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    元スレキョン「会社クビになった……」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - 涼宮ハルヒの憂鬱 + - うみねこの鳴く頃に + - ひぐらしのなく頃に + - キョン + - キョン「会社クビになった + - キョン子長門 + - 佐々木 + - 宰相 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    102 :

    このSSほど濡れ場が待ち遠しくないのも珍しい

    103 = 87 :

    昼休み

    キョン(そーだアイツに連絡しないと)

    Toハルヒ
    Subスマン!
    今日残業入っちまった!
    ちょっと帰れそうにない、すまん!明日は定時に帰れると思う。

    キョン「これでよしと」

    30秒後

    キョン「はや!?」

    Fromハルヒ
    Sub Re:スマン!
    ふーんわかったわ。
    まあせっせと働いてきなさい!

    あと明日は早く帰ってくること! 浮気したら殺すわよ!

    キョン「なんつー文章だ」

    キョン「了解、と」

    -----------------

    104 = 87 :

    ゾゾゾ
    佐々木「そ、そうかい。よかったよかった」

    佐々木(涼宮さん……勘は衰えてないようね)

    キョン「どうかしたか?」

    佐々木「いや、なんでもない。ただ彼女は能力がなくなってもすごいね」

    キョン「?」

    佐々木「こっちの話さ」



    ウェイター「こちら、うんたんかんたらのスープでございます」

    キョン「はあ」

    佐々木「うん、美味しい。実になんちゃらかんちゃらがどーたらこーたらだね」

    キョン「そ、ソーダナ!」

    キョン(……これ俺でも作れんじゃねーか?)

    106 = 87 :

    佐々木「……で、だキョン」

    ズーッズー
    キョン「んあ?」

    佐々木「君は何を思い悩んでるんだい?」

    キョン「え、えーあー。特になにもn

    佐々木「ない、とはいわせないよ? 君はすごく大事なことを胸にしまってる。しかもそれはひどく大事すぎて一人ではかかえきれないものだ」










    すまん、ちょっと1時間ほど空ける

    107 = 89 :

    許さん
    書け

    108 :

    この時間から何があるんだw

    109 :

    まさか深夜アニメだったりな…

    113 :

    おせーぞ早く続きうpしれ

    114 = 87 :

    佐々木「そしてそれは君がハルヒさんにも言えないこと」

    キョン「……」

    佐々木「……僕にも言えないことなのかい?」

    キョン「それは……」

    佐々木「僕がこんなこというのはおこがましいのかもしれないけど、涼宮さんに言い辛いことだってあるんじゃないのかい?」

    キョン「……」

    佐々木「僕は君の力になりたいんだ」

    佐々木「キョンがつらそうにしているのにそれを何もせずに見ていることなんてできないよ」

    キョン(佐々木……)

    佐々木「話だけでも教えてくれないか?」

    115 = 87 :

    キョン「俺は、弱い男だ」

    佐々木「…」

    キョン「このことを言ったらみんな俺に失望すると思ってまだ誰にも言ってないんだ」

    キョン「もちろん、ハルヒにも」

    キョン「……できる事ならこの問題が解決するまで、ハルヒには隠し通し続けたいと思ってる」

    キョン「でも、多分俺には無理だ」

    キョン「さした才能もない、この俺じゃここから立ち直るなんて無理だ」

    佐々木「そんなことは」

    キョン「ささきぃ……俺」

    キョン「会社クビになった……」

    117 = 87 :

    佐々木「そう、か」

    キョン「………」

    佐々木「キョン、辛かっただろう?」

    キョン「……」

    佐々木「君は弱い男なんかじゃない」

    佐々木「だって、君はまず自分の将来よりも涼宮さんのことを考えているじゃないか」

    佐々木「それは弱い人間にはきっと思いもつかないことだと思うよ」

    キョン「……」

    佐々木「キョン、顔をあげるんだ」

    佐々木「僕は君を絶対に助けてみせる」

    佐々木「君がまた一人で歩けるようになるため、微力かもしれないけど、僕の全力を尽くして」

    キョン「……」

    佐々木「……」

    佐々木「このことは君と僕だけの秘密だ」

    佐々木「そして誰も知ることなく、終ることになる」

    118 = 87 :

    佐々木「終わるまで」

    佐々木「僕だけに甘えて」

    佐々木「僕だけに弱音を吐いて」

    佐々木「僕だけに愚痴をこぼすんだ」

    佐々木「僕はどんな君も受け入れるよ」

    佐々木「僕だけを頼りにするんだ。またいつものキョンの日常を取り戻すために」

    佐々木「わかったね、キョン?」


    119 :

    私怨

    120 = 87 :

    キョン(コクリ)

    佐々木「いい子だ」

    佐々木「さあ、もうすぐメインディッシュの時間だ」

    佐々木「ここの子羊の……」










    キョン(もう俺には佐々木の言葉しかなかった。他の音は全く耳に入らなかったし、
        入れる気もなかった。佐々木は摩耗していた俺の心に唯一救いの手を差し伸べた。
        
        その日俺はうちには帰らなかった)

    121 = 119 :

    遅すぎるww

    122 = 87 :

    ひと月後
    ガチャ

    キョン「それじゃあ行ってくる」

    ハルヒ「いってらっしゃい! 早朝出勤、残業になんて負けるんじゃないわよキョン!」

    キョン「へいへい」

    ハルヒ「へい、は一回っていってるでしょ!」

    キョン「へい」

    ハルヒ「でも無理はしちゃだめよ……?」

    キョン「……へい」

    キョン(よし)

    123 = 87 :

    ガタンゴトンガタンゴトン

    キョン(もう佐々木のマンションにつくな)

    -----------------

    ガチャガチャ
    キョン「おはよう、佐々木」

    佐々木「おはよう、キョン」
    チュ

    佐々木「今日は早かったじゃないか? 奥さんにたたき起こされたのかい?」

    キョン「……お前、一介の銀行員(とはいえエリートだが)より占い師のが向いてんじゃないのか?」

    佐々木「くっくっく。生憎僕の占いは君しか的中しないのさ」

    キョン「そらどーも」

    佐々木「占いなんてもんじゃないさ。ただ君の事を注意深くよく見ていればすぐにわかる」

    キョン「そんなもんかねえ」

    佐々木「そんなもんだよ」

    124 :

    紫煙

    125 = 89 :

    おいちょっと待てや

    126 :

    ヒャッハー昼ドラ展開は高ぶるぜー

    127 = 94 :

    これはいい展開
    もっとだ、もっとドロリッチな展開を!!!

    128 :

    このハルヒはいいハルヒ・・・
    ハルヒがかわいそうだお(;ω;)

    129 = 87 :

    キョン(俺がクビになって3日たった。もう会社には行かなくて良いから、代わりに佐々木の家に行く。

        そこで佐々木の仕事が終わるまで主人を待つ犬のようにしている。特段やることはないのだ。

        俺の心はもう佐々木を麻薬のように求めている。ハルヒ? もちろんアイツのことも愛している。

        しかし佐々木に対する感情とハルヒに対する感情はベクトルの違いはあれども同じものなのだ。)



    キョン(仕事を見つけることなどどうでも良くなっていた。金は黙ってても入ってくる。佐々木は自分の旧友たち、

        橘・藤原・周防に連絡をとり俺のハルヒに対する、世間に対するアリバイ工作を完全にこなした。
        
        世間的には未だに俺はサラリーマンだ。その辺の情報改ざんは周防が行った。
        
        俺は1週間のうち、半分は会社つまり佐々木のマンションに泊まり、もう半分はハルヒのいる
        
        自分の家に泊まった)

    131 = 87 :

    佐々木「キョン、今日は早く帰ってこれそうだよ」

    キョン「お、ほんとか? じゃあ今日はこっちに泊まっていくかな」

    佐々木「くっくっく、それは楽しみだ。今日は一昨日と違ってじっくりキョンの『リ ハ ビ リ』ができそうだね」

    キョン「おいおい、脅かすなよ」

    佐々木「君だって好きじゃないか、『リハビリ』」

    佐々木「いや、本当に楽しみだよ。今日の仕事ははかどる気がするよ」

    キョン「こーえーですよ、佐々木さん」

    132 = 126 :

    リハビリ期待

    133 = 87 :

    佐々木「コーヒーも飲み終えたことだし、そろそろ出社するかな」

    コトリ
    キョン「おう、玄関まで鞄もってくよ」

    佐々木「くっくっく、君は本当に『いい子』だよキョン」
    ナデナデ

    キョン(ああ、また佐々木に褒められた。すげー充実感……)

    佐々木「それじゃあ、名残惜しいが幾許かのお別れだ。いい子でね、キョン」

    キョン「わかったー」

    バタン

    134 = 87 :

    キョン「さてと、こっからが暇なんだよな」

    キョン「佐々木、家事全般すべて終えてから出てくんだもんな、つっても大してできないけどよ」

    キョン「てきとーにネトゲでもしてるかー」
    カチッ!フィーーン

    スギタ ガログインシマシタ

    キョン「オラオラオラオラオラ、スギタ様のお通りだい!」

    -----------------

    135 :

    こういうスレを、僕は待っていた

    137 = 113 :

    ハルヒもネトゲしてて発覚パターンだな

    138 = 87 :



    ガチャリ
    佐々木「ただいまーキョン」

    キョン「おかえり佐々木」
    チュ

    佐々木「キョン、今日はキョンの大好きなシチューだよ」

    キョン「お、マジか! よっしゃマジで佐々木の作る料理はうまいからなー」

    佐々木「うれしいよキョン」

    139 :

    なんかだんだん続きが気になってきた

    140 = 87 :

    佐々木「できたよキョン」

    キョン「おおお! すげーうまそう!」

    佐々木「さあ、食べてくれキョン。君のためだけに作ったんだから」

    キョン「おう、ほいじゃさっそくいただきます!」

    ガツガツガツガツ

    キョン「うん、うまいな」

    佐々木「くっくっく、ありがとうキョン」



    佐々木「……そういえばキョン」

    キョン「ん?」

    佐々木「君は日中家にいる間暇じゃないのかい?」

    キョン「あーまあな。でも最近ネトゲ始めたからそこそこお前がいないあいだの暇つぶしは出来てるぜ」

    佐々木「ネトゲ、かい?」

    キョン「ネットゲームだ。ははは、佐々木にも知らないことがあるんだな」

    141 :

    このキョン俺みたいwwwww

    142 = 87 :

    佐々木「それはそうだろう、僕にも分からないことは沢山ある。でも君のことだけは何だって分かるよ、キョン」

    キョン(ああ、嬉しいな……佐々木だけが俺のことをわかってくれてる)

    佐々木「なにかその、ネトゲ、だっけ? 変わったことはあったかい?」

    キョン「変わった事? んー別に特にないかな。ほとんどプログロムできまってるしな」

    キョン「あ! あったあった! そういや一昨日くらいかな。そのネトゲで変なモンスターと戦ったんだよ」

    佐々木「へえ、どんなのだい?」

    キョン「魔女型のモンスターなんだけどよ、一昨日のそいつはモンスターの癖にこっちに話かけてくるんだ」

    キョン「しかも意味不明の言葉で」

    キョン「気づいて。揃えて…ってな。変な話だろ?」

    佐々木「……ほう。興味深いね」

    キョン「俺暇でだいたいレアモンスターとかイベントとか覚えちまってるからあんなイベントとかないはずなんだけどな」

    キョン「なんかのフラグだったんだろーかね」

    佐々木「キョン……ちなみにそのモンスターも名前はなんて言うんだい……?

    キョン「あー、たしか『ス ノ ウ』だったかな?」

    143 = 109 :

    ながもんしえん

    144 :

    スモウに見えた

    145 :

    俺はスオウに見えた

    146 = 87 :

    佐々木「へえ……スノウ、ね」

    キョン「…ど、どうした佐々木!? すごい目が怖くなってるぞ!」

    佐々木「ん? くっくっくなんでもないさ。怖がらせてごめんよ」

    キョン「いや、ダイジョブだけど…俺なんか気にさわるようなこと言ったか?」

    佐々木「まさか、キョンは何にも悪くない。キョンは『いい子』だよ」

    キョン(よかったぜ…)

    佐々木「っとすまないが少し仕事の連絡をしなくちゃならないんだ」

    佐々木「『リハビリ』の前のお風呂は少し待ってくれないか?」

    キョン「ああ、全然いいぞ」

    佐々木「ありがとう、キョン」

    キョン「なんなら俺が風呂掃除でもしてこようか?」

    佐々木「……大丈夫!! 僕が全部やるよ!! キョンは休んでてくれ!!」

    キョン「わ、わかった…」

    キョン(びっくりした…)

    147 = 87 :

    -----------------

    prrrrrprrrrr
    ガチャ
    周防「な-------にーーーーー?」

    佐々木「周防さん。少し、虫が入り込んだみたいね」

    周防「だーーーーーれーーー?」

    佐々木「彼らの中であなたの情報網をくぐれるのは一人しかいないわ」

    佐々木「長門有希……」

    周防「大ーーーー丈ーー夫ーーー」

    佐々木「なぜ?」

    周防「彼ーーにーーーー接ーー触ーーーしーーてーーーもーーなーーーにーーもーーーでーーきーーない」

    佐々木「現にヒントを与えてるじゃない」

    佐々木「でもキョンはあなたの情報操作で守られてるから大丈夫、そういいたいの?」

    周防「そーーーーうーーーーー」

    149 = 87 :

    佐々木「イマイチ信用に値しないけれど、いいわ」

    佐々木「どうやったってキョンは私のものだから」

    周防「ーーーーーーーーーーー」

    佐々木「狂ってる、と思う?」

    周防「ーーーーーーーー?」

    佐々木「あなたに聞いても無駄ね」
    ブツン プープー

    150 = 109 :

    後半になって書き慣れてきたのかな?上手くなってる気がするw


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