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    元スレ一方通行「もうやだァ」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - 一方通行 + - 上条 + - 神のみ + - 鈴科百合子 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    701 = 691 :

    >>699
    お前の百合子に俺もハァハァ

    702 :

    もうやだ・・・何で俺はペロペロできないし、
    ペロペロしてくれる相手もいないの?

    ペロペロしたいよぅぉおおおおおうぅ(´;ω;`)

    703 :

    奇跡ってあるんだな

    704 = 684 :

    お前ら、後の保守は任せたZE

    705 = 690 :

    一方通行「(すき…だっ…あっ!…今、だったらァ…ちゃンと、言える…のにィ…)‥s…す‥ゥ、fqw」チュッ、チュグ、

    上条「ああああああの、一方通行さん?自分のおまたに手を伸ばして、なななななにをして、ってその状態でこっち見ないでくだs」ムクッ

    一方通行「(ンアァ…っ、中、あっ…熱っ…!!さっき、ィ…当麻が見つけてくれた、とこォ…!)は…ふ、(あ……ま、た…おっきくなって、るゥ…)ズッ、チュ グリッ

    上条「だからそんな蕩けそうな顔で……っ…!」ビンビン

    一方通行(とォまの…すげェ…反り返って…っ!こ…これからこンなのが、俺の…ッ、俺の中、に…?)ドキドキドキドキ(あ、も…もォいい…か……?)クニ、ジュッ チュポッ

    上条「ハァハァ…、一方通行……?」

    一方通行「ゥ、あ…jw…(当麻ァ…)」スッ


    ―――

    打ち止め「そろそろ言語能力くらいは戻してあげてもいいかもって、ミサカはミサカは…」

    706 = 684 :

    寝ようとしたらきたあああああ

    707 :

    このスレまだあったのか

    708 = 689 :

    スレって何日もつんだっけ

    709 = 690 :

    上条「え、ちょ、ちょっとタンマ!」アタフタ

    一方通行(や…もう無理ィ…!い、れてェ……!)ピト…(この、まま……腰を落とせば…ァ)グッ

    上条「(あああ頭ではダメだって思ってるのに動けねえええええ!)」

    一方通行(は…はい、るゥ…!とォまの、入る、ゥ…!!)ググッ…

    一方通行「(好き、好きだ……あの時から、ずっと……!とォ、まァ…!すき、ィイッ!!!」ズッ ズズンッ

    上条「っ、っ!!ちょっ……今の、反則だろ…!?」グ、ググッ

    一方通行「はーっ…はぁ…は、ふ、ェ(あ、れ…?げんご、のうりょく…‥)」

    上条「はー…っ、今のだけで出そうだった……つーかもういいや、ここまできたら後戻りできねぇ…」ズッ

    一方通行「ァ、あっ…は…も…、ぜん…ぶ…?」ブルッ…

    上条「いんや、まだ……もうちょっ、と!」ズン

    一方通行「あ!?ふあァアアア!!」ピク、ピクン

    上条「ほら、コレで全部入ったぞ」ポンポン

    一方通行「はァっ……は、ハァ…う」プルプル…

    710 :

    興奮して眠れない

    711 = 690 :

    俺は眠い…

    712 = 694 :

    がんばれ

    713 = 690 :

    上条「おーい、大丈夫か?」

    一方通行「あっ…あー…ッッ!(全部…全部、入って……だ、め…だ、これ…ェ、自分の体重でっ…奥まで、はい…っ!!)」ピク、ビクッ

    上条「…ぅ、一方通行、もう少し力抜いてくれねぇと……ていうか、やっぱりキツいんじゃないか?一旦抜くか?」ズリュッ

    一方通行「ンあっ…!や、まっ…て、う、ご…かすなっ…ァ!!」ビクンッ

    上条「え、あ、あぁ…ごめん」ズズ…

    一方通行「や、やァあ…!また、入って…くゥ…っ」ブルルッ

    上条「えーっと…上条さんは一体どうすれば……」

    一方通行「お、れが動く…から……黙って、ェ…見てろォ…っ」ゼェゼェ

    上条「無理すんなって、入れただけで精一杯じゃないか」ナデナデ

    一方通行「ン…、こ、ンなの…らくしょ…っだって、のォ…」ズッ…「ンンゥ!あ、あゥ…っ!」ヌチュ、グッ

    上条「うぉ…騎乗位って視覚的に相当クるな…っ!これで動くなって、逆に生殺しですよ…」ズ…ズ…

    714 = 690 :

    上条「動くなって言われても……まぐろ状態ってつまんないよなぁ」サワッ

    一方通行「ふァっ!ン、や、」ビクビク

    上条「乳首、ちょっと触っただけでそんな気持ちいいのか?」クリッ

    一方通行「ンゥウ…っ!そ、こ…ォ、つま…ッ…なァ…!!」ゾクッ

    上条「いや?」グリッ

    一方通行「や、あァ…っ!ァ、ちが…っ嫌じゃ、ね…けど…!」

    上条「じゃあいいじゃん。ほら、腰止めてると上条さんが動いちゃうぞー」クリュクリュ

    一方通行「ふっ…ンン!うァ、アっ!アンッ」ズチュ、ジュッ ズズッ

    上条「‥‥この状態で前も触ったら…」クチュ…

    一方通行「あ!?やめ…や、ら…らめ…ェ…!」ズッ…ズッ

    上条「乳首、今度は舐めてやるよ」レロ…チュ、クチュックリッ

    一方通行「うあァ…いっぱ…いっぱい……ひ、ァ…っ!ひもち、ィ…っ」ガクガクガク

    716 :

    ひぃひぃ喘ぐ百合子…ふぅ

    717 = 694 :

    百合子だったのか

    718 = 690 :


    一方通行「やァ…も、もォ…!!!アアアァアァアン!!」ピュッピュッ

    上条「く…っ俺、も…!」ドクッ

    一方通行「ンァア!とォまの…あつい、あつゥ、ィ…!」ピクン ピクン


    一方通行「ァ…、あっ…と…まァ…
    もっと…もっと……きもちィの…おれと…一緒、にィ…」



    それからどれくらい時間が経ったんだろう
    すっかり理性を失った俺は、この行為をやめることができなかった。
    あまりの快感に首を振る一方通行を無視して、腰を打ち付ける。

    何度も、何度も、

    一方通行の声は枯れ、体は強い快感と疲労から自分で支えられない状態だ。
    焦点の合ってない虚ろな目で俺を見ながら、一方通行がポツリと言った。


    「もう…やらァ……」



    おわり

    719 = 690 :

    あまり長引かせたくなかったからって、最後やっつけになった すまん
    書き溜めってほんと大切だね

    こんな駄文に保守してくれた人とか待っててくれた人ありがとな!!

    720 = 689 :

    超乙!本当ありがとう

    721 = 716 :

    乙!最高だったよ

    722 = 694 :

    乙!!ゆっくり寝てくれ!!

    723 :

    乙!よかったよ

    724 :

    >>1です。長い間ほったらかしで申し訳ない。
    文体変えたから読みづらいと思うけど。交尾パート書き終えたのでいきます。
    あと百合子じゃなくて一方通行で書いたから一応注意してほしい。


    上条「なぁ、『生命の危機だと生殖本能が――』って話知ってるか?」

    一方(テメェまさか……)ゾクッ

    上条「あ! いや、別に俺はケダモノになってませんよ」

    一方(説得力皆無だクソがァ!)

    上条「なあ百合子。優しくて強くて、お前は最高の女の子だな」

    一方(だから男だっつってンd)

    ゲス上「穴ぁ引き締めろ最高。俺の最低はちっとばっか太いぞ!!」

    一方(本当に最低だよ、お前)

    上条「なんてな。安心しろ、欲望のまま貪ったりなんてしない」ヌギヌギ

    一方(だったら近寄るな――近づくなァァァァァァァァァァァァァァァ)

    上条「だって上条さんも初めてですから」

    725 = 724 :

    「じゃあ始めるぞ」
    上条が一方通行の服に手をかける。そのままめくり上げると次第に裸体があらわになっていく。
    そこらの女性よりもよほど白い肌、恐らく人に触れられたことなどめったにないであろう皮膚が目の前に広がっていった。

    それが自分のものになろうとしている事実に、思わず湧き上がる支配欲。
    (……いや、上条さんは紳士ですよ)
    だが上条はそれを必死に抑え込んだ。あくまで「恋人」として一方通行を求めたい。

    「お前……ブラジャーつけてないんだな」
    (気づけよ! 男だからに決まって)
    「まぁ女性の価値は胸じゃないからな」

    上条の指先が一方通行の肌を這っていく。ガラス細工でも扱うかのようにそっと一方通行を撫で続ける。
    普段の勇ましさからは想像できない、優しい触れ方だった。

    727 = 724 :

    (あァァ気持ちわりィィィィィィィ)

    他人に体をいじられたこと自体は数え切れないほどある。異性・同性の区別なく、体中を調べられた。
    だがそれは能力開発に携わる者たちであり、目的は「研究」といった明確なものであった。

    しかし、今まさに自分は得体の知れない目的のために身体を弄ばれている。
    加えて、それは以前に自分を打ち負かした存在によってである。
    今の感情は恐怖・不安・屈辱。どれでも形容できる感覚だがどれにも定まらない。不可解はどんどん膨れ上がる。

    何をされるのか? 何をさせられるのか? 何をすれば終わりなのか? 行う理由は? 得られるものは?

    学園都市で第一位を誇る一方通行の理解を超えた状況。ただ、一つだけ新たなことを学んだ。

    悪意のない悪戯ほどタチの悪いものはない。

    728 = 724 :

    「百合子、声……出しても大丈夫だぞ? 俺とお前だけだからな、ハハ」
    (我慢してるわけじゃねェよ!)
    上条の気遣いが一方通行には疎ましい。怒号を心行くまま浴びせたいが、泣き言すら漏らせない。
    何気なく言われた「俺とお前だけ」という言葉の絶望をかみ締めるのが精一杯だった。

    そんな心情には全く気づかない上条は指先を遊ばせ続ける。初めは腹にあった指が今では胸の辺りにきている。
    (早くやめ――ンッ)
    構わずに動かし続けた指が一点に触れた。その瞬間、一方通行に嫌悪とは別の感覚が走る。
    自分の何かが壊されそうな違和感が踊り狂う。

    「ここ……敏感なんだな」
    どうにか払いのけようと必死に身体を振るわせる一方通行。しかし、上条に意図は届かない。

    「嫌だったら言ってくれよ」
    一言告げ、上条は乳首へと唇を近づける。
    (やめろォォォォォォ)

    小さな突起が口に含まれた。

    729 = 724 :

    最初は本当に何もしなかった。ただ乳首を口に含んだまま、時間だけが流れていく。
    指一つ動かせない一方通行にも温かい感じだけは伝わっていった。
    このまま終えてくれるのではないか、との淡い期待が広がっていく。
    「もういいか?」 上条が一方通行に問いかけた。
    これで満足してくれればダメージは軽い。そんな願いに代えて一方通行は唸り声をこぼす。

    「tふegsh」
    到底言葉とは呼べないが、音は出せた。(もう終わりにしろ)の意味をこめた返事。

    「そうか、わかった。じゃあ――」
    (クソッ、ようやく解放されたか)
    上条によって終わりが告げられた。






    そう思っていた。

    730 = 724 :

    (!? こいつ何――ンァっ)
    一方通行の抗議を皮切りに、上条が舌を働かせ始めだした。GOサインと勘違いしたのか、さっきとは嘘のような激しさだ。
    (や、め……ろ……)
    胸の表面を舐め回す柔らかな舌。痛みとは違ったピリピリした何かは胸の中まで届いてくる。

    「痛くないか?」
    「……は……ァっ」
    上条の問いかけに吐息で返す。一方通行本人にそんな意志はないが、息が勝手に出てしまう。
    絶対に「気持ちいい」とは違うが、表現の仕様がない。例え表現できても上条に伝わりはしないだろう。
    上条にわかるのは「恋人」が「喘いでいる」事実。


    初春(――!! 何かを見逃している感じがする)

    打ち「うーん、何か大事なことを忘れてるなぁってミサカはミサカは頭を抱え込んでみたり」

    美琴「わからないことがあるなら姉妹達にきいてみればいいじゃない」

    打ち「さすがお姉様! じゃあミサカネットワークできいてみようってミサカはミサカは接続してみる」

    初春「頑張って、マクガフィンさんたち」

    佐天「なにそれ」

    731 = 724 :

    「――れろクソがァ!!」
    長い間沈黙を守ってきた一方通行。その口から久しぶりに罵声が飛び出した。
    「……どうした百合k」
    「(……! つながったか)百合子じゃねェ! さっさと離れろ」

    能力は戻ったが、幻想殺しが触れているせいかベクトル制御が届かない。仕方なく素手で突き放す。
    思ったよりも上条との距離は開かなかったが、効果はあった。上条が愕然とした表情をする。

    『テメェは相手の了承も取らねェで襲うのかよ! とンだヒーローですねェ!?』
    『三流の悪党だってもっとマシなこと考えンだろうがよ!!』
    『何で男だってことがすぐわかンねェンだ!?』

    (……あァァそうじゃねェそうじゃねェ、ンなことはどうだっていいンだよ。)
    焦れったそうに一方通行が髪を掻き毟る。言いたいことは山ほどあるが、何から言えばいいかわからない。

    732 = 724 :

    口をつくままに言葉をぶつけていく。もはや自分でも止めようがなかった。
    「テメェはこの状況で何すりゃァいいかもわかンねェのかよ!?」
    悪党の自分が常識を説くのもおかしな話だ。しかし叫ばずには居られない。
    (あー、三下なンぞどうでもいい。ここから出るのが先決か)
    ひとしきり文句を言い終えると勢い良く立ち上がり、周囲の瓦礫をどける準備を始める。一方通行が片足を踏み鳴らした。


    ミサカ「お前のことだからどうせ一方通行のことだろ単細胞とミサカは回答します」

    打ち「あ! そうだ、あの人を助けなきゃってミサカはミサカはあたふたしてみたり!」

    初春「どうすればいいんですか? アホ毛ちゃん」

    打ち「たぶんネットワークさえ繋げば自力で出られると思うけどってミサカはミサカはさりげなくあの人を持ち上げてみる」

    美琴「じゃあもう解決じゃない。さすがは第一位ね」

    佐天「お待たせしましたー、カナミンショーは地下8階特設ステージらしいです」

    打ち「わーい、エレベーターがぐんぐん下がっていくーってミサカはミサカは安心して楽しんでみる」


    ――かと思うと、奇怪な言葉を引き連れてそのまま前に倒れ込んだ。上条が咄嗟に受け止める。

    733 = 724 :

    (!? あのガキまたネットワークを――チッ、まァあンだけ言やァこの馬鹿もわかったろ)
    再びネットワークが断たれるとは思わなかったが、最低限のことは伝わっているはずだ。
    その証拠に、必然的に上条が一方通行を抱きしめる構図になるが今度は撫で回したりなどしていない。
    「そうだよな、悪かった……」

    一方通行を力いっぱい抱きしめると上条は耳元で囁いた。聞いているほうが心苦しくなる、消えてしまいそうな声だった。





    「まずはキスからだよな」

    734 = 724 :

    「順番が遅くなっちまったな」
    上条の口が一方通行の頬に触れる。極力考えないようにするが、感触をゼロにはできない。
    唇はそのまま進んでいき、一方通行の左耳を甘く噛む。小さくキスの音がした。
    (――ァ、ン!?)
    「好きだぞ、百合子」
    耳元で声がする。それだけでも気が狂いそうだが、さらに吐息も耳をさすってくる。
    いっそのこと歯を立てて噛み付いて欲しい。それならば「攻撃」として認識できる。
    しかし、実際はどっちつかずだ。「甘噛み」という言葉は知っているが、敵にするものではないはずである。

    「こっち見ろよ、百合子」
    混乱する一方通行の頭が動かされる。視界に見知った顔が現れてくる。反射的に目を閉じてしまった。
    「恋人」が「近距離」で「目を閉じて」「自分に任せている」。上条が次の行動に移るのに時間はいらなかった。

    (ンゥっ……むゥ……)
    ついに互いの唇が重ねられた。受け取る方向は違えど、お互いに夢のような出来事だ。
    上条は少しずつ一方通行を引き寄せる。それに伴ってより強く唇が押し付けられる。
    (や……め……)
    嫌悪が限界を超えたのか麻痺している。自分の唇が吸われているのはわかるが、抵抗する気にならない。
    口の開閉すらままならない一方通行だが上条の舌は容赦なく侵入してきた。
    普段の説教の賜物か、上条の舌は活発的に動き回る。弾力のある異物が一方通行の口腔を無慈悲に蹂躙していく。
    舌を見つければ絡め、歯茎をなぞる。せわしない行動は別の生き物のようだ。

    「――ぷはっ ……百合子」
    唾液が細い糸となり、つうっと互いの口を結ぶ。味わい尽くしたのか、上条が突如口を離した。
    じっと一方通行を見つめる上条。おもむろに言葉を紡ぐ。

    「下……触るぞ」

    735 = 724 :

    向かい合っていた一方通行を後ろ向きにさせ、そのまま背中から腕を回す。まるでお気に入りのぬいぐるみでも抱いているような姿勢だ。
    そうして左腕は腹に回したまま、右腕をゆっくりと下着の中へと潜らせて行く。もう少しで最も隠すべき部分に到達する。
    しかし一方通行は身動き一つしなかった。

    (……どンだけ馬鹿でも気づくだろ)
    肉を切らせて骨を絶つ、一方通行の最後の賭けだ。
    無論、触れられずに済むのならそれに越したことはない。だが、背後にいるクソ紳士はそれを許さないだろう。
    それならばこれ以上じわじわと嬲られるよりは、「男である証拠」で一気に終わらせてしまいたい。

    「痛かったら言――え?」 上条の指先が一方通行の陰茎に触れた。
    (くっ、耐えろ。これで全部終わりだ) 
    同性に触れられる拒絶。単純に「刺激」として受け入れる本能。一方通行は懸命に感情を破棄する。

    「お前――お、男? でも『一方通行は男』ってのは都市伝説じゃ」
    (そうだよ男だよ……)
    一方通行には突っ込む気すら起こらなかった。そんなことよりも重要なことがある。何よりも切実な願い。

    (わかったろ、もうやめ)





    「――まぁ、関係ないよな」
    (嘘ォ……) 思いは届かなかった。

    736 = 694 :

    さすが俺達の上条さんだぜ…

    737 = 724 :

    「いいぜ」
    一方通行の耳元で甘い声がする。上条が静かに笑う。

    「同性じゃ愛せないっていうなら」
    上条の指がそっとペニスを包み込む。一方通行の表情が強張る。

    「まずはそのふざけた幻想を」
    一方通行の顔を横に向ける。上条の唇がもう一つの唇へと重ねられる。

    「ぶち殺す」
    上条の手が上下に動き出す。一方通行のモノが少しずつ反応し始める。

    738 = 723 :

    >>1キター
    ずっと待ってた

    739 = 724 :

    「……ァっ……ァっ」
    秘部をさする腕に合わせて一方通行の口から再び息が漏れ始める。一定のリズムで音を放つ様はメトロノームさながら。
    最も触れられたくない場所をいいようにいじられている屈辱。それでもじわりとこみ上げる快感が腹立たしい。

    「声我慢しなくていいってのに。強情だな、お前は」
    自分の腕に合わせて"恋人"は息を吐く。またその"恋人"の息に合わせて腕を動かす。
    まるで共同作業をしているかのように心地よい。
    元よりはっきりと言葉で「気持ちいい」というような相手ではないだろう。
    だが股間の感触から本心はどうかが伝わってくる。

    (なンで勃ってンだよ俺はァ……)
    たとえ男からの愛撫であろうとも刺激に変わりはなく、自然な反応だ。
    普段の一方通行ならば当然理解できる現象。しかし、今は違う。
    「嫌なのに悦んでいる」などというポルノでお馴染みの姿を晒す自分を殺してしまいたい。
    「これは仕方ないこと」だと受け入れるなどは到底出来そうもない。

    「百合――いや一方通行。どうだ? 気持ちいいか?」
    上下に扱く手に思わず力が入る。傍目には自慰をしているように見えるペッティング。
    一心にモノをこする右手と対照的に左手は一方通行の体を自由に駆け回っている。
    脇腹をつつき、胸をさすり、首を通って頬を撫でる。高まる衝動を代弁するかのように忙しい。

    共通の状況に対して食い違う二人の考え。それぞれの常識は通用していない。

    「お前のコレ、かなり熱くなってきたな。熱膨張って知ってるか?」

    740 = 724 :

    「ん、もしかして出そうなのか? よし、上条さんに任せろ」
    体中を探っていた左手が股間へと移動する。同時に右手が一瞬だけペニスから離れる。
    しかし、一方通行の悪夢が終わったわけではない。
    「ほら、いいぞ」
    扱く手が今度は左に変わり、空いた右手が亀頭にあてがわれる。
    指を少し曲げて包み込む形状。精液を受け止める準備が出来た。

    (触ン、な……三下……ァ)
    一方通行には食いしばるための歯一本動かせない。
    故に上条がペースをあげれば従わざるを得ず、押し寄せる快感に抗う術もなかった。
    (や、め、本当……に)
    限界が目の前にちらつく。何かが上ってくるが、ベクトルを操ることは出来ない。
    頭が痺れるような、焼けるような感じ。
    それもすぐに途切れた。
    (――クっソォォォォォォ)
    勢い良く飛び出る白濁液。一方通行が絶頂に達した。上条の掌に粘つく感触が広まる。

    「はは、やっぱり俺の右手でも消えねえな」
    相変わらずもたれかかってくる一方通行。今の幻想殺しのように真っ白な髪が上条の目に映る。
    見た目の若さに似つかわしくないその頭が妙に愛しい。無邪気に笑いながら左手で頭を撫でた。

    741 = 724 :

    愛しい人をしばらく快感の余韻に浸らせた後、上条が切り出す。
    「なぁ一方通行。恥ずかしながら俺も限界だ」
    快楽から抜け出した一方通行に今度は不安がのしかかる。
    (なら独りでヤってろ)
    「嫌なら嫌と言ってくれて構わない」
    (だからなンも言えねェンだよ!)

    「お前の初めてを俺にくれ」

    (……嘘だろ)
    最も恐れていたことが告げられた。A、Bに加えてCまで奪われることになる。いや、この男ならばDやZまで突き進む気もする。
    「心配しなくてもゴムつけますよ。まだ学生ですし、子ども出来ても困るからな」
    (…………)
    「冗談もスルーとは少々冷たくないでせうか」
    (こいつの考えは理解できねェ)

    狂ってるやつならば、今まで何人も見てきた。それでもこいつ以上の化け物は見たことがない。
    どこまでが本気なのかさっぱりわからない、経験が何一つ通用しない未知の存在。

    「確か土御門に貰ったコンドームがポケットに……あれ? 不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
    (落としたのか? ざまァねェ)






    「1つしか見つからない」
    (あンのかよ)

    742 = 724 :

    「『男同士で使わないこと』って書いてないし……まぁ学園都市製だから大丈夫だよな!」
    上条が自らの服を脱ぎながら語りかける。その目には一点の曇りも迷いはない。
    一枚脱ぐごとに裸体へと近づいていく。特別スポーツをやっているわけではないが、引き締まっている肉体。
    全て脱ぎ終え一糸纏わぬ姿になると、振り返って一方通行に話しかけた。
    「よし! ……その体勢でいいのか?」
    (いいわけねェだろ)
    目をやった先には寝転がったままの一方通行。もちろん好きでその格好を保っているのではない。
    だが、事情をしらない上条には「正常位が良い」と無言の主張をしているように受け取れた。

    「直接だと痛いだろ。これでも敷くか」
    支えをなくして横たわる一方通行の隣に自分の衣類を並べる。簡易マットレスが出来た。
    しかし、一方通行はピクリとも反応しない。移動どころか一瞥しかくれない"恋人"に上条が疑問を抱いた。

    「お前、まさか……」
    (どうせ気づかねェンだろ)




    「『当麻が抱っこして』とか考えてます? 可愛いとこあるな」
    (ほれみろ)

    743 = 724 :

    「手間がかかるな、第一位様は」

    一方通行を抱えて即席ベッドに寝かせる。そのついでに無防備な頬へ唇をくっつけた。
    (触っても気づかねェのか、三下ァ)
    全身の力が抜けているため普通の人を抱えるよりも重いはずだが、一方通行自体が極端な痩せ型のため上条は気がつかない。
    相変わらず柔らかな笑みを浮かべて上機嫌だ。

    「よし……いくぞ」
    上条がそう言うと一方通行の尻に圧迫感が生じた。思わず呻き声がこぼれる。
    「……ン……ァ」
    「う……ローションないから、やっぱキツイな」
    コンドームが多少の潤滑油にはなるものの、絶対的な量が足りない。
    強引に貫こうとはしていないのもあり、すんなりとは入りきらない。

    (や、め……!)
    逃げたいが拒むことも出来ず、なすがままにしていると更に深くまで押し込んでくる。
    元々肛門は何かを入れるための器官ではない。そこを穿ってくる侵入者が恐ろしい。
    口に銃口を突っ込まれてもここまで不可解ではないかも知れない。

    745 = 724 :

    「gこspkdx!」
    「痛いか? じゃあ一回抜くぞ」
    「どidlow……ンァっ!」
    一方通行の悲鳴に気づいた上条が挿入をとめる。しかし、そこから引き抜こうとしてもまた声を搾り出す。
    進むべきか、退くべきか。喘ぐ相方を見下ろしながら決断を迫られる。

    (痛がってるからな、とりあえずやめ――)
    苦痛を与えるのは本意ではない。中止にしようと決めたその瞬間、
    「ォ……ゥ……まァっ」
    一方通行から何かが聞こえた。

    一方通行は話せない。ましてやここで上条の名前を呼ぶ道理はない。だが上条はそれを知らない。
    ほんの偶然。ただの空気の振動。三つの音に聞こえた空耳。それが上条を変えた。

    一方通行「とうま」と呼ばれた気がした。

    一方通行に初めて名で呼ばれた気がした。

    「……すまん」
    一方通行がその言葉を理解するより先に上条は動いた。
    これまで極力負担を避けるため、ゆるゆると動かしていた陰茎。それを打って変わってぐいぐいと押しこんでいく。
    叫び声をきくより前に、根元まで埋め込まれた。

    746 = 724 :

    (テ、メェ――!)
    一方通行が奇声で吼えるより早く、上条が噛み付くようにキスをした。声にならない声が全て飲み込まれる。
    恋人の甘いキスでなく、丸ごと飲み込むような口付け。欲望をぶつけるような乱暴な衝動。
    何度繰り返されようが全く以って馴染むことのない感触だ。目を白黒する一方通行にお構いなく、時間だけは休まず動く。

    上も下も一つになってしばらく経った。喉に感じる相手の抗議や吐息が途切れたのを確認し、上条は静かに口を離した。
    「悪い、どうしても続けたくなっちまった。あ、でももうお前が慣れるまで動かさないから」
    目の前の人間が照れ笑いを浮かべている。あまりに自然な表情に一方通行は段々と混乱してきた。
    ただでさえ脳の処理が滞っているのに、新たな謎が次から次へと湧いて出てくる。

    <自分を好きという目の前のこいつは実は女なんじゃないのか?>
    <それとも男に好かれる自分は本当は女なんじゃないのか?>
    <もう男女関係なしに気持ち良ければそれでいいんじゃないのか?>
    <おかしいと思うのは自分だけじゃないのか?>
    <これは全部夢なんじゃないのか?>

    一つの疑問を消すとまた一つ増えている。それでも健気に全部なくそうと試みるのは第一位の矜持か。
    「そろそろ大丈夫か?」
    だが、現実は非常だった。一方通行の息が整ったのを見計らい上条が再開を促した。

    747 = 724 :

    (……ンでだよ) こんなもの「痛い」「苦しい」だけに決まっている。何一つ楽しくなる要素がない。
    (なンでなンだ、よ……) それに自分は目の前の男に惚れているわけでもない、というより友人ですらない。
    それなのに――
    (なンで疼いてンだよォォォォォォ)

    「……ァァっ!……ンァっ!」
    「痛く、ないか? アクセラ、レータ」
    上条が腰を打ち付けるたびに肌と肌がぶつかる音がする。挿すたび抜くたびに腸壁がえぐられていく感触。
    たまに上条の陰茎が何かにぶつかる。その衝撃は自分のペニスにまで響き、心地よい痛みになる。
    それが気味悪く、むず痒いが決して苦痛ではない。正確には苦痛では「なくなってきた」。

    違和感の塊だったはずなのに、かき回され、ほぐされるうちに心が逆らうのをやめてしまった。
    この感覚は「痒いところを掻いている」を思い出させる。しかし、耳掃除や風呂を想像しても重なりはしない。
    どこかで味わったことがある気がするが、こんな体験があるはずない。
    知っているのに形容ができない。もしかして本能に刻まれているのか。

    「お前……ぅっ、首に、こんなのしてたっ、け?」
    首筋を撫でる手。不思議なチョーカーで指が止まり、興味深そうに小突いている。
    (それに触ンじゃ……ァ!)
    命にも等しい機械。それをいじられているのに、怒りも恐怖も感じない。感じられない。
    頭を支配するのは鈍い快感。病み付きになりそうな疼痛。

    「壊れたらまずそうだな、外すぞ」
    (……っァ……っ)
    ついに一方通行が「やめろ」と考えることすらしなくなった。絶え間なく伝わってくる刺激に脳を焦がされている。
    上条の手が離れると首が少し涼しくなった。

    749 :

    「……ラレ……っタぁ」
    「……ォ……ァ」
    先程とは異なり、今は上条も息が荒い。どちらも肺から押し出すような息を吐く。
    互いが昂っている証拠。滑稽な姿勢のまま、真顔で汗をかいている。
    上条の動きが速くなり、一方通行もそれに伴って揺られる速さを増した。

    「――! アク、セラ……タぁ!!」
    先に達したのは上条だった。腹筋がビクっと震えたかと思うと、一方通行の中に欲望を吐き出した。
    まるで一方通行を真似たように、全身の力が抜けていく。崩れるように愛する者へ倒れこんだ。

    (……っぶ、ねェ……クソ)
    どうにか「同時にイク」などという展開は避けられた。他人の前で射精するのも嫌だが、何より上条を喜ばせたくない。
    (さすがにこれで終わ)
    安堵に浸ろうとする一方通行。しかし待っていたとばかりに邪魔が入る。
    脱力しきったはずの上条がむくりと上体を起こす。
    「お前、まだ……だろ?」
    唖然とする一方通行には気づかず、一方通行の分身に手をかけると上下に扱きだした。
    せっかく静まりかけた情欲に火が着き始める仕草。

    「kfごcmjfdしsfせsn!!」

    二回目のエクスタシー。ありがた迷惑な快感を享受させられ、ようやく長い営みが終わった。

    750 = 749 :

    「それにしても救助が遅い……やっぱり上条さんの不幸が原因でせうか」
    今までの行為が嘘だったと思えるくらい、呑気な声でつぶやく上条。

    (あのガキも気づいたみてェだからな。待ってりゃ演算も回復すンだろ)
    悲劇もしくは喜劇は全幕終了した。ここから出られれば全て忘れられる。
    しかし、何故か不安が拭えない。
    「助けが来るまで俺とお前だけだな」
    その一言がやけに突き刺さる。その理由を教えてくれたのは首の解放感だった。

    (こいつ俺の電極――)
    上条はチョーカーを外したまま戻していない。このままではミサカネットワークが再接続しようと能力が使えない。
    無論、上条はそのどちらも気づいていないし、知る由もない。

    助けのこない二人。両想いと思い込んでいる上条。身も心も望まぬ成長をさせられた一方通行。
    いったい本当に不幸なのは誰なのか。それは誰にもわからない。

    「……助けが来るまで俺とお前だけだな」
    (なンで繰り返すンだよ!)

    薄暗く、蒸し暑い穴倉。その中で寝転がる一方通行は拙い思考をめぐらせた。

    (もうやだァ)



    おわり


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