元スレ銀二「帝愛グループを……獲る!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 = 15 :
森田「は……………」
カイジ「あ………………?」
カイジ「な、何言ってんだっ………そんなの信用するわけねぇだろっ………!」
兵藤「キキキ………信じるか信じないかはこれからやる森田君の自由じゃ…………!」
森田「…………………」
カイジ「おい森田、そんなの信じるんじゃねえぞっ………!」
森田「……………………」
カイジ「森田っ………!」
102 = 15 :
森田「カイジ………俺には兵藤が小手先の嘘をつくような男だとは思えない……!」
カイジ「……………!」
森田「確かにイカサマや仕込みはあったが……なんというか、勝ちをねじ曲げたり………勝負の根底を揺るがすような事………!」
森田「そういう事はしない………!どこかフェア………!そんな気がする………」
カイジ「………………!」
カイジ(コイツ………俺と同じ考えをしてやがるっ………!)
103 = 15 :
森田「だから………チョキしか出さないというのも絶対勝つ自信があって…………何を言ったとしてもそれが揺るがない…………そんな考えを感じる………………!」
カイジ「わかった………」
森田「えっ………」
カイジ「グーで負ければそれで終わりな俺たちを………揺さぶりたいだけっていう可能性もある」
カイジ「だが俺が何をぐちゃぐちゃ横で言おうと……勝負するのはお前だっ………!」
カイジ「負けるなよ、森田っ………!」
104 = 15 :
兵藤「もう話はいいのかね………?」
森田「ああ……始めようぜ………!」
緊張の一戦………!
兵藤は迷いなくカードをセット………!
森田、長考………!兵藤の言葉を信じ、グーを出し万が一負けた場合一貫の終わり………!万事休す………!
しかし本当にチョキしかださなかった場合は………!
105 = 15 :
森田(いや、それはあり得ない…………チョキしか出さないと宣言し、実際にチョキしか出さない理由………考えられるのはただ一つっ………!)
森田(紛れさせるっ……!チョキ以外のものをっ………!)
森田(チョキしか出さないと信じ込ませたところでバサリッ………!)
森田(チョキ以外で狩られるっ………!パー……!致命的なパーで…………!)
考え抜いた挙げ句、森田が選択したカードは………!
森田チョキ
兵藤チョキ
106 = 15 :
森田、ここに来て安全策を選択………!結果はあいこ…………!
カイジ(本当にチョキを出しやがった………!)
兵藤「コッコッコッ…………!疑り深いのは生き残るために必要な事じゃ…………!」
森田(この期に及んで生き延びることを考えていた…………!これで勝てたはずの勝負を自ら棄てちまったんだっ………!)
森田(死ねっ………森田鉄雄…………!死んで希望を掴めっ…………!)
107 = 15 :
27戦目…………
森田グー
兵藤チョキ
カイジ「あぶねぇっ………!」
森田、グーの負け億万のリスクを背負っての勝利っ………!
カイジ、その背後で安堵の息をつく………!
兵藤「カカカカッ………!おめでとう、おめでとう森田君っ………!」
兵藤「君の勇気は実に素晴らしいっ………!まさに賞賛に値する………!」
森田「……………………」
兵藤「非常に名残惜しくはあるが……次はカイジ君の番じゃ………!」
108 = 15 :
負ければ終わり…………!そんな重圧の下、二人の運命がカイジに託される………
カイジ(これは森田の金だが………同時に俺が兵藤を倒すための武器でもある…………!)
カイジ(これは予感だが…………兵藤を直接潰せる機会はもう…これを逃して次は無い………!)
カイジ(そんな気がする………)
兵藤「さてカイジ君は一体何を選ぶのかな…………?」
カイジと兵藤、カードオープン………!
109 = 15 :
カイジ チョキ
兵藤 チョキ
カイジ(クッ……兵藤が俺にも森田と同じ手を出してくる保証は無いっ………)
カイジ(無いから……そう簡単には出せないんだっ……)
カイジ(諸刃の剣……グーを!)
兵藤「カカカカ………カイジ君も随分と慎重じゃのう」
森田(兵藤の奴……俺たちをじわじわと消耗させて嬲り殺しにするつもりかっ………!)
110 = 15 :
カイジ(クソッ……兵藤はいつ引っ掛けてくるんだ………!)
カイジ(それとも……このまま俺たちが潰れるまでチョキで攻め続けるつもりなのか……?)
カイジ(わかんねえ……兵藤の考え……底が……まるで見えねえっ………!)
その後カイジと兵藤は膠着状態を続け………
30戦もあいこっ………!カイジと兵藤は12億8000万ずつ支払う………!
ただいまの設定額
グー 102億4000万
チョキ 25億6000万
パー 9億9200万
兵藤の負け 87億5700万
カイジの負け 72億9900万
111 :
ふむ
112 = 15 :
次チョキを出せば後が無くなるという状況………!カイジと森田……絶体絶命っ………!
カイジ(次あいこにして、無駄に消耗するわけにはいかないが……!)
カイジ(ここで勝負に出るしかないっ………!)
カイジ(幸いまだチョキあいこ一回分は残っている………!)
カイジ(兵藤の考えなら、ここまで逃げ腰で勝負してきた……次はきっとまだ安めのパーで凌いでくるはずだろうと……)
カイジ(まさかここでこんな暴挙に出るとは考えもないはず…………!)
カイジ(ここで兵藤も100億超えの支払いとなれば……冷静でいられないはずっ………!)
カイジ(ここは、グーで勝つしかないっ……!)
113 = 14 :
ざわ…
114 :
ざわ...
115 = 15 :
悲鳴………!そうであって欲しいという悲鳴………!
それは推測ではなく……希望的観測………!
カイジは失念していた………兵藤という男の……!非常識さをっ…………!
カードオープンッ…………!!
カイジ グー
兵藤 パー
カイジ「そんな……嘘だろ………!?」
ぐにゃあ~~~~
116 = 15 :
兵藤「ククク………カイジ君、君の考えは筒抜けなんじゃよ………!」
カイジ「……………!!!」
兵藤「カイジ君程の男が最後の最後まであいこで凌ぐなんてつまらない事するわけがないっ…………!」
兵藤「今現在が……選択肢がある状態での極限っ………!カイジ君がここで勝負に出るなんてちょっと考えればすぐにわかることっ………!」
兵藤「考えが甘すぎたようじゃなっ………カイジ君…………!!」
森田(クソッ……!ここで……こんなところで負けるのか……?)
森田(やはりコイツには……俺一人で勝つなんて、無理だ銀さんっ……)
その時森田、背広のポケットの中に何か入っているのを感じる………!
117 = 15 :
クシャリとした紙の感触っ………!最初はレシートかと思い無視していた森田も………!
藁をもすがる思いっ…………!
森田「え………?」
森田「銀………さん……」
それは銀二からの手紙……………!いや、手紙と言うにはあまりに短く、雑っ………!
たった一言のメッセージが記してあるだけっ………!
≪あと10分だけ引き延ばせ≫
118 = 15 :
森田(銀さん………)
森田(残念だけど、金はもう無いっ………!今更引き伸ばすなんてこと………!)
森田(いや、待てよ………)
森田(『金が尽きた』………)
・・・・・・・・・
銀二「本当に賭けるものは別にある……!」
森田「本当に賭けるもの……?」
銀二「それは勝負の時にわかるさ……大丈夫……!お前なら躊躇なく賭けることが出来るよ……!」
・・・・・・・・
119 = 15 :
森田「まさか…………」
森田(いや………そんな馬鹿な)
森田(…………クソッ)
森田「死ねっ………!森田鉄雄っ…………!」
カイジ「えっ……………?」
森田「兵藤さん………ここでこの勝負を終わらせるなんて勿体ないと思わないか………!」
兵藤「む……………?」
120 = 15 :
森田「俺は……金以外の物を賭けるっ………!」
兵藤「ほう…………?」
森田「内臓………指…………手足…………」
森田「何なら飼って貰っても構わないっ………!俺の身全てを賭けようっ………!」
カイジ「森田………!?」
兵藤(クククッ………やっとか)
兵藤(つまらない金の掛け合いなど、前戯に過ぎん…………!)
兵藤(本当に待っていたのは、こんな勝負っ……!)
121 = 15 :
兵藤「非常に魅力的な条件じゃ…………」
兵藤「だが、受ける事は出来ん」
森田「なぜっ……!」
兵藤「今回この勝負を受ける条件を聞いていたかの……?」
兵藤「この勝負を受けるとしたらカイジ君…………君次第じゃ」
カイジ「俺だと…………?」
兵藤「君も………森田君と同じ条件で賭けなさい」
兵藤「二人束でその身を賭けるというのなら受けて立とう………!」
122 = 15 :
これまでの戦い、カイジはどこか疎外感を感じていた…………!他人の金で、他人と一緒にする勝負………!
チームだと言ってもとどのつまりは他人事…………!どこか現実感を帯びていない……モニター越しに観ているような感覚っ………!
しかし今度は違う………!己の血、肉、身体を賭け、カイジ自身の勝負となる…………!
カイジ「………わかった……受けようっ………!俺も自分の身体を賭けるっ………!」
森田「か、カイジっ………!いいのか………?」
カイジ「あぁ……これはな、森田お前だけの戦いじゃねえ………」
カイジ「俺とお前、二人で戦って……勝つんだよっ………!」
森田「カイジ………!わかった……ありがとう」
兵藤「話は纏まったようじゃの………!」
123 = 15 :
兵藤「それではルールの改正をしなければのう………!」
兵藤「おい」
黒服「はっ……!新ルールをご説明致します」
黒服「これからの勝負、兵藤会長には今までと同じように現金を、森田様カイジ様には指を賭けていただきます」
黒服「あいこ時の支払いは無し、一度の敗北毎に1本、小指、薬指、中指、人差し指、親指の順番で切らせていただきます」
黒服「ゲームの進行に必要な、右手の人差し指と親指を残し8本まで賭けていただくことが可能です」
兵藤「指を失ったら後は……カカカッ………お楽しみじゃあ………!」
124 = 15 :
森田(変態め………!)
兵藤「異議がなければ……続きを始めるとしようかの………!」
トップバッターは森田………!絶対負けられない勝負だが………
勝つ策は何もない………!一番避けたかった運否天賦の勝負………!
何か策は無いかと逡巡するが………
森田(くそ……!こんな大事な勝負で何も策の無い……運否天賦で挑むなんてっ………!)
森田、何も浮かばない………!カイジも同様………!
森田の背後で、頭をフル回転させ考えるが、何も浮かばないっ………!
森田(とにかく時間を稼げ………!稼げば道は開かれるっ………!)
銀二を信じて…………!
125 = 15 :
森田(負けてもいいっ………負けても………)
森田(指を引き換えにしてでも……最終的に勝てばいいんだっ…………!)
31戦目………!
森田「兵藤さん………一言言っておく事がある」
兵藤「む?命乞いか……?残念じゃがそんなもの………」
森田「俺はこのの勝負……チョキは出さない」
兵藤「…………………」
兵藤「ククククッ………カカカッ………!!なるほど、なるほど………!」
127 = 15 :
兵藤「さっきの仕返しという訳か…………!」
兵藤「面白い……ワシと心理戦をしようという挑戦………!その勇気は認めるが……」
兵藤「若造がッ……あまり舐めるでないわっ…………」
森田「っ…………!」
カード、オープン…………!
森田 グー
兵藤 グー
森田「…………!」
兵藤「ククク………心底ホッとしたような表情じゃのう……!」
128 = 15 :
森田(あ、危なかった…………)
森田(兵藤の余裕の表情………全く焦りを感じていないのか?)
森田(今ので負けていたら200億以上の出費なんだぞ………!いくら兵藤と言っても、懐が痛まないはずない……!)
森田(兵藤の個人資産は600億程度っ………!会社の金をつぎ足すとしても………賭けられるのは1000億弱か………)
森田(途方も無いような額だが……今の設定額を考えると、無理な額ではない………!)
森田(だと言うのに、この兵藤の余裕っぷりはなんだ………?)
森田(まるで高みの見物のような………!)
129 = 15 :
32戦目………!
カイジ(兵藤の奴……この表情は………)
カイジ(そう、あのティッシュくじの………くじを引く時と同じ表情だ……!)
カイジ(所詮……まだ二十三十歳そこそこの森田が勝てるような相手じゃないっ………!)
カイジ(くそっ…………!)
カード、オープンっ………!
森田 チョキ
兵藤 グー
兵藤「カカカッ………残念っ………!非常に残念じゃなあ……森田君…………!」
130 = 15 :
森田「ぐおっ………そんな馬鹿な………!!」
兵藤「アレを………!」
黒服「はっ……!」
カイジ「!!!」
カイジ、その表情は固まり、青ざめる……!
黒服が持ってきたもの……それはカイジの指を切断した小型断頭台っ………!
森田の眼前に置かれた………!
兵藤「ククク……そう、これはカイジ君の指を切断したアレと全く同じもの………!」
兵藤「わざわざ持ってきたんじゃよ……!カイジ君と森田君の為に……!」
131 = 15 :
森田の小指が静かにセットされる……!
カイジ「森田っ………!」
森田「何も言うなカイジ………!」
森田「これでいいんだ………これで少しは稼げる………!」
兵藤「おや、小指に別れを告げんでよいのかね……?」
意地悪く笑う兵藤っ……!が、その瞬間、森田の小指に刃が落とされる………!
132 = 15 :
森田「あぁぁぁっ!!!」
カイジ「っ…………!」
カイジ(な……涙が勝手に………!)
思わず漏れる森田の悲鳴っ………!耳を覆いたくなるような切断音……!水音っ………!
そして思いもよらず涙が溢れるカイジ……!
森田「カイジ……頼んだ………!」
カイジ「分かった……!分かった、森田………!休めっ……!」
森田の敵討ちを誓い……カイジ、兵藤と対峙する………!
133 = 15 :
兵藤「ククク………カイジ君は何か言う事はないのかね?」
カイジ「…………ねえよっ!何もねえっ………!」
兵藤「そうか……残念じゃのう………!」
カイジ(これで俺が出すカードについての情報は一切無くなったっ……!)
カイジ(いや、無いと断言できる訳じゃないが……考えられる中ではないはずだ………)
カイジ(しかしその条件はこちらも同じ………!)
カイジ(出来れば兵藤にはグーで負かしたい………!)
134 = 15 :
カイジ(だが、その思考は兵藤に筒抜けなんだっ………!)
カイジ(それをストレートに受け取れば、兵藤はチョキを出してくるはず……)
カイジ(だが、本当にそれでいいのか……?そんなに分かりやすい手で来るのか?あの兵藤がっ……!)
まさに泥沼っ……!思考はループし、収拾つかず……!
裏の読み合いっ……!終わらない深読みの連鎖………!
兵藤「まだか……いつまで待たせる気なんじゃ、カイジ君………?」
カイジ(何か手は………!)
135 = 15 :
その時、カイジの手にぬるりと触れたもの………!
それはテーブルの側面に残っていた、森田の血………!乾燥しかけたそれを見たカイジ、ある策を思いつく……!
カイジ(一回しか使えないと言っていたが……森田、こんなところでそのアイデアがもう一度役に立つとは思わなかったぜ……!)
カイジ「これで……勝負だ、兵藤」
兵藤「やっと決めたか………!」
カード、オープン………!
136 = 57 :
しえん
137 = 15 :
兵藤のカード、それは……………
……グー!リスクの高いグーを、あえて選択っ………!
兵藤(グー、グーと出して、次は流石にグーはないだろうという予想………!)
兵藤(そして、グーで負けさせたいがそんな思考は筒抜けであるだろうという深読みっ………!)
兵藤(例え稚拙であろうと二つも理論があれば追い詰められた者はそれに縋りたくなるっ…………!)
兵藤(故に……パーは無い!カイジ君にパーを出すことは出来ないっ………!)
兵藤「カイジ君………早く箱を開けるんじゃ」
兵藤「今更カイジ君にとって指切断などと………!ぬるいリスクじゃろう………!」
カイジ「…………クククク……」
138 = 15 :
兵藤「何がおかしい…………?」
カイジ「兵藤……あんたの思考、手に取るようにわかるぜ………!」
兵藤「なに…………?」
カイジ、箱を開け………カードをつかみ取り、テーブルに叩きつけるっ………!
兵藤「………!」
カイジ「これがっ………俺の選択だっ……………!」
カイジのカード………パー!!
カイジ、土壇場で勝利、圧倒的勝利っ………!兵藤に200億払わせる事に成功………!!
139 = 15 :
森田「カイジ…………!」
歯を食いしばり、勝負の行方を見守っていた森田……たまらずカイジに駆け寄る………!
カイジ「森田、あんまり動かない方がいいぜ………!」
森田「一体どうやったんだ………!」
カイジ「これのおかげさ………」
掌を広げ、森田に見せるカイジ………!
そこには……
森田「お、おい……これって……!」
140 = 15 :
カイジ「そうだ、お前の血だ………!」
カイジの掌には乾きかけの血っ………!
カードを1枚箱に入れたフリをし、ひっそり手の中にしまい込む………
そして血を手に塗り、箱の反対側に隠しておいたカード3枚の中から、相手が出したカードに勝つカードを手に貼り付け………
カイジ「箱から出したフリをして血のついてない面を机に叩きつけるっ………!」
森田(コイツ…………!)
森田(銀さんの言っていた意味が分かったよ………)
森田(確かにこいつは、ここ一番って時の度胸といい……閃きといい……かなり頼りになる奴だ)
森田(銀さんはそれを見抜いた上で、こいつをこのギャンブルに巻き込んだのか……!)
141 = 15 :
カイジ「そうだ、お前の血だ………!」
カイジの掌には乾きかけの血っ………!
カードを1枚箱に入れたフリをし、ひっそり手の中にしまい込む………
そして血を手に塗り、箱の反対側に隠しておいたカード3枚の中から、相手が出したカードに勝つカードを手に貼り付け………
カイジ「箱から出したフリをして血のついてない面を机に叩きつけるっ………!」
森田(コイツ…………!)
森田(銀さんの言っていた意味が分かったよ………)
森田(確かにこいつは、ここ一番って時の度胸といい……閃きといい……かなり頼りになる奴だ)
森田(銀さんはそれを見抜いた上で、こいつをこのギャンブルに巻き込んだのか……!)
142 :
流石カイジ
143 = 15 :
兵藤「ククククッ………いやはや、流石……!流石はカイジ君だ………!」
兵藤「ワシは少々カイジ君を見くびっていたようじゃ…………!」
兵藤「それじゃ、次の勝負といこうかの………!!」
森田(次は兵藤も何か仕掛けてくるだろう……!)
森田(気をつけろよカイジ…………!)
144 = 15 :
兵藤「さて、カイジ君は一体何を選ぶんじゃ………?」
カイジ(チッ…………)
カイジ(ん…………………?)
カイジ(あれ……こんな傷あったか?)
カイジ(チョキとパーにだけついている……こんな傷つくような事したか……?)
カイジ(まさか、兵藤が…………?一体いつの間に………)
カイジ(いや、どうせ箱に入れてる訳だし……そんな事する意味なんて………)
145 = 15 :
カイジ(もしかして………何かまた盗み見るようなトリックがあるのか……?)
カイジ(クソ………そんな仕掛けがありそうな怪しいところなんてどこにも……)
兵藤「カイジ君……また長考か?早くカードを提出してくれんかね………」
カイジ(クソッ………!)
カイジ、結局グーを提出………!マークの無い安全牌………!
兵藤「ククク……やっと決めたのかね…………」
カード、オープンッ…………!
146 = 15 :
カイジ グー
兵藤 パー
兵藤「ククク…………!」
森田「カイジ…………!!」
カイジ「そんな………嘘だ………!」
ぐにゃあ~~
カイジ、敗北…………!1度切ったその小指を、もう一度手放すことが決定っ………!
一度は巻き返したかのように見えたが………!結局またグーで敗北っ…………!
147 = 14 :
指さようならだな
148 = 15 :
カイジ「……………」
兵藤「残念じゃなあ、200万もかけてせっかくくっつけた指だと言うのに……」
カイジ「ぐっ………!早くやれよ………!」
兵藤「流石はカイジ君…………!潔い……!素晴らしい覚悟だ………」
兵藤「さぁ、そんなカイジ君に免じてスパっと切ってやれ………!」
黒服「はっ…………」
黒服が……刃の柄を握る手に力を込めるっ……………!!
149 = 15 :
銀二「それには及びません、兵藤会長」
兵藤「……!」
森田「ぎ、銀さん……!」
カイジ「アンタは……あの時の……!」
兵藤「貴様、平井銀二……!今更現れおって…もう遅いわ」
兵藤「貴様の大事な部下……森田君は、今夜ここで指を失ったっ……!」
兵藤「そしてカイジ君も今、ここで小指を詰めることになるっ………!」
銀二「ククク……残念ながら……そういう事にはならないんですよ……!」
銀二「なんじゃと………?」
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