元スレほむら「2つの扉の内どちらか1つを選んでください?」

みんなの評価 : ★
1 :
目が覚めると私は、知らない部屋にいた
ほむら(どこなのここ……?)
ほむら(ベッドが1つと扉が2つある以外は、何もない)
ほむら(……)
ほむら(昨晩はきちんと自宅でお布団に入って眠った筈)
ほむら(寝ている間に何者かの手で移動させられた?)
ほむら(それとも、強力な魔女の結界の影響で部屋自体が変質している?)
「おはようございます、暁美ほむら様」
ほむら「!?」
2 :
せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ
3 = 1 :
ほむら「あなたはいったい何者なのかしら」
「その質問にお答えすることはできません」
ほむら「あらそう。不親切なのね」
ほむら(声は部屋の片隅に置かれたスピーカーから聞こえてきているよね)
ほむら(機械で変質させられたような声だから、声の主の年齢性別は不明)
4 = 1 :
ほむら(スピーカー?)
ほむら(……そんなもの、目を覚ました瞬間は設置されていなかった筈)
ほむら(やはりこれは魔女の仕業なのかしら)
5 = 1 :
ほむら(モノが何もない空間にスピーカーが前触れなく出現するなんて、普通じゃない)
ほむら(この部屋の異様な生活感の無さといい)
ほむら(やはり人間の仕業とは……)
ほむら(しかし、犯人が魔女だとしたら、こんな回りくどいことをする意味があるのかしら)
「何やらお考えのようですが、そろそろ本題に入らせていただきたいと思います」
ほむら「本題?」
「これから貴女には、2択の選択を繰り返していただきます」
ほむら「……」
「選択の末におとずれるであろう結末は様々。
貴女はマルチエンディングのゲームブックを楽しむような気持ちでいてください」
ほむら「そんな話にのるのは嫌だと言ったら?」
「一生その部屋にこもっていただくことになります」
6 = 1 :
ほむら(何が狙いかは分からないけれど、馬鹿馬鹿しい)
ほむら(さっさと部屋の壁を破壊してこの部屋を脱出―――)
ほむら(えっ? 武器が全て消えている!?)
「不要な危険物はあらかじめ没収させていただきました」
ほむら「……で。私は何をすればいいのかしら?」
「この部屋にある2つの扉の内どちらか1つを選んでください」
8 = 1 :
ほむら「2つの扉の内どちらか1つを選んでください?」
「はい」
ほむら(2つの扉には、それぞれ1枚ずつ紙が貼られている)
ほむら(右の扉には、犬を印刷した紙)
ほむら(左の扉には、猫を印刷した紙)
「なお、制限時間は1時間となっております」
ほむら「そんな時間は必要ないわ」
「今はそうかもしれませんね」
ほむら(今“は”……? ひっかかる言い方をするわね)
ほむら(まあいいわ)
ほむら(猫は、最初の世界でまどかが魔法少女になってまで助けた動物)
ほむら(迷うまでもない)
9 = 1 :
ほむら「私は左の扉を選ぶわ」
「猫の扉ですか。分かりました」
10 = 1 :
――――
第2の部屋
ほむら(何この部屋)
ほむら(部屋中に何も映っていないモニターが設置されている)
「移動がお済みになったようですね」
ほむら「さっさとこのくだらないゲームを終わらせたいわ。早いところ次にいってちょうだい」
「そうお焦りにならないでください。次の選択に移る前に、ある映像を見てもらいます」
ほむら「……」
11 :
ほむ
12 :
ほむほむほ
13 = 1 :
「それではよくご覧になってください」
ほむら(全てのモニターに一斉に映像が)
犬『わん! わんわん!』
ほむら(狭い部屋に犬が一匹いるだけの映像ね)
ほむら(いったいこんなものを見せて何がしたいのかしら)
犬『くぅーん……』
ほむら(……あら?)
ほむら(気のせいかしら、モニターの中に映しだされている部屋の天井の高さが、さっきより低く)
「よくご覧ください。これが選ばれなかった側の末路です」
ほむら「まさか……」
14 = 1 :
犬『きゃんきゃん! きゃんきゃんきゃん!』
ほむら(天井が……犬の頭のすぐ上にまで……)
ほむら「もう止めて! このままだと犬が―――」
「では、今からもう1つの部屋に変更しますか?」
16 = 1 :
「本来なら選び直しは許されないのですが、初回ということで特例を許しましょう」
ほむら「……私が部屋を選び直したら」
「……」
ほむら「そうしたら今度は猫ちゃんが?」
「ええ。代わりに潰されることになりますね」
ほむら「……」
結局私は、犬を見殺しにした
17 :
元ネタあんの?
18 :
なんかこんなコピぺあったな
19 :
書きためろ
20 = 1 :
「さて。続いての選択肢に移りましょう」
声がそう言うと、さっきまで犬の処刑映像を映し出していたモニターがパッと消滅した
代わりに、2つの扉が現れる
「続いての選択肢はこちらになります」
ほむら(今度は猫と……、人間!?)
「ホストをやっている男です。源氏名はショウ」
ほむら「……」
「一方の猫はただの野良。貴女が可愛がっていた黒猫のエイミーとは別個体ですのでご安心を」
21 = 15 :
>>19
怖い話の『三つの選択』か?
23 = 1 :
「私の主観的な意見を述べさせていただきますと、このショウという男は最低の人間です」
「何人もの女からお金を吸い上げ、用が済めばポイ捨て」
「そんなことをする一方で、自分はちゃっかりと貯金をし、
ホストを続けられなくなった時の為の備えをする強かさもあります」
「ですが……、彼の存在が生きがいとなっている女がいることもまた事実」
「ちょうど貴女にとっての鹿目まどかのように」
ほむら「なっ!?」
ほむら(コイツ、どうして私がまどかの為に戦っているということを!?)
24 :
まさかのショウさんかよwww
25 = 1 :
「そうそう。制限時間である24時間を超えても、なお選択が為されない場合。
その時は、貴女はどちらも選ばなかったということになります」
ほむら「つまり両方が殺されると……?」
「理解が早くて助かります」
ほむら(どちらにしろ、片方は死なせなくてはならないのね……)
26 = 1 :
ほむら(野良の猫ちゃんとホスト)
ほむら(どちらが好きかといえば、猫ちゃんだけど)
――――彼の存在が生きがいとなっている女がいることもまた事実
ちょうど貴女にとっての鹿目まどかのように
ほむら(くっ……)
ほむら(こんなこと言われたら、こんなこと言われたら……)
27 = 1 :
ほむら「私は……、右の扉を……、選ぶわ」
「ホストの扉ですか。分かりました」
ほむら(……ごめんね、猫ちゃん)
28 :
4月1日のコピペっぽいな
いいじゃないか
29 = 1 :
――――
第3の部屋
ほむら(……?)
ほむら「今度はモニターが無いのね」
「勘違いされているようですが、私の目的は、貴女を追い詰めることではありません。
先程の映像は、この選択の意味を貴女に理解していただくために用意したに過ぎません」
ほむら「よく言うわよ」
「そう怖い顔をなさらずに。猫を殺す光景を見せつけないだけ親切ではないですか」
ほむら「こんな訳の分からない選択をさせている時点で親切も何もないじゃない!」
「……別に私はいいんですよ、貴女に猫の死ぬ瞬間を見せつけても」
ほむら「……」
「どうしますか?」
ほむら「私は……」
けっきょく私は、猫の死から目を反らした
この部屋では、処刑映像を映すモニターは現れなかった
30 = 1 :
「では3度目の選択に移りましょう。そろそろ慣れてきましたか?」
ほむら(慣れるわけないじゃない……)
「続いてはこちらの2択です!」
2つ目の部屋と同様、直前までただの壁だったはずの場所に、2つの扉が現れた
ほむら(今度の選択は……、志筑仁美!?)
31 = 1 :
「志筑仁美。貴女のクラスメイトですね」
ほむら「改めて言われないでも分かるわ」
「いつぞやの世界では、貴女の数学の遅れを克服する手伝いをした人物です」
ほむら(まどかのことばかりか、別時間軸のことまで!?)
ほむら(本当に何者なの……)
32 = 1 :
ほむら(ホストを慕っているという人には悪いけど)
ほむら(志筑仁美は、別世界で私を助けてくれた人物で……)
ほむら(そして何よりまどかの友達だ)
ほむら(迷うことはない)
33 :
ドラマCDか…あれのさやかちゃんは実に可愛らしかったな
34 :
SSでのショウさん人気は異常
35 = 1 :
ほむら「私は右の扉を選ぶわ」
「志筑仁美の扉ですね。分かりました」
ほむら(これでいいのよね、これで……)
36 :
――――
第4の部屋
その部屋は、今までの殺風景な部屋とは様子が異なっていた
壁から天井まで、場所の区別なくべたべたと写真が貼られているのだ
ほむら(赤ん坊の写真もあれば、子供の写真も、大人の写真も)
「全て貴女が見殺しにしたショウという男の写真です」
ほむら「なっ!?」
「彼の両親は、ショウのことを非常に大切にしていました」
「この大量の写真は、彼の両親が大切にアルバムの中に保存しておいたものです」
37 :
ほむほむ
38 :
どういうことだよ…オイ
こいつ死んでるじゃねーか!
39 :
ショウもない理由で殺されちゃったショウさん
40 :
だれがうまいこと言えとw
41 = 36 :
「そちらの写真は、彼が1歳の誕生日をむかえた際に撮られたものです」
ほむら「止めて」
「貴女の足元にある1枚は、幼稚園の徒競走で1位をとって喜んでいるところを収めています」
ほむら「止めてったら」
「あそこには小学校卒業記念の写真が」
ほむら「もう止めてと言っているでしょう!」
「何故ですか?」
ほむら「何故って、だって……」
42 :
>>39
くっそwww
43 = 36 :
「貴女と面識の無い人間にも、こういった歴史がある」
「私はただ、与えられた選択の重さを再認識して欲しかっただけです」
ほむら「そんなもの、嫌というぐらい分かっているわよ」
「本当ですか? だんだんこの異様な状況に慣れてきてはいませんか?」
ほむら「……」
「先の選択肢の際、貴女は、人間の命を捨てるにしてはあまりにあっさりと決断を下してしまった」
「ここいらで1つ意識を入れ直していただこうと考え、こうした次第です」
「では次の選択に移りましょう」
44 :
幸せは誰かの犠牲無しには得られないのか?
45 :
ほむほむは優しすぎるんだ・・・
46 = 36 :
続いて現れた扉は、赤1色の扉と桃色の扉の2枚だった
「扉の色が何を指しているかは分かりますね」
ほむら「……」
頭の中では、色の意味するところを理解していた
それでも、それを認めてしまうことを、私の心が拒否していた
「赤い扉は佐倉杏子、桃色の扉は鹿目まどかを意味しております」
49 :
あんこに対する好感度も結構高そうだから鬼畜すぎる
50 = 37 :
なんであんこなんだよ!!さやかでいいだろ!!
代わりに俺を殺すんだあああああああああ
みんなの評価 : ★
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