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    元スレスザク「ナナリー、寒くなってきたし車椅子をコタツにしてあげるよ」

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    1 :

    ナナリー「外もすっかり寒くなりましたね」

    スザク「そうだね。ナナリー、風邪を引かないように注意するんだ」

    ナナリー「はい。お兄様に余計な心配をかけたくはないので……くしゅんっ」

    スザク「ナナリー、大丈夫かい?」

    ナナリー「ご、ごめんなさい。そろそろ部屋に戻りますね」

    スザク「そうだね」

    ナナリー「……」

    スザク(一人では部屋の外へ満足にでることができないナナリーにとって、冬は本当に辛い季節だろうな……。僕がなんとかしてあげられればいいんだけど……)

    スザク「……そうだ」

    2 = 1 :

    数日後 ルルーシュの部屋

    「では、ここにサインを」

    咲世子「はい」

    「ありがとうございます。それでは」

    咲世子「ご苦労様でした」

    ナナリー「咲世子さん、お荷物ですか?」

    咲世子「はい。差出人は……枢木スザクさんですね」

    ナナリー「まぁ。早速開けてください」

    咲世子「はい。少々お待ちください……」

    ナナリー(スザクさんからの贈り物……。どんなものでしょうか……)

    咲世子「これは……。机と布団ですね」

    ナナリー「机とお布団ですか?」

    咲世子「どうやらコタツのようです、ナナリー様」

    ナナリー「こたつってなんですか?」

    3 = 1 :

    咲世子「日本に古くからある暖房器具の一種です。主に下半身を温めるためのものですが」

    ナナリー「早速、使ってみましょう。咲世子さん、申し訳ないのですが組み立てて頂けませんか?」

    咲世子「畏まりました」

    ナナリー(スザクさん、私がくしゃみをしたからこのようなものを……。きちんとお礼をしないと)

    咲世子「……おや?ん?」

    ナナリー「なにかありましたか?」

    咲世子「いえ……。余計な部品が……」

    ナナリー「余計な部品?」

    咲世子「説明書もありませんし……。これは私では組み立てることができない代物です」

    ナナリー「そ、そんな」

    咲世子「申し訳ありません、ナナリー様。これは私の知っているコタツとは違うようです。スザクさんにお訊ねになったほうがいいかもしれません」

    ナナリー「そう、ですか……。では、咲世子さん。生徒会室までお願いします」

    咲世子「はい」

    4 :

    しえん

    5 = 1 :

    生徒会室

    ナナリー「こんにちは」

    レイ「ナナリー、おかえりー」

    リヴァル「おかえりってなんですか?」

    レイ「だって、家族みたいなもんでしょ?」

    ナナリー「ふふ、そうですね。ここは自宅のような感じがします」

    レイ「でっしょ」

    ナナリー「ところで、スザクさんは……?」

    リヴァル「スザクは今、ルルーシュと買出しに出かけてるけど、なんか用事?」

    レイ「すぐにスザクくんだけ呼び戻してもいいけど?」

    ナナリー「そこまでは。ただ、少し聞きたいことがあるだけですので」

    レイ「聞きたいこと?」

    ナナリー「こたつです」

    レイ「こたつ?」

    6 :

    確実に寝てまうやろ

    7 :

    新手の拷問か

    8 = 1 :

    リヴァル「ああ、聞いたことあるなぁ。こっちでは一般的な暖房器具なんだろ」

    ナナリー「はい。ですが、使い方というか組み立て方がよく分からなくて」

    レイ「へー。面白そう。それ今は部屋にあるの?」

    咲世子「いえ、こちらに」

    レイ「咲世子さん?!い、いたんですか」

    咲世子「はい」

    リヴァル「これが……コタツ……へぇ……」

    レイ「寝具と机が一体化するって話は聞いたことあるけど」

    咲世子「その通りです」

    リヴァル「でもこれ、暖かいのか?エアコンでいいと思うんだけど」

    咲世子「使用されてみれば分かりますが、一度入ると抜け出せなくなりますよ?」

    リヴァル「マジすか?」

    咲世子「マジです」

    レイ「ふぅん。そんな暖房器具なら是非とも使ってみたいわねぇ」

    9 :

    KMF車椅子の人?

    10 = 1 :

    リヴァル「会長、なにする気ですか?」

    レイ「くみたてちゃおー」

    咲世子「あの、あまりおかしなことはしないほうが」

    レイ「でも、私も使ってみたいし」

    ナナリー「できるのでしたら、是非ともお願いしたいのですが……」

    レイ「このミレイちゃんにまっかせなさい」

    リヴァル「また、会長は……。でも、まあ、机に布団をひっかけるだけじゃないのか?」

    レイ「ま、テキトーにやってみましょう」

    咲世子「ミレイ様……。では、私もできるだけお手伝いさせていただきます」

    レイ「助かるわ。……しかし、この車輪はどこに使うの?」

    リヴァル「キャスターって大きさでもないし……」

    咲世子「この車輪が一番の謎なのです。コタツに車輪などありませんから」

    レイ「……背もたれ……車輪……つくえ……あ、ひらめいた。ニーナ、ちょっとちょっと」

    ニーナ「なに?」

    レイ「組み立ててみて。きっと、あなたならできるはず」

    11 = 1 :

    ニーナ「ミレイちゃん、コンビネーションレンチお願い」

    レイ「はい」

    ニーナ「ありがと。んしょ……んしょ……」グッグッ

    リヴァル「コタツの組み立てって大変なんですね」

    咲世子「あのように車を組み立てるようなことはないのですが……」

    ニーナ「あとは……多分、これが動力だから……こことここを繋げて……できたっ」

    レイ「おー、さっすがニーナ!!」

    ニーナ「そ、そんなこと……。でも、これ本当に暖房器具かな?」

    咲世子「コタツの車ですね」

    ナナリー(コタツの車……。ダメです。私では想像がおいつきません)

    レイ「ナナリー、とりあえず試乗してみる?」

    ナナリー「え、いいのですか?ミレイさんとニーナさんが先に乗られては……」

    ニーナ「ううん。こんなの恥ずかしくてのれ―――」

    レイ「ええ?!いいの!?うれしい!!さ、ニーナのろう」

    ニーナ「え、そんな、ちょっと……」

    12 :

    ニーナは本当にウザいな
    オーバー・ザ・スザクだよ

    14 :

    図解頼む

    15 = 1 :

    レイ「いっけー」ウィィィン

    ニーナ「はずかしいよぉ……」

    リヴァル「コタツって動くんですか」

    咲世子「いえ……そんなことは……」

    ナナリー「ミレイさん、どうですか?」

    レイ「うーん。確かに暖かいけど……」ウィィン

    ニーナ「部屋でしか乗れないよ……」

    ナナリー「そうなのですか?」

    レイ「だって、テーブル部分がハンドルになってるし、ナナリー一人じゃ危ないと思う」

    ニーナ「加減速も中にある弱中強のレバー調節だけだしね」

    リヴァル「そりゃ、ナナリーには危なくて乗せられないな」

    咲世子「そうですね」

    ナナリー「そんな……。でも、折角スザクさんが……」

    レイ「とりあえず本人の帰還を待ちましょう。話はそれからってことで」

    16 = 6 :

    あー、俺が膝に乗せて運転すればよくね?

    17 = 1 :

    シャーリー「遅くなりました」

    カレン「こんにちは」

    レイ「おー、シャーリーにカレン。おつかれー」ウィィン

    シャーリー「って、何遊んでるんですか!?」

    レイ「遊んでないわよ。これは立派な試乗だもの。これで改善点を箇条書きにして、より完成度の高いコタツカーを作ってもらうためのね」ウィィィィン

    シャーリー「コタツカーってなんですか!?」

    カレン(コタツが走ってる……ちょっとほしい……)

    レイ「これ、すっごく暖かいのよ。シャーリーも乗ってみる?」ウィィィィン

    シャーリー「結構です!!」

    カレン「……あの」

    レイ「なに?」

    カレン「のっても……いいですか?」

    レイ「いいわよ。ほら、おいでおいで」

    カレン「わーい」テテテッ

    18 = 1 :

    レイ「ハンドルはテーブルだから。縁を持ってズラすようにしたらいいから」

    カレン「はい」

    レイ「アクセルとブレーキは……」

    カレン「これですね」ウィィィン

    レイ「うまいうまい」

    カレン「よっ。ほっ」ウィィィィン

    シャーリー「なにやってんだか……。というかあの玩具ってだれの?」

    ナナリー「あの、あれはスザクさんからの贈り物なんです」

    シャーリー「それってナナちゃんに?」

    ナナリー「はい。きっとスザクさんが私のことを心配して贈ってくれたんだと思います」

    シャーリー「ふぅん……。そうなんだ」

    カレン「はぁ……きもちいい……ふわぁ……」

    レイ「カレン!!前!前!!」

    カレン「きゃっ!!」ギュルルルッ

    咲世子「大変危険ですね……」

    19 = 1 :

    ルルーシュ「ナナリーにコタツをプレゼントしただと?」

    スザク「ああ。喜んでくれると嬉しいんだけど」

    ルルーシュ「お前の気持ちはありがたいがな。ナナリーは……」

    スザク「分かってるよ。ナナリーのこともきちんと考えたコタツになってる」

    ルルーシュ「どういうことだ?」

    スザク「可動式コタツなんだ。僕の上司に頼んで作ってもらったんだ」

    ルルーシュ「可動式のコタツ?どういうものだ?」

    スザク「ルルーシュはコタツの形は知っているよね?」

    ルルーシュ「枢木で世話になったとき何度か見たな」

    スザク「あれに背もたれとエンジンと車輪をつけたものなんだ」

    ルルーシュ(つまりなんだ……。車輪のついたテーブルと思えばいいのか)

    スザク「エナジーフィラーの交換で何度でも使えるよ。ルルーシュもできれば試してみてくれないか?」

    ルルーシュ「まてまて。どの程度可動するのかは知らないが、ナナリーにとっては危険な乗り物だろうが。コタツって寝具でもあるんだろう?」

    スザク「寝ちゃう人はよくいるけど、でも、走ってるときに寝る人なんているかな?少なくとも僕は寝ないけど」

    ルルーシュ「お前基準で考えるな」

    20 = 1 :

    スザク「安全面だってきちんと考えているよ。心配はいらないから」

    ルルーシュ「そういうことじゃ―――」

    レイ「おー、ルルーシュ!!スザク!!おかえり!!」

    ルルーシュ「ただいまもどり……なっ?!」

    スザク「うわ……。何があったんですか?滅茶苦茶じゃないですか。机も椅子もひっくりかえって……」

    ルルーシュ「ナナリー!!」

    ナナリー「お兄様」

    ルルーシュ「怪我はないか!?何があった!?テロか?!地震か?!」

    咲世子「いえ。シャーリーさんが……」

    ルルーシュ「シャーリー?シャーリーがどうしたんですか?!」

    シャーリー「るるー……」

    ルルーシュ「シャーリー?!何があった?!」

    シャーリー「ごめんね……ルル……私……何度生まれ変わってもきっとまたルルを好きに……」

    ルルーシュ「シャーリィィィ!!」

    カレン「ルルーシュくん。シャーリーは寝ぼけてるだけだから」

    21 :

    もうスザクは車椅子職人になっちゃえよ

    22 = 1 :

    ルルーシュ「―――つまり、コタツカーを運転していたシャーリーが誤って暴走し、惨事を引き起こしたと」

    シャーリー「概ね」

    ルルーシュ「……」

    シャーリー「こ、こたつってすごいね。すぐに睡魔が襲ってきてね、それでね、すこしウトウトーってして……」

    ルルーシュ「……」

    シャーリー「ごめん……」

    ルルーシュ「……怪我はないのか?」

    シャーリー「うん……」

    ルルーシュ「なら、いい。部屋の片付けが先だ」

    シャーリー「ルル……」

    ルルーシュ「過ぎたことを言っても仕方がない。原因もはっきりしているし、これ以上追及しても事態はかわら―――」

    シャーリー「ルル、ありがとっ!!私、ルルの分まで片付けするからっ!!!」

    ルルーシュ「それは当然だろうが」

    シャーリー「……はい」

    スザク「流石はロイドさんが作っただけのことはある。どこにも傷がないし、歪みもない。シャーリーにも怪我はないっていうし、完璧だ。うん」

    23 = 1 :

    ニーナ「ふぅ……こっちは終わったよ」

    カレン「こっちもなんとか。でも、書類の一部はコーヒー塗れね。乾くまで時間かかりそう」

    レイ「あーあ……年の瀬でこれはきっついわね。残業増えちゃうわ」

    リヴァル「そんなぁ……うれしいですっ」

    レイ「あっそう。なら、リヴァルには私の分までやってもらおうかなぁ?そうしたら私は自室で優雅にケーキが食べられるし」

    リヴァル「会長と一緒じゃないと嫌なんです!!」

    シャーリー「ごめんなさい……」

    ナナリー「あ、あの……原因は私にありますから……」

    シャーリー「ナナちゃんは優しいね……」ナデナデ

    ルルーシュ「スザク、これが問題のコタツカーか」

    スザク「うん。ルルーシュも乗って―――」

    ルルーシュ「断る」

    スザク「どうしてだい?絶対に気持ちいいよ?風を切りながら暖かい気持ちになれる。あ、そうか。コタツにミカンは必需品だったね。うっかりしていた。明日、買ってくるよ」

    ルルーシュ「スザク、俺の話を聞いてくれ」

    スザク「うん」

    24 :

    誰か着る毛布をあげてやれよ

    25 = 1 :

    ルルーシュ「まず、根本的な問題だが。どうして暖房器具が走るんだ?」

    スザク「ルルーシュ、それは本気で言っているのか?」

    ルルーシュ「何が言いたい?」

    スザク「ナナリーは歩けないんだよ」

    ルルーシュ「そうだな」

    スザク「それが答えだよ。ルルーシュ」

    ルルーシュ「……おかしいな。俺には質問に答えていない気がするんだが」

    スザク「ルルーシュ。寒くなれば、外に出ている時間が減るだろ」

    ルルーシュ「暑くても減るがな」

    スザク「でも、暖かくすれば長時間の活動も可能になるじゃないか」

    ルルーシュ「厚着をすればいい」

    スザク「ルルーシュ!!ナナリーは女の子なんだ!!スカートをはきたい時もあるだろう!?」

    ルルーシュ「……」

    スザク「でも、冬は風邪をひいてしまうかもしれな。そんなときこのコタツカーがあれば、そんな心配もせず、スカートがはける。これは凄いことだ!!」

    ルルーシュ「ほう、なるほど。お前はバカなのか」

    26 :

    ロイドさん作りだしそれなりに使えるだろうな

    27 = 1 :

    スザク「どうして……?」

    ルルーシュ「確かにナナリーにはスカートをはかせる。冬でもな」

    スザク「ルルーシュがはかせていたのか!?何故だ!?こんなにも寒い日が続いているのに!!」

    ルルーシュ「兄として妹の着衣を気にするのは当然のことだろうが!!!」

    スザク「ナナリーの身を第一に考えるならもっと厚着をさせたほうがいい!!それぐらい君だったらわかるだろう?!」

    ルルーシュ「故に上着は保温性の高い衣服で身を包ませてあるんだろうが!!」

    スザク「君は何もわかっていない!!!短いスカートはお腹を冷やすことだってあるんだ!!!」

    ルルーシュ「何故そのようなことが分かる!?えぇ?!」

    スザク「女装したときに僕がそう感じたからだ!!」

    ルルーシュ「言ったはずだ、スザク!!自分を基準にして考えるなと!!!」

    スザク「仮にそうだとしても傍から見ればナナリーは寒そうだ!!厚着をさせるべきなんだよ、ルルーシュ!!」

    ルルーシュ「黙れ!!俺のコーディネートは完璧なんだよ!!口出しするな!!」

    スザク「それはならコタツカーを使ってくれ!!それで解決だ!!」

    ルルーシュ「コタツに隠れてしまってスカートをはかせた意味がなくなるだろうが!!!何故、それが分からない!!!スザァク!!!」

    ナナリー「あの……喧嘩はしないでください……お二人とも……」

    28 = 12 :

    やっぱりスザクの方がウザいな
    オーバーザニーナ

    31 = 1 :

    ニーナ「で、でも、このコタツカーはやっぱり危ないとおもうなー……」

    スザク「なんだって?」

    ニーナ「ひっ」ビクッ

    レイ「スザクくん、残念だけど確かにこれは危なっかしい乗り物よ?眠くなるし」

    スザク「それは運転手の心構えの問題です。僕は眠くなりません」

    リヴァル「いやいや、俺も乗ってみたけどコタツの魔力はすげーな。ありゃ寝ちまうって」

    シャーリー「なんか丁度良い温度なんだよね」

    カレン「うんうん」

    咲世子「あれで睡魔と闘うなど余程強靭な精神力がないと戦闘にすらならないでしょう」

    カレン「うんうん。あたしも昔よくコタツで寝ちゃって、もう大変なことに……」

    スザク「何がいけないんだい?」

    ルルーシュ「あのような乗り物の存在がだ」

    スザク「根幹を揺るがす意見だ。ナナリーもそう思っているか?」

    ナナリー「い、いえ……あの……私は乗っていませんし……」

    スザク「なら、乗ってみてくれないか。きっと良さがわかると思うから」

    32 :

    支援

    確かにスカートはスースーするだろうが、長さや布地次第では多少は軽減されないか?
    それ以前にタイツやレギンスの類をスカートの下につければいいような……

    33 = 1 :

    ルルーシュ「だから、危ないって言っているだろうが」

    スザク「ルルーシュが同乗すればいいだけじゃないか」

    ルルーシュ「……ほう?」

    スザク「ナナリーを膝の上に乗せて」

    ルルーシュ「ナナリー」

    ナナリー「お兄様」

    ルルーシュ「そこまで言うなら……。食わず嫌いはいけないしな」モゾモゾ

    ナナリー「そうですね。お兄様、何事も経験です」ギュッ

    ルルーシュ「よし、ゆっくり行くからな」

    ナナリー「はいっ」

    ルルーシュ「……」ウィィィン

    ナナリー「お兄様、あったかいです……」

    ルルーシュ「俺もだよ、ナナリー?」

    スザク「よかった……。二人とも満足している」

    カレン「なんか、あの二人、危なくない?」

    34 = 1 :

    ルルーシュ「ふぅ……」ウィィィン

    ナナリー「すぅ……すぅ……」

    スザク「どうかな、ルルーシュ?」

    ルルーシュ「ふむ……。確かに悪くはない。だが、これは……」

    シャーリー「普通のコタツにしたほうがいいんじゃ……ないかな?」

    レイ「そうよね。そもそも走る意味がないし、ルルーシュとナナリーが今の感じで外に出たら、完全にヤバい兄妹になるし」

    リヴァル「まあ、もう兄妹愛じゃ済ませられない感じになりますよね……」

    カレン「顔がいいからってなんでも許されるわけじゃないしね」

    ニーナ「……うん」

    スザク「そうか……。困ったな。折角、ナナリーのために作ったのに」

    ルルーシュ「気持ちだけ受け取っておくし、室内の移動ならこれもアリだ」

    スザク「ルルーシュ」

    ルルーシュ「ありがとう、いいクリスマスプレゼントだ」

    スザク「そういってくれると嬉しいよ。ありがとう」

    ナナリー「すぅ……おにいさまぁ……なか……あったかいです……すぅ……」

    35 = 30 :

    そういえばオナニーナは咲世子さんも毛嫌いしてるの?

    36 = 1 :

    クラブハウス

    ナナリー「あったかいです」ウィィィィン

    咲世子「すっかりお気に入りになってしまったようですね」

    ルルーシュ「コタツの魔力もあるのでしょう。室内だけなら問題も少ないですからね。咲世子さん、あとはお願いします。少し出かけてきますから」

    咲世子「はい」

    ナナリー「……♪」ウィィィィン

    C.C.「楽しそうだな?」

    ナナリー「C.C.さん。はい、それに気持ちいいんですよ?」

    C.C.「どれどれ……。ほう……いいな。これは。初体験だ」

    ナナリー「どうぞゆっくりしていってください」

    C.C.「中々にすばらしいな。ハンドルはどれかな?」

    ナナリー「運転してくれるんですか?」

    C.C.「お前では縦横無尽に動けないだろ?」

    ナナリー「では、お願いします」

    C.C.「まかせておけ。ドリフトを決めてやろう」

    37 :

    アカン

    39 = 1 :

    咲世子「……」

    C.C.「あまりスピードは出ないか……ドリフトは極められないか」

    ナナリー「ん……うぅん……」ウトウト

    C.C.「テーブルを一回転させたら……」グルンッ

    ナナリー「ん……?」

    C.C.「なるほどな、遊園地にあるコーヒーカップの要領か」クルクルクルクルクル

    ナナリー「あぁぁぁ~」

    咲世子「C.C.さん!!危険です!!そんなことをしたら遠心力で!!」

    C.C.「まだまだ回るか」グルンッグルンッグルンッグルンッグルンッ

    ナナリー「し……つぅ……さ……あっ―――」

    咲世子「ナナリーさまぁ!!!」ダダダッ

    ナナリー「きゃぁぁ―――」

    咲世子「はっ!!」パシッ!!!

    ナナリー「咲世子さん……助かりました。私、空を飛んでいたみたいですね」

    咲世子「見事なまでに放り出されました」

    40 = 1 :

    咲世子「やはり、あのコタツは危険です」

    ナナリー「そう……みたいですね……」

    咲世子「寝室に行きましょう。目を回されましたね?」

    ナナリー「え、ええ……少しだけですけど……」

    咲世子「今日のところは横になってください」

    ナナリー「はい」

    咲世子「では、参りましょう」

    ナナリー「あの……C.C.さんは?」

    咲世子「彼女も遠心力でコタツカーから放り出されました」

    ナナリー「え!?それならC.C.さんを!!」

    咲世子「ナナリー様が最優先です」

    ナナリー「C.C.さんはどうなったのですか!?」

    咲世子「壁に叩きつけられました」

    ナナリー「C.C.さん!!大丈夫ですか?!」

    C.C.「鼻血が出ただけだ。気にするな」

    41 = 1 :

    ルルーシュの部屋

    C.C.「あの乗り物、いらないならくれないか?」

    咲世子「どうするのですか?」

    C.C.「決まっている。私の私物にする。かなり興味深い乗り物だからな。ナイトメアよりもよっぽど魅力的に映る」

    咲世子「ルルーシュ様にお訊ねください。私の一存ではとても」

    C.C.「それもそうだな。使用人相手では意味がないか」

    咲世子「どちらにせよ、あのコタツカーは破棄するものと思われますが」

    C.C.「ふっ。そうだろうな。あのシスコン坊やがあの機体を妹に乗せると思えない。ナナリーが壁に叩き付けられ鼻血を出すところなんて見たくないだろうからな」

    咲世子(あの衝撃からすれば骨折していてもおかしくないのですが……)

    C.C.「ルルーシュと合流するか」

    咲世子「コタツカーのことよろしくお願いします」

    C.C.「ああ。任せておけ」

    咲世子「行ってらっしゃいませ」

    C.C.「行ってくる」ウィィィィン

    咲世子「コタツカーで出て行くとは……職務質問を受けなければよいのですが……」

    42 = 21 :

    こたつで出勤とか裏山

    43 = 1 :

    黒の騎士団アジト

    ゼロ「藤堂、この案件だが」

    藤堂「ああ、それな―――」

    ゼロ「どうした?」

    藤堂「……」

    ゼロ「ん?私の後ろになにかあるのか?」

    C.C.「ぜろー」ウィィィィン

    ゼロ「バッ!?!?」

    C.C.「ミカンたべるか?あまいぞ」

    ゼロ「何をしている!?それはなんだ!?」

    C.C.「暖かい乗り物だ」

    ゼロ「そう言う意味ではない!?貴様!!それに乗ってここまで来たのか?!」

    C.C.「なんだ?羨ましいのか?」

    ゼロ「目立つだろうが!!!誰かにここまで後をつけられていたらどうするんだ!!!」

    藤堂「C.C.。そのコタツのような車はなんだ?」

    44 :

    こたつなうえにあの服装でC.C.だからな
    3アウトだわ

    45 = 6 :

    カレンにばれるw

    46 = 21 :

    堂々としてたら案外ばれないと言うあれか

    47 :

    藤堂さんが食いついた

    48 = 1 :

    C.C.「コタツカーだ」

    藤堂「コタツカー……?」

    ゼロ「どうしてお前はそう……」

    ゼロ(って、これはスザクがナナリーのために用意したもの……。これをカレンは見ているのだぞ!!まずい!!)

    カレン「ゼロ、ラクシャータさんが呼んで……え?」

    C.C.「ん?なんだ?」

    カレン「そ、それ……」

    ゼロ「カ、カレン!!これはだな……!!」

    カレン「売ってるの?!」

    C.C.「いや、拾い物だ」

    カレン「そ、そうなんだ……」

    ゼロ(気付いていないか……)

    藤堂「……ふむ」

    ゼロ「ともかく邪魔だ。部屋で乗れ、部屋で」

    C.C.「はいはい。全く、これだから童貞坊やは。冗談も通じないとはな」ウィィィィン

    49 :

    コタツカー欲しい

    50 = 1 :

    総督府

    ロイド「え?不評だったの?」

    スザク「ええ。外で乗るには相応しくないということでした」

    ロイド「そんな。あれがコタツってやつでしょぉ?」

    スザク「ええ。まさにコタツでした」

    セシル「そのままコタツを走らせるのがダメだったんじゃ」

    ロイド「あれが完成された形だっていうから形状は変えないようにしたのに。裏目に出ちゃったわけだねぇ?」

    スザク「恐らくはそうだと思います」

    セシル「ロイドさん、やはり初めのコンセプト通りに作るべきだったんですよ」

    ロイド「セシルくんの案?うーん、どうしよっかぁ」

    セシル「あのデザインなら車椅子としてもコタツとしても違和感はありませんから」

    ロイド「なら、それでつくってみよっか?」

    スザク「あの、お二人にそこまでのご迷惑を……」

    セシル「いいのよ。良い息抜きになるから、こういうことは」

    ロイド「そーそー。とくにセシルくんがだけどね、んふふふふ」


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