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元スレ許嫁「不束者ですが……」
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男「Fooooooo! やっぱりFPSはやめられないぜ!」カチャガチャ
母「まったくたまに帰ったと思ったらゲームばかりして……男、彼女の一人でもできたの?」
男「はっ! 作る気もしねえな!」
男「孫の顔が見たいならクローン技術の発展を待ったほうが早いと思うぜ!」ヒャッハー
母「それじゃあ……彼女はいないんだね?」
男「くどいぜ! いないって!」カチャカチャ
父「それは都合がいい、男、今日はお前の許嫁を連れてきたぞ」ガラッ
許嫁「不束者ですが……」ペコリ
男「ん?」
男「 ん ? 」
母「まったくたまに帰ったと思ったらゲームばかりして……男、彼女の一人でもできたの?」
男「はっ! 作る気もしねえな!」
男「孫の顔が見たいならクローン技術の発展を待ったほうが早いと思うぜ!」ヒャッハー
母「それじゃあ……彼女はいないんだね?」
男「くどいぜ! いないって!」カチャカチャ
父「それは都合がいい、男、今日はお前の許嫁を連れてきたぞ」ガラッ
許嫁「不束者ですが……」ペコリ
男「ん?」
男「 ん ? 」
男「えーと理解が追いつかないんだけど」
父「何度も言わせるんじゃない、この子はお前の許嫁だ」
父「お前が一向に彼女をつくろうとしないからな、一家断絶を危惧してわざわざ見繕って来たんだ」
母「こんな可愛い子がお嫁に来てくれるなんて幸せじゃないか」
男「ウェイト、ウェイトアミニッツ!」
男「言わなかったか? 俺結婚するつもり微塵もないんだけど!?」
父「何度も言わせるんじゃない、この子はお前の許嫁だ」
父「お前が一向に彼女をつくろうとしないからな、一家断絶を危惧してわざわざ見繕って来たんだ」
母「こんな可愛い子がお嫁に来てくれるなんて幸せじゃないか」
男「ウェイト、ウェイトアミニッツ!」
男「言わなかったか? 俺結婚するつもり微塵もないんだけど!?」
男「それにさぁー今どき許嫁とか封建的すぎでしょー」
男「なにより君も嫌でしょ? こんなブ男と無理やり結婚なんて、ね?」ポン
許嫁「い、いえ……私は男さんと結ばれることを幸せに感じています///」ポッ
男「」
男「ちょっと家族だけで大事な話があるんだけどいいかな?」
母「何いってんのよ、この子ももう立派な家族でしょ!」
男「シャット・アップ」
男「いいね、そこで待っててくれよ」
許嫁「は、はい」
男「なにより君も嫌でしょ? こんなブ男と無理やり結婚なんて、ね?」ポン
許嫁「い、いえ……私は男さんと結ばれることを幸せに感じています///」ポッ
男「」
男「ちょっと家族だけで大事な話があるんだけどいいかな?」
母「何いってんのよ、この子ももう立派な家族でしょ!」
男「シャット・アップ」
男「いいね、そこで待っててくれよ」
許嫁「は、はい」
男「……どういうことだよマジで」
父「どういうことも何も、さっき説明したとおりだ」
男「いやそれがまず意味不明なんだよ!」
父「さすがにな、お前に真剣に交際している人がいればここまではしない」
父「だがこうまで女っ気がないと親としては心配になるだろう」
男「だからって……見ず知らずの人と結婚なんかできるか!」
父「いや、見ず知らずじゃないぞ?」
男「はあ? どうせちっちゃい頃に結婚の約束をしたとかだろ? そんなんノーカン――」
父「向こうは高校の頃からお前を物陰から見守っていたそうだ」
男「ヤンデレ属性持ちかよ! 不安要素が増えたわ!」
父「どういうことも何も、さっき説明したとおりだ」
男「いやそれがまず意味不明なんだよ!」
父「さすがにな、お前に真剣に交際している人がいればここまではしない」
父「だがこうまで女っ気がないと親としては心配になるだろう」
男「だからって……見ず知らずの人と結婚なんかできるか!」
父「いや、見ず知らずじゃないぞ?」
男「はあ? どうせちっちゃい頃に結婚の約束をしたとかだろ? そんなんノーカン――」
父「向こうは高校の頃からお前を物陰から見守っていたそうだ」
男「ヤンデレ属性持ちかよ! 不安要素が増えたわ!」
父「とりあえず少しでいいから話してきなさい、案外気にいるかもしれないぞ?」
男「……ああもう、わかったよ、話だけだからな!」
ガラッ
許嫁「あっ、男さん……」
母「もう! 女の子を待たせちゃダメじゃない!」
父「母さん」
母「あらっ、あとはお若い二人で……ってことね!」オホホ
男「いっぺん地獄に落ちてくれ」
男「……ああもう、わかったよ、話だけだからな!」
ガラッ
許嫁「あっ、男さん……」
母「もう! 女の子を待たせちゃダメじゃない!」
父「母さん」
母「あらっ、あとはお若い二人で……ってことね!」オホホ
男「いっぺん地獄に落ちてくれ」
許嫁「……///」モジモジ
男「……さて」
男「そろそろいいだろ、本当のことを教えてくれよ」
許嫁「へ?」キョトン
男「どうせこの話は親に無理やり押し付けられたとかそういう感じなんだろ?」
許嫁「え、え」
男「でなきゃ君みたいな子がこんなことしないよな~お互い困った親だよな」
許嫁「その、あの」
男「にしてもなんで家に嫁入りなんかさせられたんだ? あ、もしかして親父に何か弱みを握られてるとか?」
許嫁「いえ、ちがっ」
男「でもそういうときでもキッパリ断わんなきゃダメだぜ? 何なら俺も手伝うから今からでも遅くない、キチンと拒絶の意志を――」
許嫁「わた、わたしっ、そんなんじゃ……」グスッグスッ
男「……え」
男「……さて」
男「そろそろいいだろ、本当のことを教えてくれよ」
許嫁「へ?」キョトン
男「どうせこの話は親に無理やり押し付けられたとかそういう感じなんだろ?」
許嫁「え、え」
男「でなきゃ君みたいな子がこんなことしないよな~お互い困った親だよな」
許嫁「その、あの」
男「にしてもなんで家に嫁入りなんかさせられたんだ? あ、もしかして親父に何か弱みを握られてるとか?」
許嫁「いえ、ちがっ」
男「でもそういうときでもキッパリ断わんなきゃダメだぜ? 何なら俺も手伝うから今からでも遅くない、キチンと拒絶の意志を――」
許嫁「わた、わたしっ、そんなんじゃ……」グスッグスッ
男「……え」
母「コラー! 何泣かせてるの!」バタンッ
男「若い二人に任せるって数十秒前発言どこへ言った」
許嫁「わたしっ、本気で男さんのお嫁さんになりたくてっ」エグエグッ
男「えー……いやでもほら! 女の子を泣かせちゃうような最低なやつだしさ俺」
許嫁「……いえ、いいんです、私がすぐ泣くのがいけないんです……」グスッ
男「うわこれじゃ完全に悪者じゃねえか俺」
男「若い二人に任せるって数十秒前発言どこへ言った」
許嫁「わたしっ、本気で男さんのお嫁さんになりたくてっ」エグエグッ
男「えー……いやでもほら! 女の子を泣かせちゃうような最低なやつだしさ俺」
許嫁「……いえ、いいんです、私がすぐ泣くのがいけないんです……」グスッ
男「うわこれじゃ完全に悪者じゃねえか俺」
許嫁「私じゃ……ダメですか?」
男「えー……うーん……確かに可愛いし……」
男(おっぱいでかいし)
男「別に不満はないっちゃないんだけど……」
父「ならいいじゃないか」
母「優柔不断ねえ」
男「とにかく! それを加味して結婚なんてしない! ナシだナシ!」
母「まっ、女の子を泣かせておいて責任すらとらないような男に育てた覚えはないわよ」
男「誤解を招くような言い回しやめて」
許嫁「いいんですお義母さん……私も男さんにわがままは言いたくありませんし……」
男「君もさらっとお義母さんって呼ぶのやめようか」
男「えー……うーん……確かに可愛いし……」
男(おっぱいでかいし)
男「別に不満はないっちゃないんだけど……」
父「ならいいじゃないか」
母「優柔不断ねえ」
男「とにかく! それを加味して結婚なんてしない! ナシだナシ!」
母「まっ、女の子を泣かせておいて責任すらとらないような男に育てた覚えはないわよ」
男「誤解を招くような言い回しやめて」
許嫁「いいんですお義母さん……私も男さんにわがままは言いたくありませんし……」
男「君もさらっとお義母さんって呼ぶのやめようか」
許嫁「その代わり……ひとつだけお願いを聞いてくれませんか?」
男「嫌な予感しかしないけど……何ですか」
許嫁「一月だけ……一ヶ月だけお試しで私と過ごしてくれませんか?」
男「えぇ……なんかそれズルズルいつきそうだなあ」
母「捨て犬を拾ってきたときの母親みたいな言い方ね」
許嫁「それで不満があったら私も諦めます、二度と男さんの前に現れません、ですからお願いします」ペコリ
父「ほら、ここまで言っているんだ、ちゃんと応えてあげたらどうだ?」
男「うーん……わかったよ、本当に一月だけだからな」
許嫁「あ、ありがとうございます!」パアア
男(まあ一月俺と一緒にいれば向こうが嫌気差すだろう)
男「嫌な予感しかしないけど……何ですか」
許嫁「一月だけ……一ヶ月だけお試しで私と過ごしてくれませんか?」
男「えぇ……なんかそれズルズルいつきそうだなあ」
母「捨て犬を拾ってきたときの母親みたいな言い方ね」
許嫁「それで不満があったら私も諦めます、二度と男さんの前に現れません、ですからお願いします」ペコリ
父「ほら、ここまで言っているんだ、ちゃんと応えてあげたらどうだ?」
男「うーん……わかったよ、本当に一月だけだからな」
許嫁「あ、ありがとうございます!」パアア
男(まあ一月俺と一緒にいれば向こうが嫌気差すだろう)
男「おし、じゃーな母さん父さん」
父「ああ、許嫁ちゃん、うちのドラ息子を頼んだよ」
許嫁「はいっ! お任せください!」
母「忘れ物しないようにね」
男「なんかあったら送ってちょ」
許嫁「ささ、行きましょう男さん、早くしないと飛行機の時間に遅れてしまいますよ」
男「はいはい……」
父「ああ、許嫁ちゃん、うちのドラ息子を頼んだよ」
許嫁「はいっ! お任せください!」
母「忘れ物しないようにね」
男「なんかあったら送ってちょ」
許嫁「ささ、行きましょう男さん、早くしないと飛行機の時間に遅れてしまいますよ」
男「はいはい……」
――男の家(アパート)
許嫁「ここが男さんのハウスかぁ……」ワクワク
男「そういう不穏な言い方やめようね」
男(ふっ、初っ端からインパクトのあるジャブを食らわせてやるぜ……)ニヤッ
ガチャ
許嫁「っ!」
男の部屋「」グチャア……
男(見たか! これが一人暮らし五年目の野郎の汚部屋だ!)
男(散らかっているなんてレヴェルじゃねえ……圧倒的汚さ! あとなんか臭う!)
男(さあこれで不快感を感じない女はいない……デリヘル嬢だって職務放棄して逃げ出すレベルだぜ!)
許嫁「こ、これは……」フルフル
許嫁「――お掃除のしがいがありそうです!」フンス
男(何ィ!?)
許嫁「ここが男さんのハウスかぁ……」ワクワク
男「そういう不穏な言い方やめようね」
男(ふっ、初っ端からインパクトのあるジャブを食らわせてやるぜ……)ニヤッ
ガチャ
許嫁「っ!」
男の部屋「」グチャア……
男(見たか! これが一人暮らし五年目の野郎の汚部屋だ!)
男(散らかっているなんてレヴェルじゃねえ……圧倒的汚さ! あとなんか臭う!)
男(さあこれで不快感を感じない女はいない……デリヘル嬢だって職務放棄して逃げ出すレベルだぜ!)
許嫁「こ、これは……」フルフル
許嫁「――お掃除のしがいがありそうです!」フンス
男(何ィ!?)
許嫁「お掃除……してもいいですか?」
男「あ、ああ、構わんよ?」
男(驚きのあまり変な受け答えをしてしまった……こいつ、手強い……!)
許嫁「それじゃあ頑張っちゃいますね! あ、男さんはゆっくりしていてください!」
男「あ、ありがとうございます……」
男「あ、ああ、構わんよ?」
男(驚きのあまり変な受け答えをしてしまった……こいつ、手強い……!)
許嫁「それじゃあ頑張っちゃいますね! あ、男さんはゆっくりしていてください!」
男「あ、ありがとうございます……」
――数時間後
男(嘘……だろ……?)
男(あの冒涜的に汚染された部屋が……見違えている……なんということでしょう)
男(ああ、カーペットってこんな色だったんだな、つかゴミが積んであったところが逆に綺麗だ)
許嫁「ふう、あとはゴミ箱のゴミを――っ!///」カァ
男(あ、オナティッシュの山か)
男(掃除ついでにウブなところもアピールするとはな……侮れん)
許嫁「あ、ゴミ捨てついでに晩御飯の食材も買ってきちゃいますね!」
許嫁「男さんは何が食べたいですか?」
男「ん、そうだな……唐揚げ、とか?」
許嫁「わかりました♪」ガチャ
男「いってらっしゃーい……」
男「……さて」
男「エロ本は厳重に隠しておこう……」
男(嘘……だろ……?)
男(あの冒涜的に汚染された部屋が……見違えている……なんということでしょう)
男(ああ、カーペットってこんな色だったんだな、つかゴミが積んであったところが逆に綺麗だ)
許嫁「ふう、あとはゴミ箱のゴミを――っ!///」カァ
男(あ、オナティッシュの山か)
男(掃除ついでにウブなところもアピールするとはな……侮れん)
許嫁「あ、ゴミ捨てついでに晩御飯の食材も買ってきちゃいますね!」
許嫁「男さんは何が食べたいですか?」
男「ん、そうだな……唐揚げ、とか?」
許嫁「わかりました♪」ガチャ
男「いってらっしゃーい……」
男「……さて」
男「エロ本は厳重に隠しておこう……」
許嫁「ごはんですよー」
男「ほう」
男(むむ、見た感じ文句のつけようのない料理だな……)
男(しかし料理は中身、つまりは味が肝心だ……)
男「いただきます」パクッ
男「っ!?」
許嫁「ど、どうかしましたか? 味付けおかしかったかなあ」オロオロ
男「う、うまい……美味すぎて一瞬脳の処理が追いつかなかった……」
男「つかビニ弁と外食以外の飯を食う事自体久しぶりだ……」
許嫁「よかった……おかわりもありますからいっぱい食べてくださいねっ」ホッ
男「うめっこれめっちゃうめっ」ガツガツ
男「ほう」
男(むむ、見た感じ文句のつけようのない料理だな……)
男(しかし料理は中身、つまりは味が肝心だ……)
男「いただきます」パクッ
男「っ!?」
許嫁「ど、どうかしましたか? 味付けおかしかったかなあ」オロオロ
男「う、うまい……美味すぎて一瞬脳の処理が追いつかなかった……」
男「つかビニ弁と外食以外の飯を食う事自体久しぶりだ……」
許嫁「よかった……おかわりもありますからいっぱい食べてくださいねっ」ホッ
男「うめっこれめっちゃうめっ」ガツガツ
――食後
ジャーカチャカチャ
男(ふぃーなんだこの満腹感とはまた違う満足感)
男(いやいやいや、このままだとヤツの策略に嵌ってしまう……どこか粗を見つけ出さねば)
男(ま、見つからなくても難癖でも屁理屈でもなんでもゴネてお引取り願うけどねー)カチャカチャ
許嫁「何をされているんですか男さん?」
男「ん、FPS、女にゃわからない硬派な世界だ、覗き込むなあっちいけ」シッシッ
許嫁「すみません……」
男(は? 味方noobかよファック)ガチャガチャ
許嫁「…………」チラチラッ
男(……リスポン地点で芋ってんじゃねえぞ凸れや)カチャカチャ
許嫁「…………」構ってほしそう
ジャーカチャカチャ
男(ふぃーなんだこの満腹感とはまた違う満足感)
男(いやいやいや、このままだとヤツの策略に嵌ってしまう……どこか粗を見つけ出さねば)
男(ま、見つからなくても難癖でも屁理屈でもなんでもゴネてお引取り願うけどねー)カチャカチャ
許嫁「何をされているんですか男さん?」
男「ん、FPS、女にゃわからない硬派な世界だ、覗き込むなあっちいけ」シッシッ
許嫁「すみません……」
男(は? 味方noobかよファック)ガチャガチャ
許嫁「…………」チラチラッ
男(……リスポン地点で芋ってんじゃねえぞ凸れや)カチャカチャ
許嫁「…………」構ってほしそう
男(……ああああああああああああああああああっ!!!!!!)
男(ぼくんちにしらないひとがいるうううううううううあああああああ!!!)ガシャン
許嫁「!」ビクッ
男「はぁ、はぁ……もう寝る……」フラフラ
許嫁「もうお休みになるんですか?」
男「うん……明日も仕事……あるし……」
男(ぼくんちにしらないひとがいるうううううううううあああああああ!!!)ガシャン
許嫁「!」ビクッ
男「はぁ、はぁ……もう寝る……」フラフラ
許嫁「もうお休みになるんですか?」
男「うん……明日も仕事……あるし……」
ガチャ、バタン
男「は~~~なんだこれ、対人ストレスか?」ボフッ
男「せっかく一人暮らしを堪能してたってのによ~~~」
男「まあいいや一ヶ月の我慢だ、もうねよ」フカフカ
男「…………」ウトウト
ガチャ
男「……ん?」
許嫁「あ、起こしてしまいましたか?」パジャマー
男「…………ん?」
男「は~~~なんだこれ、対人ストレスか?」ボフッ
男「せっかく一人暮らしを堪能してたってのによ~~~」
男「まあいいや一ヶ月の我慢だ、もうねよ」フカフカ
男「…………」ウトウト
ガチャ
男「……ん?」
許嫁「あ、起こしてしまいましたか?」パジャマー
男「…………ん?」
男「いやなんでここにいるのかな? 布団出しておいたよね?」
許嫁「お恥ずかしながら……ご同衾願いたく///」
男(ヤバイッ! こいつ既成事実を狙ってやがるッ!)
男「ダメダメダメダメ! そんな若い男女が一つの寝床でなんてそれにこのベッド狭いしそもそも俺は婚前交渉は――」
許嫁「無理はわかっています、でも私、こうして男さんの温もりを感じるのがずっと夢だったんです……」
許嫁「添い寝だけでも……ダメですか?」ギュッ
男(ひいいいいいいいいあたってるううううううううう)
男「わかった! わかったからそんなに引っ付かないで!!」
許嫁「わぁ、嬉しいですっ」ギュム
男「ぎゃああああああああああ」
許嫁「お恥ずかしながら……ご同衾願いたく///」
男(ヤバイッ! こいつ既成事実を狙ってやがるッ!)
男「ダメダメダメダメ! そんな若い男女が一つの寝床でなんてそれにこのベッド狭いしそもそも俺は婚前交渉は――」
許嫁「無理はわかっています、でも私、こうして男さんの温もりを感じるのがずっと夢だったんです……」
許嫁「添い寝だけでも……ダメですか?」ギュッ
男(ひいいいいいいいいあたってるううううううううう)
男「わかった! わかったからそんなに引っ付かないで!!」
許嫁「わぁ、嬉しいですっ」ギュム
男「ぎゃああああああああああ」
許嫁「すぅ……すぅ……」ピトッ
男(……こんなん寝られるか)ゴソ
ガラッ
男「はあ、ベランダで酒のんで頭冷やそ」
男「ごくごく、ぷはぁ~」
男「どうなっちまうんだこれから……」
男「確かに許嫁は俺にはもったいないくらいの子だけどさ……」
男「でも――」
男「……待てよ? ってことはもしかしてもしかしなくても今日から一ヶ月間……」
男「強制オナ禁月間?」ゾッ
男(……こんなん寝られるか)ゴソ
ガラッ
男「はあ、ベランダで酒のんで頭冷やそ」
男「ごくごく、ぷはぁ~」
男「どうなっちまうんだこれから……」
男「確かに許嫁は俺にはもったいないくらいの子だけどさ……」
男「でも――」
男「……待てよ? ってことはもしかしてもしかしなくても今日から一ヶ月間……」
男「強制オナ禁月間?」ゾッ
――翌朝
男「あ゛~」←結局敷いた布団で寝た
許嫁「おはようございます、朝ごはん出来てますよ♪」
男「朝飯か、実家以外で食べたことなかったな」
男「いただきまーす」モグモグ
許嫁「スーツ、アイロンかけておきました」
男「ありがと」ムシャムシャ
男(んーなんというか、これって)
男(ザ・真人間の生活って感じだよなあ……)
男「あ゛~」←結局敷いた布団で寝た
許嫁「おはようございます、朝ごはん出来てますよ♪」
男「朝飯か、実家以外で食べたことなかったな」
男「いただきまーす」モグモグ
許嫁「スーツ、アイロンかけておきました」
男「ありがと」ムシャムシャ
男(んーなんというか、これって)
男(ザ・真人間の生活って感じだよなあ……)
――それから一週間が経ち
男「おーっす」
同僚「……なあお前、最近なんかあったか?」
男「は? なんでだよ」
同僚「だって……なあ」
同僚「日に日に血色は良くなっていくのに顔色だけが悪くなっていってるし……」
男「ああ、どうも人間の生活には適応しきれなくてな……」
同僚「……大丈夫か? お前」
男「いろいろあってな……まあ、お前には言ってもいいか、今夜飲みに行こうぜ」
同僚「いいけどさ……」
男「おーっす」
同僚「……なあお前、最近なんかあったか?」
男「は? なんでだよ」
同僚「だって……なあ」
同僚「日に日に血色は良くなっていくのに顔色だけが悪くなっていってるし……」
男「ああ、どうも人間の生活には適応しきれなくてな……」
同僚「……大丈夫か? お前」
男「いろいろあってな……まあ、お前には言ってもいいか、今夜飲みに行こうぜ」
同僚「いいけどさ……」
――居酒屋
ガヤガヤガヤ
男「『今日は遅くなるからご飯はいりません』っと」ピッピッピッ
ピロリン♪
『浮気はダメですからねっ!(╹◡╹)』
男「……『君と俺の関係で浮気も何もないだろ』っと」ポチポチ
同僚「わりい待たせた、で、なんだって?」
男「ああ、まずは飲もうや、すいません生2つ」
ガヤガヤガヤ
男「『今日は遅くなるからご飯はいりません』っと」ピッピッピッ
ピロリン♪
『浮気はダメですからねっ!(╹◡╹)』
男「……『君と俺の関係で浮気も何もないだろ』っと」ポチポチ
同僚「わりい待たせた、で、なんだって?」
男「ああ、まずは飲もうや、すいません生2つ」
男「実はかくかくしかじか」
同僚「しかくいむーぶ、あぁ!? なんだそれ! 羨ましいじゃねえか!」
男「そうでもないんだよなあ……俺は孤りで気ままに生きて独りで寂しく死にたいんだよ」
同僚「なんだそりゃ、それでお前はどうしたいんだよ」
男「やんわーり、それとなーくお引取り願いたい」
同僚「ひでえ話だな、じゃあ相手が愛想尽かすのを待つしかなさそうだが」
男「それなんだが……実はもう色々やってる」
同僚「そうなのか?」
同僚「しかくいむーぶ、あぁ!? なんだそれ! 羨ましいじゃねえか!」
男「そうでもないんだよなあ……俺は孤りで気ままに生きて独りで寂しく死にたいんだよ」
同僚「なんだそりゃ、それでお前はどうしたいんだよ」
男「やんわーり、それとなーくお引取り願いたい」
同僚「ひでえ話だな、じゃあ相手が愛想尽かすのを待つしかなさそうだが」
男「それなんだが……実はもう色々やってる」
同僚「そうなのか?」
男「おう、この間も『働くの嫌だなーニートになろっかなーそうなったら許嫁に養ってもらおー』ってヒモ宣言したわけよ」
同僚「色々と神経を疑う発言だな、で?」
男「そしたら『じゃあアルバイトとかパートとかいっぱいしますね』だとよ」
同僚「ひゃーっすげえ器のデカさだな、お前なんかすっぽり収まっちまいそうだ」
同僚「もうそれ嫁としては最高じゃん、マジでヒモニートになれるんじゃないか?」
男「わかんねえぞ? 一ヶ月たったらコロっと態度変わったりして」
同僚「ははは! お前の部屋じゃ猫を被るどころか平常心も保てなさそうだけどな!」
同僚「色々と神経を疑う発言だな、で?」
男「そしたら『じゃあアルバイトとかパートとかいっぱいしますね』だとよ」
同僚「ひゃーっすげえ器のデカさだな、お前なんかすっぽり収まっちまいそうだ」
同僚「もうそれ嫁としては最高じゃん、マジでヒモニートになれるんじゃないか?」
男「わかんねえぞ? 一ヶ月たったらコロっと態度変わったりして」
同僚「ははは! お前の部屋じゃ猫を被るどころか平常心も保てなさそうだけどな!」
男「それがその子のおかげですっかり片付いちまってさ、ほれ」写メ見せ
同僚「は? これどこだよ?」
男「俺の部屋」
同僚「おいおい嘘だろ!? ……つかお前の家の壁って白かったんだな」
男「」
同僚「ともあれ、これだけ尽くしてくれるってことは本気でお前を愛してくれてるんじゃないのか?」
同僚「どうしてそう拒絶するんだ」
男「さっきも言ったろ? 俺は孤高を愛する男なのさ」
同僚「孤高と孤独(ぼっち)は別物だが?」
男「うっせ」
同僚「は? これどこだよ?」
男「俺の部屋」
同僚「おいおい嘘だろ!? ……つかお前の家の壁って白かったんだな」
男「」
同僚「ともあれ、これだけ尽くしてくれるってことは本気でお前を愛してくれてるんじゃないのか?」
同僚「どうしてそう拒絶するんだ」
男「さっきも言ったろ? 俺は孤高を愛する男なのさ」
同僚「孤高と孤独(ぼっち)は別物だが?」
男「うっせ」
男「ああ、もうこんな時間かよ……終電間に合うかな……」
同僚「おっそうだな、じゃあ結論だけ言うがな」
同僚「その子の愛情に、別に愛情で返すことはない」
同僚「お前がどうしても嫌ならお試し期間が終わったあとスッパリ言ってやればいい」
同僚「向こうが持ちかけた条件だからな、多分わかってくれるだろう」
同僚「ただし――彼女の愛情に対してきちんと”誠意”をもって相対しろ」
同僚「彼女は本気だ、だからそれに対してふざけた態度でいちゃいけない」
同僚「YesでもNoでも本気で返せ、でなけりゃ失礼だしきっとその子を傷つけることになる」
同僚「それが惚れられた――いや惚れさせたオトコの義務ってもんさ」
同僚「おっそうだな、じゃあ結論だけ言うがな」
同僚「その子の愛情に、別に愛情で返すことはない」
同僚「お前がどうしても嫌ならお試し期間が終わったあとスッパリ言ってやればいい」
同僚「向こうが持ちかけた条件だからな、多分わかってくれるだろう」
同僚「ただし――彼女の愛情に対してきちんと”誠意”をもって相対しろ」
同僚「彼女は本気だ、だからそれに対してふざけた態度でいちゃいけない」
同僚「YesでもNoでも本気で返せ、でなけりゃ失礼だしきっとその子を傷つけることになる」
同僚「それが惚れられた――いや惚れさせたオトコの義務ってもんさ」
同僚「俺から言えるのはそれくらいかな」
男「おお……まさかそんな真っ当な返答が来るとは」
男「さすが恋愛マスターだな」
同僚「よせよそんな軽そうな称号」
同僚「俺は経験は多いが付き合ってる時は一筋だぜ?」
男「へいへい」
男「――ありがとな」
同僚「……いいってことよ、ダチだろ?」
男「へっ!」
男「おお……まさかそんな真っ当な返答が来るとは」
男「さすが恋愛マスターだな」
同僚「よせよそんな軽そうな称号」
同僚「俺は経験は多いが付き合ってる時は一筋だぜ?」
男「へいへい」
男「――ありがとな」
同僚「……いいってことよ、ダチだろ?」
男「へっ!」
プシュー
男「ぜぇ、ぜぇ、っぶね終電逃すとこだった……」
男「ふう……ん、許嫁から着信来てたのか」
男「『今電車乗ったところだからあと――』」ポチポチ
男「……いや、さすがにもう寝てるだろ」パタン
男「ぜぇ、ぜぇ、っぶね終電逃すとこだった……」
男「ふう……ん、許嫁から着信来てたのか」
男「『今電車乗ったところだからあと――』」ポチポチ
男「……いや、さすがにもう寝てるだろ」パタン
ガチャ
男「ただいま~」ソロー
男「ん? 電気ついて……」
許嫁「すぅ……すぅ」
男「……ずっと待ってたのか、これは……」
男「しじみ、汁」
男「…………」
『彼女の愛情に対してきちんと”誠意”をもって相対しろ』
男「誠意、ねえ」
男「っ、ふぅ」ゴクゴク
男「よいしょっと」
許嫁「Zzz」オヒメサマダッコ
男「風邪引くぞ……って超熟睡してるし……」ボフッ
男「…………」
男「ただいま~」ソロー
男「ん? 電気ついて……」
許嫁「すぅ……すぅ」
男「……ずっと待ってたのか、これは……」
男「しじみ、汁」
男「…………」
『彼女の愛情に対してきちんと”誠意”をもって相対しろ』
男「誠意、ねえ」
男「っ、ふぅ」ゴクゴク
男「よいしょっと」
許嫁「Zzz」オヒメサマダッコ
男「風邪引くぞ……って超熟睡してるし……」ボフッ
男「…………」
チュンチュン
許嫁「ふはぁ! 寝てしまいました……」ガバッ
男「おうおはよう」ジュー
許嫁「ああ男さんいいんですよ!? 朝ごはんなら私が――」アセアセ
男「いやいいっていつも作ってもらってばかりだからな」
許嫁「いいんですか?」オド
男「いいのいいの、俺だって目玉焼きくらい――うわっ! 焦げてる!?」
許嫁「あわあわ」
許嫁「ふはぁ! 寝てしまいました……」ガバッ
男「おうおはよう」ジュー
許嫁「ああ男さんいいんですよ!? 朝ごはんなら私が――」アセアセ
男「いやいいっていつも作ってもらってばかりだからな」
許嫁「いいんですか?」オド
男「いいのいいの、俺だって目玉焼きくらい――うわっ! 焦げてる!?」
許嫁「あわあわ」
>>2
「ほう」じゃねーよキモイな
「ほう」じゃねーよキモイな
男「すまん……結局トーストになってしまった」
男「まさか炊飯器の使い方がわからなくなっているとは……」
許嫁「大丈夫ですよ、少しずつ覚えていけば、きっと!」
許嫁「それに……男さんが作ってくれたものならなんでもうれしいですっ」ニコッ
男「そ、そうか」ポリポリ
男「まさか炊飯器の使い方がわからなくなっているとは……」
許嫁「大丈夫ですよ、少しずつ覚えていけば、きっと!」
許嫁「それに……男さんが作ってくれたものならなんでもうれしいですっ」ニコッ
男「そ、そうか」ポリポリ
許嫁「ああっ洗い物は私がやりますよ」
男「いいのいいの、基本的に家の中を汚してるの俺だし」
男「これからは家事はちゃんと当番制にしないか?」
許嫁「でも……」
男「いや、そうしないと俺の気が済まないから」
許嫁「じゃ、じゃあ」
男「それと……今日休みだしさ、どこかいかないか?」
男「たまには許嫁を労いたいんだ」
許嫁「は、はいっ!」パアア
男「いいのいいの、基本的に家の中を汚してるの俺だし」
男「これからは家事はちゃんと当番制にしないか?」
許嫁「でも……」
男「いや、そうしないと俺の気が済まないから」
許嫁「じゃ、じゃあ」
男「それと……今日休みだしさ、どこかいかないか?」
男「たまには許嫁を労いたいんだ」
許嫁「は、はいっ!」パアア
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