元スレ美希「ハニーの日記」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
51 = 48 :
■オーディション 前日
とうとう明日は「The Debut」のオーディションだ。
あのレコーディング以来、美希はいつにも増してレッスンに取り組んでいた。
憧れの春香の鼻を明かしてやりたいのだろう。
みるみる完成度が上がっていく美希を、傍らでずっと見ていた俺としては、感慨深いものがあるな。
いや、それは明日のオーディションに合格してからにしよう。
それに、このオーディションに合格して初めて、アイドルとしてのスタートラインに立つんだからな。
まだまだ先は長い。
美希にはさんざん振り回されたが、明日どういう形であれ、一区切りが付くんだ。
明日に備えて今日は寝る!
52 :
今度は完結までいってくれ
53 :
猿よけしえん
54 = 48 :
■オーディション当日
今日はオーディションに行ってきた。
美希の状態とか、オーディションの雰囲気なんかをメモで残してるので、それを書いていこうと思う。
オーディション当日の朝。さすがの美希でも今日は寝坊しなかった。
美希はいつもどおり、緊張もあまりしていないようで一安心だ。
春香とともに何度もお世話になったTV局へ到着すると、例のごとく突風が吹き、美希のスカートを捲り上げた。
思わぬ眼福にまじまじと美希のライムグリーン(線で消されている)
美希に「突風アイドルー。なんちて」というと、ごみでも見るような目で見られた。
素直に謝ると、ぷりぷり怒りながらも許してくれた。
美希も女の子なんだなーと改めて感じた。
55 = 48 :
オーディションの控え室に入ると、すでに参加予定のアイドル候補生たちが顔をそろえていた。
初めてのオーディション受験者が多いのだろう、室内はとてもぴりぴりしていた。
美希は余裕の表情を浮かべて更衣室に向かっていった。
ジャージに着替えた美希が姿を現した直後に、審査員が控え室へ入ってきた。
俺の知っている審査員の人で、春香のデビュー時は彼女も審査員をしていたはずだ。
オーディションの流れとルールを事細かに説明していく。
美希も真剣な表情で審査員を見ていた。
ここ一番でしっかりできる子なんだなと感心した。
最後に審査員は恒例の一言を美希にお願いした(俺の顔が見えたからかもしれない)。
「ミキ、余裕で合格すると思うな」
自信満々すぎて、審査員が顔を引きつらさせていたのが印象的だった。
56 :
このスレずっと待っていたんだぜ>>1よ
次は書ききってくれ
58 = 48 :
まさかのスタート前に転倒して雲行きが怪しくなってきたぞ。
「あれ? ミキなんか変なこと言った?」
本人は気づいていないようで、仕方なく美希のビックマウスっぷりを教えてやった。
すると、「ミキ、ウソついてないよ。この中だったらミキ負けないって思うな」
周りから視線が痛い。
馬鹿やろー! 余計なことを言うんじゃない!
空気の悪くなった控え室で、針のむしろ状態で出番を待つこと数十分。
ついに美希の番が回ってきた。
舞台袖で美希に、俺たちは一心同体だ! と声をかけるも
「イッシンドータイってなに?」と返された。
今度から国語の勉強も教えようと思う。
59 = 48 :
美希が舞台で名前を読み上げる。
少し声が上ずっている。なんだ、やっぱり緊張してるんじゃないか。
照明が落とされて、音楽が流れると美希はいつも通りのように歌っていた。
歌いだしたら緊張がなくなったんだろうか。
美希の歌にダンス以外の審査員は、首を縦に振っていた(そんなダンサブルなナンバーじゃないしな)。
それすなわち、美希の表現力が万人に受け入れられる可能性があるということだ。
曲が終わると、美希は頭を下げて舞台袖に戻ってきて、俺に詰め掛けた。
「何で春香がいるの?」と。
どうやら春香が来ているらしい。
だから美希は、歌う前に緊張していたのか。
60 :
オーディションの結果発表辺りで前回に追いつくな
支援
61 :
面白い、支援
頑張って
62 = 48 :
これはあとから春香に聞いたことだが、このオーディションの特別審査員として招待されていたそうだ。
美希にとっても春香に見てもらえることは嬉しいことだと思う。
どうも腑に落ちていない美希に、歌の出来は良かったぞと声をかけるも、
「そんなんじゃないの」と冷たく返された。
控え室に戻って、結果発表を待っていると、春香が入ってきた。
春香が今回の発表者らしい。
控え室のアイドル候補生たちがざわめくのを見て、春香も有名アイドルなんだなーと痛感した。
春香は俺の視線に気づくと、あぞとくもウインクしてきた。
可愛いやつめ。
合格者の発表
美希は・・・・・・。
63 = 48 :
合格した。
詳しい点数はわからないが、少なくとも一位ではあるらしい。
春香は美希を連れて、番組の収録に向かった。
俺も春香の後を追って、スタジオへ行く。
美希は、ステージ衣装を着て、初めての舞台に立った。
スポットライトを浴びて喜ぶ美希は、とてもキラキラしていてまるで妖精のように見えた。
今日この日から、美希はアイドルとしてのスタートラインに立つことが出来た。
明日からはもっとびしばししごいていこう。
今日の美希を見て俺は実感した。美希はトップアイドルになれる。
俺の手で、美希をトップアイドルの座まで連れて行ってやりたい。
これだからプロデュースはやめられない。
今日はもう寝る!
64 = 61 :
やめられないんだろ!おい!おい!
65 :
これ前に見た
66 = 48 :
というわけで、ここでいったん一区切り。
前回はここで終了しましたので、これから第2部です。
ここからは書き溜めが例のごとくありませんので、スローペースになります。
ちなみにこの話の世界観は1とか2とかアニメとかがいろいろまざってる俺設定です。
これ原作と違うじゃんとかはあると思いますがご容赦ください。
67 :
ひゃほーい
期待してる
68 :
おk
保守しながら期待してる
69 :
こんだけ期間あけて書きだめなし?
70 = 48 :
■アイドルとしての始まり
美希がオーディションに合格してから、1週間が経った。
オーディションに合格したとはいえ、美希はまだまだ無名アイドルなので、こちらから営業をかけないと仕事なんかない。
これから美希のためにバリバリ仕事を取ってきてやるぜー!!
と思っていたんだが、当の美希がしぼんだ風船みたいにやる気が無い。
「ミキは五月病なの。前のオーディションで燃え尽きたの・・・・・・」と支離滅裂。
あまりにもぐたっとしていたので、今日は帰らせた。
まさかあんなに楽しそうに歌ってたくせに、一回で燃え尽きてしまうなんて。
しかたない。明日はババロアとおにぎりで釣ることにしよう。
そういえば、最近事務所がばたばたしている。
事務所というよりも律子が、だが。
何か新しい企画を考えているみたいだが、教えてくれなかった。
71 = 68 :
寝る前に保守
72 :
紫煙
73 = 48 :
■ミーティング
今日は美希とこれからの仕事の方向性についてミーティングをした。
美希にこれからどういったアイドルとしてやっていきたいかと聞いたら、
「春香と同じ、アイドルとしてやっていきたいの!」と言っていた。
どうも春香を強く意識しすぎているみたいだ。
あんまり春香のマネばっかりするのはよくないぞ、と忠告したら
「プロデューサーは何にもわかってないの・・・・・・」と言われた。
うーむ。若い女の子はよくわからん。
方向性としては、ライブ活動を軸に、美希のビジュアルを活かしてテレビ出演やCMを中心に営業をする方針にした。
74 :
のんびりいこう
75 :
うむ
76 = 48 :
■初めてのライブ
今日は美希がデビューしてから初めてのライブにいった。
社長が空き枠のあった少し大きいライブに美希をねじ込んでくれたのだ。
美希はやっぱりというか、本番前でも緊張はしてなかった。
のだが、舞台にあがってから急に動きが固くなっていた。
周りは美希のことなんか知らない完全にアウェーな会場だ。
美希が困惑するのも無理もないと思う。
ライブの盛り上がりはまずまずといったところか。
だがライブの内容は可もなく不可もなくという、いつもの美希にしては残念な結果だった。
美希自身、そのことを悔しがっていた。
これをばねにもう一回り成長して欲しいとおもう。
77 = 48 :
■春香の差し入れ
今日は美希のこれからのために、ダンスのレッスンをしていた。
やっぱり美希はダンスも好きみたいで、とても生き生きして見えた。
とそこに春香がレッスンスタジオに顔を出した。
今度の番組で新曲を歌うから、その練習をしていたらしい。
おやつで持ってきたらしいクッキーを差し入れしてくれた。
美希のレッスンはトレーナーさんに任せて、春香としばらく他愛の無い話をした。
春香を帰らせた後に、レッスンスタジオに戻ったら美希はご機嫌斜めだった。
「美希のプロデューサーなのに春香とばっかりお話してたね」とすねていた。
今回はさすがに俺が悪いので、イチゴババロアを献上した。
ここだけの話、美希のふくれ面はかなりきゅんと来た。
78 = 61 :
どういう状況でこの日記なのかが非常に気になるな…
しえん
80 = 48 :
■CDリリース
今日はかねてより予定していたふるふるフューチャーのCDが発売された。
会社に行くときに、開いていたCDショップに寄って美希のCDを探してみた。
残念ながら平積みはされておらず、棚の中にジャケットが見えるように3枚置かれているだけだった。
デモ版はもらっていたが、せっかくなので1枚買っていくことにした。
するとレジで会計を済ませていた美希と鉢合わせした。
美希は慌てて袋を隠したみたいだが、まぁ想像に難くない。
大人の余裕で何も聞かないでおいた。
「The Debut」やこないだのライブでそこそこの宣伝は出来た気がするが、
春香の時の経験上、無名の時の今はぜんぜん足りないと思っている。
これからはプロモーションに力を入れないといけないな。
82 = 48 :
■新ユニット結成
今日は事務所で、重大な報告があった。
春香や他のアイドルたちの頑張りで、事務所も軌道に乗ってきたので大きなプロジェクトを始動させるとのこと。
なんと、律子をメインプロデューサーに据えてトリオユニットを結成するとのことだった。
名前は「竜宮小町」。
メンバーは水瀬伊織と双海亜美、三浦あずさだ。
美希はあまり興味なさそうだった。
これは後で社長から聞いた話だが、このユニットがこけると会社に大ダメージがでるらしい。
だが、そうしなければいけない程事務所は追い込まれているみたいだ。
自分の力の無さを痛感した。
社長はこれが成功したら、俺に他の新しいアイドルを担当させてくれるらしい。
84 = 48 :
■デパート屋上でライブ
今日は事務所に近いデパートの屋上でライブをした。
ステージも機材もしょぼいが、こうした地道な下積みが重要だということは経験則から知っているので、積極的に取り入れようと思っている。
それに美希にライブ慣れさせる必要があるからちょうどいい。
美希自身はこの仕事に納得してないらしい。
「ミキ、この仕事、や!」と駄々こねていた。
わがままを言った時には、春香の名前を出すと効果的なのはわかってたので今回も使う。
美希の機嫌を損ねてしまったみたいだが、わがままは取り下げてくれた。
ライブが終わった後に美希は
「美希の前で春香の名前出さないで欲しいな・・・・・・」といった。
これからは使うのを控えよう。
85 :
竜宮小町が出てきたってことは美希も他の誰かとユニットを組むフラグ?
86 = 48 :
■アイドルデビュー1ヶ月記念
今日は美希がアイドルとしてデビューしてからちょうど1ヶ月の節目の日だった。
春香の時もそうだったが、俺は割と記念日は大切にしている。
美希に今日のレッスンが終わった後に、1ヶ月記念にご飯に誘ったら
「プロデューサーって思ってたより、ロマンチックなんだね。ミキ、そんなの気にしない人だと思ってたの」とのことだ。
そういえば春香にも似たようなことをいわれた気がする。
・・・・・・そんなに無頓着に見えるんだろうか。
ご飯を食べ終り、美希を駅まで送ったときに
「来月の2ヶ月記念も楽しみにしてるの。あはっ☆」といわれた。
ちゃっかりしてるよ。ほんと。
87 :
例のごとくって他のアイマスSS書いてるのか?
88 = 48 :
■合同レッスン
今日は思いつきで美希のボーカルレッスンに、同じ765プロのアイドルの千早を参加させた。
千早の歌を聴いて美希に何か良い変化があればと思ったからだ。
千早の歌を聴いた美希は、感激して早にまとわり着いていた。
千早はかなりうっとうしそうにしていたが、レッスンが終わる頃には美希とは普通に話していた。
美希のああいうところは、素直にすごいと思う。
89 = 48 :
×感激して早にまとわり着いていた
○感激して千早にまとわり着いていた
90 = 48 :
■美希の変化
今日は、律子の竜宮小町が始めて歌番組に出演した。
結構有名な歌番組で、春香もついこの間出演していた。
事務所に竜宮小町も含む、全アイドルが集まって番組を鑑賞した。
竜宮小町の3人はとてもそわそわしていて、美希は
「でこちゃん、そわそわしすぎなの」と伊織を茶化していた。
番組が始まって、竜宮小町の番になって、伊織の噛み噛みのMCで皆が笑った。
竜宮小町のデビュー曲「SMOKY THRILL」
俺も今日初めて聴いたが、かなり完成度が高くて、竜宮小町の3人がうまくかみ合っていた。
これは律子にやられたな。
番組が終わった後に美希は俺のところに来て
「ミキもでこちゃん達みたいに、あんな風にキラキラできる?」と聞かれた。
俺は当然だろと返した。
それを聞いた美希の嬉しそうな顔がめちゃくちゃ可愛かった!
91 = 48 :
■2曲目
1曲目のふるふるフューチャーをリリースしてから、2ヶ月が経った。
そろそろ新曲を出すかーと美希に言ったら、美希は
「ホント!? 美希新しいの歌いたいの!」とかなり乗り気で驚いた。
竜宮小町が良い影響を与えているんだろうか。
まぁ、俺としてはやる気があるのは嬉しい限りだが。
前回同様に美希にどんな曲が良いかと聞いたら、
「ミキ的には、次は可愛いけど少しカッコいい感じが良いと思うな!」と無理難題をおっしゃる。
美希のやる気をここで落とすのはもったいないので、この条件で音楽家さん発注した。
音楽家さんの困った顔に申し訳ない気持ちがいまさら出てきたぞ・・・・・・。
92 = 48 :
■きゅんっ!ヴァンパイアガール
美希の新曲のデモが上がってきた。
タイトルは「きゅんっ!ヴァンパイアガール」という、いかにもなもの。
独特な曲調と、少し刺激的な歌詞が相成った一曲。
美希に聴かせてやったら
「わ! この曲良いね! 可愛くてカッコいいの!」
美希のご要望に沿ったもので、満足していた。
また美希から追加の要望が上がってきた。
「これだったら吸血鬼の衣装が欲しいな」
わがままな吸血鬼もどきめ。
しかたないので、デザイナーさんにお願いした。
最近、俺、美希に甘くないか?
94 = 48 :
■レコーディングで一悶着
今日は「きゅんっ!ヴァンパイアガール」のレコーディングに行ってきた。
美希も2回目のということもあり、レコーディング自体は問題なく終わった。
のだが、美希のレコーディングが終わるのを見計らって、新幹少女(最近正式名称を知った)が美希に絡んできた。
どうやら、前回の美希の粗相をかなり根に持っているみたいだった(当然だが)。
そして何より彼女達の怒りの原因が、美希がそのことを覚えていないことだった。
さすがにこれは俺もフォローができないので、当人達に任せていたら、なぜかオーディションで勝負することになっていた。
美希をなだめても、
「ミキ、ぜっっったい! 負けないって思うな!」
と、興奮状態で取り合ってくれなかった。
どうやら勝負は避けられそうに無いらしい。
95 = 85 :
寝ちゃった?
96 = 85 :
あ、起きてたかすまん
98 = 48 :
■新幹少女の実力
美希が新幹少女に啖呵を切ったものの、実力は完全に向こうのほうが上だと思う。
なぜらな彼女達はアイドルランクがCで、美希はまだEだからだ。
ただ、やるとなった以上簡単に負けるなんて俺のプライドが許さない。
ということで、今日美希と一緒に新幹少女のライブ映像を見た。
春香をずっと見ていた俺から言わせてもらえば、正直「こんなもんか」って印象だった。
竜宮小町の方がすごいかもしれないなとも。
当の美希はそうでもないらしく
「ふ、ふーん。ま、まぁって感じだね」と弱腰。
一応実力差は見えてるみたいでよかった。
これはどうにかしないといけないな。
99 = 48 :
■新幹少女からの挑戦状
今日、新幹少女が所属するこだまプロダクションから正式な挑戦状(オーディションの情報が書いた紙)が届いた。
開催日時は来月で、全国放送の歌番組のオーディションだった。
ご丁寧に逃げるなよとも書いてある。
これは本格的に美希を潰しにきたな。
美希の実力を出し切れば、いい勝負はすると思うんだが、いかんせん美希が弱気になってるからな。
どうにかしてやる気を出させるしかないか。
春香に相談してみるか。
100 = 48 :
ダメだ。。。眠気に勝てない
少し寝ます。。。
みんなの評価 : ★★
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