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    元スレオタク「すいません。全くモテないのでリアルな美少女ロボください」

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    1 :

    ―――秋葉原

    「どうぞー♪」

    オタク(……メイド喫茶とかマジ行き飽きたっつーの)

    「どこいくー?」

    「ショップ行こうぜ」

    オタク(リア充がアキバにきてんじゃーねよ、カス)

    オタク「あーあ……つまんね」

    「どうぞ」

    オタク「はい……」

    オタク(ん……?リアルな美少女ロボ……売ります……?)

    2 :

    やめたまえ

    3 = 1 :

    ―――研究所

    オタク「こ、ここかな……?」

    オタク「……」ピンポーン

    『はい?』

    オタク「あ、あの……ビラ見て……」

    『どうぞ。開いてます』

    オタク「……」

    オタク(なんだ……詐欺か……?)

    オタク(まあ、詐欺なんかに捕まる俺じゃないけどな……フヒヒヒ)

    オタク「……」スタスタ

    5 = 1 :

    博士「―――ようこそ。我が研究所へ」

    オタク「……」キョロキョロ

    博士「はははは」

    オタク「な、なんだよ?」

    博士「眼鏡に脂ぎった顔。恰幅のいい体型。背中にはリュックサック。すばらしい。絵に描いたようなオタクですね」

    オタク「ちょ、ちょっと失礼じゃ……ないですか……?」

    博士「いやぁ。すまない。ああ、どうぞ座って」

    オタク(ちっ……初対面の客に対してなんて言い草だ。あとでネットに晒してやる)

    博士「で、ビラを見てここへやってきたそうですね」

    オタク「あ、ああ……はい……」

    博士「どういった美少女をお求めかな?」

    オタク「ま、まってください……ま、まずは……どれぐらいのクオリティなのか……を……」

    博士「あー、確かに。失礼しました。そうですよね。伴侶になるかもしれないのに、造形の確認なしには決められませんよね?」

    オタク「は、はい」

    博士「どうぞ。別室に今、製作中の美少女ロボがいます。それをお見せしましょう」

    6 = 1 :

    オタク「おぉ……?」

    博士「どうです?」

    ロボ「……」

    オタク「こ、これ……本当にロボットなのか?」

    博士「勿論です」

    オタク「信じられない……人間じゃないのか?」

    博士「足、外せますよ?」カポッ

    オタク「おぉ……本当に機械だ……」

    博士「信じていただけましたか?」

    オタク「でもなぁ……こ、これだけじゃあ……」

    博士「そうですね。では、この子で起動テストを行いましょう」ピッ

    ロボ「……おはようございます」

    オタク「おぉぉ……!!」

    博士「我々はリアルを追求した美少女ロボを開発しています。貴方が望む最高のロボットを提供するとお約束しましょう」

    オタク「で、でも……お高いんでしょう……?」

    7 = 1 :

    博士「いいえ。料金は後払いで結構です」

    オタク「え?」

    博士「実際、3ヶ月交際して気にいらなければ返品してもらっても結構です。代金のご請求は半年後で構いません」

    博士「むろん、返品する場合、代金はお支払い頂かなくていいです」

    オタク「そ、それって……3ヶ月以内なら……ロボットと何してもいいのか?」

    博士「はい」

    オタク「でも……」

    博士「心配しなくても、夜の営みも可能です。事後洗浄もロボットが勝手に行います」

    オタク「そ、そうですか」

    博士「メンテナンスフリー、3ヶ月は無料使用可、リアルな彼女がすぐに手に入る。どうですか?今すぐ欲しくなったのでは?」

    オタク「料金は……?」

    博士「一体につき1千万円からとなっています」

    オタク「あ……そ、そんなに払えない……」

    博士「勿論、分割でも構いませんし、それに……彼女たちは自分から労働もしますよ?」

    オタク「え……労働……?」

    8 :

    良条件すぎる
    これは最後にオタクが自滅するフラグ

    9 :

    労働は色々とヤバイな

    10 = 1 :

    博士「何せ……リアルですからね。まず、ロボットだと見抜ける人間はいません」

    博士「私だって都会に紛れた彼女たちを見分けることなんて不可能ですから」

    オタク「……」

    博士「借金やローンなんてロボットに稼がせて、返済したらいいんですよ」

    オタク「そ、そんなこと……」

    博士「さあ、どうします。あとは貴方次第です。この契約書にサインをするかどうか」

    オタク「……」

    博士「どうします?」

    オタク「い、一回家に帰って……考えても、いいですか?」

    博士「それはご自由にどうぞ」

    オタク「じゃあ……失礼します……」

    博士「またどうぞー」

    オタク(よく調べてから決めないとな……)

    オタク(ネットで調べてみよう……)

    11 :

    もしも俺がメイドロボ作ったらこんな感じで売るわな
    そう思えば安心して買える

    12 = 1 :

    自宅

    オタク「……」カタカタ

    オタク「あ……出てきた……あの研究所のスレまであるのか……」

    <あの研究所のロボット今日届いたwwwwwwwwwwwwマジリアルwwwwwwwwwwwww

    <うはっwwwwwwwwwwこれはヤバいwwwwwwwww今日、童貞やめるわwwwwwwwww

    <詳細

    <まず研究所にいけ。詐欺じゃないから

    <俺のロボットちゃんうp

    オタク「おぉ……すげぇ……マジかよぉ……」

    オタク「これは……安全っぽいな……」

    オタク「そうだ……3ヶ月で切ればいいだけの話だしな……」

    オタク「よし……」

    オタク「……」トゥルルル

    『はい?』

    オタク「あ、あ、あの……リアルな美少女ロボを買いたいんですけど……」

    13 :

    星新一のショートショートみたいだな

    14 = 1 :

    数日後 研究所

    博士「では、この用紙に記入事項を書き込んでください」

    オタク「こ、これは……?」

    博士「ロボットの容姿、性格、癖、普段の挙動、趣味嗜好などなどを書いて欲しいのです」

    オタク「こ、こんなに項目があるんですか……?」

    博士「お客様のご要望にお応えしてこそのリアル美少女ロボットですから」

    オタク「なるほど……」

    博士「まずは髪の色、長さを選んでください」

    オタク「黒髪ロング……っと」

    博士「眼鏡の有無やそういうことも決められますよ?」

    オタク「おぉ……」

    博士「まあ、時間がかかると思いますのでゆっくりと、じっくり考えてくださいね?」

    オタク「わ、わかりました……」

    博士「では……」

    オタク「性格は……大人しくて……えっと……でも自分には素直で……」カキカキ

    15 = 13 :

    それとツンデレで。。。

    16 :

    俺なら2000万で売る

    17 = 9 :

    大人しいのが良いとか典型的なにわかだな
    古参は賢くて導いてくれるタイプを好む

    18 :

    どうしても日常のはかせが浮かんでしまう

    20 = 1 :

    オタク「―――で、できた」

    博士「拝見します。ほほう……うんうん……なるほど……いいですね」

    オタク「そ、そうですか……?」

    博士「まるでアニメの世界から飛び出てきたような女の子がご所望だと?」

    オタク「えっと……そ、そういうわけじゃ……」

    博士「いいですとも。窓際で静かに読書を好む少女……それがお客様の理想なのでしょう?」

    オタク「あ、ま、まぁ……へへ……」

    博士「分かりました。この条件で製作を始めましょう」

    オタク「あ、あの……」

    博士「はい?」

    オタク「年齢……とかは?」

    博士「年齢……ですか?一応、20歳が基本です。ですが、容姿の欄に身長150センチとか書いていただければ、小学生のような体型も可能ですが?」

    オタク「あ、そ、そうなんだ……」

    博士「身長は書いていませんね……フリーでいいんですか?」

    オタク「えっと……じゃあ……その……160センチぐらいの小柄な女の子で……」

    21 = 9 :

    160センチは小柄じゃねえだろ

    22 :

    >>18
    それなら、ロボより博士のほうが

    23 :

    オタクは、モテたいと思うことさえなくなってからが一人前だろ

    24 = 1 :

    博士「―――では、以下の条件でよろしいですね?よろしければ、ここにサインと実印を」

    オタク「……」カキカキ

    博士「どうも」

    オタク「ど、どれくらいで……届くんですか……?」

    博士「納品予定日はおよそ半年後です。そこから無料期間スタートですから」

    オタク「あ……そうなんですか……」

    博士「はい。納品に遅延が発生した場合はすぐにご連絡いたします」

    オタク「は、はい……」

    博士「詳しい料金の請求もそのときに」

    オタク「3ヶ月は……無料なんですよね?」

    博士「ええ」

    オタク「絶対……ですね?」

    博士「無理な取立てなどいたしません。この契約書にもそう書いています」

    オタク「そ、そうですね……じゃ、じゃあ……楽しみにしてます……」

    博士「はい……では、リアルな美少女ロボが届くまでしばしお待ちください……」

    25 = 1 :

    >>20
    オタク「えっと……じゃあ……その……160センチぐらいの小柄な女の子で……」

    オタク「えっと……じゃあ……その……150センチぐらいの小柄な女の子で……」

    訂正

    26 :

    半年後にまた来るわ

    27 = 1 :

    半年後 自宅

    オタク「あつぅ……クーラー入れよう……」

    ピンポーン

    オタク「ん……?」

    オタク「居留守使うか……」

    ピンポーン

    オタク「うっせーなぁ……」

    「すいませーん」

    オタク「……はいはい」ガチャ

    「どうも。初めまして」

    オタク「え……?」

    「はい?」

    オタク(黒髪のロング……小柄……これは……まさか……)

    オタク「き、君が……ロ、ロボット?」

    「ろ、ろぼっと……?えっと……私は隣に引っ越してきた者です。今日はご挨拶に伺いました」

    28 = 9 :

    ここで「グダグダだな」って言われると顔面パンチがクリーンヒットした時並みのダメージだってわかってる
    でも
    グダグダだね

    29 = 1 :

    オタク「あ……あれ……?」

    「な、なんでしょうか……?」

    オタク「あ、いや……ごめん……」

    「これ、つまらない物ですけど、どうぞ」スッ

    オタク「あ、ああ……はい……」

    「それでは失礼します」

    オタク「あ、あ、あの……」

    「はい?」

    オタク「よ、よろしくお願いします……」

    「はい。こちらこそ」

    オタク「……」

    オタク(なんだ……違ったのか……?)

    オタク(でも……俺が頼んだ条件にピッタリなんだけどな……)

    31 = 1 :

    数日後 自宅

    オタク「あつぅ……」

    オタク「……つーか……全然こねえし……」

    オタク「どうなってんだよ……」

    オタク「買い物でも行くか……」スタスタ

    ガチャ

    「あ、こんにちは」

    オタク「あ、ああ……ど、どうも……」

    「なにか?」

    オタク「い、いえ……」

    「そうですか」

    オタク「……あの」

    「はい?」

    オタク「ど、読書……好き……ですか?」

    「え……ええ。大好き、ですけど……?」

    32 :

    これもしかして本当にロボットじゃないパターン?

    34 = 1 :

    オタク「やっぱり……そうなのか……」

    「そうなのかって……?」

    オタク「あ、貴方のことなら……なんでも、し、知ってるんです……」

    「は?」

    オタク「えっと……癖は左手で髪をいじること……好きな食べ物はイチゴのケーキ……」

    「え……?あの……どうして……?」

    オタク「い、いや……だって……君を作ってくれるように頼んだのは……ぼ、ぼく……ですから……」

    「な、何を言ってるんですか……?」

    オタク「君は……僕と付き合う……ことになってるんだ……」

    「こ、こないで!!人を呼びますよ!?」

    オタク「え……あの……」

    「……」

    オタク「あれ……おかしいな……君は僕のことが好き……なはずだけど……?」

    「あ、貴方のことなんてしりません!!気持ち悪い!!」

    オタク「な……?」

    35 = 13 :

    ああ、これはあれだゲームのやり過ぎで頭おかしくなったんだな

    36 = 1 :

    「し、失礼します!!」タタタッ

    オタク「なんだよ……」

    オタク「や、やっぱり……違うのか……?」

    オタク「なら……仕方ないか……」

    オタク(ちっ、勘違い糞女が。これだから三次元は醜い)

    オタク(昨日風呂に入ったばっかりだっつーの……!!!)

    オタク「くそ!」

    オタク(早く理想の女の子こねーかなぁ……)

    オタク(あー。来たら毎日ヤリまくるぞー)

    オタク「フヒヒ……」

    オタク「買い物いくか」スタスタ

    37 = 1 :

    数週間後

    オタク(バイトだり……)

    「あ……」

    オタク「あ、どうも」

    「……」タタタタッ

    オタク「ちっ」

    オタク(まるで不審者を見るような目で……)

    オタク「ほんと現実には碌な女がいねーな……」

    オタク「バイトいくかぁ」

    オタク(つーか、美少女ロボット、いつになったらくるんだよ……)

    オタク(もう夏も終わるぞ……)

    オタク(ふざけんなよなぁ)

    38 = 1 :

    数ヵ月後 自宅

    オタク「ダメだ……全然こない……どうなってんだよ」

    オタク「……」トゥルルル

    『はい?』

    オタク「あ、も、もしもし?あの……以前にロボットの注文を頼んだものですけど……」

    『ええと……黒髪ロングの?』

    オタク「そうです……」

    『ご購入ありがとうございます。料金は分割で結構ですので』

    オタク「は……?」

    『なんでしょうか?』

    オタク「ふざけんな……!!ロボットなんてきてませんが……?」

    『それはないはずです』

    オタク「でも、実際いない。家に来てくださいよ」

    『いやいや。来たはずですよ?粗品を持って、挨拶しに』

    オタク「え……?」

    40 :

    これ返品できねぇだろw

    41 :

    ふざけんな→きてませんが

    43 = 1 :

    『あなたの隣に住んでいるでしょう?』

    オタク「あ、いや……確かにいるけど……」

    『既に無料期間は過ぎました。返品もないようですので、料金は―――』

    オタク「まってください!!」

    『はい』

    オタク「いや……だって……お隣さんは僕のことを気持ち悪いっていったんですよ?!」

    『それは貴方が気持ち悪かったのでしょう?』

    オタク「は……?」

    『我々が製作するのはリアルな美少女ロボットですよ』

    オタク「待ってくれ……僕のことが好きなんじゃないのか?!」

    『彼女がお客様を好きになるかどうかは、お客様次第です』

    オタク「すぐに彼女が手に入るっていったじゃないか!!」

    『ええ。だから身近に貴方の理想となる女の子が来たじゃないですか。それを手に入ったといわず、どう言えばいいのですか?』

    オタク「なに……言って……!!」

    『料金は全て込みで5400万円になります。ローンを組んで10年払いもよし、一括払いもよし。まあ、金額が金額ですから、彼女と一緒に返済するのがいいでしょう』

    44 = 40 :

    で、これは最終的にグッドエンドになるんだよな?

    45 = 8 :

    バッドエンドの方がすっきりしないか?

    46 = 1 :

    オタク「交際できるって言ったじゃないか!!!ふざけるなぁ!!!」

    『交際できたはずですよ?第一印象さえ良ければ』

    オタク「おい!!こんなの詐欺だ!!!」

    『詐欺?言ったはずです。リアルな美少女ロボットだと』

    オタク「どういうことだよ!!」

    『リアルの女性に限りなく近い……ということですよ。お客様』

    オタク「はぁ……!?」

    『我々は従順なメイドロボを作っているわけではありませんので』

    オタク「料金も1000万って……」

    『1000万円から、とも言ったはずですが?』

    オタク「詐欺だ……!!」

    『契約書に書いてある通りです。裁判しますか?構いませんよ?』

    オタク「くっ……!!」

    『では、失礼します。よい、ロボットライフを』

    オタク「ま、まってくれ!!こんなの聞いてないぞ!!!」

    47 :

    つまり自分好みの3次の女が隣に引っ越してきただけで5400万か

    48 = 1 :

    ツー……ツー……

    オタク「なんだよ……これ……なんだよ……」

    オタク「こんなの……ねえよ……」

    オタク「どうしたら……いいんだ……どうしたら……!!」

    オタク「そうだ……!!!」ダダダッ

    ガチャ

    オタク(あいつにも……!!いや……あいつに金を用意させるんだ……!!!)

    オタク「はぁ……はぁ……!!」ピンポーン

    「―――はい?」

    オタク「あ、あの……あの……」

    「な、なんですか……」

    オタク「は、話が……あるんですけど……」

    「け、警察呼びますよ……?」

    オタク「た、助けて……ください……おねがい……します……」ウルウル

    「し、知りません!!今、忙しいので!!」バタンッ!!

    49 :

    これでねとられきたら最悪だな

    一緒になって返すルートなら期待できる

    50 :

    購入したのに所有権が一度も自分の所に来てないと言い張れば無料期間は始まってないと押し通せない事もない…か?
    もしくは料金が確定してから明確な金額が知らされなかったことを相手の過失とするか


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