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元スレハルヒ「イケメン、ヤリチン、チャラ男はあたしの所にきなさい!」
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ハルヒ「東中出身、涼宮ハルヒ。
この中に、イケメン、ヤリチン、チャラ男がいたら
あたしの所にきなさい。以上!」
ィ──----、
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/: : : : ハ::、ヽ: ヽヘ: : : : : : : : :::::\
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|iト、.. `i^''´_,,ィ .:::}::: :: :::ミ
!:|ヘ :`v<二ノ/ .: ,,イミ:: :: :: :ミ、
ヽ \ `ー'´ / ^`ヘルヘ`
\,,___ィ´ ヘ |
伸ばし放題のボサボサな髪に100円ショップで売ってそうなカチューシャをつけて、
クラス全員の痛い視線を傲然と受け止める顔はこの上なく歪んだ顔立ち、
どこぞの半島の人達みたいな細くて吊り上った目と飛び出たエラ、ガサガサに荒れた
薄紫の唇に青海苔をくっつけている女。
えらいドブスがそこにいた。
こうして俺たちは出会っちまった。
しみじみと思う。これは夢だと信じたい、と。
いや、悪夢以外の何者でもない。そうに違いない。
朝、目が覚めて妙にパリっとした制服に袖を通し、
いつもの坂道を掛け上がり登校したら、『入学式』の文字である。
そう、なんだか知らんが俺は『あの日』に戻ってしまったのだ。
あの見た目だけが俺的な取り得だったハルヒが、
醜女になっているという変化を加えてな。
ヤリチンチャラ男
がヤムチャ男に見えた
さて、俺がハルヒに話しかけた事がきっかけで、物語は
発展していくわけだ、通常なら。
だが、そもそも俺がハルヒとお近づきになりたいと思ったのは、
その人並みならぬ整った容姿が目的であり、このようなブ少女高校生とは
お近づきになる意味もないわけでだ。よって、涼宮ハルヒの憂鬱 完 である。
さらばハルヒ。お前と関るのはよしておくぜ。
俺は朝比奈さんと仲良くなって、幸せな高校生活を送る事にするからな。
しかし
ハルヒ「ねえ」
ハルヒ「しょっぱなの自己紹介のアレ、あんた聞いてどう思った?」
ハルヒから声が掛かってきたのだからどうにもならない。
キョン「……イケメンとかヤリチンがどうとかか?」
ハルヒ「あんたヤリチンなの?」
キョン「……違うけどさ」
ハルヒ「違うけど、何なの」
キョン「……いや、何もない」
ハルヒ「だったら話しかけないで。時間の無駄だから」
……おい待て、話しかけたのはお前でありそもそも会話になってない。
とにかく意味がわからないが、ファーストコンタクトは成立
してしまった。神よ、これが運命だと言うのか。死ね。
ハルヒ「しょっぱなの自己紹介のアレ、あんた聞いてどう思った?」
ハルヒから声が掛かってきたのだからどうにもならない。
キョン「……イケメンとかヤリチンがどうとかか?」
ハルヒ「あんたヤリチンなの?」
キョン「……違うけどさ」
ハルヒ「違うけど、何なの」
キョン「……いや、何もない」
ハルヒ「だったら話しかけないで。時間の無駄だから」
……おい待て、話しかけたのはお前でありそもそも会話になってない。
とにかく意味がわからないが、ファーストコンタクトは成立
してしまった。神よ、これが運命だと言うのか。死ね。
顔の悪いハルヒなんて、勉強とスポーツと神様能力しかないじゃないか
それから一週間が経過した。
頭がおかしいと認識された上に、超ブサイクなハルヒに
近寄ろうとするものは、相変わらずの美少女である
朝倉涼子ぐらいだ。おお朝倉、久しぶりに見るとやっぱお前は可愛いな。
今度は殺さないでくれよな。
俺はと言うと、出来るだけハルヒとは関わり合いを避け、
されど積極的に友達を作ろうってわけでもなく、谷口と仲良くなった程度だ。
谷口「お前、この前涼宮に話しかけてたな」
ハルヒが話しかけてきたんだよ。
谷口「そんなのどっちでもいいけどよ、涼宮と仲良くすんのはやめとけ。
あいつはイケメンとかヤリチンを見つけたら、すぐ告白しようとするんだ。
まあ実際はイケメンもそんなにいねえから、ちょっと親しくなった男なら、
誰でもホイホイ惚れやがる。あいつのストーカーっぷりは常軌を逸してるぜ」
あれに告られるなんて考えただけで恐ろしいぜ。
谷口「俺の知り限り、長くて知り合ってから一週間、最短では五分で
告白してくるなんてのもあったらしい。例外なく相手が涼宮を
振って終わりになるんだが、その際に言い放つ言葉がいつも同じ。
『フツメンの相手してるヒマは無いの』 だったら告白すんなってーの」
こいつも告られたクチかもな。しかもOKしたとかじゃあ。
谷口「す、するわけねーだろ! 聞いた話だって!
とにかく、自分を振った男を呪うために
校庭に怪しい模様を書いただとか、家まで押しかけてレイプしようと
したとか、ヤバイウワサだらけだよ、涼宮は」
それにしても、この夢のハルヒは救いようのない痛い奴らしい。
現実のハルヒは、現実味の無い行動がある意味興味を惹かれたのだが、
リアルにメンヘラっぽい飢えたブスなど誰が関心を持とう。
小説のヒロインがこんなんだったら、即ゴミ箱行きだね。
てなわけで、『部活を作るのよ』などと言い出さないように
極力ハルヒに関らないようにしていたのだが、ハルヒの奇矯な振る舞いの
片鱗は嫌でも目や耳に入ってくるわけで、さらっとご紹介しよう。
と言うわけで、片鱗その一。
髪型が毎日変わる。髪型だけなら現実でもハルヒがやったことであるが、
今回はちょっと違う。メイクや服装まで変えてくるのだ。
ある時は金髪にパーマを掛けてヤマンバ風メイクと超ミニスカ。
またある時は結った髪にヴィジュアル系のような白塗りをしてゴスロリ衣装。
どれもが微妙にセンスがおかしく、ハルヒの恐ろしいまでの不細工さと相まって
かなりの破壊力を生み出していた。子供が見たら泣き出す程度には。
片鱗その二。
男子のいる前で平気で着替えだす。
これも以前のハルヒと同じ。
しかし、美少女かブ少女かでまったく意味合いが違ってくるのは当然である。
男子に見せ付けるようにハルヒがセーラー服を脱ぎだすと、
教室は阿鼻叫喚の地獄と化す。
我先にと争うように教室から逃げ出そうとする男子生徒たちは
まるで『蜘蛛の糸』の罪人たちの様である。
運が悪いことに、ハルヒの生乳を見てしまった男子生徒など、
いまだにショックで寝込んでいるそうだ。
ハルヒが乳を両手でつかみながら「触る?」と言ったような
ジェスチャーをしてウインクしたのが決め手になったらしい。
俺地元民だけどあの県道駆け上がって登校する奴は一人もいない
死ぬ
死ぬ
片鱗その三。
ハルヒがあらゆる部活に仮入部するのも同じであったが、
不細工ハルヒは朝比奈さん並みに運動音痴であり、
俺以上に芸術的なセンスが皆無で、なおかつ部に居る
イケメンの男子にしつこく付きまとうので、全ての部活に
お断りされたらしい。
そんなわけで瞬く間に涼宮ハルヒの名は全校に知れ渡り、
『お前涼宮ハルヒと付き合えよ』などと言うジョークや侮辱の言葉が
流行したとかしないとか。
そして5月になり、あまりにも長すぎる夢に、
これは夢では無く現実なのではないかと悩んでいた頃、
後ろの席の、けいおんだか言うアニメのキャラのコスプレをする
ドブスと、たまたま目が合ってしまった。
ハルヒ「曜日で見た目変えるのはイケメン対策よ」
いや聞いてないし。
ハルヒ「気づいた?」
キョン「いや……別に」
ハルヒ「あっそう」
早々と会話を終わらせたかったが、ハルヒはさらに話を続けて、
ハルヒ「この学校の男共は見る目が無いわね。あたしが
こんなに魅力的な格好してるのに、ケツを触ろうとする
男の一人もいやしないのよ」
……見る目があるからだろ。
ハルヒ「いろんな部活に入ったけど、あたしの魅力がわかる
男はいやしなかった。童貞丸出しね。ロクな部活がないわよこの学校」
ああ、まずい。部活の話題はまずい。
SOS団を作られたらとんでもない事になる。
キョン「で、でもさ、入ってたらそのうち良い出会いがあるかもしれないぜ?
だからよ、取り合えずどこでもいいから定着したほうがいいと思うぞ!」
ハルヒ「だって無いんだもん、興味を惹かれるとこが」
その後、バレー部はどうだ?とか吹奏楽部はどうだ?とか
よく知らない部活を適当に薦めていたが、ハルヒは納得しなかった。
とにかくSOS団だけは勘弁してくれよ? 朝比奈さんと知り合うのは自分で
なんとかするからよ。
……そういや、朝比奈さんの姿はまだ見かけていなかった。
鶴屋さんは何度か目撃したが、この世界ではまだ知り合っておらず、
いきなり『朝比奈さんと会いたいんですけど』などと言えるわけもないしな。
あの人は知らない男が朝比奈さんに近づくと、結構怖いのだ。
まさかレズだったりしてな。
まあそれはともかく、
ついでに長門も一度も見ていない。6組にも見にいったのだが
そこに長門は居なかった。確か古泉はこの時期まだ転校してきて
いないのだったか。まああいつはどうでもいいが。
つまりこの世界には、SOS団の面々はハルヒと俺以外、
存在しないのかもしれない。朝比奈さんと長門に会えないのは
俺の妄想のオカズ的に非常に困るし、なにより楽しくない。
ひょっとしてSOS団を作らないと出会えないとかなのか? ……でもなあ、
あんなドブスハルヒにレイプされるのは断じてご免である。
昔ジャンプのアウターゾーンで、
心の醜い人の容姿は醜く、心の綺麗な人の容姿は綺麗に見える男の話があったなぁ
心の醜い人の容姿は醜く、心の綺麗な人の容姿は綺麗に見える男の話があったなぁ
谷口「どうしたキョン、うかねえ顔して」
キョン「あいや、別に」
気がつくと谷口と国木田がニヤニヤ顔で隣にいた。
谷口「お前、涼宮と妙に仲が良いじゃねえか。
もしかして付き合ってんのか?」
キョン「アホか。一方的に話しかけられただけだ」
国木田「昔からキョンは変な女が好きだからねぇ」
……佐々木の事か。
あのブスハルヒと佐々木を『変な女』で一括りにしないで欲しいね。
佐々木はお世辞抜きで、誰が見ても「おっ」と思える容姿をしていて、
ハルヒとはPS3とセガマーク3ぐらいスペックに開きがあるわけだが。
朝倉「あたしも聞きたいな」
良い匂いのする、笑顔の可愛い女子が会話に割り込んでくる。
久しくハルヒ(本物)や朝比奈さん、長門のような
北校ベスト5に入りそうな美少女を見ていないこともあって、
朝倉のなんと美人なことか。AAAランクを差し上げたいね。
朝倉「涼宮さんってクラスで孤立してるから、あなたが
仲良くしてあげててちょっと安心したわ。
他のみんなとも打ち解けられるように、あなたが導いてあげて
ほしいの。もちろんあたしも協力するわよ」
そんなお願いされても嫌だぜ俺は。
でも朝倉がハルヒを気に掛けるってことは、
ハルヒは重要人物なのか? この世界でも。
つーことはやっぱ、朝倉は俺を……
いかん、長門の改変世界で朝倉に刺された感触を思い出しちまった。
俺は今、月に一度行われる事となった席替えのクジを引いている所である。
どうかハルヒと席が離れますますように! できれば対角線の端と端あたりに!
そして、願い通りハルヒは窓際一番後ろの端っこの席となった。
ちなみにその前の席は俺である。
おい!! なんだよこのヤバげなフラグは!
強制ルートおそろしや
そして案の定。
ハルヒ「きなさい」
キョン「お、おいっ!」
俺の襟を掴んで有無を言わせず階段の踊り場に連行するハルヒ。
まさかこの展開は……いつぞやの
ハルヒ「気がついた!」
おい、気がつかんでいい。やめろ。
つーか顔が近い、ニンニク臭い。離れろ。
ハルヒ「ないんだったら自分で作ればいいのよ!」
作らんでいい。頼むからその先は言うな!
ハルヒ「部活よ!」
終わった。
協力しろだの絶対しないだのの押し問答を経て、
ハルヒの新クラブ作りに協力させられる事となった。
なんで断らないんだって? 俺がハルヒに口で勝てるわけないだろう。
そういえばあの生徒会長はまだ居ないんだったかな。
あいつならSOS団の設立を阻止するか、先延ばししてくれるかも……
いやそもそもあいつは古泉の仕込みであり、古泉が居ない限り……
などとどうやってこの事態を回避しようかと考えているうちに
時間が過ぎ、放課後。
またもやハルヒに強引に連行され、着いた先は……
ああ、やっぱりな……ほら、『文芸部』だ。
ハルヒ「ここ」
ハルヒがノックもせずにドアを開ける。
まさか長門がいるなんて事は、ないよな……
あれ……
居た。
パイプ椅子に腰掛けて分厚いハードカバーを読む少女。
キョン「長門!」
ビックリして駆け寄る。
おお長門、居てくれたのか! さすがお前だぜ!
長門の肩を掴み、揺さぶる。
キョン「長門! なんだこの世界は!?」
長門が顔を上げる。
あれ…………長門?
パサパサの髪、生気のない濁った瞳、水分のないガサついた肌。
浮き上がった頬骨、飛び出た前歯、ガリガリの体。
これ、死体か?と思った少女は、平坦な声で言った。
長門「長門有希」
おい長門……お前まで……
ハルヒ「え、キョン。この子と知り合いだったの?」
キョン「あ……いや……」
ハルヒ「あなた、キョンの知り合い?」
長門「知らない」
なんてこった。この世界は完全に狂ってやがる。
ハルヒ「キョンがこの子にストーカーしてんの?
ま、いいわ。これから放課後、この部室に集合ね。
絶対来なさいよ。来ないと死刑だから」
鼻歌を口ずさみながらハルヒが帰っていく。放心する俺。
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