そういえば安価がないな

男「……実を言うとさ。さっき風呂に一緒に入ろうって提案したのも少し油断させた所で酷い仕打ちに合わせてやろうと思ってたからなんだ」

男「でも、提案した時の嬉しそうな顔とか、身体洗う時にずっとニコニコしてるのを見てたら、なんだか……胸が痛くなってきて……」

男「俺はこんなに純粋で心優しい女の子に何をやっているんだろうって気付いたんだ」

奴隷「そうだったんですか……。だから今になって急にこんな事を……」

男「ごめんな……。本当にごめん……」

奴隷「…………」

男「……あとで、話があるから俺の部屋に来てくれ」

奴隷「……分かりました」

純愛の予感

上げて上げてドンなんてやめろよな

しえん

男の部屋

奴隷「……失礼します」

男「来たか」

奴隷「ご主人様、話とは一体……」

男「奴隷……お前は今日付けで奴隷卒業だ」

奴隷「……え？」

男「これからは奴隷じゃなく普通の女の子として生きて欲しいんだよ」

奴隷「……え、ちょっと待ってください……」

男「安心しろ。行き場はちゃんと用意してある。お前を引き取ってくれる家庭があるんだよ」

奴隷「あ、あの……私は、この屋敷にいたいです……」

男「それは駄目だ」

奴隷「……どうしてですか？」

男「俺の傍にはいちゃいけない。今は反省してるけど……いつまたお前を虐待し始めるか分からないだろ」

奴隷「……そんな、嫌です……」

安価がない

支援

男「もうこれ以上お前を苦しめたくない。だから奴隷を辞めて、これからはまっとうに生きてくれ」

奴隷「で、でも……」

男「お前が不自由しないように、引き取ってくれる家庭には毎月たんまり仕送りする」

男「もうお前は自由になっていいんだよ」

男「最低な人間の屑とは縁を切って、普通の人生を歩むんだ」

奴隷「いやです！ いやですよ！ 私はご主人様の傍にいたいんです！」

男「おかしな奴だな。自分を虐めるクズの傍にいたいのか、お前は」

奴隷「ご主人様には育ててもらったご恩があります！それはご主人様の虐待癖は、困ったものですけど……」

奴隷「一人ぼっちだった私の親になってくれたのはご主人様なんです！ 私にはご主人様しかいないんですよ……！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

男「泣いたって無駄だ。俺はもう決めた。お前は優しすぎるんだよ……。だからその優しさに付けこまれて酷い目に遭うんだ」

ほ

安価した方がいいかな
全然やってないもんな

そのままでもいいよ

もうこの流れは安価で変えて欲しくないな

たしかにもうssとしてやってけばいいと思う

は

だ

安価しなくていい
続けて続けて

安価はなしの方向で早く

奴隷「そんな事言うんだったら……ご主人様の方が虐待癖を治せばいいじゃないですか！」

男「治したくても治せないんだよ、こういうのは。一度、どっぷり浸かってしまったものからは抜け出せない」

男「お前を虐める事の快感を覚えてしまったんだ。お前を見てると虐めたくて虐めたくてムラムラするんだよ」

奴隷「……そんな」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛｯ

男「俺からは離れていなきゃまた酷い目に遭うのがオチだぞ」

奴隷「それでもいいです！ 虐待されても良いから……お願いです。私を傍に置いてください……！」

男「…………」

奴隷「ご主人様！」

男「俺はもうお前の主人じゃない。今日中に荷物をまとめろ。明日、お前を引き取ってくれる新しい親に会わせてやる」

奴隷「……ご主人様……うああああ……」

男「……すまんな。本当に……すまん」

男「でも、これで良いんだよ。お前にとってはこの方が良いんだ……」

男「おやすみ、お嬢さん」

奴隷「う……うぅ……」

了解
安価はなしの方向にするよ

朝

奴隷「……身支度、整いました」

男「……おう」

男「良かった。その気になってくれたか」

奴隷「……あの、ご主人様……」

男「……なんだ？」

奴隷「その代わり、一つ約束してくれませんか？」

男「なんだ？ なんでもいいぞ、言ってみろ」

奴隷「……私が例の家庭で“一時的”に保護されてる間に、その困った性癖を治してください」

男「だから…………無理だって言っただろ」

奴隷「そして、ご主人様が普通の人間に戻ったら、また一緒に暮らすことを約束してください」

男「……お前……」

奴隷「約束ですからね、ご主人様」ﾆｺｯ

パンツが強風で吹き飛んだ

気になって帰ってきた④

家政婦「お車は用意できておりますので」

執事「では、気をつけてください。ご主人様……それと……」

奴隷「奴隷、でいいですよ。執事さん。その代わりまたいつかこの屋敷に戻ってくる時は……」

奴隷「……奥さ……やっぱりなんでもないです」

男「何してる。行くぞ、奴隷」

奴隷「はい。今、行きます」

hayo

十分後

男「着いたぞ。ここが、お前の新しい家だ」

奴隷「随分、近いんですね。それで、家族の方は……？」

男「驚かせてやろうと思ってな。アポなしで来たんだ。だからきっと家の中にいるだろうよ」

奴隷「大丈夫なんですか？」

男「大丈夫だって。いいから、いきなりたずねて驚かしてやれよ」

奴隷「わ、分かりました」

奴隷「……すいませーん。屋敷から来た者ですけどー」ｺﾝｺﾝ

奴隷「すいませーん……誰か……わっ、勝手に開いた？」

奴隷「入っていいのかな……。あの、すいません、誰かいませんかー？……きゃあっ！？」ｽﾞﾎﾞｯ

奴隷「うわああああっ！？ お、落とし穴！？」

男「あははははははっ！！」

奴隷「……あの、ご主人、様？」

男「このプラカード、声に出して読んでみ？」

奴隷「えっと……」

奴隷「……ドッキリ大成功？」

ワロタ

おいｗｗｗ

奴隷「あの、よく意味が……」

男「あははははっ！ ぽかーんってしてるな。分からないのか？」

男「一芝居うってたんだよ！ 奴隷を辞めて、新しい家庭で生きろ、って嘘ついたのさ！」

奴隷「え……いや、え？ は？」

男「お前は騙されてたってわけだよ。お分かり？」

奴隷「え……そんな、ちょっと……えええええっ！？」

なんか安心した

演技派だなこの男

パンツが風で舞い戻ってきた

なんだか複雑な気分

ほっとした

奴隷「つまり、昨夜、ご主人様の部屋に呼ばれて、言われた事は全部嘘だったんですか？」

男「そうだよ。その通り。これからもお前は俺の専属奴隷だって事！ 良かったな！ 昨日あんだけ泣いてたもんなー」

男「ご主人様の傍にいたい……って」

奴隷「……ひ、酷すぎませんか……ご主人様ぁ……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

男「なんだよ、泣き虫だな。騙されて悔しいのか？」

奴隷「違いますっ……嬉し涙です……」

男「え？」

奴隷「ご主人様の馬鹿馬鹿馬鹿！ 昨夜私がどんだけ泣いたと思ってるんですか！ 馬鹿！ この馬鹿！ えっと、馬鹿！」

男「……いや、あの……奴隷、さん？」

奴隷「ああ、もう、一時は意地でも出て行かないって思いましたけど、ご主人様の意思を尊重して、出て行く事を決意したのに……」

奴隷「本当に、貴方って人は……！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

奴隷「これからも傍にいていいんですよね！？」

男「あぁ、うん……」

奴隷「もう、出て行けとか、言ったりしませんよね！？」

男「は、はい」

奴隷「良かった……。あぁ……よかった……」ﾆｺﾆｺ

男「……なんか、思ってた反応と違うな……」

奴隷「これからも私はご主人様の奴隷……うふふふ」

男「……なんか変な方向に目覚めてないか、お前？」

奴隷「いえいえ。そんな事ないですって。ささ、帰りましょー、ご主人様ぁ」

男「あ、あぁ、うん」