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元スレ王様「もう一回行ってこいよ」
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ローラ「高いところがダメならダメだって、先に言いなさいよ」
勇者「すいません」
ローラ「謝ることじゃないわ。苦手なものくらいあっても当然だわ」
勇者「す、すいません」
ローラ「謝らなくていいっていったでしょうが!」
勇者「す、すいません!」
ローラ「すいませんじゃない!」
勇者「は、はい!」
ローラ「よろしい」
勇者「すいません」
ローラ「謝ることじゃないわ。苦手なものくらいあっても当然だわ」
勇者「す、すいません」
ローラ「謝らなくていいっていったでしょうが!」
勇者「す、すいません!」
ローラ「すいませんじゃない!」
勇者「は、はい!」
ローラ「よろしい」
勇者「で、これは、なんですか?」
ローラ「知らないの? 目隠しというのよ」
勇者「えと、これは・・・」
ローラ「いいからじっとしていなさい」
ローラ「さ、これで私とアンタの腰にそれぞれロープを結んだわ」
勇者「え、それって・・・」
ローラ「そう。アンタが落ちたら私も落ちるから」
勇者「え、ええ!?」
ローラ「そして、この橋はアンタが前を歩くの」
勇者「いやいやいやいや無理無理無理無理」
ローラ「大丈夫。ちゃんと誘導してあげるから」
ローラ「知らないの? 目隠しというのよ」
勇者「えと、これは・・・」
ローラ「いいからじっとしていなさい」
ローラ「さ、これで私とアンタの腰にそれぞれロープを結んだわ」
勇者「え、それって・・・」
ローラ「そう。アンタが落ちたら私も落ちるから」
勇者「え、ええ!?」
ローラ「そして、この橋はアンタが前を歩くの」
勇者「いやいやいやいや無理無理無理無理」
ローラ「大丈夫。ちゃんと誘導してあげるから」
ローラ「少し右にずれてるわ」
勇者「は、はい」
ローラ「いい調子ね。もうすぐつくわよ」
勇者「は、はい」
ローラ「やればできるじゃない。あ、ちょっと左にズレたわ」
勇者「は、はい」
ローラ「慣れたころが一番危ないのよ。慎重にね」
勇者「は、はい」
ローラ「よくやったわね。さあ、目隠しをとってもいいわよ」
勇者「・・・はぁぁぁぁぁぁ」
勇者「は、はい」
ローラ「いい調子ね。もうすぐつくわよ」
勇者「は、はい」
ローラ「やればできるじゃない。あ、ちょっと左にズレたわ」
勇者「は、はい」
ローラ「慣れたころが一番危ないのよ。慎重にね」
勇者「は、はい」
ローラ「よくやったわね。さあ、目隠しをとってもいいわよ」
勇者「・・・はぁぁぁぁぁぁ」
勇者「あの、姫さま」
ローラ「なに?」
勇者「ここ、橋のど真ん中・・・」
ローラ「そうね。私、着いたなんて言ってないわよ?」
勇者「・・・」
ローラ「さ、ここから自分で歩いてね。ロープは結んだままで」
勇者「こ、腰が・・・」
ローラ「なに?」
勇者「ここ、橋のど真ん中・・・」
ローラ「そうね。私、着いたなんて言ってないわよ?」
勇者「・・・」
ローラ「さ、ここから自分で歩いてね。ロープは結んだままで」
勇者「こ、腰が・・・」
ローラ「あら、歩けないの?」
勇者「こ、ここここわくて」
ローラ「そう、残念ね。それじゃここでふたりとも餓死するしかないわ」
勇者「え、ええ?」
ローラ「ま、本望じゃないけど付き合ってあげるわよ」
勇者「いや、それは」
ローラ「アンタは別にここで死んでも悔いはないんでしょ?」
勇者「それは・・・」
ローラ「あるならさっさと行けぇ!」
勇者「は、はいぃ!」
勇者「こ、ここここわくて」
ローラ「そう、残念ね。それじゃここでふたりとも餓死するしかないわ」
勇者「え、ええ?」
ローラ「ま、本望じゃないけど付き合ってあげるわよ」
勇者「いや、それは」
ローラ「アンタは別にここで死んでも悔いはないんでしょ?」
勇者「それは・・・」
ローラ「あるならさっさと行けぇ!」
勇者「は、はいぃ!」
ローラ「ほら、ちゃんと着いたわ」
勇者「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
ローラ「疲れてる暇はなさそうよ」
勇者「え?」
スターキメラが現れた! コマンド?
勇者「こ、こんなときに」
ローラ「じゃあしっかり守ってね」
スターキメラは炎を吐いた!
勇者「ぐぅ!」
勇者「やあぁ!」
スターキメラを倒した!
勇者「あ、危なかった・・・」
勇者「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
ローラ「疲れてる暇はなさそうよ」
勇者「え?」
スターキメラが現れた! コマンド?
勇者「こ、こんなときに」
ローラ「じゃあしっかり守ってね」
スターキメラは炎を吐いた!
勇者「ぐぅ!」
勇者「やあぁ!」
スターキメラを倒した!
勇者「あ、危なかった・・・」
勇者「あ、姫さま。服が」
ローラ「ええ、さっきの炎ね」
勇者「大丈夫ですか?」
ローラ「これくらい大丈夫よ。いい、しっかり守ってね」
勇者「は、はい」
ローラ「ええ、さっきの炎ね」
勇者「大丈夫ですか?」
ローラ「これくらい大丈夫よ。いい、しっかり守ってね」
勇者「は、はい」
勇者「ここが竜王の城・・・」
ローラ「ここにアンタのターゲットがいるわけね」
勇者「いや、ターゲットっていうか」
ローラ「ターゲットでしょ。まさか竜王ごときが人生の目標みたいに考えてないでしょうね」
勇者「え、だってめっちゃ強いみたいだし」
ローラ「だからなに? アンタがもっと強くなればいいだけでしょ」
勇者「え、ええ、まあ」
ローラ「安心しなさい。アンタはもっと強くなるわ。この城で、確実に」
勇者「(な、なんか嫌な予感しかしない・・・)」
ローラ「ここにアンタのターゲットがいるわけね」
勇者「いや、ターゲットっていうか」
ローラ「ターゲットでしょ。まさか竜王ごときが人生の目標みたいに考えてないでしょうね」
勇者「え、だってめっちゃ強いみたいだし」
ローラ「だからなに? アンタがもっと強くなればいいだけでしょ」
勇者「え、ええ、まあ」
ローラ「安心しなさい。アンタはもっと強くなるわ。この城で、確実に」
勇者「(な、なんか嫌な予感しかしない・・・)」
雑魚で金稼ぐ着実さと、この姫さんに鍛えてもらって度胸を手に入れれば、確かに怖いものはないだろうな
勇者「さすがに敵が強い」
ローラ「アンタ思ったより強いのね」
勇者「え、あ、はい」
ローラ「おかげでこっちは安全だわ」
勇者「で、でも姫さまボロボロ」
ローラ「戦闘が激しいんだから多少のとばっちりくらい当たり前でしょう」
勇者「でも・・・」
ローラ「余計なことは気にしなくていいわ。引き続きしっかり守ってね」
勇者「わかりました」
ローラ「それと、このバリアのところはおぶってね。こんなところ踏んだら一瞬で死んでしまうわ」
ローラ「アンタ思ったより強いのね」
勇者「え、あ、はい」
ローラ「おかげでこっちは安全だわ」
勇者「で、でも姫さまボロボロ」
ローラ「戦闘が激しいんだから多少のとばっちりくらい当たり前でしょう」
勇者「でも・・・」
ローラ「余計なことは気にしなくていいわ。引き続きしっかり守ってね」
勇者「わかりました」
ローラ「それと、このバリアのところはおぶってね。こんなところ踏んだら一瞬で死んでしまうわ」
勇者「あった、ここが入口か」
ローラ「こんなところよく見つけたわね」
勇者「えと、リムルダールのおじいさんが言ってたので」
ローラ「ふうん、そういう堅実なところは評価するわ」
勇者「あ、はい」
ローラ「褒めてるんだからもっとしゃきっとしなさい!」
勇者「は、はい! ありがとうございます!」
ローラ「よろしい」
ローラ「こんなところよく見つけたわね」
勇者「えと、リムルダールのおじいさんが言ってたので」
ローラ「ふうん、そういう堅実なところは評価するわ」
勇者「あ、はい」
ローラ「褒めてるんだからもっとしゃきっとしなさい!」
勇者「は、はい! ありがとうございます!」
ローラ「よろしい」
ローラ「竜王ってこんな暗いところにいるの?」
勇者「うーん・・・」
ローラ「根が暗いわね。うちから光の玉を盗んだだけのことはあるわ」
勇者「そういえば、姫さまはどうしてさらわれたんですか?」
ローラ「寝込みを襲われたのよ。気配は察知したけど、下手に逃げたら殺されるだけだからね」
勇者「はぁ」
ローラ「捕虜になるときは素直にすることが一番ね」
勇者「そんなものですか」
ローラ「私だって拷問なんか受けるのはまっぴらよ」
勇者「そ、そうですね」
勇者「うーん・・・」
ローラ「根が暗いわね。うちから光の玉を盗んだだけのことはあるわ」
勇者「そういえば、姫さまはどうしてさらわれたんですか?」
ローラ「寝込みを襲われたのよ。気配は察知したけど、下手に逃げたら殺されるだけだからね」
勇者「はぁ」
ローラ「捕虜になるときは素直にすることが一番ね」
勇者「そんなものですか」
ローラ「私だって拷問なんか受けるのはまっぴらよ」
勇者「そ、そうですね」
ローラ「ちょっと待って」
勇者「何ですか?」
ローラ「ここの階段から上に上がりましょう」
勇者「え、なんで?」
ローラ「勘よ」
勇者「勘、ですか」
ローラ「そうよ。ヒントがまったくない状況の中で唯一頼れる情報源よ」
勇者「(うわぁ、うそくせー・・・)」
勇者「何ですか?」
ローラ「ここの階段から上に上がりましょう」
勇者「え、なんで?」
ローラ「勘よ」
勇者「勘、ですか」
ローラ「そうよ。ヒントがまったくない状況の中で唯一頼れる情報源よ」
勇者「(うわぁ、うそくせー・・・)」
ローラ「鍛えれば鍛えるほど、予感や危機感が鋭敏になるわ。アンタは鍛えてないでしょう?」
勇者「え、ええ、まあ」
ローラ「素直ね。いいわ。それじゃあ根拠を示してあげましょう」
ローラ「まず、この床。ここから先が若干埃っぽいわ」
勇者「あ、ほんとうだ」
ローラ「つまりこの先はここの住人にとって意味のない空間ということよ」
勇者「なるほど」
勇者「え、ええ、まあ」
ローラ「素直ね。いいわ。それじゃあ根拠を示してあげましょう」
ローラ「まず、この床。ここから先が若干埃っぽいわ」
勇者「あ、ほんとうだ」
ローラ「つまりこの先はここの住人にとって意味のない空間ということよ」
勇者「なるほど」
ローラ「そして、この部屋よ」
勇者「この部屋?」
ローラ「この上り階段を壁がぐるっと囲ってるわね」
勇者「ええ」
ローラ「つまり、この階段は何かのために、わざわざ作られた可能性が高いということよ」
勇者「な、なるほど・・・」
勇者「この部屋?」
ローラ「この上り階段を壁がぐるっと囲ってるわね」
勇者「ええ」
ローラ「つまり、この階段は何かのために、わざわざ作られた可能性が高いということよ」
勇者「な、なるほど・・・」
勇者「じゃあ、この上に何かがあると」
ローラ「あくまでも可能性よ」
勇者「は、はい」
ローラ「ただ、行ってみる価値はあると思うわ」
勇者「え、なんでですか?」
ローラ「魔物がこの奥にあまり立ち入ってないということは、魔物にとって都合の悪いものがあるからじゃないかしら」
勇者「あ、ああ!」
ローラ「ここに気づくのが勘よ」
勇者「わ、わかりました」
ローラ「緊張感をずっと持つことで次第に磨かれていくわ」
勇者「は、はい・・・」
ローラ「だから緊張感を持て!」
勇者「は、はい!」
ローラ「あくまでも可能性よ」
勇者「は、はい」
ローラ「ただ、行ってみる価値はあると思うわ」
勇者「え、なんでですか?」
ローラ「魔物がこの奥にあまり立ち入ってないということは、魔物にとって都合の悪いものがあるからじゃないかしら」
勇者「あ、ああ!」
ローラ「ここに気づくのが勘よ」
勇者「わ、わかりました」
ローラ「緊張感をずっと持つことで次第に磨かれていくわ」
勇者「は、はい・・・」
ローラ「だから緊張感を持て!」
勇者「は、はい!」
勇者「え、こ、これって・・・」
ローラ「あら、いい剣ね」
勇者「ご先祖様の紋章だ」
ローラ「あら、それじゃアンタのものよ。遠慮無く使いなさい」
勇者「なんでこんなところに・・・」
ローラ「アンタのご先祖、よっぽど責任感が強かったのね」
勇者「え、なんでですか?」
ローラ「竜王がこんなところに自分が苦手なものを置いたままにするわけないでしょう」
勇者「まぁ、確かに」
ローラ「触れなかったのよ」
勇者「この剣に?」
ローラ「自分の城にまで来られるとは思ってなかったんでしょうね」
ローラ「あら、いい剣ね」
勇者「ご先祖様の紋章だ」
ローラ「あら、それじゃアンタのものよ。遠慮無く使いなさい」
勇者「なんでこんなところに・・・」
ローラ「アンタのご先祖、よっぽど責任感が強かったのね」
勇者「え、なんでですか?」
ローラ「竜王がこんなところに自分が苦手なものを置いたままにするわけないでしょう」
勇者「まぁ、確かに」
ローラ「触れなかったのよ」
勇者「この剣に?」
ローラ「自分の城にまで来られるとは思ってなかったんでしょうね」
ローラ「じゃあ戻るわよ」
勇者「は、はい!」
ローラ「あら、いい返事ね」
勇者「えと、あの、緊張感の意味がわかったから、その」
ローラ「悪くない答えね。大丈夫、アンタは私を守りながら極度の緊張の中で戦ってきたわ」
ローラ「その成長はもう自分でも実感しているはずよ」
勇者「は、はい」
ローラ「さぁ、もうすぐ竜王に会えるわ。早く行きましょう」
勇者「はい!」
勇者「は、はい!」
ローラ「あら、いい返事ね」
勇者「えと、あの、緊張感の意味がわかったから、その」
ローラ「悪くない答えね。大丈夫、アンタは私を守りながら極度の緊張の中で戦ってきたわ」
ローラ「その成長はもう自分でも実感しているはずよ」
勇者「は、はい」
ローラ「さぁ、もうすぐ竜王に会えるわ。早く行きましょう」
勇者「はい!」
勇者「あれ、明るい」
ローラ「明るいのが好きなら外に出ればいいのに」
勇者「この剣のおかげで敵がすごく弱くなったのかな」
ローラ「あら、あの奥は玉座かしら」
勇者「あれが・・・竜王」
ローラ「明るいのが好きなら外に出ればいいのに」
勇者「この剣のおかげで敵がすごく弱くなったのかな」
ローラ「あら、あの奥は玉座かしら」
勇者「あれが・・・竜王」
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