元スレ京子「安価で誰かとイチャつきたい」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
201 = 54 :
櫻子「……自販機の下に10円とか落ちてないかなぁ」ガサゴソ
櫻子「うぅ、なんてみじめな……。来なきゃよかった」
櫻子「しかも無いし! うぅ……、どうしよう」
京子「お茶にファンチ、お茶にファンチ」
京子「うわ、自販機の下に手ぇつっこんでる人がいる。
……これじゃ買えないじゃん。って、あれ?」
京子「……もしかしてあれ、櫻子ちゃん?」
櫻子「うぅ……」グス
京子「櫻子ちゃん?」
櫻子「えっ!?」ビクッ
京子「やっぱり櫻子ちゃんだ。どうしたのこんなところで」
櫻子「え、あ、いや、わ、私は櫻子なんて人じゃアリマセーン」
京子「ぶふっ、なにそれ。外人のつもり?」
櫻子「う……、うぅぅ、うわあぁぁぁぁぁん、歳納せんぱーい!!」ポロポロ
京子「あらら、どしたの。変なカッコして何か訳アリっぽいけど」
櫻子「>>203」
203 = 146 :
なんで向日葵なんかデート誘ってんですかー!
205 = 58 :
>>203
gj
206 = 54 :
櫻子「なんで向日葵なんかデート誘ってんですかー!」
京子「え! あ、その、だって……」タジ
櫻子「き、昨日は私とデートしたのに……、その後もまた誘ってくれたのに……!」
櫻子「別に私じゃなくっても……、よかったんですか?」グス
京子「私だって! 私だって、櫻子ちゃんじゃなきゃ嫌だったけど……」
京子「櫻子ちゃん、断ったじゃん」
櫻子「……そ、それは、そうですけど」
京子「最初はね、誰かとイチャイチャしたかっただけだったんだよ?
でも、なんでだろうね。いつの間にか櫻子ちゃんとだけイチャつきたくなってて」
京子「それに気付いたのが昨日の帰り。
櫻子ちゃんに嫌な思いさせちゃった後でさ、次のデートも断られちゃってたし」
京子「こりゃ仲直りしてもらえただけラッキーかなって」
京子「櫻子ちゃんのこと、その……、好き、かもって気付いた時には、
もう振られてたってわかって……」
櫻子「え……、好き?」
京子「くよくよするのも嫌だし、また誰かを好きになれたら、
振られたことも忘れられるかなって」
207 = 193 :
しかし二股である
208 = 58 :
ビッチであーるるる
209 = 135 :
どろゆり
210 = 54 :
京子「って、なに語っちゃってるんだろうね私。
うわ、恥ずかし! 忘れて忘れて!」
京子「こほん……。私が聞きたかったのは、そんなカッコで
自販機の下に手をつっこんでる現状なの。困ってるんじゃないの?」
櫻子「だ、だからそれは……、えっと、歳納先輩が
向日葵たちとデートするっていうから……」
櫻子「気になってついてきちゃったんじゃないですか!!」
京子「え、だって、今日は来れないってひまっちゃんが」
櫻子「行きたかったけど……、行きたかったですけど!
デート断っちゃったから、会いづらかったし……」
櫻子「なによりも、もし歳納先輩が向日葵と仲良く楽しそうにしてるところ、
ずっと見せられたらって思ったら私、胸がもやもやして……」
櫻子「だから行かないって……」グス
京子「櫻子ちゃん……」
櫻子「ねえ先輩……、さっき私のこと、その……、す、好きって」
京子「え? う、うん。たぶん、間違いないと思う……///」
櫻子「今は、今はどうなんですか?
さっき、誰かを好きになれたら忘れられるって言ってましたけど、
もう、ひ、向日葵を好きになっちゃって……、忘れちゃったり……」
211 :
うん
212 = 54 :
京子「そんなことないよ!」
京子「ひまっちゃんも好きだけど……、櫻子ちゃんが一番好き!」
京子「……だと思う」
櫻子「嬉しいですけど……、なんですかその煮え切らない感じは!」
櫻子「ていうか、やっぱり向日葵も好きなんですね……」
京子「だ、だってしょうがないじゃん! 私も恋とかそういう方向で
誰か好きになったことないんだもん!」
京子「櫻子ちゃんへの好きと、ひまっちゃんへの好きって、
きっと違うものだって思うけど、考えてもよくわからないんだもん……」
櫻子「……」
京子「……」
京さく「……」
【物陰】
向日葵「はぁ……、遅いと思って心配してきてみれば……。
あの二人、いつの間にあんな関係になってたのかしら」
向日葵「まったく……、世話が焼けますわね。
行きますわよ、楓」
楓「はいなの!」
213 = 54 :
向日葵「歳納先輩、ちょっと遅すぎじゃありません?」
楓「なの!」
京子「あ! ひ、ひまっちゃん……、これはその、あの……」アタフタ
櫻子「ひ、向日葵、こ、これはその、わ、私がね、先輩に絡んで、
足止めしちゃったから遅くなっちゃっただけで……」アタフタ
向日葵「言い訳は聞きたくありません。
……歳納先輩。あなたにはガッカリです。
飲み物ひとつ満足に買って来られないなんて、呆れ果てましたわ」
京子「う……」
櫻子「ちょ、ちょっと向日葵? それ言いすぎじゃない!?
先輩は私が困ってそうだから話しかけてくれただけなんだよ!
私が勝手にまくしたてて、買うに買えなかっただけなんだから!」
櫻子「それにあんた何様? 先輩をパシリみたいに使って!
そんなだからおっぱいでかい奴はダメなんだよ!」
向日葵「……やけにムキになって庇いますわね、櫻子」ジッ
櫻子「な、なんだよ、悪いかよ……!」
向日葵「そんなに先輩が大切なら、もっと素直になりなさいな」ニコ
櫻子「え……?」
214 = 146 :
よしよし
215 = 135 :
ゆりゆり
216 = 58 :
>>215
今ちょうど読んでる
218 = 54 :
向日葵「というわけで、歳納先輩は櫻子に押し付けさせてもらいますわ」
京子「ひまっちゃん……」
向日葵「ふふ、意地っ張りで気まぐれな子ですけど、根は優しくていい子ですのよ。
手を焼くことも少なくないと思いますが、よろしくお願いしますね?」
櫻子「な、なんだよ、保護者ヅラして! 恥ずかしいじゃんか」
向日葵「うるさいわね、あなたがしっかりしないから、
焼きたくもないおせっかいを焼いてるんでしょうが……」ハァ
楓「お姉ちゃん、虎さん見に行きたいの!」グイグイ
向日葵「はいはい、行きましょうね」
向日葵「というわけで、ここからは姉妹水入らずで楽しみますので、
これで失礼いたします」
楓「バイバイなの!」
向日葵「歳納先輩、失礼なことを言って申し訳ありませんでした」ペコリ
京子「ううん! ありがとう、ひまっちゃん!」
219 = 54 :
・・・
向日葵「あ、けっきょく飲み物を買い忘れてしまいましたわ。
私も人のこと言えませんわね……、ふふ」
向日葵「……」
楓「……お姉ちゃん、なんか寂しそうなの」
向日葵「そんなことないわよ。ほら、もうすぐ虎さんよ?」
向日葵(寂しそう……か)
向日葵(櫻子が離れていったせいか、歳納先輩を振ったせいか……。
どっちなのかしら……)
向日葵(両方なのかもしれないわね……)
楓「お姉ちゃんには楓がいるの!」ギュ
向日葵「……楓?」
楓「だから、絶対に寂しくなんかさせないの! 約束なの!!」ギュウ
向日葵「ふふ……、頼もしいわね。それじゃ約束ね?」
楓「うん!」ニコッ
・・・
221 = 146 :
おお…
いいなこれ
222 = 54 :
櫻子「行っちゃった」
京子「行っちゃったね」
櫻子「あ、あの! 向日葵って、あんなこと言うような奴じゃないんです!
いつも礼儀正しくて、失礼なことなんて絶対言ったりしない奴なんです!!」
京子「ふふ……。うん、わかってるよ」
京子「グダグダな私たちを見て、きっともどかしくなっちゃったんだろうね。
だから悪者みたいなマネをしてまで、私たちの背中を押してくれたんだと思う」
京子「だからね……」
京子「ひまっちゃんに恥ずかしくない自分でいたいから……、言うね?」
京子「櫻子ちゃん……、好きです」
京子「私と、その……、お、お付き合いしてください!」
櫻子「……!」ウル
櫻子「はい!!」
櫻子「私も好きです! きっと誰よりも大好き!!」ギュウ
223 = 135 :
ゆりゆり
224 = 211 :
そろそろ完結か
225 = 54 :
櫻子「えへへー///」ギュウ
京子「あんまり腕にしがみつかれると探せないよー」ガサゴソ
櫻子「そ、そうですね、スミマセン」シュン
京子「あ、怒ってるんじゃないからね? ただ財布を捜しつらいなぁって」アセアセ
櫻子「でも先輩と出会わなかったらどうしようかと思いましたよー。
帰りの電車賃も無いし、公衆電話もかけられないし。
最悪迷子センターとかに行くハメになるんじゃないかと……」
京子「ああ……、だから自販機の下漁ってたのか……。
ってあれ? それじゃ携帯も無くしたの!?」
櫻子「いえありますよ? ほら」スッ
京子「え……、じゃあそれで家にかけたらよかったんじゃ?」
櫻子「あ」
櫻子「すっかり全部なくした気になってました~」テヘペロ
京子「あはは」
京子(ひまっちゃんの言うとおり苦労しそうだなぁ)
京子「……でも、それでよかったのかもね」
櫻子「? なんでです?」
226 = 211 :
ほ
227 = 54 :
京子「だって、そのおかげで櫻子ちゃんに会えて」
京子「お互いの気持ちをぶつけることができて」
京子「……恋人同士に、なれたわけだし///」
櫻子「そ、そうですね……、えへへ///」ギュ
櫻子「でも、私の早とちりも役に立つこともあるんですねー。
なおさなくってもいいかな?」
京子「う、うん。それはどうかなぁ?」アハハ
櫻子「だいじょぶですよ! だって先輩がいてくれるんだもん!」ニコッ
京子「……」
京子「ふふっ、まったくもう」
京子「かなわないなー、櫻子ちゃんには」
京子「そうだね。これからはずっといっしょだからだいじょぶ、だね」
櫻子「はい!」
櫻子「これからは思う存分、先輩にイチャつかせてあげますからねっ」ギュ
京子「あははっ! うん、期待してる!」ギュ
228 = 54 :
おわり
229 = 220 :
乙
いい京櫻だった
230 = 54 :
グダグダですまんです
安価とってもらえる時間帯で終わらせたいんだけど
トロくてできないことが多くて申し訳ない
付き合ってくれた人ありがとう
231 :
乙乙
232 = 146 :
いつも乙
233 = 163 :
おつ
よかったわ
みんなの評価 : ○
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