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元スレチノ「今日から私も高校生です、ココアさん」
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ココア「これからは毎日一緒に登校できるね、チノちゃん!」
チノ「はい、皆ともまた同じ学校になれましたし 嬉しいです」
ココア「休み時間も欠かさず遊びに行くからねっ」
チノ「そ、それはやめてくださいっ!」
ココア「えへへ、冗談。でも…それくらい嬉しくって」
ココア「今日からは…チノちゃんとずっと一緒に居られるんだもん」ギュ
チノ「ココアさん…」テレッ
チノ「私も…です」ボソ
ココア「え?チノちゃん今なんて…」
チノ「な、なんでもないですっ」
チノ「それじゃ行ってきます……ほら、急がないと置いていっちゃいますよ」スタスタ
ココア「あうっ、、チノちゃん待ってー!」
ティッピー「全く…どっちが姉かわからんわい」
タカヒロ「でも…楽しそうじゃないか親父」
ティッピー「ああ…そうじゃな」
チノ「はい、皆ともまた同じ学校になれましたし 嬉しいです」
ココア「休み時間も欠かさず遊びに行くからねっ」
チノ「そ、それはやめてくださいっ!」
ココア「えへへ、冗談。でも…それくらい嬉しくって」
ココア「今日からは…チノちゃんとずっと一緒に居られるんだもん」ギュ
チノ「ココアさん…」テレッ
チノ「私も…です」ボソ
ココア「え?チノちゃん今なんて…」
チノ「な、なんでもないですっ」
チノ「それじゃ行ってきます……ほら、急がないと置いていっちゃいますよ」スタスタ
ココア「あうっ、、チノちゃん待ってー!」
ティッピー「全く…どっちが姉かわからんわい」
タカヒロ「でも…楽しそうじゃないか親父」
ティッピー「ああ…そうじゃな」
ワイワイガヤガヤ
メグ「私たち、また同じクラスだね~」
マヤ「チマメ隊健在だなっ!」
チノ「はい、嬉しいです…また一年よろしくお願いします」
メグ「チノちゃん、今日は入学式でお終いみたいだけど、その後どうする?」
チノ「あ…実はココアさんに高校を案内してもらう事になってまして」
マヤ「へー」ニヤニヤ
チノ「…?ニヤついてどうしたんですかマヤさん」
マヤ「いやいや、朝からチノが嬉しそうだったからさー」
メグ「ココアちゃん達と同じ高校に居られるんだもんね」
チノ「べ、別にそういうわけじゃ…っ」カァァ
マヤ「照れるな照れるな、親友よ」ポンポン
メグ「ほら、入学式始まるみたいよ…マヤちゃん、こないだの卒業式みたいに寝ちゃ駄目だからね?」
マヤ「うげ、見てたのかよー」
チノ「…ふふ」
メグ「私たち、また同じクラスだね~」
マヤ「チマメ隊健在だなっ!」
チノ「はい、嬉しいです…また一年よろしくお願いします」
メグ「チノちゃん、今日は入学式でお終いみたいだけど、その後どうする?」
チノ「あ…実はココアさんに高校を案内してもらう事になってまして」
マヤ「へー」ニヤニヤ
チノ「…?ニヤついてどうしたんですかマヤさん」
マヤ「いやいや、朝からチノが嬉しそうだったからさー」
メグ「ココアちゃん達と同じ高校に居られるんだもんね」
チノ「べ、別にそういうわけじゃ…っ」カァァ
マヤ「照れるな照れるな、親友よ」ポンポン
メグ「ほら、入学式始まるみたいよ…マヤちゃん、こないだの卒業式みたいに寝ちゃ駄目だからね?」
マヤ「うげ、見てたのかよー」
チノ「…ふふ」
校長「君達にとって価値のある学園生活に~~~」
校長「まずはこの一年を、悔いの残らないように~~~」
マヤ「校長の話長いんだよ全く、ふぁああ…」
チノ(価値のある1年…)
チノ(ココアさん達は3年生、来年には卒業してしまいます)
チノ(ココアさんとこの学校に居られるのは、この1年だけ…)
チノ(それに、高校を卒業してしまったらココアさんはこの街から…)
チノ(悔いが残らないように…一日を大切にしなきゃ)
チノ(もっと自分に素直に…ならなきゃ)
校長「まずはこの一年を、悔いの残らないように~~~」
マヤ「校長の話長いんだよ全く、ふぁああ…」
チノ(価値のある1年…)
チノ(ココアさん達は3年生、来年には卒業してしまいます)
チノ(ココアさんとこの学校に居られるのは、この1年だけ…)
チノ(それに、高校を卒業してしまったらココアさんはこの街から…)
チノ(悔いが残らないように…一日を大切にしなきゃ)
チノ(もっと自分に素直に…ならなきゃ)
ココア「ただいま~」
チノ「ただいまです」
タカヒロ「おかえり、チノ…新しい学校はどうだった」
チノ「はい、とても素敵な所でした、ココアさんにも色々案内してもらって…」
タカヒロ「そうか、それは良かった…ココア君、改めてチノをよろしく頼むよ」
ココア「はいっ!お姉ちゃんとして先輩として頑張りますっ」
チノ「…の割には今朝も寝坊してましたよね」
ココア「はうう…明日、明日から!」
チノ「ただいまです」
タカヒロ「おかえり、チノ…新しい学校はどうだった」
チノ「はい、とても素敵な所でした、ココアさんにも色々案内してもらって…」
タカヒロ「そうか、それは良かった…ココア君、改めてチノをよろしく頼むよ」
ココア「はいっ!お姉ちゃんとして先輩として頑張りますっ」
チノ「…の割には今朝も寝坊してましたよね」
ココア「はうう…明日、明日から!」
チノ「ふふ、期待しないで待ってますね…お姉ちゃん」
ココア「チノちゃん…今!」パァァ
チノ「案内をしてくれた、お礼です」テレッ
ココア「えへへ~」ギュッ
チノ「ほ、ほら 早く制服に着替えないと営業時間が…リゼさんももうじき来ますし」
ココア「うん、そうだね…でも」
ココア「もう少しだけ…こうしていたいな」
チノ「まったく…しょうがないココアさんです」
ココア「チノちゃん…今!」パァァ
チノ「案内をしてくれた、お礼です」テレッ
ココア「えへへ~」ギュッ
チノ「ほ、ほら 早く制服に着替えないと営業時間が…リゼさんももうじき来ますし」
ココア「うん、そうだね…でも」
ココア「もう少しだけ…こうしていたいな」
チノ「まったく…しょうがないココアさんです」
その日の夜
コンコン
ココア「はーい」
チノ「入りますね…ココアさん」ガチャ
ココア「どうしたの?チノちゃん枕なんて持って」
チノ「えっと、あの…その……」
チノ(ど、どうしよう…少しでも長くココアさんと居たいからなんて、言えるわけ…)
ココア「ひょっとして、明日の学校の事考えてたら眠れなくなっちゃったとか…?」
チノ「そ、そうなんです!」
コンコン
ココア「はーい」
チノ「入りますね…ココアさん」ガチャ
ココア「どうしたの?チノちゃん枕なんて持って」
チノ「えっと、あの…その……」
チノ(ど、どうしよう…少しでも長くココアさんと居たいからなんて、言えるわけ…)
ココア「ひょっとして、明日の学校の事考えてたら眠れなくなっちゃったとか…?」
チノ「そ、そうなんです!」
ココア「分かる分かる。私もここに来た初日はね……」
チノ「ぐっすり寝てましたよね、次の日寝坊するくらいに」
ココア「!? そ、そうだっけ…」
チノ「そりゃもう爆睡でした…ココアさんらしいです」
ココア「あはは、よく覚えてるね…チノちゃん」
チノ「忘れるわけ、ないじゃないですか」
ココア「えっ?」
チノ「と、とにかく!今日はここで寝ますっ」枕ドサ
ココア「えへへ、久しぶりだね~ チノちゃんと一緒に寝るの」
チノ「ぐっすり寝てましたよね、次の日寝坊するくらいに」
ココア「!? そ、そうだっけ…」
チノ「そりゃもう爆睡でした…ココアさんらしいです」
ココア「あはは、よく覚えてるね…チノちゃん」
チノ「忘れるわけ、ないじゃないですか」
ココア「えっ?」
チノ「と、とにかく!今日はここで寝ますっ」枕ドサ
ココア「えへへ、久しぶりだね~ チノちゃんと一緒に寝るの」
ファサッ
チノ(…ココアさんのベッド、良いにおいがします…)
ココア「それじゃあ、電気消すね?」
チノ「はい、おやすみなさい」
ココア「おやすみ、チノちゃん」
チノ「……」ゴホゴホ
ココア「チノちゃん…風邪?」
チノ「ちょっとむせただけです、大丈夫です」
ココア「そっか、でも心配だから…あったかくして寝ようね」ギュッ
ココア「今夜は離さないぞーなんちゃって」
チノ「ココア…さん」
チノ(ココアさんの温もり、とっても…あったかいです)
チノ「それじゃあ今度こそ、おやすみなさい」
ココア「うんっ」
チノ(…ココアさんのベッド、良いにおいがします…)
ココア「それじゃあ、電気消すね?」
チノ「はい、おやすみなさい」
ココア「おやすみ、チノちゃん」
チノ「……」ゴホゴホ
ココア「チノちゃん…風邪?」
チノ「ちょっとむせただけです、大丈夫です」
ココア「そっか、でも心配だから…あったかくして寝ようね」ギュッ
ココア「今夜は離さないぞーなんちゃって」
チノ「ココア…さん」
チノ(ココアさんの温もり、とっても…あったかいです)
チノ「それじゃあ今度こそ、おやすみなさい」
ココア「うんっ」
その翌日、チノちゃんは高熱を出して学校を休みました
チノちゃんのお父さんが言うには、ただの風邪だろう…と
しっかりと薬を飲ませておけば…と後悔する私に
チノちゃんは心配させまいと優しく微笑んでくれました
その辛そうな笑顔が、余計に私に強い後悔を感じさせたのです
ココア「はぁ……」
ココア(チノちゃん…心配だよ)
ココア(今頃、どうしてるのかな…)
教師「それじゃあこの問題…保登!」
ココア「え…?あ……」
ココア「す、すみません…聞いてませんでした」
教師「おいおい、今年は受験生なんだ…頼むぞ」
アハハハハ
千夜(ココアちゃん…)
チノちゃんのお父さんが言うには、ただの風邪だろう…と
しっかりと薬を飲ませておけば…と後悔する私に
チノちゃんは心配させまいと優しく微笑んでくれました
その辛そうな笑顔が、余計に私に強い後悔を感じさせたのです
ココア「はぁ……」
ココア(チノちゃん…心配だよ)
ココア(今頃、どうしてるのかな…)
教師「それじゃあこの問題…保登!」
ココア「え…?あ……」
ココア「す、すみません…聞いてませんでした」
教師「おいおい、今年は受験生なんだ…頼むぞ」
アハハハハ
千夜(ココアちゃん…)
放課後
千夜「ココアちゃん大丈夫?授業に身が入ってなかったみたいだけど」
千夜「チノちゃんが…心配なのよね」
ココア「うん…」
マヤ「大丈夫だってココア、チノのことだし」
メグ「うんうん、きっと明日にはケロッとして学校に来るよ」
ココア「そう…だよね」
千夜「チノちゃんが元気になって戻ってきたとき、ココアちゃんがそんなに落ち込んでたらきっと嬉しくないと思うわ」
千夜「いつものココアちゃんで迎えてあげなくちゃ…ね?」
ココア「うんっ…ありがと皆、元気出てきたよ」
千夜「ココアちゃん大丈夫?授業に身が入ってなかったみたいだけど」
千夜「チノちゃんが…心配なのよね」
ココア「うん…」
マヤ「大丈夫だってココア、チノのことだし」
メグ「うんうん、きっと明日にはケロッとして学校に来るよ」
ココア「そう…だよね」
千夜「チノちゃんが元気になって戻ってきたとき、ココアちゃんがそんなに落ち込んでたらきっと嬉しくないと思うわ」
千夜「いつものココアちゃんで迎えてあげなくちゃ…ね?」
ココア「うんっ…ありがと皆、元気出てきたよ」
次の日も…その次の日も、チノちゃんは学校を休みました
お父さんに連れられて、どこかの病院に行っていたようです
チノちゃんの風邪が長引くのは珍しい事では無かったので、私自身も深く考えてはいませんでした
そして4日目、ようやくチノちゃんが学校に行けるようになりました
チノ「心配させてすみません、ココアさん」
ココア「気にしないで、チノちゃん…それよりも」
ココア「みんなチノちゃんの元気な姿を見たがってるからね!」
チノ「はい、それじゃ…行ってきます」
タカヒロ「…ああ、行っておいで」
タカヒロ「………」
お父さんに連れられて、どこかの病院に行っていたようです
チノちゃんの風邪が長引くのは珍しい事では無かったので、私自身も深く考えてはいませんでした
そして4日目、ようやくチノちゃんが学校に行けるようになりました
チノ「心配させてすみません、ココアさん」
ココア「気にしないで、チノちゃん…それよりも」
ココア「みんなチノちゃんの元気な姿を見たがってるからね!」
チノ「はい、それじゃ…行ってきます」
タカヒロ「…ああ、行っておいで」
タカヒロ「………」
それから一ヶ月ほど経ち、またチノちゃんが体調を崩すようになりました
初めは数日間の休みだったのですが…徐々に休む頻度も日数も多くなり…
一学期の終わりを迎える頃には、授業の半分を休むようになっていました
チノちゃんがただの風邪じゃないことはうすうす気付いていました
ーーでも、聞いてしまったら、何かが壊れてしまう。そんな気がして、怖くて…
チノ「ゴホゴホ、すみませんココアさん…いつも迷惑かけて」
ココア「お姉ちゃんだもん!じゃんじゃん頼ってくれていいんだよっ」
チノ「せっかくココアさんと同じ高校に行けたのに、これじゃ…」シュン
ココア「…そうだ!夏休みに私の実家に遊びに行こうよ」
ココア「自然がいっぱいの綺麗なところだよ、チノちゃんきっと喜ぶと思うな」
チノ「はい、楽しみにしてますね」
ココア「えへへ、絶対だよ?」
初めは数日間の休みだったのですが…徐々に休む頻度も日数も多くなり…
一学期の終わりを迎える頃には、授業の半分を休むようになっていました
チノちゃんがただの風邪じゃないことはうすうす気付いていました
ーーでも、聞いてしまったら、何かが壊れてしまう。そんな気がして、怖くて…
チノ「ゴホゴホ、すみませんココアさん…いつも迷惑かけて」
ココア「お姉ちゃんだもん!じゃんじゃん頼ってくれていいんだよっ」
チノ「せっかくココアさんと同じ高校に行けたのに、これじゃ…」シュン
ココア「…そうだ!夏休みに私の実家に遊びに行こうよ」
ココア「自然がいっぱいの綺麗なところだよ、チノちゃんきっと喜ぶと思うな」
チノ「はい、楽しみにしてますね」
ココア「えへへ、絶対だよ?」
夏休みに入り、私の実家に行く準備をしていた矢先の事でした
仕事中のチノちゃんが突然倒れ、病院へと運ばれてしまったのです
1週間ほどで退院し、自宅には戻ってこれたのですが…1ヶ月は絶対安静とのことでした
チノ(とうとう…2学期になってしまいました)
チノ(結局、ココアさんの実家に遊びに行くことも出来ませんでした)
チノ(もっと、皆と…ココアさんと居たいのに、、どうして)
コンコン
タカヒロ「チノ入るぞ…具合はどうだ」
チノ「はい、心配いらないです」
タカヒロ「お前は母に似て病弱だが…なに、すぐに良くなるさ」
チノ「………」
チノ「教えてください、お父さん」
タカヒロ「…何をだ、チノ」
チノ「私の病気のことです…」
タカヒロ「前にも言ったろう、大したことな チノ「隠さないで下さい!」
チノ「もう、いいんです…隠さなくて」
仕事中のチノちゃんが突然倒れ、病院へと運ばれてしまったのです
1週間ほどで退院し、自宅には戻ってこれたのですが…1ヶ月は絶対安静とのことでした
チノ(とうとう…2学期になってしまいました)
チノ(結局、ココアさんの実家に遊びに行くことも出来ませんでした)
チノ(もっと、皆と…ココアさんと居たいのに、、どうして)
コンコン
タカヒロ「チノ入るぞ…具合はどうだ」
チノ「はい、心配いらないです」
タカヒロ「お前は母に似て病弱だが…なに、すぐに良くなるさ」
チノ「………」
チノ「教えてください、お父さん」
タカヒロ「…何をだ、チノ」
チノ「私の病気のことです…」
タカヒロ「前にも言ったろう、大したことな チノ「隠さないで下さい!」
チノ「もう、いいんです…隠さなくて」
その晩
ココア「ふんふーん♪」
ココア「チノちゃんが寂しくないように、ジクソーパズルを買ってきたよ」
ココア「ふふ、チノちゃん喜んでくれるかな~」
「………!」 「………!」
ココア「うん?チノちゃんの部屋からだ…」
「お前の……を思って…!」 「でも………!」
ココア(チノちゃんと…お父さん……の声?)
ココア(そーっと、覗いてみよう…)
ガチャ
ココア「ふんふーん♪」
ココア「チノちゃんが寂しくないように、ジクソーパズルを買ってきたよ」
ココア「ふふ、チノちゃん喜んでくれるかな~」
「………!」 「………!」
ココア「うん?チノちゃんの部屋からだ…」
「お前の……を思って…!」 「でも………!」
ココア(チノちゃんと…お父さん……の声?)
ココア(そーっと、覗いてみよう…)
ガチャ
チノ「どうせ助からないなら、みんなと一緒に居たいです!」
タカヒロ「少しでも長く生きて欲しいんだ…分かってくれチノ」
ココア「…え?」ポロッ
ドサッ
チノ「ぁ……ココア…さん」
タカヒロ「聞いて…いたのか」
ココア「…冗談、だよね」
ココア「チノちゃん、さっき言ってた事は…何かの間違い…だよね?」
タカヒロ「少しでも長く生きて欲しいんだ…分かってくれチノ」
ココア「…え?」ポロッ
ドサッ
チノ「ぁ……ココア…さん」
タカヒロ「聞いて…いたのか」
ココア「…冗談、だよね」
ココア「チノちゃん、さっき言ってた事は…何かの間違い…だよね?」
タカヒロ「本当の…事だ」
ココア「!」
タカヒロ「チノの母親の事は、聞いているかな」
ココア「はい…チノちゃんが小さい頃に病気で亡くなられた…って」
タカヒロ「チノは、母親の血を濃く受け継いでいるんだ。髪の色や目の色も…そうだ」
タカヒロ「そして、病気も…」
タカヒロ「すでにチノには話をしたが…もう、チノは長くは持たない」
ココア「そ、そんな…!何とかならないんですか」
タカヒロ「手は尽くしたんだ…! 後はこの家を離れて隣町の大きな病院で入院するしか」
チノ「それは嫌です」
タカヒロ「チノ…!」
チノ「延命するためだけの入院なんて、したくないです…」
チノ「私は、最後までこの街で…みんなと一緒にいたい…です」
ココア「チノ…ちゃん……」
ココア「!」
タカヒロ「チノの母親の事は、聞いているかな」
ココア「はい…チノちゃんが小さい頃に病気で亡くなられた…って」
タカヒロ「チノは、母親の血を濃く受け継いでいるんだ。髪の色や目の色も…そうだ」
タカヒロ「そして、病気も…」
タカヒロ「すでにチノには話をしたが…もう、チノは長くは持たない」
ココア「そ、そんな…!何とかならないんですか」
タカヒロ「手は尽くしたんだ…! 後はこの家を離れて隣町の大きな病院で入院するしか」
チノ「それは嫌です」
タカヒロ「チノ…!」
チノ「延命するためだけの入院なんて、したくないです…」
チノ「私は、最後までこの街で…みんなと一緒にいたい…です」
ココア「チノ…ちゃん……」
つまりタカヒロサァンはJKとラブラブエッチしてチノちゃんを作ったということですか?
タカヒロ「ココア君は…どうするべきだと思う?」
ココア「私は…」
ココア「私には、そんな大切な事…決められません」
ココア「ただ、チノちゃんがしたいように…させてあげたい……です」
チノ「ココアさん…」
タカヒロ「…そうか」
タカヒロ「すまないチノ、意固地になっていたのは俺のほうだったのかも知れない」
タカヒロ「残りの人生は…お前の好きなように、、生きなさい」
チノ「…ありがとうございます、お父さん」
タカヒロ「ココア君、最後まで、チノを…支えてやって欲しい」
ココア「はい…」
ココア「私は…」
ココア「私には、そんな大切な事…決められません」
ココア「ただ、チノちゃんがしたいように…させてあげたい……です」
チノ「ココアさん…」
タカヒロ「…そうか」
タカヒロ「すまないチノ、意固地になっていたのは俺のほうだったのかも知れない」
タカヒロ「残りの人生は…お前の好きなように、、生きなさい」
チノ「…ありがとうございます、お父さん」
タカヒロ「ココア君、最後まで、チノを…支えてやって欲しい」
ココア「はい…」
その日の夜
ココア「えへへ、一緒にお風呂入るの…久しぶりだねっ」
ココア「洗いっこしよーね、チノちゃん」
チノ「い、いいです…そのくらい自分で…」カァァ
ココア「いーの!お姉ちゃんに甘えていいんだからね?」
チノ「は、はい…」
チノ「あの……ココアさん」
ココア「うん?」
チノ「こうしてると…ココアさんと初めて出会った日の事を…思い出してしまって」
ココア「懐かしいね…もう大分前になるんだね」
チノ「ココアさんは、お姉ちゃんぶって、馴れ馴れしくて、しつこくて…なんだろうこの人って、、初めは思ったんです」
ココア「はう…」
チノ「でも…初対面の私に、あそこまで親身に接してくれたのは…ココアさんが初めてで」
チノ「本当は…嬉しかったんです」テレッ
ココア「チノちゃん…」
ココア「えへへ、一緒にお風呂入るの…久しぶりだねっ」
ココア「洗いっこしよーね、チノちゃん」
チノ「い、いいです…そのくらい自分で…」カァァ
ココア「いーの!お姉ちゃんに甘えていいんだからね?」
チノ「は、はい…」
チノ「あの……ココアさん」
ココア「うん?」
チノ「こうしてると…ココアさんと初めて出会った日の事を…思い出してしまって」
ココア「懐かしいね…もう大分前になるんだね」
チノ「ココアさんは、お姉ちゃんぶって、馴れ馴れしくて、しつこくて…なんだろうこの人って、、初めは思ったんです」
ココア「はう…」
チノ「でも…初対面の私に、あそこまで親身に接してくれたのは…ココアさんが初めてで」
チノ「本当は…嬉しかったんです」テレッ
ココア「チノちゃん…」
ココア「ふー、お風呂さっぱりしたね」
ココア「ほら、枕持ってきたよ!今日からは毎日一緒に…寝ようね」
チノ「ココアさん…」
チノ「………」ジワッ
ココア「!? い、嫌…だった?」
チノ「そんなわけ…ないじゃないですか」
チノ「私、ココアさんが学校に行っている間とかに、暇で…一人で、、色々と考えてしまって」
ココア「うんっ」
チノ「どうして…私だけ、こんな目に……って」ポロポロ
チノ「私は…もっと生きたい……もっとしたい事が沢山あるのに」
チノ「他の皆は…好きなことをして…好きなように生きて、人生を謳歌して……」
チノ「どうして、私は…それが出来ないんですか……?」ポロポロ
チノ「神様は……不公平…です」
チノ「私、何か、、悪いこと…したん……ですか……?」
ココア「チノ…ちゃん」
ココア「ほら、枕持ってきたよ!今日からは毎日一緒に…寝ようね」
チノ「ココアさん…」
チノ「………」ジワッ
ココア「!? い、嫌…だった?」
チノ「そんなわけ…ないじゃないですか」
チノ「私、ココアさんが学校に行っている間とかに、暇で…一人で、、色々と考えてしまって」
ココア「うんっ」
チノ「どうして…私だけ、こんな目に……って」ポロポロ
チノ「私は…もっと生きたい……もっとしたい事が沢山あるのに」
チノ「他の皆は…好きなことをして…好きなように生きて、人生を謳歌して……」
チノ「どうして、私は…それが出来ないんですか……?」ポロポロ
チノ「神様は……不公平…です」
チノ「私、何か、、悪いこと…したん……ですか……?」
ココア「チノ…ちゃん」
チノ「うっ…ぐすっ…」ゴシゴシ
チノ「ごめんなさい、ココアさんが悪いわけじゃ…ないのに」
ココア「ううん、いいんだよ」ギュッ
ココア「お姉ちゃんだもん、なんでもぶつけて…いいんだよ」
ココア「これからは、ずっと私が一緒にいるから……他の皆も支えてくれるから」
チノ「はい、ありがとう…ございます」
チノ「ココアお姉ちゃん…大好きです」
ココア「うんっ…今日はもう…寝よっか?」
チノ「はい…あったかくして……欲しいです」
ココア「えへへ、お姉ちゃんに…任せなさい!」ギュッ
チノ「ごめんなさい、ココアさんが悪いわけじゃ…ないのに」
ココア「ううん、いいんだよ」ギュッ
ココア「お姉ちゃんだもん、なんでもぶつけて…いいんだよ」
ココア「これからは、ずっと私が一緒にいるから……他の皆も支えてくれるから」
チノ「はい、ありがとう…ございます」
チノ「ココアお姉ちゃん…大好きです」
ココア「うんっ…今日はもう…寝よっか?」
チノ「はい…あったかくして……欲しいです」
ココア「えへへ、お姉ちゃんに…任せなさい!」ギュッ
その後はチノちゃんの希望で、無理して学校に来ていましたが…
冬が近くなり、寒さが厳しくなってきた頃、ついに学校にも行けなくなってしまいました
ーーそして、ついにこの時が来てしまったのです
ティッピー「チノ…!チノ……!」
バタン
ココア「チノちゃん!みんな…来てくれたよ」
チノ「…ぁ……皆さん…来てくれ…たん……ですね」
リゼ「当然だ、気をしっかり持て…チノ!」
青山「私、また…チノさんが淹れるコーヒーが飲みたいです」
千夜「元気になったら…また皆で出かけましょう…チノちゃん」
シャロ「いいお店見つけたのよ、チノちゃんきっと気に入ると思うわ」
チノ「は…はい……嬉しい…です」
マヤ「…絶対、チノと一緒に…卒業するって…ぐすん…決めたんだからな」ポロポロ
メグ「みんな、チノちゃんの事待ってるからね…?」ポロポロ
チノ「な…泣かないで……ください」
冬が近くなり、寒さが厳しくなってきた頃、ついに学校にも行けなくなってしまいました
ーーそして、ついにこの時が来てしまったのです
ティッピー「チノ…!チノ……!」
バタン
ココア「チノちゃん!みんな…来てくれたよ」
チノ「…ぁ……皆さん…来てくれ…たん……ですね」
リゼ「当然だ、気をしっかり持て…チノ!」
青山「私、また…チノさんが淹れるコーヒーが飲みたいです」
千夜「元気になったら…また皆で出かけましょう…チノちゃん」
シャロ「いいお店見つけたのよ、チノちゃんきっと気に入ると思うわ」
チノ「は…はい……嬉しい…です」
マヤ「…絶対、チノと一緒に…卒業するって…ぐすん…決めたんだからな」ポロポロ
メグ「みんな、チノちゃんの事待ってるからね…?」ポロポロ
チノ「な…泣かないで……ください」
チノ「………」
チノ「…皆に出逢えて…本当に……良かったです」
タカヒロ「チノ、もう喋るな…!」
チノ「……わ、わたし」
チノ「幸せ……でした……」ニコ
チノ「みな…さん、あり…が………」
ココア「…チノ……ちゃん?」ポロポロ
ココア「チノちゃあ”あ”あ”ああああん!!」
チノちゃんは、皆に看取られながら、静かにその生涯を閉じました
最後まで苦しむことなく、穏やかな笑顔を浮かべていました
寒空の下、皆の泣き声だけが…響いていました
前編 終
チノ「…皆に出逢えて…本当に……良かったです」
タカヒロ「チノ、もう喋るな…!」
チノ「……わ、わたし」
チノ「幸せ……でした……」ニコ
チノ「みな…さん、あり…が………」
ココア「…チノ……ちゃん?」ポロポロ
ココア「チノちゃあ”あ”あ”ああああん!!」
チノちゃんは、皆に看取られながら、静かにその生涯を閉じました
最後まで苦しむことなく、穏やかな笑顔を浮かべていました
寒空の下、皆の泣き声だけが…響いていました
前編 終
ーー年が明け季節は冬、チノちゃんが亡くなってから2ヶ月が経ちました
ラビットハウスは、あの日以来営業していません
私は、学校の方針で居候先が変更になり
現在は千夜ちゃんの家で仕事の手伝いをしながら毎日を過ごしています
ココア「うう…補習長かったね」
千夜「もう、受験シーズンだものね」
ココア「…千夜ちゃん 今日はお仕事…少し遅れるから」
千夜「分かったわ、また…行ってくるのね」
ココア「うんっ…」
千夜「これ、持って行ってあげて…お腹の足しになると思うから」
ココア「ありがとう、千夜ちゃん」
ラビットハウスは、あの日以来営業していません
私は、学校の方針で居候先が変更になり
現在は千夜ちゃんの家で仕事の手伝いをしながら毎日を過ごしています
ココア「うう…補習長かったね」
千夜「もう、受験シーズンだものね」
ココア「…千夜ちゃん 今日はお仕事…少し遅れるから」
千夜「分かったわ、また…行ってくるのね」
ココア「うんっ…」
千夜「これ、持って行ってあげて…お腹の足しになると思うから」
ココア「ありがとう、千夜ちゃん」
カチャカチャ
カランカラーン
ココア「失礼…します」
合鍵を使い、以前の居候先へと足を踏み入れた私
その店内は、二ヶ月前まで営業していたのが嘘だと思うくらいに静まり返っていました
私とチノちゃん、リゼちゃんが過ごしたそのお店は変わり果て
カウンターには空いたグラスやお酒の空き瓶が転がり放置されていました
ココア「………」
暗く静まり返った店内を通り過ぎ、2階へと続く階段へ足を掛ける私
階段を登る音が、静けさを余計に感じさせました
カランカラーン
ココア「失礼…します」
合鍵を使い、以前の居候先へと足を踏み入れた私
その店内は、二ヶ月前まで営業していたのが嘘だと思うくらいに静まり返っていました
私とチノちゃん、リゼちゃんが過ごしたそのお店は変わり果て
カウンターには空いたグラスやお酒の空き瓶が転がり放置されていました
ココア「………」
暗く静まり返った店内を通り過ぎ、2階へと続く階段へ足を掛ける私
階段を登る音が、静けさを余計に感じさせました
2階に登ると、すぐ左手には良く皆で食事をしたダイニングキッチン
そこに、お酒が乱雑に置かれたテーブルに伏した一人の男性の姿がありました
ココア「タカヒロ…さん」
タカヒロ「……また、来たのか ココア君」
そこには、かつての喫茶店ラビットハウスのマスターの姿はなく
無精ひげを生やし、目には生気がないみすぼらしい男性の姿が…ありました
タカヒロ「もう、来なくていいと…言っただろう」
ココア「でも、私……心配で」
そう言うとタカヒロさんは手にしたグラスの酒を一気に飲み干し、テーブルに叩きつけました
空いた酒ビンやグラスの様子から…長時間一人酒をしていたことが見てとれました
ココア「昼間からお酒は…体に良くないです」
タカヒロ「…君には関係のない話だ」
そこに、お酒が乱雑に置かれたテーブルに伏した一人の男性の姿がありました
ココア「タカヒロ…さん」
タカヒロ「……また、来たのか ココア君」
そこには、かつての喫茶店ラビットハウスのマスターの姿はなく
無精ひげを生やし、目には生気がないみすぼらしい男性の姿が…ありました
タカヒロ「もう、来なくていいと…言っただろう」
ココア「でも、私……心配で」
そう言うとタカヒロさんは手にしたグラスの酒を一気に飲み干し、テーブルに叩きつけました
空いた酒ビンやグラスの様子から…長時間一人酒をしていたことが見てとれました
ココア「昼間からお酒は…体に良くないです」
タカヒロ「…君には関係のない話だ」
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