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    元スレ穏乃「憧!増水してる川見にいこ!」 憧「濡れるからやだ」

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    1 :



    ザーザー

    穏乃「憧の奴なんか変わったな。昔は台風がきたらあっちのほうから誘ってきたのに」トボトボ

    穏乃「最近は毎回断られてる……」

    穏乃「憧、もしかして私のこと嫌いになっちゃったのかな」

    穏乃「それにしてもすごい風。でも雨の量はそんなでもない。あまり期待しないでおこ」

    穏乃「お、丁度いい大きさの木の枝が」ヒョイ

    穏乃「キンキンキン! こどものこーろのゆめーは♪」ブンブン

    穏乃「いろあせないーらくがーきで♪」ブンブン

    穏乃「おもうーままーかき……」ブン

    穏乃「憧……」トボトボ

    2 :

    濡れる(意味深)

    3 :

    ふむ

    4 :

    ふんふむ

    5 = 1 :



    ドドドドドド

    穏乃「うーん、やっぱりそうでもないか」

    穏乃「前回は橋の上まで水がのぼってたのになー」

    穏乃「なんかおもろくないし帰ろ」

     「―――」ドンブラコ
     「――!――!!」ドンブラコ

    穏乃「ん?なんだあれ、人が流されてる!?」

     「ワハハ、これはまずいぞー」
     「うわああ!助けてくれー!」

    穏乃「蒲原さんと衣さん!?なんで奈良に」

    穏乃「じゃなくて!助けないと!」

    6 :

    穏憧かと思いきやワハ衣スレか

    7 = 1 :


    穏乃「おーい!二人とも!」

    「助けt」ゴボボ

    蒲原「衣!ちくしょう私につかまれ」

    穏乃「蒲原さん、こっち見えますか!?」

    蒲原「あ、穏乃!」

    穏乃「今から手を出します!思いっきり腕伸ばしてください!」

    蒲原(この速さで掴まったら穏乃も巻き添えに……)

    蒲原(ああだめだ、衣がもう意識がない!くそっ)

    穏乃「こっちです」グイ

    蒲原「すまない」グッ

    穏乃「あっ」ズル

    8 :

    なんでその二人はセットで出てきて不幸になるんだよwwwwwwwwwwwwwww

    9 :

    コント番組の定番キャラネタみたいになってきてるな

    10 = 1 :


    穏乃「うあああ」ボチャン

    蒲原「大丈夫か、穏乃!」ドンブラコ

    穏乃「だ、大丈夫です」ドンブラコ

    穏乃「私の背中に捕まってください。途中で急なカーブがあるのでそこで岸にあがれるよう全力で泳ぎます」

    蒲原「衣もいるぞ?いけるのか?」

    穏乃「私、泳ぎ得意なんです」

    穏乃「うおおおおお!」ジャバジャバ

    穏乃「命を燃やせええ!」ジャバババ

    11 :

    カンコロの初出は焼き肉のやつかね

    もはや様式美

    12 = 1 :


    ガシッ

    穏乃「はぁー、はぁー、やっと着いた」

    穏乃「蒲原さん!先に衣さんと一緒にあがってください」

    蒲原「よいっしょ、ありがとう穏乃、ほら掴まって」

    穏乃「いえ、二人とも無事で本当に良かったです」グイ

    蒲原「九死に一生だぞ。穏乃さまさまだ」ワハハ

    穏乃「あれ?ジャージが何か引っかかって上がれ、」グイグイ

    蒲原「し、穏乃!後ろ、流木がっ、」

    穏乃「――え?」

    ゴン

    13 :

    おい

    14 = 2 :

    ジャージがなきゃ即死だった

    15 = 6 :

    おい


    おい

    16 = 1 :





    「負傷者の容態は?」
    「昏睡状態。耳から流血して、頭蓋裂傷の恐れが」
    「それと大量の水を飲んでいて、酸欠で手足の痙攣も」
    「ここまで運ばれてくるのに何分かかってる?」
    「おおよそ十分です。近くに通報者がいて助かりました」
    「すぐにオペ室とICU空けて」
    「できてます」
    「血液型は?それと過去の手術歴」
    「血液はB、今まで健康です」
    「私がつくまで抗菌薬投与と肺吸引ノズルつけといて。片肺に送酸素も併設で」
    「わかりました」
    「……歳は?」
    「16です」
    「あとは親御さん呼んでおいて」

    「もしもがあるかもしれないから」

    17 :

    うわあああああああ

    18 = 8 :

    誰か憩さんかBJ呼んで来い

    19 = 6 :

    それでも小走先輩なら…

    20 = 1 :


    ピ ピ ピ ピ ピ

    穏乃「……」

    「やっと集中治療室出れたね。全く一週間も会えないから心配だったよ」

    穏乃「……」

    「みんなは明日来るって。ちゃんとみんなも心配してるから気にすんなよ?」

    穏乃「……」

    「最近また宥さんが部活でてきてくれてさー。ハルエが忙しくていなくても四人で打てるんだよ」

    穏乃「……」

    「今日なんてずっと私がトップ!玄がラスばっかで、涙目で可哀想だったな」

    穏乃「……」

    「でも、最後は赤ドラと槓ドラ爆ノリでトップ終わり。すごい喜んでたよ」

    穏乃「……」

    「そんでもって灼がさ、玄の責任払いでとんじゃって、なんてっ、言ったと、お、思う?」

    穏乃「……」

    21 :

    おまたせ!大天使の息吹一枚しかないけどいいかな?

    22 :

    まっ、心配しなさんな

    23 :

    クソッ蒲原と衣がいなければこんなことにはっ…

    24 :

    クソワハハめ…

    25 :

    やめるのです!

    26 :

    >>21
    ああ^~いいっすね^~

    27 = 1 :


    「これが、あっ、」ポロポロ

    「憧、帰ろう。そろそろ七時だ」

    穏乃「そうね、また明日もこれるんでしょう?」

    ガラガラ

    「君達は……」

    「……」ションボリ

    蒲原「蒲原智美です。こっちは天江衣です。穏乃さんに助けt」

    バッチン

    「なんで、なんであんたたちは元気なのにっ、しずは、意識が!」

    「おい憧」ガシ

    「はなして!おかしいよ!なんでこいつらの変わりにしずがこんな目に合わなくちゃいけないんだよ!!」

    蒲原「おっしゃるとおりです。私達にお詫びの言葉もありません」

    蒲原「衣」

    「……うん」

    28 = 1 :


    「ど、土下座……っ?」プルプル

     バコ

    蒲原「ぅうっ」

    「!っ、智美、」

    「憧ぉっ、もうやめろ!」

    「こ、こいつら殺して、私も死ぬっ!」

    バシ

    「……」ヒリヒリ

    穏乃「めったなこと言わないで憧ちゃん」

    穏乃「それじゃあただ、悲しむ人を増やすだけだわ」

    「う、あああっ」

    穏乃「あなたたち、ちょっとついてきて」

    蒲原「はい」

    29 = 1 :


    蒲原「ごめんなさい」

    穏乃「なぜ謝るの?」

    蒲原「私達のせいで穏乃がこんなことに、」

    穏乃「それはおかしいわ」

    蒲原「え?」

    穏乃「あの子は自分で助けようと思って行動を起こしたのよ」

    穏乃「結果がどうあれ、あの子は正義のもとに動いた」

    穏乃「むしろ、あなたたちが無事でよかった」

    穏乃「生きていてくれてありがとう。あの子は私の自慢だわ」

    蒲原「……」

    蒲原「……本当に、本当にすいません」

    「……ごめんなさい」グズグズ

    穏乃「穏乃は、大丈夫よ。また元気になるから」

    30 :

    ワハハはもう定番だな
    そのうち尖閣諸島とか竹島に上陸しそうだな

    33 = 1 :


    一週間後

    「やっほー。今日はちょっとおそくなったよごめん」

    「見てこれ、クラスのみんな千羽鶴折ったんだよ」ジャーン

    「ちゃんと折る紙の色考えてグラデーションになってんの」

    「ほら、それに添え書きも」

    「あ、この前、蒲原さんにひどいこと言って殴っちゃったんだけど、ちゃんとあのあと謝ったから!」

    「しずはやっぱすごいよ。茶色く濁った川に流れた人を助けようとできるなんて」

    「早く起きてみんなを安心させてほしいな」

    「私を……安心させて」

     『ごめん』

    「え?」

    穏乃「……」

    「幻聴……か、でも久しぶりに声聞けた気がするし、またがんばれるよ」

    「明日もくるから!」

    34 :

    完結おなしゃす

    35 :

    ここまで1巡先なし

    36 = 6 :

    救いはないのですか…

    37 :

    いつぞやのてるてるぱーは幽体離脱でクンカクンカスーハースーハーしてたな

    38 = 1 :


    その日の夜

     『憧、憧、おい憧』

    「ん、しず……?」

     『はは、ごめんねこんな夜中に』

    「……?」

     『いや、ちょっと最後に言いたいことがさ』

    「最後?なんで最後?」

     『お別れってやつだよ』

    「お別れ?どこか行っちゃうの?和みたいに」

     『和よりも遠くかな。また会えるのは確率で言えばすごく低い』

    39 = 35 :

    おい

    おいおいおい

    40 = 1 :

    「いやだよそんなの」

     『ごめん、時間がないんだ。色々話したかったことがあるけど、一言伝えたかったことある』

    「やだ、しずどこもいかないで」

     『私は憧のことが好きだったよ。これだけ。じゃあね』

    ………


    「うあああああああ!」

    「ゆ、夢?」ジットリ

    「もうやだぁ、しずぅ……」ポロポロ

    41 :

    おい…

    42 = 1 :


    「ていう夢を昨日見てさ、ははは……」ゲッソリ

    (憧ちゃん、体すごく細くなった。ご飯食べれてないんだろうな)

    「で、でも穏乃は別にまだ死んだわけじゃ、あ、」

    「ううんいいよ。グチっていうか嫌な夢だったから聞いて欲しかっただけだし」

    「部活前なのにこんな話してごめんね」

    「穏乃ちゃんは絶対目を覚ますよ!」

    「なんで、そんなはっきり言えるの?もう二週間だよ!?」

    「穏乃ちゃんだからです!穏乃ちゃんがそんなことでくたばるわけない!」

    「私は信じてるよ。あんな元気な子みたことないからね」フンス

    「……ありかとう、玄」

    ガラッ

    赤土「お、おい!」

    赤土「し、しししずが!」

    43 :

    しずが静かになった!

    44 :

    >>43

    45 = 31 :

    やめーや

    47 = 17 :

    やってしまいましたなぁ

    48 = 37 :

    ??「おまたせっ!!」

    49 = 1 :


    穏乃「……」ボー

     「これ何本に見える?」

    穏乃「三本です」

     「ここがどこかは?」

    穏乃「んー、なんだっけ」

     「病院です」

    穏乃「ビョウイン?ああ、病院か。なんでここにいるんです?」

     「あなたは川で流木に頭を打たれ、大変危険な状態になりました」

    穏乃「……」

     「そして二週間ぶりに目が覚めたわけです」

    穏乃「……??」

     「先生、この子まさか」
     「かもしれない。君、自分の名前は?」

    穏乃「名前?私の名前……」

    穏乃「――わからないです」

    50 :

    ワハハ…


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