元スレ久「私の姉が美穂子なわけない!」美穂子「お姉ちゃんですよ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
インターミドル
久「えっ、親父が交通事故!?」
久の母親「えぇ…、今、大会中?戻って来られるかしら?」
久「…棄権するわ。今すぐ戻る」
・
・
・
美穂子「あら…、私を苦しめたあの人…、どこに行ったのかしら」キョロキョロ
2 :
はやくつづけてください
3 :
ふぅ~む
4 = 1 :
しばらく月日が経って
美穂子「結局、戻らなかったわね。あの人、強かったから…。風越に来るかしら?」
福路父「美穂子、大切な話があるんだ」
美穂子「はい、何でしょうか?」
福路父「父さんな…。再婚する事にしたんだ」
美穂子「さ、再婚ですか!?急ではあるけど…、私はいいと思いますよ」
福路父「お前は昔から聞き分けのいい子だったな…。再婚相手に子供が居るんだ」
美穂子「あらあら…」
5 :
おっぱい的に考えれば確かに姉であるべき
6 = 1 :
福路父「経済的な理由だったり色々あって、一緒に暮らそうと思うのだが…」
美穂子「えっと…、急な話ですね。私も少し困惑してます。男性の方だと…、ちょっと緊張しますし」
福路父「いや…、女の子だよ。お前と同い年の」
美穂子「ほっ…、それなら良かった」
福路父「今日来て貰ってるから、紹介しよう。おーい」
ガチャ
久「…初めまして。上埜久と申します」ペコリ
美穂子「あ、貴方は!?」
7 = 1 :
久「あれ…、あんた確か…」ウーン
美穂子「はい!インターミドルで対戦した福路美穂子です」カイガン
久「もちろん覚えてるわよ。貴方、強かったし…。キレイな人だし」
美穂子「あ、ありがとうございます///」テレテレ
福路父「なんだ、上埜さんと知り合いか?」
美穂子「はい、同じ卓を共にしたライバルです!」
久「福路さんと決着つけたかったわね…。ちょっと急な用事でね。棄権するしか無かったの」
9 = 1 :
福路父「じゃあ、美穂子。一緒に暮らす件はいいのかね?」
美穂子「はい、家族が増えるんですね!歓迎しますよ」
久「じゃあ…、その…よろしく。私も来月から福路久になるから…」スッ
美穂子「はい、宜しくお願いします」ガシッ
握手をする二人
美穂子「ところで誕生日っていつですか?」
久「11月13日よ。あんたは?」
美穂子「私は9月24日です。私の方がお姉ちゃんですね」ウフフ
久「二ヶ月しか変わらないじゃん」ポリポリ
10 = 1 :
美穂子「妹欲しかったんですよ!お姉ちゃんって呼んでくれませんか?」ニコニコ
久「いきなり赤の他人をお姉ちゃんって呼ぶのはね…。その内ね。まぁ、私、家事とか苦手だし誰かの姉なんて相応しくないけど」
美穂子「家事ですか?それなら私に任せて下さい」
久「いや…、私もしないと。居候の身だし…」ウーン
福路父「自分の家だと思ってくれて構わんよ」
久「あ、ありがとうございます。福路さん」
福路父「もうお父さんだけどな」ガハハ
11 :
しえんです
12 = 1 :
それから福路久になり一ヶ月が経った
久「高校、どこに行こうかしらー」パタパタ
コンコン
久「はーい、どうぞー」
美穂子「う、上埜さん!?大変です!テレビが真っ暗になりました!」アワアワ
久「はいはい、今行くからね。後、テンパると上埜さん呼びになってるわよ」
美穂子「す、すいません///」
13 = 1 :
久「んーと」マジマジ
美穂子「な、直りますかね?」
久「ビデオ入力になってるだけね。ゲームとかする時はこの画面」
美穂子「ふむふむ」
久「壊れてないわよ」ポチッ
テレビ『\ハッヤリーン/ 』
久「これでいいかしら?お姉ちゃん」
美穂子「良かった…。またテレビ買い直す所だったわ…。ん!?」
美穂子「い、今なんて…」カタカタ
久「知らなーい。私、友達の雀荘行って来るわねー」フリフリ
14 :
この部長、微妙にヤンがかってるな。
15 = 3 :
かわいい
16 = 1 :
まこの雀荘
まこ「なにぃ、進路に迷ってるじゃと?」
久「うん、清澄か風越。お金的には清澄一択なのよ」モグモグ
まこ「しかし、新しい親御さん、風越の学費出してくれる言うてるんじゃろ?」
久「うん。流石に悪いかなーって。私、赤の他人だし。もちろん、実の娘みたいに可愛がって貰ってるけど」ゴクゴク
まこ「清澄は…、麻雀部ないぞ」
久「作ればいいじゃん。まぁ、全国大会の常連の風越と違って、県大会に出場すら危ういわね」モグモグ
17 = 1 :
まこ「わしは風越に進む事をオススメするの」
久「なぜ?あそこ部員が100人とか居て、公式戦すら出られない人も多いわよ」
まこ「お前さんに麻雀の才能があるからじゃ」
久「才能ねぇ…」
まこ「インターミドルで大活躍だった福路さんにも、負けてはおらんと思う」
久「それは言い過ぎよ。江口セーラ、愛宕洋榎、弘世菫と並んで比較される選手よ?」
久「まさに自慢の姉だわ。機械音痴を除けば欠点らしい欠点すらない」
久「完敗よ完敗。あの子の姉じゃなくて良かった。威厳、丸つぶれだし」シーシー
19 = 1 :
まこ「あんさん自身は、どうなんじゃ?麻雀強くなりたいんか?」
久「…えぇ。私自身、麻雀が好きだからね。もし私が全国に出れたら…とか夢みるし」
まこ「じゃあ、風越でいいと思う。親御さんには、卒業後恩返しすればいいし」
久「…そうかしらね」
まこ「いっそ、福路さんに決めて貰え。答えはわかってるが」
久「だから、今は私も福路だつーの」
久「ごっそうさん」
まこ「ほい、またの~」
20 = 1 :
美穂子の部屋
久「ってわけで、悩んでるの。清澄か風越」
美穂子「風越です」
久「清澄もいい所なのよ。学費は安いし、レディースランチなんか豪華で…」
美穂子「風越で」
久「それにここに入れば、何か運命の出会いが待ってるようなロマンチックに溢れ…」
美穂子「風越ですね」
久「…」ウーン
美穂子「風越しかないですね。受験、頑張りましょう」
21 = 1 :
久「まぁ、頭はそこそこ良い方だけど…」
美穂子「私は推薦貰いましたから、全力でサポートします」
久「でも、アルバイトする時間あるかしら?」
美穂子「風越は麻雀の強豪校です。部活の時間が大半を占めます」
久「学費が…」
美穂子「私が特待生の枠を取ります!」ガシッ
久の手を掴む美穂子
久「特待生…。学費がタダになるらしいわね」
美穂子「私が必ず取ります。それで一人分の学費が浮きます」
22 :
キャップ必死すぎぃ!
23 = 1 :
そして風越の入学式
久「いやー、受かって良かった良かった」
美穂子「信じてましたよ。ここの麻雀部は厳しい事で有名ですが…、二人で頑張りましょう」
久「そうね。ここまで来たら、何としてもレギュラーを取って…、全国大会ね!」
美穂子「はい、私達ならやれるはずです!」
コーチ「なーに、一年が生意気言ってんだゴラァ!」
久「うわっ」ビクッ
美穂子「久、私の後ろに隠れて」サッサ
24 = 1 :
コーチ「ここの麻雀部のコーチの久保貴子だよ」
美穂子「…」キッ
久「えっと…、その…よろしくお願いします」ペコリ
美穂子「宜しくお願いします」ペコリ
コーチ「お前らが、福路姉妹だな。姉は、県大会で優勝したな」
美穂子「はい」
コーチ「ふーん、お前が特待生か。まぁ、お前には特に期待してる」
美穂子「どうも」
コーチ「妹は…。まぁ、データないし知らん。私のシゴキに耐えられないなら辞めちまえ」
久「…頑張ります」
25 = 14 :
まこが中学時代に部長と知り合い・・・・だと・・・・。
26 = 1 :
>>25幼馴染じゃ無かったっけ?あれはカツ丼か。
まぁカツ丼経由って事で…
コーチ「まずお前らの実力が知りたい」
一年「はい」
コーチ「適当に卓を囲んで打ってみろ。二年、三年は一名ずつ。一年は二名だ」
久「はい!」
美穂子「はい!」
木村「校内ランキング5位の木村だ」
佐藤「校内ランキング4位の佐藤です。あんた達、運が無かったわね」
久「福路久です。宜しくお願いします」ペコリ
美穂子「福路美穂子です。お手柔らかにお願いします」ペコリ
27 :
しえー
28 = 1 :
久(張った…。いい感じの多面待ち。裏乗れば…跳満)
木村「…」トン
佐藤「…」トン
美穂子「…」トン
久(けど…、普通に上がれるとは思えない。ここは点数を減らしてでも)
久「リーチ」スチャ
美穂子(さて…、ブラフか悪待ちか…。上埜さんのリーチは読めないから楽しいわね)
29 :
風越だから県大会は一年でも出られるな
30 = 1 :
久「よし!」ピン
久「ツモった」クルクル
バシーン!
久の指で弾いて高く飛ばし、キャッチして台に叩きつけながら和了宣言
木村「あぁん」ギロッ
佐藤「なんだこの一年坊主」ジーー
美穂子「悪待ちの方でしたか。お見事」パチパチ
31 = 1 :
木村「あんたさ…、ここどこだと思ってんの?雀荘じゃねーんだからさ」ギロッ
久「えっ…あっ…、す、すいません。つい、癖で」ペコペコ
佐藤「マナー悪いよ。もう二度としないで」
久「申し訳ありません」ペコペコ
木村「にしても…素人もいい所だな。これ、多面待ち捨てて、単騎?」
佐藤「麻雀打った事あんまりないんじゃない?」
美穂子「…」イライラ
32 = 3 :
キャプテンがキレる
33 = 1 :
木村「とりあえず、コーチに報告だな」
コーチ「なんだァ!?」
佐藤「この一年、生意気です。牌を叩きつけるパフォーマンスしたり」
美穂子「ワザとじゃありません!」
久「いいのよ。私が悪いから…」シュン
コーチ「妹の方か…。ん?なんだ!?この待ち!」
佐藤「素人さんですね。なぜ風越の麻雀部に入ろうと思ったのか…」
木村「ここは、弱小校の麻雀部じゃねぇんだコラァ!」
34 = 1 :
コーチ「麻雀歴何年だ」
久「10年以上です」
コーチ「待ちは…まぁ今回は目を瞑ろう。が、牌を叩きつけるのはダメだ」
久「…はい」カタカタ
コーチ「一年生、お前らも見とけ!福路ィ!一歩前に出ろ!」
美穂子「はい」スタスタ
久「美穂…お姉ちゃん!?」
35 = 18 :
久から悪待ち取ったら何が…
36 = 1 :
コーチ「何だ、お前!?」
美穂子「コーチが福路と仰られたので」
コーチ「どこの話の流れから、お前になるんだよ!妹の方に決まってるだろ!」
久「その通りです。美穂子、私にもプライドがあるから。私のミスは、私が責任を取るわよ」
美穂子「貴方は黙ってなさい。ここは姉の私が怒られる所です。貴方のマナーを注意しなかった私に責があります」
コーチ「福路美穂子!てめぇは関係ねえぇぇぇぇぇ!」
美穂子「コーチ、久を殴るなら私が引き受けます」
37 = 3 :
かっけぇ
38 = 1 :
コーチ「木村、佐藤、福路の姉の方を抑えとけ」
木村「はい」ガシッ
佐藤「はーい」ガシッ
美穂子「辞めて下さい!」グググ
久「…」
久(きっと、痛いんだろうなぁ…)
コーチ「覚悟はいいか?ここは麻雀の名門だからな。ミスしたら容赦なく私が叩く」
久「…はい。わかりました」
バチーーーーーーーン!
コーチ「一年!見たか?もし、叩かれるのが嫌なら、辞めちまえ!」
一年「ひえぇぇぇぇぇぇ」ブルブル
39 :
キチレズじゃない福路美穂子さんは人間の鑑
40 :
既視感あると思ったら…最終的に自殺すんじゃないだろうな美穂子
41 :
部長の親って本編に出てきたの?
42 = 1 :
>>41本編にまだ出て来てないから、設定をイジれる
久「いたあぁぁぁ」ウルウル
久「口切った…」ツーー
美穂子「久、大丈夫!?大丈夫!」
久「お、大げさね…。少し血が出た程度じゃない…」
コーチ「…姉。妹を保健室に連れてっていいぞ」
木村「コーチ、待って下さい。多面待ちを捨てた闘牌の分も一発行っときましょう」
佐藤「そうですよ。他の部員に示しがつきません」
コーチ「お前らに任せる」スタスタ
44 = 1 :
保健室
久「別にこんな所来なくたって…」
美穂子「心配だから…」ポロポロ
久「なんで叩かれた私じゃなくて美穂子が泣くのよ…」
美穂子「私が代わって上げたかった…」ポロポロ
ガラガラ
木村「WAWAWA、忘れ物~」
佐藤「よっ、バカ姉妹」
美穂子「…何か用ですか?」キッ
45 :
すごい小物臭
46 = 41 :
ふぅ~むふぅ~むなるほどなるほど~
47 = 1 :
木村「多面待ち崩して、単騎にした分のパンチ」
佐藤「もう二度としないって誓うなら許してやってもいい」
久「…それは」
美穂子「あの時は、ああしなければ私が3巡以内に上がってました。先輩が振り込むと予想してましたから」
木村「一年相手に振り込むわけねーだろ!」
佐藤「特待生だからって調子にのるんじゃねぇぞ!このタコ!」
美穂子「ふん、上埜さんの方がよっぽど強い雀士だと思いましたけど。私をワクワクさせてくれますし」
久「美穂子、上級生相手にケンカ売るのは辞めなさい」
49 = 1 :
木村「なかなか生意気だな、この女」
佐藤「そうだね。適当にボコるか」
美穂子「えぇ、どうぞどうぞ…。お好きに。抵抗はしませんから」
木村「ちょっと、こっち来いよ」クイッ
美穂子「はい」
久「美穂子!?」ガタッ
美穂子「心配しないで。久は自分のスタイルを貫いて欲しいから。貴方は貴方の麻雀をしてればいいのよ」ニコッ
・
・
・
そして風越の一年生は四月で半分以上が辞めた
50 = 27 :
ひどい部だな
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