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元スレセシリア「Let Me Be With You」
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一夏「ところでセシリアって、ゲーセンは行った事ないよな?」
セシリア「ゲーセン?なんですのそれは」
一夏「いろんな種類のゲームがあって、遊べるところ」
セシリア「面白そうですわね♪」
そんなこんなでゲーセンへ。
日曜だからか、親子連れやカップルで溢れかえっていた。
セシリア「これはなんですの?」
一夏「UFOキャッチャーだ。ゲーセンの定番だな」
コインを入れる。
一夏「こうやってボタンを押してクレーンを操作して…プライズを取るんだ」
手馴れた手つきでプライズをつかみ取る。しかしクレーンの移動途中でこぼれ落ちてしまった。
セシリア「ゲーセン?なんですのそれは」
一夏「いろんな種類のゲームがあって、遊べるところ」
セシリア「面白そうですわね♪」
そんなこんなでゲーセンへ。
日曜だからか、親子連れやカップルで溢れかえっていた。
セシリア「これはなんですの?」
一夏「UFOキャッチャーだ。ゲーセンの定番だな」
コインを入れる。
一夏「こうやってボタンを押してクレーンを操作して…プライズを取るんだ」
手馴れた手つきでプライズをつかみ取る。しかしクレーンの移動途中でこぼれ落ちてしまった。
一夏「結構難しいけど…セシリアもやってみるか?」
うなずくセシリア。
セシリア「あ、お金…」
一夏「別にいいって。流石にゲーセンでクレジットカードは無理だからな」
セシリア「感謝しますわ。ではお言葉に甘えて…」
クレーンが下りてくる。ポロッ。あっさりと落ちた。
セシリア「…え?もう終わりですの?」
一夏「終わりだな」
ワンコインで2回プレイできるものもあるが、これは1回しかできない仕様になっている。
セシリア「く、くやしいですわ…」ムー
一夏「まぁまぁ、仇はとってやるから」
ポロッ。
ポロッ。
しかし最後がなかなか上手くいかない。
うなずくセシリア。
セシリア「あ、お金…」
一夏「別にいいって。流石にゲーセンでクレジットカードは無理だからな」
セシリア「感謝しますわ。ではお言葉に甘えて…」
クレーンが下りてくる。ポロッ。あっさりと落ちた。
セシリア「…え?もう終わりですの?」
一夏「終わりだな」
ワンコインで2回プレイできるものもあるが、これは1回しかできない仕様になっている。
セシリア「く、くやしいですわ…」ムー
一夏「まぁまぁ、仇はとってやるから」
ポロッ。
ポロッ。
しかし最後がなかなか上手くいかない。
一夏「くそっ、今度こそ!」
慎重にクレーンを操作し、狙いを定める。
一夏「それっ」
ストーン!やっと成功した。
一夏「よし、取れた!」
セシリア「す、凄いですわ!」
一夏「ほら、セシリア。あげるよ」
取れたのはピンク色のウサギのぬいぐるみ。
バッテンマークの口がいかにもかわいらしい感じだ。
セシリア「一夏さん…嬉しいですわ」
まるで子供のように喜ぶセシリア。その姿に思わずドキッとしてしまう。
慎重にクレーンを操作し、狙いを定める。
一夏「それっ」
ストーン!やっと成功した。
一夏「よし、取れた!」
セシリア「す、凄いですわ!」
一夏「ほら、セシリア。あげるよ」
取れたのはピンク色のウサギのぬいぐるみ。
バッテンマークの口がいかにもかわいらしい感じだ。
セシリア「一夏さん…嬉しいですわ」
まるで子供のように喜ぶセシリア。その姿に思わずドキッとしてしまう。
一夏「こ、今度はこれなんてどうだ?」
指を差した先にあるのは、いわゆるガンシューティングゲーム。
これも同じくゲーセンでは定番のアトラクションで、2人プレイはかなり盛り上がる…が。
セシリア「な、なんですの!?気持ち悪いのがわらわらと…」
一夏「ゾンビだ。どんどん撃って行かないとあっという間にやられるぞ」
セシリア「いやあああああ!」
一夏「…って一般人を撃ってどうする!?」
GAME OVER。
指を差した先にあるのは、いわゆるガンシューティングゲーム。
これも同じくゲーセンでは定番のアトラクションで、2人プレイはかなり盛り上がる…が。
セシリア「な、なんですの!?気持ち悪いのがわらわらと…」
一夏「ゾンビだ。どんどん撃って行かないとあっという間にやられるぞ」
セシリア「いやあああああ!」
一夏「…って一般人を撃ってどうする!?」
GAME OVER。
セシリア「こ、怖かったですわ…」ブルブル
一夏「とりあえず、ちょっと見ててくれ」
今度は一人プレイモード。一夏は慣れた手つきでゾンビの群れを打ち倒していく。
ガンシューティングに関していえば、彼はなかなかの腕前である。
セシリアはゲームなどそっちのけで一夏の姿に心を奪われていた。
セシリア(かっこいいですわ…まるでジェームズ・ボンドのよう…)ウットリ
一夏「よし、スコアもいい感じだ!…ちょっと疲れたな」
何か座ってゆっくりできるゲームはないだろうか、とゲーセン内を見て回る。
一夏「とりあえず、ちょっと見ててくれ」
今度は一人プレイモード。一夏は慣れた手つきでゾンビの群れを打ち倒していく。
ガンシューティングに関していえば、彼はなかなかの腕前である。
セシリアはゲームなどそっちのけで一夏の姿に心を奪われていた。
セシリア(かっこいいですわ…まるでジェームズ・ボンドのよう…)ウットリ
一夏「よし、スコアもいい感じだ!…ちょっと疲れたな」
何か座ってゆっくりできるゲームはないだろうか、とゲーセン内を見て回る。
一夏「お?あれは…」
オンライン対戦式のクイズゲーム。
広い層に人気があり、カードを作ってやり込む人も多いらしい。
セシリア「これは?」
一夏「クイズゲーム。結構面白いぞ」
早速コインを投入する。テンションの高いBGMが流れ、まずはキャラクターを選択する。
一夏「…なんか知らない間にえらい増えてるな」
それもそのはず、このクイズゲームはもう何年にもわたってバージョンアップを繰り返していた。
オンライン対戦式のクイズゲーム。
広い層に人気があり、カードを作ってやり込む人も多いらしい。
セシリア「これは?」
一夏「クイズゲーム。結構面白いぞ」
早速コインを投入する。テンションの高いBGMが流れ、まずはキャラクターを選択する。
一夏「…なんか知らない間にえらい増えてるな」
それもそのはず、このクイズゲームはもう何年にもわたってバージョンアップを繰り返していた。
セシリア「あら?このコ…」
画面をタッチすると、金髪のキャラが出てきた。
セシリア「わたくしとそっくりですわね」
一夏「た、たしかに…」
容姿だけじゃなくて言動まで似ている。
一夏「セシリアみたいでかわいいな。コイツにしよう」ポチッ
セシリア(い、今一夏さんがかわいいと!か、か、かわいいなんて///)ドキドキ
そして、ゲーム開始。
画面をタッチすると、金髪のキャラが出てきた。
セシリア「わたくしとそっくりですわね」
一夏「た、たしかに…」
容姿だけじゃなくて言動まで似ている。
一夏「セシリアみたいでかわいいな。コイツにしよう」ポチッ
セシリア(い、今一夏さんがかわいいと!か、か、かわいいなんて///)ドキドキ
そして、ゲーム開始。
Q.天下分け目の戦いといわれる関が原の戦いは西暦何年?
一夏「1600…だっけ?」
ISに関する勉強だけでも精一杯である一夏にとっては、一般的な学問知識ですら曖昧な部分があった。
Q.旧約聖書に登場する、神の怒りに触れたことで滅ぼされたとされる都市の名前はソドムと何?
一夏「都市?ニューヨークか?」
セシリア「そんな昔から存在しませんわ…。ゴモラ、ですわね」
正解!
一夏「おお!すげー」
セシリア「当然ですわ!」
キャラクター『当然ですわ!』
セシリア「」
一夏「そっくりだな…」
一夏「1600…だっけ?」
ISに関する勉強だけでも精一杯である一夏にとっては、一般的な学問知識ですら曖昧な部分があった。
Q.旧約聖書に登場する、神の怒りに触れたことで滅ぼされたとされる都市の名前はソドムと何?
一夏「都市?ニューヨークか?」
セシリア「そんな昔から存在しませんわ…。ゴモラ、ですわね」
正解!
一夏「おお!すげー」
セシリア「当然ですわ!」
キャラクター『当然ですわ!』
セシリア「」
一夏「そっくりだな…」
Q.料理でいうさしすせそ。『せ』は何を表している?
一夏「しょうゆ、だな。こういう問題なら大丈夫だ」
セシリア「納得がいきませんわ!」
一夏「へ?」
セシリア「なぜしょうゆなのに『せ』ですの?意味がわかりませんわ」
一夏「それは昔しょう油はせうゆと呼ばれて…って次の問題始まってるぞ」
セシリア(謎ですわ…)
一夏「しょうゆ、だな。こういう問題なら大丈夫だ」
セシリア「納得がいきませんわ!」
一夏「へ?」
セシリア「なぜしょうゆなのに『せ』ですの?意味がわかりませんわ」
一夏「それは昔しょう油はせうゆと呼ばれて…って次の問題始まってるぞ」
セシリア(謎ですわ…)
Q.イギリスのプレミアリーグでアーセナルFCがホームとして使用しているスタジアムの名前は?
一夏「うわ…むず。あ、でも」
一夏(イギリスはサッカーで有名だよな…そして横にはまさにそのイギリス人がいるじゃないか!)
セシリア「…」
時間切れ。
一夏「あれ?」
セシリア(サッカーなんて大衆のスポーツは全く縁がありませんし…)ショボン
気を取り直して次の問題。
一夏「うわ…むず。あ、でも」
一夏(イギリスはサッカーで有名だよな…そして横にはまさにそのイギリス人がいるじゃないか!)
セシリア「…」
時間切れ。
一夏「あれ?」
セシリア(サッカーなんて大衆のスポーツは全く縁がありませんし…)ショボン
気を取り直して次の問題。
Q.黒澤明監督の映画『用心棒』の主演は誰?
一夏「芸能か…さっぱりだ」
セシリア「三船敏郎、ですわ」
一夏「えっ」
セシリア「えっ」
一夏「なんでセシリアが知ってんの?」
セシリア「いえ…その、あの、昔とある知り合いが言っていたのを思い出しまして、おほほ」
一夏「へぇー」
セシリア(一時期ジャパニーズサムライにハマッていたなんて言えませんわね…)
一夏「芸能か…さっぱりだ」
セシリア「三船敏郎、ですわ」
一夏「えっ」
セシリア「えっ」
一夏「なんでセシリアが知ってんの?」
セシリア「いえ…その、あの、昔とある知り合いが言っていたのを思い出しまして、おほほ」
一夏「へぇー」
セシリア(一時期ジャパニーズサムライにハマッていたなんて言えませんわね…)
Q.徳川幕府の将軍を時系列順に並べ替えなさい。
家茂
吉宗
家治
秀忠
一夏「全然わからない…」
時間切れ。
セシリア「自分の国の歴史くらい知ってないとダメですわよ、一夏さん」
一夏「スイマセン」
家茂
吉宗
家治
秀忠
一夏「全然わからない…」
時間切れ。
セシリア「自分の国の歴史くらい知ってないとダメですわよ、一夏さん」
一夏「スイマセン」
Q.イギリスのテューダー朝の君主を時系列順に並べ替えなさい。
メアリー1世
エリザベス1世
エドワード6世
ヘンリー7世
セシリア「こう、こう、こう…ですわ!」
ブブー!不正解。
セシリア「あ、あら…?」
一夏「さっき自分の国の歴史ぐらい云々って」
セシリア「い、今のはちょっとしたミスですわ!」ムキー
一夏(その割には自信満々で画面をタッチしてたように見えたけど…)
メアリー1世
エリザベス1世
エドワード6世
ヘンリー7世
セシリア「こう、こう、こう…ですわ!」
ブブー!不正解。
セシリア「あ、あら…?」
一夏「さっき自分の国の歴史ぐらい云々って」
セシリア「い、今のはちょっとしたミスですわ!」ムキー
一夏(その割には自信満々で画面をタッチしてたように見えたけど…)
真剣な眼差しでパネルとにらめっこをするセシリア。
同じパネルを覗いているが故に、二人の距離はかなり、というか相当近い。
一夏は意識せずにはいられなかった。
鼻をくすぐるフローラルな香水の匂い。
唇を色っぽく彩るピンクのルージュ。
宝石のように綺麗な青く透き通った瞳。
普段は意識することもないのに、自然と鼓動が早くなっている。
一夏「セシリアって…綺麗だよな」
ふと思いがけず言葉が出てしまう。
セシリア「え」
彼女が振り向く。そして静止すること15秒。
同じパネルを覗いているが故に、二人の距離はかなり、というか相当近い。
一夏は意識せずにはいられなかった。
鼻をくすぐるフローラルな香水の匂い。
唇を色っぽく彩るピンクのルージュ。
宝石のように綺麗な青く透き通った瞳。
普段は意識することもないのに、自然と鼓動が早くなっている。
一夏「セシリアって…綺麗だよな」
ふと思いがけず言葉が出てしまう。
セシリア「え」
彼女が振り向く。そして静止すること15秒。
セシリア「い、今なんと…」
一夏「いや、綺麗だなって」
セシリア「~~!!///」カアア
みるみるうちに顔を紅潮させていくセシリア。
セシリア(い、一夏さんからまさかそんな言葉をきけるなんて!最高の幸せですわ!)
ブブー!GAMEOVER。
一夏・セシリア「あ」
クイズゲームを堪能しゲーセンを出ようとする二人。
ふと一台の機械がセシリアの目に止まった。ピンク色のハートマークが数多くついており、かなりインパクトがある。
一夏「いや、綺麗だなって」
セシリア「~~!!///」カアア
みるみるうちに顔を紅潮させていくセシリア。
セシリア(い、一夏さんからまさかそんな言葉をきけるなんて!最高の幸せですわ!)
ブブー!GAMEOVER。
一夏・セシリア「あ」
クイズゲームを堪能しゲーセンを出ようとする二人。
ふと一台の機械がセシリアの目に止まった。ピンク色のハートマークが数多くついており、かなりインパクトがある。
チェルシー『お嬢様、日本には“プリクラ”というものがありまして、カップルはそれで写真を撮ったりして楽しむようです』
セシリア『プリクラ?聞いたことありませんわ』
チェルシー『なんでも証明写真を撮る機械を派手にしたような感じとか』
セシリア(もしかしてこれがチェルシーの言っていた…)
一夏「どうした?セシリア」
セシリア「一夏さん、あれは…」
一夏「あぁ、プリクラか。ちょっとやってみるか?」
カーテンを開けて中へ入る。
セシリア『プリクラ?聞いたことありませんわ』
チェルシー『なんでも証明写真を撮る機械を派手にしたような感じとか』
セシリア(もしかしてこれがチェルシーの言っていた…)
一夏「どうした?セシリア」
セシリア「一夏さん、あれは…」
一夏「あぁ、プリクラか。ちょっとやってみるか?」
カーテンを開けて中へ入る。
セシリア「い、意外と狭いですわね…」
一夏「そ、そうだな」
セシリア「…///」ドキドキ
一夏(なんつーか…香水とはまた違う女の子独特の甘い香りが…っていかんいかん)
一夏「えーっとまず硬貨を入れてモードを選択して、次が背景で…」
覚束ない手つきでパネルをタッチしていく。しかしどの組み合わせがベストか、なんて頭を働かせる余裕はない。
そしてカウントダウン。
3…2…1…カシャッ!
一夏「なぜにセクシーポーズ…」
セシリア「ご、ごめんなさいっ!わたくしこういうのは初めてで…どういう風にすればいいか…」
一夏「うーん、普通にピースしてればいいんじゃないか?」←適当
一夏「そ、そうだな」
セシリア「…///」ドキドキ
一夏(なんつーか…香水とはまた違う女の子独特の甘い香りが…っていかんいかん)
一夏「えーっとまず硬貨を入れてモードを選択して、次が背景で…」
覚束ない手つきでパネルをタッチしていく。しかしどの組み合わせがベストか、なんて頭を働かせる余裕はない。
そしてカウントダウン。
3…2…1…カシャッ!
一夏「なぜにセクシーポーズ…」
セシリア「ご、ごめんなさいっ!わたくしこういうのは初めてで…どういう風にすればいいか…」
一夏「うーん、普通にピースしてればいいんじゃないか?」←適当
TAKE2
カシャッ!
一夏「顔が見切れてる…」
セシリア「これはちょっと…」
一夏「もう少し近づいてみるか」グイ
セシリア(い、一夏さんの顔がこんなに近く…)ドキドキ
一夏(セシリアの髪ふわっとしててすげー綺麗だな…これは意識するなっていうほうが無理だろ…)
カシャッ!
一夏「顔が見切れてる…」
セシリア「これはちょっと…」
一夏「もう少し近づいてみるか」グイ
セシリア(い、一夏さんの顔がこんなに近く…)ドキドキ
一夏(セシリアの髪ふわっとしててすげー綺麗だな…これは意識するなっていうほうが無理だろ…)
TAKE3
カシャッ!
一夏「…いまいち地味だな」
一夏(どうせなら楽しそうな写真にしたいしな…よし)
ギュッ
セシリア「きゃあ!?」
セシリアを後ろから抱きしめる一夏。プリクラでは馴染みのあるポーズだが、全くその辺に疎いセシリアにとっては衝撃的だった。
セシリア「い、いち、一夏さん!な、な、なにを…///」
一夏「いや、ど、どうせなら面白い感じにしたいなと思って」
一夏自身が動揺しているこの状況では、セシリアはというと想像に難くない。
彼女の頭は完全に熱を帯びていて、漫画的な表現を借りるならば目がまさに渦巻状になっていた。
カシャッ!
一夏「…いまいち地味だな」
一夏(どうせなら楽しそうな写真にしたいしな…よし)
ギュッ
セシリア「きゃあ!?」
セシリアを後ろから抱きしめる一夏。プリクラでは馴染みのあるポーズだが、全くその辺に疎いセシリアにとっては衝撃的だった。
セシリア「い、いち、一夏さん!な、な、なにを…///」
一夏「いや、ど、どうせなら面白い感じにしたいなと思って」
一夏自身が動揺しているこの状況では、セシリアはというと想像に難くない。
彼女の頭は完全に熱を帯びていて、漫画的な表現を借りるならば目がまさに渦巻状になっていた。
TAKE4
3…2…1…カシャッ!
一夏「お、いい感じだ」
セシリア「な、な…///」カアア
一夏「お、おい大丈夫か?セシリア?」
しばし次の客を待たせてしまう二人だった。
3…2…1…カシャッ!
一夏「お、いい感じだ」
セシリア「な、な…///」カアア
一夏「お、おい大丈夫か?セシリア?」
しばし次の客を待たせてしまう二人だった。
ショッピングモール内の時計塔の鐘が5時を告げる。
日の入りが早くなったせいか、空はもうほとんど闇に染まっている。
そろそろ戻らないといけない…が、俺は最後にどうしても寄りたいところがあった。
疑問に思うセシリアの手を取り、俺は目的の店へ向かう。
そこは人目から離れた場所にある1軒の楽器屋だった。
よくある若者向けの店とは違ってどこかシックな雰囲気を漂わせている。
どうやら俺達以外に客はいないようだ。
日の入りが早くなったせいか、空はもうほとんど闇に染まっている。
そろそろ戻らないといけない…が、俺は最後にどうしても寄りたいところがあった。
疑問に思うセシリアの手を取り、俺は目的の店へ向かう。
そこは人目から離れた場所にある1軒の楽器屋だった。
よくある若者向けの店とは違ってどこかシックな雰囲気を漂わせている。
どうやら俺達以外に客はいないようだ。
俺はカウンターで年代物らしい古びたギターを手入れしている店員に声をかけた。
一夏「あの、すみません。よかったら…」
店員「…ああ、それでしたら結構ですよ。どうぞどうぞ」
交渉成立。さてあとは問題はセシリアだ。
今日一日俺はずっと彼女の手を握っていた。
その手はまるで白磁のように透き通っていて…。
あの美しい細い指によって奏でられるピアノの音を…是非聴いてみたいと思った。
一夏「あの、すみません。よかったら…」
店員「…ああ、それでしたら結構ですよ。どうぞどうぞ」
交渉成立。さてあとは問題はセシリアだ。
今日一日俺はずっと彼女の手を握っていた。
その手はまるで白磁のように透き通っていて…。
あの美しい細い指によって奏でられるピアノの音を…是非聴いてみたいと思った。
一夏「セシリア、一つお願いがあるんだ」
セシリア「なんですの?」
一夏「その…ピアノを弾いてくれないか?」
セシリア「えっ…」
困惑の表情を浮かべるセシリア。
セシリア「き、急に言われましても…」
一夏「頼む。聴きたいんだ…セシリアのピアノを」
ワガママなのは十分すぎるほどわかっている。…それでも。
セシリア「なんですの?」
一夏「その…ピアノを弾いてくれないか?」
セシリア「えっ…」
困惑の表情を浮かべるセシリア。
セシリア「き、急に言われましても…」
一夏「頼む。聴きたいんだ…セシリアのピアノを」
ワガママなのは十分すぎるほどわかっている。…それでも。
セシリアは少し考えた後。
セシリア「…わかりましたわ」
一夏「ありがとう」
セシリア「ブーツでペダルを踏むのは結構難しいんですのよ」
そう言いながら彼女は店の中央に置かれているグランドピアノの前に座った。
セシリア「何を弾けばよろしいですか?リクエストがありましたら…」
一夏「セシリアの好きな曲でいいよ」
セシリア「では…亡き王女のためのパヴァーヌ、を」
そして彼女は徐に演奏を始めた。
セシリア「…わかりましたわ」
一夏「ありがとう」
セシリア「ブーツでペダルを踏むのは結構難しいんですのよ」
そう言いながら彼女は店の中央に置かれているグランドピアノの前に座った。
セシリア「何を弾けばよろしいですか?リクエストがありましたら…」
一夏「セシリアの好きな曲でいいよ」
セシリア「では…亡き王女のためのパヴァーヌ、を」
そして彼女は徐に演奏を始めた。
ゆったりとしたピアノの調べ。
優しく、綺麗で…初めて聴くはずなのに、どこか懐かしさを感じさせる旋律。
そこには、俺の知らないセシリア・オルコットという少女が居た。
彼女はとても優雅に…穏やかな表情で演奏を続ける。
それは普段学園で見る姿とは全く異なるものだった。
俺はセシリアのことを知りたいと思った。
もっともっと彼女の知らない一面を知りたい。その為にもっと一緒に時間を過ごしたい。
心地良いメロディーの海に浸りながら、俺はそう強く願っていた。
そうか…これが惚れる、ということなのか。
優しく、綺麗で…初めて聴くはずなのに、どこか懐かしさを感じさせる旋律。
そこには、俺の知らないセシリア・オルコットという少女が居た。
彼女はとても優雅に…穏やかな表情で演奏を続ける。
それは普段学園で見る姿とは全く異なるものだった。
俺はセシリアのことを知りたいと思った。
もっともっと彼女の知らない一面を知りたい。その為にもっと一緒に時間を過ごしたい。
心地良いメロディーの海に浸りながら、俺はそう強く願っていた。
そうか…これが惚れる、ということなのか。
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