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    元スレ玄「おはぎ作ってきたよ~」

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    1 :

    穏乃「あー、お腹すいたな~」

    「灼、買い出し行ってきて」

    「こういうのは後輩が行くもんでしょ」

    「今日灼が一番負けてるじゃん」

    「えー」

    穏乃「ラーメン食べたいなー」

    「あ、あのー……おなか空いたんなら……」イソイソ

    2 :

    あのコピペ思い出した

    3 :


    おいやめろ

    4 :

    大丈夫だ俺が全部食う

    6 :

    俺は食わないよ

    7 = 1 :

    穏乃「えっ、なになに? 食べ物?」

    「いじきたないよシズ」

    「えへへ、これなんだけど……」

    「おお、でかい重箱」

    穏乃「もったいぶらないで早く見せてくださいよー玄さーん」

    「実は、おはぎ作ってきたんだよ~」

    「えっ……」

    「それ、玄の手作りなの?」

    「うんっ、頑張っていっぱい作っちゃった!」

    穏乃「…………」

    「ほら、どうぞ穏乃ちゃん」

    穏乃「え、あー……うん」

    「手作りのおはぎかあ……あはは」

    「…………」

    (あ、あれ?)

    8 :

    誰もが考える出オチをスルーした上で成立させるのは極めて高等な技術

    9 :

    玄の手汗付きおはぎ食べたい

    10 :

    実際のところお姉ちゃんが普通に食べてその流れでみんな食べる

    11 :


    「おはぎ作ってきたよ」

    「全部私がいただきます」

    「引っ込んでろガチレズ淫乱ピンク」

    12 = 1 :

    「あ、ほら……これがあんこで、こっちが胡麻で、これがきな粉なんだよ」

    穏乃「…………」

    「どれでも好きなの取っていいよ、ほらっ」

    「…………」

    「あっ、もしかして皆おはぎ嫌いだったかな……」

    「いや……そーゆうわけじゃ」

    「ないんだけど……ねえ」

    ガチャ
    晴絵「おーっす、みんな揃ってるなー」

    「あ、ハルちゃん」

    晴絵「お菓子いっぱい買ってきたぞ。これを食べて今日も部活がんばろー」

    「さっすが晴絵、気が効くう~」

    穏乃「私ちょーどお腹すいてたんですよお~」

    「あ、あの……」

    「玄ちゃん、もう、やめとこ、ね」

    「あう……」

    13 :

    やめるのですボクたち!

    14 :

    オハギ食べるのですぼくたち!

    15 :

    スパイシーな味がしそう

    16 = 1 :

    穏乃「おい憧、カントリーマアムのバニラばっか食うなよー」

    「いいじゃん、私バニラ派なんですけど」

    穏乃「私はバニラとココアをバランスよく食べたい派なんだよお」

    「源氏パイうめえ」

    晴絵「ほら、宥も玄も遠慮せずに食べなよ。
       早く食べないと食いつくされちゃうぞ」

    「あ、はい……」

    「それじゃあいただきます」

    晴絵「ん? 玄、なんだその重箱は」

    「え? あっ……こ、これはなんでもないです」

    晴絵「なんでもないことはないだろ、そんな立派な重箱。ちょっと見せてよ」

    「いや、これは、その、ほんとに、何も……」

    「……晴絵ー、なんでもないって言ってんだからやめときなよ」

    「そ、そうだよハルちゃん……」

    晴絵「えー、お前らも気になるだろ? ほら、早く見せてよ玄」

    「はうう……」

    17 :

    玄のおはぎとか1万出すわ

    18 :

    できれば作る時は手を洗わずに
    トイレに行った後や鼻をかんだ後に
    作って欲しい

    19 = 1 :

    晴絵「おおー、おはぎじゃないか!
       これもしかして、玄が作ったのか?」

    「はい……そうです……」

    晴絵「すごいなあ、こんなに綺麗に作れるなんて!
       玄にこんな特技があったなんて知らなかったよ~」

    「…………」

    晴絵「あっ、もしかして……これ、今日皆で食べるために持ってきたとか?」

    「あ、そ、それは、その……」

    晴絵「あー。じゃあ悪いことしちゃったなあ……
       お菓子買ってこなきゃよかった」

    「いえ、いいんです、もう、ほんとに……」

    晴絵「そうだ、じゃあこれ皆で持って帰ることにしようか。
       せっかく持ってきてくれたのに、食べないのはアレだしな」

    「ええ……」

    「ハルちゃん……」

    晴絵「ちょっと職員室からタッパーもらってくる!」タタタッ

    「…………」

    21 = 1 :

    「チッ……」

    「はあ……」

    穏乃「これだから赤土さんはー」

    「…………ごめんなさい」

    「別に玄が謝ることないんじゃない?」

    「そうそう」

    「……」

    ガチャ
    晴絵「タッパー貰ってきたぞー。じゃあ皆のぶん取り分けるか~」

    「はい……」

    晴絵「ひい、ふう、みい……1人5個ずつでピッタリだな」

    (作りすぎだろ……)

    晴絵「はい、これが灼のぶん、こっちが穏乃のぶん」

    穏乃「あはは、ボリューミーですねえ……」ズシッ

    「あっ、私おはぎ苦手だからいらないですぅー」

    (コイツ……)

    22 = 1 :

    晴絵「なんだ、そうだったのか?
       じゃあ憧のぶんは皆にもう一個ずつプラスだなっ」

    穏乃「わ、わあい……」

    「6個も食べきれるかなあ……」

    「…………」

    晴絵「あとは私のぶんが6個で、残りは玄と宥のぶんだな。
       いやぁありがとう玄、こんなにいっぱいおはぎ作ってきてくれて」

    「あ、いえ……よく作るので、余ったのを詰めただけで……」

    穏乃(30個も余るかよ……)

    (絶対みんなに食べさせるために作ってきたでしょ……)

    (宥さんはなんで止めなかったんだよ……)

    晴絵「憧は食べられなくって残念だな~」

    「はいー、私も玄の手作りおはぎ食べたかったですぅ~」

    「…………」

    晴絵「おはぎは家に帰ってゆっくり味わわせてもらうことにして。
       さてと、ちょっと遅くなったけど部活動はじめるかっ」

    穏乃「はーい……」

    23 :

    これはレジェンゴ

    24 :

    へびーだぜ・・・

    25 = 1 :

    帰り道

    穏乃「はあ……」

    「…………」

    「どーすんの、その大量のおはぎ」

    穏乃「なんで半笑いなんだよ、ムカつくなあ」

    「食べるのはチョット抵抗ある……」

    「だよねえ、食べられないよねえ」

    穏乃「なんでだろーなー、玄さんのことが嫌いってわけじゃないんだけど……」

    「手作りはねえ……」

    「うん……」

    「しかもおはぎって……サンドイッチとかならまだいいけど」

    穏乃「おはぎってアレだろ?
       よく知らないけど、手のひらでこねくり回して作るんでしょ?」

    「そうそう」

    「うえー」

    26 :

    潔癖性か

    支援やな

    27 :

    玄ちゃんのおはぎの何が悪いんだよ!

    28 :

    よし、俺が全部食おう

    29 :

    クロチャーのおはぎとか余裕

    30 :

    針はいってんの?

    31 :

    腋でおにぎりを生産するのが一番似合う子といえば?

    32 = 1 :

    穏乃「さすがに肉親以外では無理だよ、そういうの」

    「玄ってそういうの気にしないタイプなのかな(笑)」

    穏乃「お人好しそうだしね……」

    「出されたものはなんでも食べそう」

    「ああ、そんな感じっぽいねえ……
      てゆーかマジでそのおはぎどうすんの? 食べんの?」

    穏乃「いやー、食べられないって……」

    「私はお婆ちゃんにあげる」

    穏乃「あ、ずる……」

    「シズもお母さんにあげればいいじゃん」

    穏乃「お母さん甘いもん嫌いなんだよなあ」

    「あはは、そりゃ残念」

    穏乃「はーあ、まったく……」

    「どーする? 玄に味の感想とか聞かれたら」

    「玄はもうこの話題に触れてこないと思う……」

    「それもそーか、あはは」

    33 :

    和菓子屋なのに甘いもの苦手とか・・・

    34 :

    未だに関係図がわからん

    35 = 1 :

    松実家 仏間

    「おかーさん……今日ね、学校におはぎ持ってったの……」

    「小さい頃、おかーさんが作り方を教えてくれたよね……」

    「私、おかーさんの作るおはぎ大好きだったから……」

    「みんなにもきっと喜んでもらえるって思ったんだ……」

    「おはぎを通じておかーさんの心がみんなに伝わればって……」

    「でも、でもね……」

    「みんな、きれい好き、なのかな……」

    「他人が握ったおはぎって……食べたくない、みたいで……」

    「夜中までかけて、いっぱい、作って……ひぐっ」

    「でも、みんなに……笑顔で食べて、もらいたかった、よ……」

    「玄ちゃん……」

    「お、お姉ちゃん……」

    「泣かないで、ね……私は玄ちゃんの作ったおはぎ、好きだよ。
      みんなが食べなくても、私がちゃんと食べてあげるから……」

    「お姉ちゃぁん……」

    36 :

    「計画通り」ニヤリ

    37 = 27 :

    最後はみんなでおはぎ食べてほのぼのするんだよな?

    38 = 1 :

    翌朝

    「ひい、ふう、みい……」

    「ひとつも減ってないし……」

    「お姉ちゃんおはぎ食べてないじゃん……」

    「しかたない、自分で食べよう……」ムシャムシャ

    「早く食べないと腐っちゃうからね……」モグモグ

    「はあ……あと11個かあ……」

    「おはよおー玄ちゃーん」

    「あれっ、お姉ちゃんまだ着替えてなかったの?
      早くしないと遅刻しちゃうよお」

    「え、もうそんな時間……?」

    「もう8時前だよ、早く顔洗って、制服に着替えて」

    「はわわわ……急がないと~」

    「朝ごはんは食べてる暇ないか……そうだ、ご飯代わりにおはぎ食べない?」

    「あ……朝ごはんはいらないかな」

    「あ、そう……」

    41 = 27 :

    円光ビッチ、猿、コケシだけかと思ったら宥姉まで…

    42 = 33 :

    すべて貧乏が悪い!

    43 = 1 :

    登校中

    「おねーちゃん、もっと急いで」

    「待ってよお~玄ちゃーん……」

    「このままじゃ遅刻だよお……仕方ない、近道を使おう」

    「近道~?」

    「うん、このまえ灼ちゃんに教えてもらったんだ。
      ここの草むらを突き抜けていけば、すぐ学校の前に出るんだよ」

    「へえー、そんなルートがあったんだー」

    「ほらほら、いくよお姉ちゃん」ガサゴソ

    「待ってぇ玄ちゃん、歩きなれない道は大変……」

    「ほら、あそこにもう校舎見えるでしょ」

    「あ、ほんとだ~」

    「この道すっごい短縮ルートなん……、…………」

    「どうしたの、玄ちゃん?」

    「お姉、ちゃん……これ……」

    「あ……おはぎ……」

    44 :

    玄の作ったおはぎとか言い値で買い取るわ

    45 = 34 :

    玄ちゃんを虐めないで下さい

    46 = 39 :

    もうやめてクロチャーのライフはゼロよ!

    47 = 23 :

    この猿がああああああああああ

    49 = 1 :

    「ど、どうして……?
      なんで、こんなところに……捨てられ……て……」

    「く、玄ちゃん……」

    「そんなに、嫌だったのかな……
      私の作ったおはぎ……捨てたくなるほど嫌だったのかなあ……」

    「落ち着いて玄ちゃん……
      これが玄ちゃんのおはぎだって、決まったわけじゃ……」

    「間違いなく私のだよっ!
      あんこ、ごま、きな粉おはぎがそれぞれ2つずつ……
      これって昨日赤土さんがみんなに分配したのと同じだよっ!」

    「で、でもたまたま、その組み合わせのおはぎを買った人がいたり……」

    「市販のおはぎはもっとこじんまりしてるよ……
      私はいつも大きめに作るから……」

    「で、でもでも……」

    「もういい、もういいよ……お姉ちゃん」

    「玄ちゃん……」

    「私が間違ってたんだよ……
      全部私が悪いの……私がおはぎなんて作ったから……」

    「…………」

    50 :

    「赤土先生が悪いんじゃない。うちが貧乏なのが悪いのよ玄ちゃん」


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