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元スレ長門「……漏らしてしまった」キョン「……えっ?」

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1 :

10月も下旬に差し掛かった、ある日のこと。

月末に古代ケルド人主催の収穫祭を控え、なにやらそわそわし始めた団長の命令によって、得体の知れない作業を強制させられた俺は、安息の地を求めて、学校帰りに長門の家にお邪魔させて貰っていた。

ペラペラと本を読み進める長門の向かいに座り、俺は半ば放心状態で1日の疲れを癒す。

長門の家は、落ち着く。
殺風景と表現するに相応しい、何もない室内。
こちらから訪ねたことには反応するが、自らは何も発しない家主。
その癖、湯呑みのお茶が減っていたり、冷めていたりすると、次々と新しいお茶を注いでくれるのだから、長門のことをよく知らない者はさぞ居心地が悪かろう。

しかし、俺は違う。
長門という少女のことを、知り尽くしていると言っても過言ではない俺には、その殺風景さも、無言も、全く苦にならない。
さすがに立て続けに飲ませられる大量のお茶には辟易としていたが、そんなことは瑣末な問題だ。

だが……静寂を切り開くように放たれた先ほどの一言は、瑣末な問題と割り切れるものではなかった。

キョン「……すまん、長門。もう一度言ってくれ。どうしたって?」

長門「……漏らしてしまった」

2 :

10月も下旬に差し掛かった、ある日のこと。

月末に古代ケルド人主催の収穫祭を控え、なにやらそわそわし始めた団長の命令によって、得体の知れない作業を強制させられた俺は、安息の地を求めて、学校帰りに長門の家にお邪魔させて貰っていた。

ペラペラと本を読み進める長門の向かいに座り、俺は半ば放心状態で1日の疲れを癒す。

長門の家は、落ち着く。
殺風景と表現するに相応しい、何もない室内。
こちらから訪ねたことには反応するが、自らは何も発しない家主。
その癖、湯呑みのお茶が減っていたり、冷めていたりすると、次々と新しいお茶を注いでくれるのだから、長門のことをよく知らない者はさぞ居心地が悪かろう。

しかし、俺は違う。
長門という少女のことを、知り尽くしていると言っても過言ではない俺には、その殺風景さも、無言も、全く苦にならない。
さすがに立て続けに飲ませられる大量のお茶には辟易としていたが、そんなことは瑣末な問題だ。

だが……静寂を切り開くように放たれた先ほどの一言は、瑣末な問題と割り切れるものではなかった。

キョン「……すまん、長門。もう一度言ってくれ。どうしたって?」

長門「……漏らしてしまった」

3 :

10月も下旬に差し掛かった、ある日のこと。

月末に古代ケルド人主催の収穫祭を控え、なにやらそわそわし始めた団長の命令によって、得体の知れない作業を強制させられた俺は、安息の地を求めて、学校帰りに長門の家にお邪魔させて貰っていた。

ペラペラと本を読み進める長門の向かいに座り、俺は半ば放心状態で1日の疲れを癒す。

長門の家は、落ち着く。
殺風景と表現するに相応しい、何もない室内。
こちらから訪ねたことには反応するが、自らは何も発しない家主。
その癖、湯呑みのお茶が減っていたり、冷めていたりすると、次々と新しいお茶を注いでくれるのだから、長門のことをよく知らない者はさぞ居心地が悪かろう。

しかし、俺は違う。
長門という少女のことを、知り尽くしていると言っても過言ではない俺には、その殺風景さも、無言も、全く苦にならない。
さすがに立て続けに飲ませられる大量のお茶には辟易としていたが、そんなことは瑣末な問題だ。

だが……静寂を切り開くように放たれた先ほどの一言は、瑣末な問題と割り切れるものではなかった。

キョン「……すまん、長門。もう一度言ってくれ。どうしたって?」

長門「……漏らしてしまった」

4 :

10月も下旬に差し掛かった、ある日のこと。

月末に古代ケルド人主催の収穫祭を控え、なにやらそわそわし始めた団長の命令によって、得体の知れない作業を強制させられた俺は、安息の地を求めて、学校帰りに長門の家にお邪魔させて貰っていた。

ペラペラと本を読み進める長門の向かいに座り、俺は半ば放心状態で1日の疲れを癒す。

長門の家は、落ち着く。
殺風景と表現するに相応しい、何もない室内。
こちらから訪ねたことには反応するが、自らは何も発しない家主。
その癖、湯呑みのお茶が減っていたり、冷めていたりすると、次々と新しいお茶を注いでくれるのだから、長門のことをよく知らない者はさぞ居心地が悪かろう。

しかし、俺は違う。
長門という少女のことを、知り尽くしていると言っても過言ではない俺には、その殺風景さも、無言も、全く苦にならない。
さすがに立て続けに飲ませられる大量のお茶には辟易としていたが、そんなことは瑣末な問題だ。

だが……静寂を切り開くように放たれた先ほどの一言は、瑣末な問題と割り切れるものではなかった。

キョン「……すまん、長門。もう一度言ってくれ。どうしたって?」

長門「……漏らしてしまった」

5 :

南部か

6 :

10月も下旬に差し掛かった、ある日のこと。

月末に古代ケルド人主催の収穫祭を控え、なにやらそわそわし始めた団長の命令によって、得体の知れない作業を強制させられた俺は、安息の地を求めて、学校帰りに長門の家にお邪魔させて貰っていた。

ペラペラと本を読み進める長門の向かいに座り、俺は半ば放心状態で1日の疲れを癒す。

長門の家は、落ち着く。
殺風景と表現するに相応しい、何もない室内。
こちらから訪ねたことには反応するが、自らは何も発しない家主。
その癖、湯呑みのお茶が減っていたり、冷めていたりすると、次々と新しいお茶を注いでくれるのだから、長門のことをよく知らない者はさぞ居心地が悪かろう。

しかし、俺は違う。
長門という少女のことを、知り尽くしていると言っても過言ではない俺には、その殺風景さも、無言も、全く苦にならない。
さすがに立て続けに飲ませられる大量のお茶には辟易としていたが、そんなことは瑣末な問題だ。

だが……静寂を切り開くように放たれた先ほどの一言は、瑣末な問題と割り切れるものではなかった。

キョン「……すまん、長門。もう一度言ってくれ。どうしたって?」

長門「……漏らしてしまった」

7 :

10月も下旬に差し掛かった、ある日のこと。

月末に古代ケルド人主催の収穫祭を控え、なにやらそわそわし始めた団長の命令によって、得体の知れない作業を強制させられた俺は、安息の地を求めて、学校帰りに長門の家にお邪魔させて貰っていた。

ペラペラと本を読み進める長門の向かいに座り、俺は半ば放心状態で1日の疲れを癒す。

長門の家は、落ち着く。
殺風景と表現するに相応しい、何もない室内。
こちらから訪ねたことには反応するが、自らは何も発しない家主。
その癖、湯呑みのお茶が減っていたり、冷めていたりすると、次々と新しいお茶を注いでくれるのだから、長門のことをよく知らない者はさぞ居心地が悪かろう。

しかし、俺は違う。
長門という少女のことを、知り尽くしていると言っても過言ではない俺には、その殺風景さも、無言も、全く苦にならない。
さすがに立て続けに飲ませられる大量のお茶には辟易としていたが、そんなことは瑣末な問題だ。

だが……静寂を切り開くように放たれた先ほどの一言は、瑣末な問題と割り切れるものではなかった。

キョン「……すまん、長門。もう一度言ってくれ。どうしたって?」

長門「……漏らしてしまった」

8 :

10月も下旬に差し掛かった、ある日のこと。

月末に古代ケルド人主催の収穫祭を控え、なにやらそわそわし始めた団長の命令によって、得体の知れない作業を強制させられた俺は、安息の地を求めて、学校帰りに長門の家にお邪魔させて貰っていた。

ペラペラと本を読み進める長門の向かいに座り、俺は半ば放心状態で1日の疲れを癒す。

長門の家は、落ち着く。
殺風景と表現するに相応しい、何もない室内。
こちらから訪ねたことには反応するが、自らは何も発しない家主。
その癖、湯呑みのお茶が減っていたり、冷めていたりすると、次々と新しいお茶を注いでくれるのだから、長門のことをよく知らない者はさぞ居心地が悪かろう。

しかし、俺は違う。
長門という少女のことを、知り尽くしていると言っても過言ではない俺には、その殺風景さも、無言も、全く苦にならない。
さすがに立て続けに飲ませられる大量のお茶には辟易としていたが、そんなことは瑣末な問題だ。

だが……静寂を切り開くように放たれた先ほどの一言は、瑣末な問題と割り切れるものではなかった。

キョン「……すまん、長門。もう一度言ってくれ。どうしたって?」

長門「……漏らしてしまった」

9 :

うそだ!有希ちゃんはトイレなんていかないんだ!

10 :

10月も下旬に差し掛かった、ある日のこと。

月末に古代ケルド人主催の収穫祭を控え、なにやらそわそわし始めた団長の命令によって、得体の知れない作業を強制させられた俺は、安息の地を求めて、学校帰りに長門の家にお邪魔させて貰っていた。

ペラペラと本を読み進める長門の向かいに座り、俺は半ば放心状態で1日の疲れを癒す。

長門の家は、落ち着く。
殺風景と表現するに相応しい、何もない室内。
こちらから訪ねたことには反応するが、自らは何も発しない家主。
その癖、湯呑みのお茶が減っていたり、冷めていたりすると、次々と新しいお茶を注いでくれるのだから、長門のことをよく知らない者はさぞ居心地が悪かろう。

しかし、俺は違う。
長門という少女のことを、知り尽くしていると言っても過言ではない俺には、その殺風景さも、無言も、全く苦にならない。
さすがに立て続けに飲ませられる大量のお茶には辟易としていたが、そんなことは瑣末な問題だ。

だが……静寂を切り開くように放たれた先ほどの一言は、瑣末な問題と割り切れるものではなかった。

キョン「……すまん、長門。もう一度言ってくれ。どうしたって?」

長門「……漏らしてしまった」

12 :

これがエンドレスエイトか……

13 :

これぞまさにエンドレスヘイト

14 :

ここまでエンドレスエイト

15 = 1 :

聞き間違いではなかった。
そのことに、衝撃を受ける。

長門が……漏らした?

何をだ?
順当に考えれば、それは排泄物の類いだろう。
重要なのは、それが小なのか、はたまた大なのかだが……いやいや、落ち着け。
長門に限ってそんなことがあるわけがない。
ハルヒならともかく、まさか長門が、そんな。

思考を切り替える。
排泄物の類いでないとすれば、それはなんだ?
漏らす……つまりそれは、何かが流失してしまったということだ。
ということは、恐らく外部に流れてはいけない機密、そして俺と長門の関係性から鑑みるに、それはハルヒ関連の何か、だろう。

そこに思い至った俺は、意を決して口を開いた。

キョン「漏らしたってのは、ハルヒ関連の機密を誰かに漏らしてしまった……ということか?」

長門「……涼宮ハルヒの、機密?」

キョン「違うのか?」

長門「……違う。私が漏らしたのは……排泄物」

16 :

はい

17 :

生きてるって幸せだと思う?
だからと言って希望は捨てられないが

18 :

エンドレスおもらしスレ?

19 :

おっ

20 :

聞き間違いではなかった。
そのことに、衝撃を受ける。

長門が……漏らした?

何をだ?
順当に考えれば、それは排泄物の類いだろう。
重要なのは、それが小なのか、はたまた大なのかだが……いやいや、落ち着け。
長門に限ってそんなことがあるわけがない。
ハルヒならともかく、まさか長門が、そんな。

思考を切り替える。
排泄物の類いでないとすれば、それはなんだ?
漏らす……つまりそれは、何かが流失してしまったということだ。
ということは、恐らく外部に流れてはいけない機密、そして俺と長門の関係性から鑑みるに、それはハルヒ関連の何か、だろう。

そこに思い至った俺は、意を決して口を開いた。

キョン「漏らしたってのは、ハルヒ関連の機密を誰かに漏らしてしまった……ということか?」

長門「……涼宮ハルヒの、機密?」

キョン「違うのか?」

長門「……違う。私が漏らしたのは……排泄物」

21 :

はい

/nox/remoteimages/09/eb/cb1d7f3f1b953ed2ca6c770d7411.jpeg

22 = 1 :

排泄物。
長門は確かにそう言った。

つまり、俺の最初の読みは正しかったということになる。
しかし、そのことに対して素直に喜ぶ余裕は今の俺にはなかった。

問題は……そう、問題は、それが『どちら』なのか、である。

キョン「排泄物ってのは、その……ち、小さいほうか?」

長門「……違う」

キョン「ということは……」

長門「……そう、大きい、ほう」

事態は最悪の方向に進んでいった。

23 :

排泄物。
長門は確かにそう言った。

つまり、俺の最初の読みは正しかったということになる。
しかし、そのことに対して素直に喜ぶ余裕は今の俺にはなかった。

問題は……そう、問題は、それが『どちら』なのか、である。

キョン「排泄物ってのは、その……ち、小さいほうか?」

長門「……違う」

キョン「ということは……」

長門「……そう、大きい、ほう」

事態は最悪の方向に進んでいった。

24 :

10月も下旬に差し掛かった、ある日のこと。

月末に古代ケルド人主催の収穫祭を控え、なにやらそわそわし始めた団長の命令によって、得体の知れない作業を強制させられた俺は、安息の地を求めて、学校帰りに長門の家にお邪魔させて貰っていた。

ペラペラと本を読み進める長門の向かいに座り、俺は半ば放心状態で1日の疲れを癒す。

長門の家は、落ち着く。
殺風景と表現するに相応しい、何もない室内。
こちらから訪ねたことには反応するが、自らは何も発しない家主。
その癖、湯呑みのお茶が減っていたり、冷めていたりすると、次々と新しいお茶を注いでくれるのだから、長門のことをよく知らない者はさぞ居心地が悪かろう。

しかし、俺は違う。
長門という少女のことを、知り尽くしていると言っても過言ではない俺には、その殺風景さも、無言も、全く苦にならない。
さすがに立て続けに飲ませられる大量のお茶には辟易としていたが、そんなことは瑣末な問題だ。

だが……静寂を切り開くように放たれた先ほどの一言は、瑣末な問題と割り切れるものではなかった。

キョン「……すまん、長門。もう一度言ってくれ。どうしたって?」

長門「……漏らしてしまった」

26 :

長い産業

27 :

これぞまさにエンドレスヘイト

/nox/remoteimages/b5/8f/410128610e709de14bcc612ce15a.jpeg

28 = 1 :

キョン「ま、待ってくれ。長門、どうしてまたそんなことになったんだ?」

長門「……ずっと、我慢していた」

キョン「我慢してたって……ここはお前の家だろう?だったら、遠慮せずにトイレくらい行けば良かったじゃないか」

長門「……私が席を外すと、あなた1人になる」

キョン「そんな気を使わなくていいんだよ。大体こっちがお邪魔してるんだから、ほっといても全然構わないさ」

俺がそう言うと、長門はほんの少し俯く仕草をして、か細い声で本当の理由を話始めた。

長門「……聞かれたく、なかった」

キョン「何を?」

長門「……私が、脱糞している音を」

それが、長門が便意を堪え続けた理由だった。

29 = 23 :

キョン「ま、待ってくれ。長門、どうしてまたそんなことになったんだ?」

長門「……ずっと、我慢していた」

キョン「我慢してたって……ここはお前の家だろう?だったら、遠慮せずにトイレくらい行けば良かったじゃないか」

長門「……私が席を外すと、あなた1人になる」

キョン「そんな気を使わなくていいんだよ。大体こっちがお邪魔してるんだから、ほっといても全然構わないさ」

俺がそう言うと、長門はほんの少し俯く仕草をして、か細い声で本当の理由を話始めた。

長門「……聞かれたく、なかった」

キョン「何を?」

長門「……私が、脱糞している音を」

それが、長門が便意を堪え続けた理由だった。

30 = 11 :

シャーって鳴るやつあったろ

31 = 1 :

自分が用を足している時の音を聞かれたくない、という気持ちは、わからなくもなかった。
男の俺でさえ、そのことに対して忌避感を覚えるのだから、女の長門にとっては切実な問題だったのだろう。

ましてや、この部屋はお世辞にも防音設備が整っているとは言えない。
もちろん、高級マンションと呼べるくらいには立派なことは立派なのだが、テレビも無ければオーディオの類いも無いこの部屋では、用を足している音をかき消すことはできまい。

キョン「そうか……それは、何というか…すまなかったな。俺が長居し過ぎたせいで、こんなことになっちまって……」

長門「……そんなことは、ない。あなたが居てくれて……助かった」

不意に、長門はそんな意味のわからないことを言った。

33 = 20 :

排泄物。
長門は確かにそう言った。

つまり、俺の最初の読みは正しかったということになる。
しかし、そのことに対して素直に喜ぶ余裕は今の俺にはなかった。

問題は……そう、問題は、それが『どちら』なのか、である。

キョン「排泄物ってのは、その……ち、小さいほうか?」

長門「……違う」

キョン「ということは……」

長門「……そう、大きい、ほう」

事態は最悪の方向に進んでいった。

34 :

久々の良SSスレ
支援

35 :

排泄物。
長門は確かにそう言った。

つまり、俺の最初の読みは正しかったということになる。
しかし、そのことに対して素直に喜ぶ余裕は今の俺にはなかった。

問題は……そう、問題は、それが『どちら』なのか、である。

キョン「排泄物ってのは、その……ち、小さいほうか?」

長門「……違う」

キョン「ということは……」

長門「……そう、大きい、ほう」

事態は最悪の方向に進んでいった。

36 = 20 :

10月も下旬に差し掛かった、ある日のこと。

月末に古代ケルド人主催の収穫祭を控え、なにやらそわそわし始めた団長の命令によって、得体の知れない作業を強制させられた俺は、安息の地を求めて、学校帰りに長門の家にお邪魔させて貰っていた。

ペラペラと本を読み進める長門の向かいに座り、俺は半ば放心状態で1日の疲れを癒す。

長門の家は、落ち着く。
殺風景と表現するに相応しい、何もない室内。
こちらから訪ねたことには反応するが、自らは何も発しない家主。
その癖、湯呑みのお茶が減っていたり、冷めていたりすると、次々と新しいお茶を注いでくれるのだから、長門のことをよく知らない者はさぞ居心地が悪かろう。

しかし、俺は違う。
長門という少女のことを、知り尽くしていると言っても過言ではない俺には、その殺風景さも、無言も、全く苦にならない。
さすがに立て続けに飲ませられる大量のお茶には辟易としていたが、そんなことは瑣末な問題だ。

だが……静寂を切り開くように放たれた先ほどの一言は、瑣末な問題と割り切れるものではなかった。

キョン「……すまん、長門。もう一度言ってくれ。どうしたって?」

長門「……漏らしてしまった」

37 = 1 :

キョン「助かったって……どういう意味だ?」

長門「……言葉通りの、意味。私は……あなたに助力を願いたい」

助力を願いたい?
どういうことだ。
この状況下で俺に出来ることなど、限られている。
俺に出来ることなど、何も言わずに退室することくらいしか思いつかない。

だが……長門が助けを求めると言うのならば、俺は助けてやりたかった。
朝倉に襲撃された際に、身を呈して命を救ってくれたこの少女を、今度は俺は救ってやりたかった。

キョン「どうしたらいい?俺に出来ることなら、なんでもする。なんでも言ってくれ」

出来る限り真摯にそう申し出た俺を、長門はしばしじっと見つめて、そしておもむろに、驚くべき願いを口にした。

38 :

SSって才能が必要だよな
俺には無理だった、続けて

39 :

国木田期待してきたのに

40 = 20 :

聞き間違いではなかった。
そのことに、衝撃を受ける。

長門が……漏らした?

何をだ?
順当に考えれば、それは排泄物の類いだろう。
重要なのは、それが小なのか、はたまた大なのかだが……いやいや、落ち着け。
長門に限ってそんなことがあるわけがない。
ハルヒならともかく、まさか長門が、そんな。

思考を切り替える。
排泄物の類いでないとすれば、それはなんだ?
漏らす……つまりそれは、何かが流失してしまったということだ。
ということは、恐らく外部に流れてはいけない機密、そして俺と長門の関係性から鑑みるに、それはハルヒ関連の何か、だろう。

そこに思い至った俺は、意を決して口を開いた。

キョン「漏らしたってのは、ハルヒ関連の機密を誰かに漏らしてしまった……ということか?」

長門「……涼宮ハルヒの、機密?」

キョン「違うのか?」

長門「……違う。私が漏らしたのは……排泄物」

41 = 1 :

長門「……私を、浴室まで運んで欲しい」

キョン「……えっ?」

そんな突拍子もない願いを聞かせられた俺は、まともな反応が出来なかった。
とにかく、この口数の少ない少女から事情を聞かねばなるまい。

キョン「えっと、長門。お前を浴室に運べばいいのか?」

長門「……そう」

キョン「どうしてだ?」

長門「……今の私は、『エマージェンシー・モード』」

『エマージェンシー・モード』

それは、三年前の七夕の日にタイムスリップをした俺と朝比奈さんが、長門のマンションの一室で部屋ごと凍結された際に用いられた表現だ。

まさかそれを再び聞くことになるとは、思いもしなかった。

42 :

久々だなハルヒSS

43 = 20 :

長門「……私を、浴室まで運んで欲しい」

キョン「……えっ?」

そんな突拍子もない願いを聞かせられた俺は、まともな反応が出来なかった。
とにかく、この口数の少ない少女から事情を聞かねばなるまい。

キョン「えっと、長門。お前を浴室に運べばいいのか?」

長門「……そう」

キョン「どうしてだ?」

長門「……今の私は、『エマージェンシー・モード』」

『エマージェンシー・モード』

それは、三年前の七夕の日にタイムスリップをした俺と朝比奈さんが、長門のマンションの一室で部屋ごと凍結された際に用いられた表現だ。

まさかそれを再び聞くことになるとは、思いもしなかった。

44 = 1 :

困惑している俺に、長門は説明を付け足した。

長門「……今の私……正確に言うと、私の臀部から足裏にかけてを、内部構造ごと凍結している」

キョン「……つまり?」

長門「……このままだと、一歩も歩けない」

なるほどな。
言いたいことはわかった。

キョン「それじゃあ、俺はお前を抱えて浴室まで向かえばいいんだな?」

長門「……そうして貰えると、助かる」

キョン「なに、お安い御用さ」

長門「……ありがとう」

45 = 1 :

感謝されてしまった。
それも、あの長門に、だ。

キョン「い、いいって!そんなに畏まるな!」

長門「……でも、あなたが居なければ……私は、永久にこの場から離れられなかった」

事態はそこまで切迫していたらしい。
しかし、その原因を作ったのは紛れもなく俺という存在であり、そのことを自覚すると、なんとも居た堪れない気持ちになる。

キョン「と、とにかく、すぐに運んでやる。だから、安心しろ」

長門「……ありがとう」

二度目の感謝の言葉に心底申し訳ない気持ちで一杯になる俺だったが、兎にも角にもまずは依頼された務めを果たそうと、決意を新たに立ち上がった。

46 :

久々に長いハルヒssみた

47 = 1 :

部屋の中央に置かれたテーブルをぐるりと迂回して、長門の元へと辿り着いた俺は、漏らしたと言う割には異臭がしていないことに気がついた。

恐らく、これが『エマージェンシー・モード』とやらの効果なのだろう。
正座の姿勢の長門の、尻と足裏の間に挟まれたそれごと、凍結しているのだ。
ならば、匂わなくても不思議ではない。

キョン「それで、どう運べばいいんだ?」

長門「……だっこ」

傍に立ち、どのようにして抱えるべきか聞いた俺に、長門は両手を広げてその方法を示した。

足元から上目遣いでこちらを見上げ、両手を広げる長門は、月並みな表現ではあるがとても可愛らしく、こんな状況下だというのに、俺は胸が高鳴るのを感じた。

48 = 1 :

キョン「……わかった。ほら、つかまれ」

長門「……よろしく、お願いする」

長門の細腕がしゃがみ込んだ俺の首に回され、その頬がひんやりとした感触と共に首筋に触れた。
その心地良さに、思わずこの場で押し倒したくなる衝動に駆られるが、ぐっと堪え、使命を優先する。

とりあえずこれで、俺が上体を起こせば長門は持ち上がるだろうが、いかんせん不安定だ。
なので、長門の下半身を安定させる必要があるのだが、これを幸いにと彼女の足や尻に触れるのは倫理的にどうかと思う。

なにか手はないか。
冴えない頭脳を振り絞って、俺は名案を思い付いた。

キョン「長門、座布団ごと、持ち上げるぞ」

長門「……わかった」

49 :

ながもん…

50 = 39 :

ほんとナガえもんだよな


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