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元スレ一方通行「彼女つくろうぜェ」
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一方通行「ケータイだァ。不安ならこれで連絡取り合えばイイだろォが」
美琴「……んー、ま、それでいっか。……はい、送ったわよ」ソーシン
垣根(こんなとこだけデジャヴじゃねえたぁな…………第三位の野郎、手慣れた感じ出しやがって……)ズーン
一方通行「おォ、きたぜェ。ンじゃァあとでメールするわ」ジュシン
美琴「うん、わかった」
むぎのんの出番はまだか!
美琴の旦那様(予定)の出番はしばらくなさそうだな、しかしセロリェ…
美琴の旦那様(予定)の出番はしばらくなさそうだな、しかしセロリェ…
垣根「……」
一方通行「あァ? どォしたンだァ? ていとくン」ニヤニヤ
美琴「あ、もしかして……携帯持ってないとか?」
垣根「ちげえっ!! ……チッ、俺のメルアド送るから後でメールしろ!!!」ソーシン
美琴「う、うん……わかった」ジュシン
一方通行「クカカ!!! いっちょ前に緊張してンじゃねェぞ、三下がァ!!」
垣根「う、うるせぇな!! こういうのは慣れてねぇっつっただろうが!!!」
美琴「?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一方通行「おォ? もうこンな時間かよ」
垣根(デジャヴ……)
美琴「はー、なんだかんだで結構話してわねー」
美琴「まさか第一位や第二位とファミレスで談笑するなんてね」
美琴「こんなこと、今まで考えもしなかったわ」
垣根「安心しろ。そりゃ俺もだ」
一方通行「俺もだァ」
美琴「……プッ」
一方通行「? なンだァ?」
美琴「あはは! なんでもない!」
美琴「うん、何だか今日はスッキリしたなー」
垣根「そうか? 俺はこいつのせいでストレスが限界突破しそうなんだが」
一方通行「俺もだァ」
垣根「嘘つけや!!!」
美琴 クスッ
垣根「じゃ、俺こっちだからよ」
一方通行「おォ」
美琴「じゃあねー」
垣根「……あ、おい! 日時と時間と場所は!」
一方通行「あァー、後で超電磁砲にメールしとく」
一方通行「どうせテメェはコイツからメール受け取るンだろ?」
一方通行「そンときに載せてもらえ」
垣根「おう、わかった」
垣根「んじゃ、またな」
美琴「また今度ね」
垣根「……ああ」
ああ 美琴は後が続くかどうかはさておきよくアドレス交換求められそうだしな
テクテク
カツッカツッカツッ
暗い夜道の中、普段ならば恐怖、嫌悪感しか感じないこの空間において、
御坂美琴は今、一方通行と共に歩くことで、奇妙な安心感を持っていた。
美琴「……ねえ、一方通行?」
一方通行「あァ?」
美琴「あの、さ」
一方通行「……なンだよ」
一方通行は杖を突き、器用にアスファルトの上を進んでいる。
そんな様子を見ながら、御坂美琴はずっと気になっていたことを問うた。
美琴「本当は、こんなことする理由が何かあるんじゃ、ないの……?」
一方通行「……こンなことっつーのは?」
美琴「その…………か、か、彼女をつくろうとしてることよ」
顔を赤らめながらモノを尋ねる、その初々しい様子に、一方通行は顔をほころばせながら、答える。
一方通行「べっつにィ、……ただの思いつきだァ」
美琴「そ、そう……」
満足な答えが得られたわけではないが、それでも本人が言っているのだから、それ以上は掘り返せない。
片方がそう思っていると、もう片方が、意外な口を開いた。
一方通行「…………本当はなァ」
美琴「え?」
一方通行「本当は、こンな風に、誰でもいい。……繋がりが欲しかったのかもなァ」
一方通行「……今までの反動かは、俺にもわからねェがな」
美琴「…………」
その寂しそうな独りの男の、寂しそうな笑顔を見た時、
御坂美琴が一方通行という男に対して、激しい愛しさを覚えたのは必然であった。
それは女が愛する男に抱くような―――そんな愛しさとは似ている様で違う、もっと、人間の根源的な部分に訴えかけるような、
母が我が子を慈しむような―――そんな感情。
一方通行「……オマエには悪ィと思ってる。本当だァ」
一方通行「でもなァ、こンな俺でも、絆ってヤツを手に入れられるンだとしたら…………」
一方通行「縋りたくなるンだよ……どンなにちっぽけなもンだとしてもなァ」
御坂美琴は零れ落ちそうな自らの涙を必死に堪えていた。
この少年が、過去にどんな仕打ちを受けていたのか、
その今にも泣き出しそうな背中を見るだけで、そんなものは簡単に想像できたから。
なまじ同じ超能力者なだけ―――容易に想像できたから。
正確には容易になんか想像できるわけが無く、
まして途中からレベル5になった御坂美琴にとっては、遠い場所の出来事であったにも関わらず。
一方通行の辛過ぎる過去が、その瞬間だけ、垣間見えたから。
一方通行「ハッ、なァに言ってンだかなァ…………妹達を殺した張本人がなァ」
一方通行「妹達だけじゃねェ。これまで何十人、何百人と、この手で殺してきた…………多分これからもだァ」
一方通行「………………笑いたきゃ、笑えよ。こンな悪人がそンなこと望ンでンなンて、滑稽だァってな」
美琴「…………ない」
一方通行「……あァ?」
美琴「笑うわけ……ない」
美琴「そんなの、笑えるわけ、ないじゃない!!!!」ギュッ!!
一方通行「!?お、オイ……?」
美琴「確かに、アンタのした事は……どんなに頑張っても…………私は許せそうに無い」
美琴「だからって!! …………アンタが幸せになっちゃいけないなんて、そんなの、私は認めない!!!!」ポロポロ
一方通行「!! オマエ、泣いて……?」
美琴「絶対、ヒック認め、ない、グス、ん、だからぁ…………」ギュウウウ
一方通行(……)
一方通行「……オマエは、イイヤツだなァ」ナデナデ
一方通行「他人の為に、心から泣いてくれるなンてな」ナデナデ
美琴 「……ヒグッ、……ズズッ……」ギュウ
一方通行(こンなイイヤツを、利用してたなンてなァ………………昔の俺をぶンなぐりてェよ)
一方通行「…………ほンとによォ……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一方通行「……ホラ、落ち着いたかァ?」
美琴 コクッ
一方通行「全く、とンだお人好しだなァ……テメェは」
一方通行「あの三下にソックリだァ、ホント」
一方通行「………………ああ見えてもなァ、垣根……アイツも俺と似たようなもンだ」
美琴「……」
一方通行「ただちょっとばかし、自分の馬鹿さ加減に気づくのが、俺の方が早かったってェだけなンだよ」
一方通行「まァ、俺の場合はあの三下に気づかされたンだがなァ」
美琴「……うん」
一方通行「だから、アイツも今、必死に光に手を伸ばしてる」
一方通行「今度垣根に会ったら、優しくしてやってくれや」
美琴「……うん」
一方通行「……俺らは、テメェのこと……尊敬してンだぜェ?」
一方通行「そンなに堂々とオモテで生きてるレベル5なンて、そうそういねェ」
一方通行「胸張ってイイぜェ? 第一位と第二位から尊敬されてンだってなァ!!」クカカ
美琴「えへへ…………うん、そうする」
一方通行「よォし」ナデナデ
美琴「ちょ、ちょっと!///」
一方通行「あァ? なァに赤くなってンですかァ? 発情期かァ?」
美琴「な、ななななな!!あwwせdrftgyふじk///」
一方通行(こいつ…………いじりがいあるなァ)
一方通行「もう夜も遅ェな……」
一方通行「おい、寮はどこだァ?」
美琴「え?」
一方通行「チッ、送ってってやるっつってンだよ」カチッ
美琴「え、そ、そんなの……悪いからいいわよ」
一方通行「いいからつかまれェ!!!」ガシッ
美琴「って、ちょ、きゃあ!!」
一方通行「いくぞォ!!」ブワァッ
美琴「きゃあああああ!!!」
ヒュウウウ
美琴「うわぁ……!」
御坂美琴は比喩でも何でもなく、空を飛んでいた。
一方通行の背には、4つ程の竜巻のようなモノが生えており、それが2人の体重を支えているらしかった。
美琴「……私さ、思うんだけど」
一方通行「ン?」
美琴「…………きっと、できるわよ」
一方通行「何がだァ?」
美琴「だから、彼女よ」
美琴「……私が、保証するわ」
一方通行「……そォかい」
一方通行「そりゃァ、頼もしいなァ」ニッ
美琴「でしょ?」フンス
一方通行「だがその前に……」
美琴「?」
一方通行「テメェも早ェとこ、あの三下に告ンねェとなァ」ニヤニヤ
美琴「なっ、なななな///」
一方通行「見たとこアイツはよっぽどの鈍感だからよォ……下手なことじゃァ成功しねェぞ?」ニヤニヤ
美琴「わ、わかってるわよ! そのくらい!!」
美琴(痛いほどにね……)ズーン
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ヒュウウウ スタッ
一方通行「オラ、着いたぞォ」カチッ
美琴「うん…………一方通行、今日は……ありがとね」
一方通行「なンだァ? お礼言われることなンて、なンもなかっただろォが」
美琴「うーん、なんとなく?」
一方通行「あァ? なンだそりゃ」
美琴「うっさい! ……なんとなくはなんとなくよ」
一方通行「ふーン、ンじゃ俺もなンとなく…………今日はアリガトな」
美琴「何がよ」
一方通行「うっせェ、……なンとなくだァ」
一方通行「それじゃァ、またな」ヒラヒラ
美琴「……うん、またね」
美琴「……あ、あと一つだけ、いい?」
一方通行「なンですかァ?」
美琴「私に、その、告白したのって……」
一方通行「なンだ、あれのことかァ?」
一方通行「……ま、半分は冗談だったぜェ」
美琴「え……そ、それって」
一方通行「オマエのことは嫌いじゃァねェってこった」ニッ
一方通行「じゃァな」
カツッカツッカツッ
美琴「…………そんな言い方」
美琴(…………反則じゃないの……)
ヒュン
黒子「おっ姉ぇぇぇぇさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」ガバッ
美琴「う、うわあっ!!!……って、黒子?」
美琴「なんで私が此処にいるってわかったの?」
黒子「なんだかお姉さまのかぐわしい匂いがした様な気がして、スっとんで来ましたの」
美琴(ええー……)
黒子「そんなことより……こんな時間まで、一体何処に行ってらしたんでぃすの?」
美琴「うーん……内緒?」
黒子「」
黒子(お姉さまが私に隠し事をするなんて……)
黒子(ハッ、わかりましたの!)
黒子(きっとあの類人猿でぃすの!!)
黒子(あの類人猿め……大人しく洞窟で壁画でも描いていればいいものを…………」ギリギリ
美琴「途中から声にでてるから……」
そうして超能力者達の一日が終わる。
その日は、一人が新たな繋がりを得た日であり、一人が孤独に囚われた心を救われ、そして一人にとって、自らの世界が広がった日であった―――。
ということで、今回はここまでです
書き溜めほぼなくなったんで、次まで結構空くとおも。
書き溜めほぼなくなったんで、次まで結構空くとおも。
>>1 超乙ですの!
あわきんか芳川か黄泉川か佐天さんか初春か風斬か第二王女か番外個体か打ち止めか
第一位の明日はどれだ!
どれでもないのか!
第一位の明日はどれだ!
どれでもないのか!
突然で申し訳ないのですが、一週間ほど放置します・・・
実は受験生なんでね!!
期待されていた方には本当に申し訳ない。
実は受験生なんでね!!
期待されていた方には本当に申し訳ない。
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