元スレQB「僕と契や」 沙耶「あむっ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
沙耶「……」 モグモグッ
QB「いきなり食べるなんて酷いじゃないか」
沙耶「あなた、さっきの子と同じなの?」
QB「僕らには個体の区別はないからね」
沙耶「そう。私に何か用?」
QB「ずいぶん素っ気ないね。君は僕が話すことに疑問を持たないのかい?」
沙耶「あなたは私が話すことが不思議じゃないの?」
QB「君達の存在は知っているからね」
沙耶「ふ~ん。でもあなた、人間じゃないんでしょ? 興味ないわ」
QB「待ってくれ。これは君にとっても有益な取引だ」
沙耶「ふしゅるー……」
QB「冷静な話し合いを求めるよ」
沙耶「あむっ」
3 :
沙耶の唄の沙耶かちゃんか?سدقخو
4 :
食べるってことは沙耶の歌の沙耶だな
5 = 1 :
沙耶「……」 モグモグッ
QB「その肉体も君の栄養になるなら無駄とは言えないけれど、僕らの手間も考えてくれないかな」
沙耶「あなたを食べると、新しいあなたが来るのね」
QB「僕らは食料じゃないよ?」
沙耶「ふふっ」
QB「もう一度言うけどね、これは君にとっても有益な話なんだ」
沙耶「有益……そうね。あなた、銀の鍵って知ってる?」
QB「知ってるよ。君が探し求めているものだろう?」
沙耶「知ってるの? どこにあるの、言いなさい」 シュルッ
QB「僕を縛り上げた所で意味がない事はもう十分理解しているだろ?」
沙耶「それもそうね」
QB「理解が早くて助か」 沙耶「あむっ」
7 = 1 :
QB「君と話す時には距離を置いた方が良さそうだね」
沙耶「教える気はあるの?」
QB「君次第だよ」
沙耶「どういうこと?」
QB「僕と契約して魔法少女になってくれるなら、どんな願いでも一つだけ叶えてあげる」
沙耶「あなた、何者?」
QB「魔法少女を導く者、かな」
沙耶「魔法少女って、物語に出てくるあの魔法少女?」
QB「そうだね」
沙耶「宇宙生命体のあなたが?」
QB「……君はその情報をどうやって入手したんだい?」
沙耶「あなたの肉を解析しただけだよ。地球の物質で構成されてるけど、地上で起こり得る進化でも、人類のテクノロジーで創り得る生物でもないもの」
QB「なるほど。たしかに君達にはそういう機能もあると推測されていた」
8 :
9 = 1 :
QB「僕の対応が間違っていたみたいだね。君の魂は人類の、それもとりわけ十代の少女に近いが、知能は人類を遥かに凌駕する」
沙耶「……私の魂が?」
QB「そう。君の魂は僕と契約するに値する。その心の在りようは人そのものだ」
沙耶「その契約であなた達にもたらされる利益のすべてを教えて」
QB「……それは……利益の定義によるね」
沙耶「あなた、人間よりわかりやすいね。あなたは私に嘘は言えないんだね」
QB「まだ君を侮っていたみたいだ」
沙耶「そう。いいよ、許してあげる。だから教えて。あなたの知っていること、全部」
10 = 1 :
沙耶「魔法少女。魔女。そっか。あなた達はそうやってエネルギーを回収してるんだ」
QB「君になら僕らの行為の意味が理解できるだろう?」
沙耶「そうだね。あなた達は間違ってないよ。でも、あなた達は人間が好きじゃないのね」
QB「僕らには好意という感情は理解できない」
沙耶「可哀相。人を愛する気持ちもわからないなんて」
QB「君は知っているのかい?」
沙耶「沙耶は、郁紀が好き。愛してる」
QB「郁紀……それは君の恋人の名前かい?」
沙耶「……恋人に、なってくれたかもしれない人。私が意気地なしだったから……」
QB「なるほど。君はやり直したいんだね」
沙耶「違うよ。」
QB「何が違うんだい?」
沙耶「私と沙耶が出会って、二人で過ごした時間の――一日一日の積み重ねが、郁紀が好きって気持ちを作ったんだよ
あの日出会った私と郁紀だから……郁紀のことが、こんな好きになれたんだもん」
QB「やはり君は人間だよ。僕には君が理解できないよ」
12 = 1 :
改変ミスった。
×私と沙耶が出会って
○私と郁紀が出会って
13 = 1 :
QB「さて。そろそろいいだろう。君は僕との契約を望むのかい?」
沙耶「うん。いいよ」
QB「「契約は成立だ。君の祈りは、エントロピーを凌駕した」
沙耶「私の願いは……」
14 :
これは俺得
15 = 1 :
トタッ トタッ
郁紀「……誰だい、こんな時間に」
グジュルル
郁紀「ドアが……溶けてなくなって……?」
沙耶「……郁紀ぃ!」 バフッ
郁紀「……幻覚か」
沙耶「どうして?」
郁紀「君の足音は、あの夜の沙耶とは違った。まるであの頃の、昔の沙耶の愛らしい足音だ」
沙耶「うん……」
郁紀「それに。僕にはもう、沙耶の声も、君みたいに透き通った声には聴こえないはずなんだ」
沙耶「……郁紀、難しく考えすぎだよ」
郁紀「そうかい?」
沙耶「沙耶はね……郁紀を助けに来たの。郁紀と一緒にいるために魔法少女になったの!」
郁紀「魔法……少女?」
16 :
病院ENDか
18 = 1 :
QB「今は話している時間はないんじゃないかい?」
郁紀「その生き物は……?」
沙耶「気にしなくていいよ。害はないから」
郁紀「……」
沙耶「どうしたの、郁紀?」
郁紀「君は……沙耶、なんだね?」
沙耶「どこか変?」
郁紀「いや。僕の記憶通りの、可愛い沙耶だ。ただ、少し驚いて」
沙耶「郁紀は、沙耶と一緒に行きたくない?」
郁紀「……まさか。もうこの白い部屋にも、飽きていたんだ。……君がいないから」
ガヤガヤッ
沙耶「……廊下の方は騒がしくなってきたみたいだし、壁の方から行こ」
ジュワワワッ
郁紀「また溶けて消えて……」
19 :
精神病院ENDの後か
21 = 1 :
沙耶「沙耶の新しい力だよ。郁紀、ジャンプするから掴まって」
郁紀「ああ……」
沙耶「いっくよ~!」 ヒュンッ
郁紀「凄い……空を飛んでるみたいだ……」
沙耶「飛んでるんじゃないよ? 落ちてるだけ」
郁紀「それでも……凄いよ、沙耶。一体どうやって、こんな……」
沙耶「後で全部話すから」
22 :
元に戻るENDだっけこれ
期待
23 :
こわれたーかけらあつーめーてー
24 = 1 :
郁紀「ここは……」
沙耶「パパの家。ここは昔のまま、誰も住んでないみたいだから」
郁紀「……これから、どうするつもりだい?」
沙耶「郁紀はどうしたい?」
郁紀「僕は……君といられるなら、他のことはどうでもいいよ」
沙耶「沙耶もだよ」
QB「……君には魔法少女としての使命があるんだけどね」
郁紀「そうだ、沙耶。何があったのか、僕に教えてくれ」
沙耶「家の中で全部話すから、ね? あなたも一緒に来てね」
QB「わかってるよ」
25 = 1 :
郁紀「……つまり、君……インキュベーターは、少女の魂を魔女に変えているのか?」
QB「僕らの目的はあくまでエネルギーの回収だよ。その後の事は彼女達の問題だ」
郁紀「貴様……沙耶にそんな契約をさせておいて、ぬけぬけと……!」
沙耶「郁紀、落ち着いて」
郁紀「でも……」
沙耶「その子と契約したから今、沙耶は郁紀と一緒にいられるんだよ?」
郁紀「だからって……許せないよ」
QB「彼は君ほど冷静な人物ではないようだね」
沙耶「郁紀は沙耶のために怒ってくれたんだよ? それを嬉しいって思える気持ちがわからないなんて、やっぱり可哀相」
郁紀「沙耶……」
QB「とにかく、沙耶。君は魔女と戦う宿命を背負ったんだ。戦わなければ生き残れないんだよ」
26 :
魔女もむしゃもぐしちゃうのか
27 = 1 :
沙耶「んー……ねえ。その魔女がたくさんいる所、近くにないの?」
QB「人の多い場所……また、魔法少女が密集する地帯には必然的に多くなるだろうね」
郁紀「この辺り……東京のもっと都心部なら……」
沙耶「ダメ。この辺りにいたら郁紀が捕まっちゃう」
郁紀「そうか……まずは隠れ家を探さなくちゃ」
沙耶「あ」
郁紀「なんだい?」
沙耶「写真……写真があったの。パパの別荘の写真。沙耶がこの世界に来てから、しばらく暮らしてた場所」
郁紀「そこなら……」
沙耶「大丈夫だと思う」
QB「それはどこだい?」
沙耶「栃木県のS町」
QB「それなら……見滝原が一番近い狩場だね」
郁紀「沙耶」
沙耶「うん。行こう、郁紀……パパの別荘に」
28 = 1 :
郁紀「……君の魔法は凄いんだな。なんでも溶かしてしまうなんて」
沙耶「それだけじゃないんだよ。でもそれは後のお楽しみ!」
郁紀「そうだね。君がせっかく車を調達してくれたんだ、急いで別荘に行こう」
QB「それじゃあ」
郁紀「……君は行かないのか?」
QB「向こうにも別の個体がいるからね」
沙耶「その子も向こうの子も同じだから気にしなくてもいいんだよ、郁紀」
郁紀「そういうものか……それじゃ、また向こうで」
QB「ああ。また」
29 :
おお舞台はあっちか
30 = 1 :
郁紀「ここが別荘か……何もないな」
沙耶「地下室の方にはまだ色々残ってるんだけど……」
郁紀「うーん……このままじゃ暮らせそうにないな」
沙耶「沙耶の魔法で何とかしよっか?」
郁紀「そんな事まで出来るのか?」
沙耶「簡単だよ。郁紀でも美味しく食べられる物に全部……」
郁紀「うん?」
沙耶「んー。郁紀は沙耶以外の人のこと、どう思ってる?」
郁紀「どうって、どうとも思っていないよ」
沙耶「沙耶が隣のおじさんみたいな人に襲われたら……」
郁紀「殺すさ」
沙耶「じゃあ、もし沙耶が人を殺したら?」
郁紀「手伝う。当然だろ?」
沙耶「郁紀……大好き」
郁紀「僕もだよ。沙耶」
31 :
やっぱり気が狂ってやがる・・・
32 = 22 :
良いなぁこういう愛情
33 = 1 :
マミ「……妙ね」
さやか「何がですか?」
マミ「おかしいのよ」
まどか「えと……」
マミ「最近、魔女の気配が全然ないの」
まどか「それは良いことじゃ……」
ほむら「魔女の気配がないってことは……誰かが、狩ってるんでしょうか?」
さやか「あの赤いやつ?」
マミ「いえ。佐倉さんは今、他の街に行っているわ」
さやか「そうなんですか?」
マミ「この辺りには魔女がいないのよ。それに……最近、失踪事件が増えているの、気付いてる?」
まどか「そういえばママが同じこと……」
マミ「何かが、おかしい」
34 = 16 :
そう言えば沙耶の唄にも頭から食われた人がいたな
35 :
やっぱりこいつらも出るのか
37 = 31 :
なんか頭がなくなりそうなのが居るな・・・
38 = 1 :
ほむら「……キュゥべえが、まだ何か隠してるのかも」
さやか「あんた、またその話? いい加減にしてくれない?」
ほむら「でも……!」
マミ「あまり感心しないわよ、暁美さん。証拠もないのにそんな事を言うのは」
ほむら「……」
マミ「とにかく。このままじゃグリーフシードが尽きるのも時間の問題だわ。原因を調べましょう」
まどか「わかりました」
マミ「美樹さんは私と、暁美さんは鹿目さんと。それぞれ二人一組で街を調べるの。いいわね?」
さやか「転校生と組まされなくて良かったー」
まどか「さやかちゃん!」
さやか「冗談だって。……あんた、まどかに迷惑かけないでよ」
ほむら「……」
39 = 29 :
この周回ということは要覚悟か
40 = 1 :
まどか「ごめんね、ほむらちゃん。さやかちゃんも悪気があって言ってるんじゃないの」
ほむら「……美樹さんは、私が嫌いだから……」
まどか「違うの! さやかちゃんは、ちょっと、思い込みが激しくて、意地っ張りで、結構すぐ人と喧嘩しちゃったりして……」
ほむら「……?」
まどか「でも……すっごく、良い子なの。優しくて勇気があって、誰かのためと思ったらがんばり過ぎちゃって……それが、今は、よくない方向になってるだけで」
ほむら「鹿目さんは、美樹さんが好きなの?」
まどか「親友だもん。もちろん、ほむらちゃんも大事な友達だよ」
ほむら「……鹿目さん。キュゥべえには……気を付けて」
まどか「……わかった。ほむらちゃんのこと、信じる」
ほむら「ありがとう……」
41 :
これは魔女になる前に食ってるのか
42 = 26 :
えげつないの期待してる
43 = 1 :
マミ「……特に異常は見当たらないわね」
さやか「魔女の反応がないんじゃ、どうしようもないですよねー」
マミ「困ったわ。力を使わないからソウルジェムの濁りも遅いけれど……」
さやか「ジリ貧ですよね……これって、濁り切ったらどうなるんですか?」
マミ「魔力なしに魔女と戦いたいかしら?」
さやか「それはちょっと……」
マミ「魔力がなくなってしまえば、私達もただの女の子よ。魔力がなければグリーフシードは手に入らないも同然。だから魔力がある内に……」
杏子「はぁ……はぁ……」
マミ「佐倉さん?」
杏子「うぉっ!? な……なんだ、マミか……くそ……」
マミ「一体どうしたの?」
杏子「どうしたも何もあるかよ! クソ!」
マミ「落ち着いて。何があったの?」
44 :
ほむらは沙耶サイドとも割と打ち解けられる気がする
マミさやかあたりは食われるか改造されて奴隷ルートな予感しかしねえ
45 = 1 :
さやか「マミさん、今なら……」
マミ「争う必要のない時にまで戦うつもりはないわ。……一体どうしたの?」
杏子「魔女だ……」
マミ「魔女?」
杏子「魔女だよ! 魔女が襲ってきたんだ!」
マミ「いつものことじゃない」
杏子「一匹や二匹じゃねえ! あんな数、相手できるかよ……!」
マミ「どういう、こと?」
杏子「知るか。アタシは下りるぜ。別の遠い街にでも移る」
マミ「待って! 今、この辺りで起きてる魔女の不在と関係しているのなら、少しでも情報が欲しいの!」
杏子「……昔のよしみで忠告してやる。早くこの街を離れな。じゃねえと……死ぬぞ」 スタスタッ
マミ「……」
さやか「マミさん、今の……」
マミ「わからないわ。でも、何かが起きてるのよ……二人と合流しましょう」
46 = 2 :
まさかの…魔女使役www
ワルプルギスよりたち悪い
47 = 1 :
まどか「何もないね」
ほむら「巴さん達の所に行く?」
まどか「他の場所も探してみよう。前に魔女の出た所とか……例えば、あそこの廃ビル」
ほむら「今からだと日が沈んじゃうんじゃ……」
まどか「今やらないと後で後悔しちゃうよ! ほら、行こ!」
ほむら「う、うん……」
48 = 1 :
まどか「やっぱり誰もいないねー」
ほむら「は、早く出よ?」
まどか「ほむらちゃん、怖いの?」
ほむら「こ、怖くなんか……きゃっ!」 ビクッ
まどか「どうしたの?」
ほむら「今、何が動いたような……」
まどか「……何もないよ?」
ほむら「気のせい、かな」
まどか「もう。怖がりなんだから」
ほむら「違うもん……」
まどか「待って。今、何か……」
ほむら「……」 ゴクリッ
郁紀「……誰だい?」
49 :
ぐしょぐしょ…ぐしょぐしょ…
50 :
しえん
みんなの評価 : ★
類似してるかもしれないスレッド
- QB「僕と契約して契約者になってよ!」 (489) - [48%] - 2011/4/26 3:00 ★
- 女「彼女と別れて」 男「えっ」 (193) - [47%] - 2011/10/22 5:00 ☆
- 男「捕まった」 エルフ「ふふふ」 (338) - [47%] - 2012/2/27 8:45 ★★★×5
- 兄「妹ですか」 神「うん」 (597) - [46%] - 2012/8/24 20:30 ★★★×5
- 姉「弟くーん、パン買ってきて」 (788) - [46%] - 2009/12/2 5:02 ★★★×4
- 恒一「僕たちに」 鳴 「明日はない」 (499) - [44%] - 2012/5/29 4:15 ★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について