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    元スレあかり「最近結衣ちゃんがあかりのお世話をしてくれる」

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    201 = 158 :

    自分の駄目なところを、思いつく限り潰した。

    小学校に入るころには、自分でもそれなりに変われたと思っていた。
    事実、結衣と肩を並べて歩くことに、抵抗も感じることもなくなり、優越感に浸っていた。

    ちょうどその頃、結衣は長かった髪をばっさり切った。

    202 = 158 :

    私がその意味を知るのは、かなり未来のことになる。

    中学生になった。
    その時には、結衣との関係────私の奇抜な行動に結衣が文句をいいながらも着いてきてくれる。
    そんな光景が、日常の一部となっていた。

    204 = 158 :

    京子「今日からここが娯楽部の部室だっ!」

    結衣「堂々と無断占拠の宣言をするな」

    結衣「だいたい娯楽部ってなんだよ」

    京子「楽しいことっ」グッ

    結衣「訳わかんないし」

    京子「せっかく中学生になったんだからさ、おもしろおかしいこと一杯したいじゃん」

    205 = 158 :

    京子「ここは、そのための秘密基地だ」

    結衣「秘密基地……」

    京子「作ろうぜ、結衣。」

    京子「私たちの娯楽部を!」

    結衣「……たく、しょうがないな京子は」

    私は心からの笑顔で答えた。

    206 :

    キョウコリーン

    207 = 158 :

    娯楽部。この部活動は私にとって大きな意味がある。
    結衣との関係は盤石なもので、そう簡単になくならないだろうと信じていた。
    けれど、心の奥底には不安があった。
    新しい学友たち、その中に、私から結衣を奪う存在があるのではないかと。

    208 = 158 :

    幸運にも、結衣と同じクラスに配属された。これで、教室内での結衣の交友関係を把握できる。
    とすると、新しい人間関係のうち、しかも結衣を束縛するもの。その最たるのは部活動である。
    さっそく、外堀を埋めにかかった。
    放課後の時間を結衣とともに過ごせる空間、娯楽部の創設。
    そこに結衣を引きこむことに成功した。

    209 = 158 :

    私は、学校では常に結衣と居た。休み時間、放課後、片時も離れることなく。
    プライベートでも二人で遊びに言った。一人の時間ほうが短かった。
    入学から一年。懸念していたような"恐ろしい事態"もなく、満たされた日々を送っていた。

    210 = 158 :

    二年生に進級してしばらくしたある日のこと、ついに、恐れていた事態が起こってしまった。
    安寧を脅かす存在が表れた。
    そう、吉川ちなつ。彼女が娯楽部の門をたたいたのだ。

    「よ、吉川ちなつです。入部希望ですっ」

    213 = 180 :

    215 :

    大室家は一週間見られるし、アニメは録画できる

    216 = 187 :

    京子「ちなちゅー」

    220 :

    ふむ

    222 = 220 :

    ふむ

    225 = 171 :

    226 = 171 :

    しゅ

    228 = 158 :

    まさしく奇跡だった。
    愛と正義の魔女っ娘ミラクるん。アニメの住人だった憧れのヒーローが現実に飛び出してきた。
    あんなにも興奮したのは、後にも先にも、この時だけだ。

    だけど、そんな気分もすぐに打ち破られた。

    「ちなつちゃん、なにかあったらすぐに言いなよ、私が守ってあげるから」

    229 = 171 :

    おはよう

    230 = 158 :

    「ちなつちゃん、なにかあったらすぐに言いなよ、私が守ってあげるから」

    私の心に、大きな波風が立った。
    虚を突かれ、心の片隅に追いやっていた不安が、再び鎌首を擡げ始めた。
    泣きだしてしまいたかった。今すぐにでも堰を切って。

    231 = 206 :

    チーナリーン

    232 = 158 :

    「だいじょうぶ、京子はわたしが守ってやる」

    私に、私だけにかけてくれた、どんな沈んだ気分でも、たちまち薔薇色にかえてくれる魔法の言葉。
    それを、ついさっき出会ったばかりの少女に向かって言い放った。
    たちまち気もそぞろになった。

    233 = 158 :

    しかし、長年積み上げてきた道化としての自分が、本心を押しとどめさせた。
    我ながら、あれには無理があった。ミラクるん変身セットを買いにいくだなんて。
    しかし、そんな常識はずれな理由でも、私を行動させるには十分だと思われていた。
    ”そう思われる自分”を演じてきたのは、他ならぬ自分だけども。

    234 = 158 :

    その日、私は自室にこもり考えた。
    はたしてそれは、ほんとうに幸運なことだったのだろうか?
    恐かった。遠くない日に、結衣が彼女に心を移してまうのではないかと。
    他人に愛情を向けてほしければ、自分の方から愛情を向けなければならない。
    そんな、使い古された説教が頭に浮かんだ。

    235 = 158 :

    ただ、結衣の隣にいれるだけで十分だった。
    私はそこで止まっていたんだ。これでは次の段階に進むことなんてできない。
    そう。そんな絡繰りを見て見ぬふりで逃げつづけていた。
    胸襟を開いて弱い自分をみせる強さも必要だったんだ。

    237 = 158 :

    でも、結衣はどうなんだろう。結衣の気持ちは私と同じなのだろうか?
    胸騒ぎがする。心臓が早鐘を打つ。
    人目をはばかるように、隠し通してきた不安。その秘奥で芽生えていた懐疑。
    私たちの関係は、ほんの些細はなきっかけで壊れてしまうのではないか。

    238 = 158 :

    私を守ると言った結衣。ちなつちゃんを守ると言った結衣。
    どちらを信じればいいのか分からない。
    もう、この迷いに背を向けることはできなくなった。
    なんらかの覚悟を決め、節を全うしなければならない。

    240 = 158 :

    恋の始まり、傷口を舐めた舌の感触。私の王子様だった結衣。
    あの記憶を辿っていくと、あのころ、心に点っていた熱が鮮明に蘇る。
    溢れんばかりの陶酔感が私をつつみこむ。
    今なら、どんなことだって出来る。

    242 = 158 :

    でも、今の結衣のことを考えても、それは得られない。
    それどころか、自分でも分かるくらいに眉を曇らせるばかりだ。
    おかしなことだ。同じ結衣なのに私に与える印象が180°異なっている。
    どうしてこうなったのか? 思考は深みはまるばかりで、なんの解決ももたらしてくれない。

    243 :

    あかりのお世話する結衣はどこにいるんだ?

    244 = 158 :

    用事ができたのでしばらくはなれます

    245 = 171 :

    用事代行はよ


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