その眼以外は、普通だ。

    良かった、照よりまともだと。

    なんとかなるかもしれないと、そう思っていた。


    京太郎「へー、照ちゃんに?」

    「ああ。照に機嫌を損ねられると、私が困る」

    京太郎「ははっ、野生の虎にでも接してるみたいですねー」

    「……」

    京太郎「よくそんなノリで、照ちゃんと仲良く出来ますね」

    「慣れだ、慣れ」

    京太郎「おお、すげえ。流石照ちゃんの友達」



    「……友達?」



    だがそれは、きっと儚く散る願いに終わる。
    そんな、不思議で怖気のする確信があった。

    22 :

    清澄には入ってないだろ

    24 = 1 :

    「友達と言ったか、今」

    「笑わせるな。それに、虫酸が走るだろう」


    『アレ』と、友達?
    それは流石に、許容できない。否定せずには居られない。
    悪寒と寒気が、同時に襲って来て気持ちが悪い。


    「あんなのと友達になろうなんて『人間』が、居るわけ無いだろう」

    「だからお前も、必然的に『人間じゃない』」

    「違うか?」


    普通じゃない人間に対して普通の言葉を向けるのは、その時点で普通じゃない。
    だからコイツも、普通じゃない。

    人外を友と呼び、意思疎通し、分かり合える『人間』が居るのは、物語の中だけだ。


    京太郎「……あはっ、ひっでー。傷付きましたよ、せんぱーい」


    そんな彼が、ニッコリと笑う。
    普通の表情。普通に整った顔。普通に安心させる笑顔。

    だが腐りきった眼がその真ん中にあるだけで、全て一切合切台無しだった。

    27 :

    あのくっさい京淡SS書いたヤツか
    流し読みしただけで特定できるあたりすごい

    28 = 4 :

    >>27
    あれか…

    29 = 1 :

    「ここが、白糸台の女子麻雀部の部室だ」

    京太郎「へー、ここが……」

    「まあ、君がよくお世話になるだろう場所は男子麻雀部の方だろうが」

    京太郎「でも多分、照ちゃんにけっこう呼ばれると思うんですよね」

    「だろうな」

    京太郎「ご迷惑をお掛けします」

    「私に、そんな心にも無い事を言ってもしょうがないだろうに」

    京太郎「あ、そうですかね?」

    「そうだ。……ただいま、皆」


    部室内は牌を打つ音と擦れる音、自動卓の稼働音。
    そこに人の声が混ざった音で満ちている。

    そんな音が一瞬止まり、一斉にこっちを向いた。

    「あ、部長!」
    「お帰りなさいませ!」
    「お疲れ様です!」


    ここが私の居場所。……叶うなら、こういう手合いには一生晒したくはない場所だ。

    30 :

    >>20
    そんなひどい話があるわけないだろwww

    31 :

    スレタイで勘違いしてたが、京菫か
    支援

    32 :

    京豚はキモいんだよ 神聖不可侵である百合漫画の咲に手を出すんじゃねえ チンポ脳どもが
    百合は神聖なもので 男は汚いの わかる? お前らのしてることは いちゃついてる女の子達に うんこ投げつけて喜んでるようなものなんだよ

    あと 咲が百合漫画じゃないとか言ってる奴はアニメ見てないだろ 麻雀興味ないから 原作は知らないけど あんな百合百合してる素晴らしいアニメの原作が百合漫画じゃないわけがない それに 作者も百合好きらしいし 咲が百合漫画だというのは 紛れもない事実

    それに 百合が世間ではマイナーだとか 言ってる奴がいるけど そんなわけ ねーだろ なのはやゆるゆり らきすたがどれだけ人気だとおもってんだよ こんな当たり前のことも理解できずに 性欲のためだけに喚き散らすから京豚は馬鹿にされるんだよ

    33 = 31 :

    >>32
    百合豚発狂wwww

    京菫支援

    34 = 1 :

    「部長、宮永先輩から言付けです」

    「聞かせてくれ」

    「『先生に呼ばれたから行ってくる。待たせておいて』だそうです」

    「私は使用人か何かか……?」


    「わ、私達はそんな風に思ってませんよ!」
    「そうです! 宮永先輩が特殊なだけですって!」
    「部長を尊敬してない奴なんて、この部には絶対に居ません!」


    良い仲間が集まった部だと、私は思う。
    同級生も後輩も、先月卒業した先輩も良い人達だった。
    だからこそ、浮くのだ。


    異端は正常の中に在ってこそ、その存在を知らしめるのだから。


    「あれ? その後ろの子、誰ですか?」
    「新入生? 男子?」
    「部長の知り合いですか? 弟さんとか?」


    「ああ、こいつはな――」

    35 :

    >>33

    36 = 31 :

    >>35
    んだよ言いたいことあんならはっきり言え気色悪い

    38 = 1 :

        菫「あの照の幼馴染で、友人だそうだ」

    39 = 31 :

    >>35
    オラはよ答えろよ雑魚

    40 = 35 :

    >>33

    41 = 1 :

     



         瞬間、空気が凍った。

    42 = 31 :

    >>40
    あ??

    45 :

    携帯同士仲良くしろよ

    46 = 31 :

    一行ずつ書きはじめて草不可避
    もったいぶんじゃねーよ

    47 = 30 :

    この照はなんだかやばそう

    48 = 32 :

    「彼らはね、咲のSSが好きなのではないのよ」

    「自分の姿を須賀くんに重ね、咲キャラたちと絡みたいだけなの」

    初美「そうなんですかー?」

    「そうよ。須賀くんはかわいそうだわ。京豚の、自己投影の犠牲になってしまったせいでいろいろな人に嫌われてし亦野だから・・・」

    「京太郎SSの『京太郎』を、『俺』に置き換えて御覧なさい」

    「ほとんどのSSで、違和感なく話が進むはずよ」

    初美「うわー・・・ほんとうなのですよー」

    「こういったスレにはね、ただちにふんふむを召還しなくてはならないの」

    「『悪』をのさばらせてはいけないのよ」

    49 = 31 :

    書き溜めあるくせになにもったいぶってんだよあくしろよ

    50 = 1 :

    「何の冗談だ」「嘘」
    「ひっ」「笑えない」
    「何それ」「勘違いとか」
    「ありえないって」「夢?」


    そんな小声の囁きが、そこかしこから出始める。
    静寂が保たれたのは、その一瞬のみ。
    喋っていないと正気を保てない、そんな様相だ。

    その気持ちは、痛いほど分かる。


    京太郎「はじめまして、皆さん」

    京太郎「須賀京太郎と申します。何かとお世話になるかもしれませんが、よろしくお願いします」


    普通だ。
    普通に丁寧で、好感の持てる挨拶。

    だが。
    だが、前提が。

    あの宮永照の関係者という前提が皆の頭にある、それだけで。

    目の前のこうべを垂れる少年の行動が、ただの茶番にしか見えなくなる。


    肌が粟立つほどに、気持ち悪い。


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