元スレ長門「黒歴史を発表する」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
1 :
コンコン、ガチャ
古泉「おや、まだお2人だけですか?」
長門「朝比奈みくるは私用があると言っていた、涼宮ハルヒは歯医者」
古泉「それはそれは。では今日は中止ですか?」
キョン「ああ、俺はちょっとやる事があるからまだ帰らんけどな」カタカタ
古泉「ほう、貴方がパソコンとは珍しい」
キョン「あー、そうか?」カタカタ
キョン「・・・よし、と」カタカタ、タン
古泉「随分熱中しておられたようですが、一体何を?」
キョン「いや、すごい面白い小説の原本を電子化してたんだ」
古泉「ほう、興味深い。それは貴方の書いた小説ですか?」
キョン「んな訳あるか、拾ったんだよ」
古泉「んふ、そうでしょうね」
キョン「読んでみたんだが、とても面白くてな」
キョン「調べたが出版されてない作品だったんだ」
2 = 1 :
古泉「ふむ、そんなに面白いんですか?」
キョン「ああ、普段小説を読まない俺が言うんだから間違いない」
古泉「はは、なるほど」
キョン「それで、こんな名作が世に広まらないのはおかしいと思ってだな」
古泉「なるほど、電子化して色んな方に見てもらおうと」
キョン「そうだ」
古泉「興味深いですね、何と言う作品なのですか?」
キョン「『炎帝の叙情詩 ~黒の章~』だ」
古泉「」
3 :
ふむ
4 = 1 :
古泉「・・・い、一体それをどこで・・・」
キョン「言っただろう?拾ったって」ニヤニヤ
古泉「ちちちち、ちなみに・・・作者の情報はわかっておられますか?」
キョン「『一鬼』だろ?ちゃんと書いてあるさ」
古泉「」
長門「ユニーク」
古泉「ぶるぅぅぁぁぁぁああ!!」
ビュンッ バシッ
キョン「おいおい、そんな勢いで取り上げるなよ。破けたらどうすんだ」
古泉「どうしてここに・・・鍵をかけて閉まって置いたはず・・・」ブツブツ
キョン「『立ち上がれルーク、そなたは炎帝に我は選ばれしもn』」
古泉「うわああああああああああ!!」バタバタ
5 :
長門の黒歴史だとおもったら古泉の黒歴史だった
6 = 1 :
古泉「うう、どうして・・・どうして・・・」
長門「ユニーク」
古泉「お前かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
キョン「おい、落ち着けよ古泉」
古泉「これが落ち着いていられますか!」
キョン「いい・・・作品だったぜ」
古泉「やぁぁぁめろぉぉぉぉぉぉぉおお!!」
キョン「まぁまぁ、俺は本当にそう思ったぜ?」
古泉「はっ!そういえば電子化・・・セイッ!!」
バキッ プシュー
キョン「ああ!おい、パソコン壊すんじゃねーよ!!」
古泉「ふふふふふふ、これで秘密は守られた」
キョン「あーあ、まあこのUSBに保存してあるからいいか」
古泉「」
7 :
古泉ェ・・・・
8 = 1 :
キョン「長門、後で印刷しよう」
長門「・・・」コク
古泉「え?・・・は?USB?」
キョン「ん?おう、これまでの『月の章』、『朱の章』、『闇の章』も全部揃ってるぞ」
古泉「」
キョン「さらにさらにー」
古泉「!まだ、何か?」
キョン「これを見ろ」ピロ
長門「原稿用紙?」
キョン『列島激震!奇才・一鬼が放つ大人気シリーズ!』
キョン『2000万部突破!ファン待望の最新刊遂に登場!』
古泉「」
9 :
うわあ
うわあああああああ
あああ
10 = 1 :
キョン「ふふ・・・まさか帯用のキャッチフレーズまで用意してあるとはな」プププ
古泉「あ・・・ああ・・・ああああ・・・」
キョン「わざわざ一鬼先生自らキャッチフレーズをつけるとは」クスクス
長門「ファン待望(笑)奇才(笑)」プークスクス
キョン「クックック、ようやく完璧イケメンの弱みを握ったぜ」
古泉「終わった・・・僕の人生終了やでぇ・・・」ガクガクガク
長門「そんなに落ち込まないで、ルーク(笑)」」プークスクス
古泉「」プチ
古泉「・・・久しぶりにキレちまったよ」ゴゴゴゴ
キョン「どうした?」
長門「落ち着いて炎帝に選ばれし者(笑)」
古泉「これを!見ろおおおおお!!!」バッ
キョン「ボイスレコーダー?」
長門「?」
11 :
こんな痛いことしてなくてよかった
12 :
期待あげ
14 = 1 :
古泉「ふふふふ、僕を怒らせたことを後悔させてあげますよ」ピッ
『ゆ、ゆ、ゆっきりんりん☆、ゆっきりんりん☆』
長門「」
キョン「こ、これは・・・!!」
古泉「ふふふふふ、何ですかねこのポップな歌は」ニヤニヤ
『きょーおも元気にゆっきりんりん☆』
長門「・・・なぜ」プルプル
古泉「さあ、何故でしょうね」クスクス
長門「古泉一樹の情報連結解除を申請する」
キョン「お、落ち着けゆきりん!」
長門「・・・却下された、ちくしょう」
古泉「ふふ、貴女の運命はこの僕が握っているのですよ」
長門「さすが炎帝、やることが汚い」
古泉「くっ・・・」
15 :
古泉情報連結されてたのか……!?
16 = 7 :
長門ェ・・・・
18 :
ね
び が
つ ぁ
19 = 15 :
つーかキョンゆきりんって呼ぶなww
21 = 1 :
キョン「しかし・・・ゆきりんも大分人間らしくなったな」プークスクス
長門「・・・貴方もあまり調子に乗らないほうがいい」
キョン「ん?どうしてだゆきりん」ニヤニヤ
長門『月』
古泉「?」
キョン「?」
長門「『月は綺麗だぜ、どんな日も光り輝いてる。泣き出しそうな僕の心を明るく照らす』」
キョン「」
古泉「これはこれは」
長門「貴方がポエマーだったとは」
キョン「な、なぜそれを・・・」
22 = 5 :
ほ・・・炎帝ェ
23 :
これ書いたのお前かあああああ!
http://mudainodqnment.blog35.fc2.com/blog-entry-193.html
24 = 1 :
古泉「ふふふ、随分とロマンチストなんですね」クスクス
キョン「ぐぐぐ・・・てめぇ」
キョン「『ルークは五賢帝会議の末、神聖ローマ帝国に潜入s・・・』」
古泉「うわあああああああやめろおおおおおお!!!」
長門「厨二病(笑)世界史が好きなの?」プークスクス
古泉「くそおおおおおおお!!!」ピッ
『きのーおはカレーだきょーおもカレー☆、ゆっきりんゆっきr』
長門「情報連結の解除を申請、却下、ちくしょう」ワナワナ
キョン「ははは、ゆきりんはカレーが好きだな」プププ
長門「『星も綺麗だぜ。暗い暗い闇の中でかがy』」
キョン「わあああああああああああ!!!」
25 :
良いファンタジーじゃないか
26 = 15 :
これはひどい
27 = 7 :
つまり・・・どういうことだってばよ・・・
28 = 1 :
古泉「はぁ、はぁ」
キョン「くっ・・・ぜぇ、ぜぇ」
長門「・・・ふぅ、ふぅ」
古泉(なんという三すくみ状態・・・)
キョン(俺が動けば古泉、長門も連動して動く、下手に動けないな)
長門(うかつだった、まさか録音に気づかないなんて)
古泉(さしずめ三国史状態ですね・・・ん?)
古泉(三国史・・・乱世の奸雄・・・)
古泉(乱世の奸雄・・・突き進むは覇道・・・・)
古泉(ふふふ、コレで1冊は書けますね・・・)
古泉「ウフフフフフフフ・・・」
キョン「きめぇ」
長門「きめぇ」
30 :
黒歴史を分かち合ったら仲が深まりそうだw
31 = 5 :
ダメだこいつら早くなんとかしないと
32 :
やめろ古泉
33 :
仲間はずれにされるみくるカワイソス
34 = 1 :
キョン「はあ、よし、とりあえず落ち着こう」
古泉「そうですね、話し合いますか」
キョン「お茶でも飲みながら一服しよう、身体がもたん」
長門「了解した」
―――――――――――――。
古泉「さて・・・なぜ各々の秘密が握られているのかはこの際無視しましょう」
キョン「ズズー、そうだな、これからの方が大事だ」
長門「各自の武器を提出、和平条約を結ぶ」
キョン「ふむ、それが懸命だな」
古泉「しかし・・・せっかくの強みをみすみす手放してしまうのも・・・」
35 = 1 :
長門「確かに相手を制する上での効力は絶大」
長門「しかし、同時に自分の命を握られているのと同じ」
キョン「確かに。強気に出て自分の黒歴史を晒されるのはちょっとな・・・」
古泉「そうですね・・・では本人にお返しするとしましょうか」
長門「それが一番懸命」
キョン「惜しい気もするが、そこは自分の命には代えられん」
古泉「ですね、これは我々の胸の中だけにしまっておきましょう」
長門「・・・」コク
キョン「よし、それじゃあ平和的交渉を採択という事で」
古泉「ええ」
長門「異議なし」
キョン「ふう、これで肩の荷が降りたな」
古泉「僕もですよ、存在が消されるところでした」
長門「とてもユニークだった」
キョン「おい、それは言いっこなしだぜ、ゆきりん」
36 = 15 :
あ……
37 :
やっちまった
38 = 1 :
キョン「すまんマジごめんなさい長門さん」
長門「・・・次はない」
古泉「まあ、互いの意外な面を見れたということで・・・」
長門「そう、これで私たちの仲は一層深まった」
キョン「そうだな・・・裸を見られたようなもんだもんな」
古泉「んふっ、ある意味裸以上の価値でしたけどね」
キョン「本当、ハルヒや朝比奈さんがいなくてよかったぜ」
古泉「ですが、誰でも黒歴史は持ち合わせているのでは?」
長門「涼宮ハルヒは既に黒歴史の真っ最中」
キョン「あー、確かに」
古泉「・・・」パシャパシャパシャ
キョン「ん?どうしたんだよ、いきなり写真撮るなんて」
古泉「いえ、『SOS団』というものを形に残しておきたくて」
キョン「なんだよ、珍しい発言だな。お前形に残したいタイプか」
39 = 5 :
古泉が一番クズだなw
40 = 1 :
古泉「いえ、何年か後に涼宮さんに送りつけようと思いましてね」
キョン「なるほど、SOS団というのが黒歴史だと思い知らせるのか」
長門「そう、一時の感情に身を任せると後々大変な事になる」
古泉「本当、恐ろしいですね・・・」
キョン「ははは、古泉も悪党だな」
古泉「普段の仕返しですよ。朝比奈さんにはないのですかね?」
キョン「朝比奈さんの黒歴史かー・・・」
長門「朝比奈みくるも現在黒歴史を築いている最中」
古泉「と、おっしゃいますと?」
長門「・・・貴方は未来の朝比奈みくるに会ったはず」
キョン「ああ、何度か会ってる。ゆきりんもいただろ?」
長門「・・・」イラッ
キョン「本当申し訳ない、ジョークでございますゆえ」
41 = 9 :
キョンwww
42 = 1 :
古泉「それで、未来の朝比奈さんがどうかしたんですか?」
長門「・・・彼女と今の彼女では大きく違う所がある」
古泉「んー、なんでしょうか」
キョン「もしかして」
長門「そう、喋り方」
長門「現在と未来の彼女の口調では大きく違いがある」
古泉「なるほど、大人になってから気づくのでしょうか」
キョン「ああ、確かに落ち着いた話し方になっていたな」
古泉「彼女の甘ったるい話し方そのものが、黒歴史だと?」
長門「そう、もし涼宮ハルヒに現実を送りつけるなら・・・」
キョン「朝比奈さんの今の喋り方を記録しておくべきだと」
長門「そう、それが公平」
古泉「ふむ、なるほど。では明日から早速録音をはじめましょう」
キョン「待て待て、朝比奈さんは元々この時代の人じゃないんだぞ?」
キョン「今の朝比奈さんの黒歴史を握ったところで、誰に送るんだよ」
43 = 5 :
こいつら反省する気ないなw
44 = 1 :
古泉「あ・・・」
長門「・・・うかつ」
キョン「この際朝比奈さんは諦めよう」
古泉「そうですね・・・少し悔しい気がしますが」
キョン「お前どんだけ人の黒歴史晒したいんだよ」
長門「なんと鬼畜」
古泉「ふふふ、そうですね」
キョン「・・・よし、本題に戻そう」
キョン「今日は一旦解散、明日それぞれ本人に返還でいいか?」
古泉「え?今返還ではないのですか?」
キョン「どーせ明日には返すんだ、最後に意外な一面をしっかりと焼き付けたくてな」
長門「賛成」
古泉「・・・少し恥ずかしいですが、まあいいでしょう」
45 = 1 :
長門「3人だけの秘密」
キョン「そう、また3人だけになる日が来たら」
古泉「そうですね、それを肴に笑いましょうか」
長門「黒歴史仲間」
キョン「そうだな、俺たちは仲間だ!」
古泉「ふふ、また新しいポエムが書けそうですね」
キョン「なにぃ?こーの小説家気取りがぁー」コツン
古泉「ふふふふふ」
キョン「あはははは」
長門「・・・ユニーク」
アハハハハ、アハハハハ!!
46 = 9 :
ダメだこいつら
47 :
なんか急に狂ってきたな
48 = 15 :
ハルヒ乱入フラグ屹立
49 :
バックアップ取る気まんまんじゃねえかww
50 = 1 :
その日の夜―――。
ピンポーン
ガチャ
朝倉「はーい、ってキョン君。どうしたの?」
キョン「おお、朝倉か。いや、長門に用があってな」
朝倉「うふふ、そう。丁度晩御飯なの、上がって?」
キョン「そうか?すまんな」
朝倉「長門さん、キョン君が来たわよ」
長門「どうしたの?」
キョン「ああ、それが・・・」
朝倉「ホラ、とりあえず座って。ご飯食べてからにしたら?」
長門「・・・」クゥ
キョン「ははは、そうしよう」
みんなの評価 : ★★
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