元スレ苗木「今年のクリスマスパーティーは楽しみだね!」 江ノ島「は?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
12月 教室
苗木「え?」キョトン
江ノ島「いや……そんなわけ分からないって顔されても、こっちが絶望的に困るんだけど……」
苗木「あれ、今クリスマスパーティーの話してなかったっけ?」
江ノ島「してないしてない」
苗木「……あぁ! 大丈夫、大丈夫、江ノ島さんと戦刃さんの誕生日っていう事はちゃんと覚えてるから、プレゼントも二つ用意してるよ!」
江ノ島「マジで!? そうそう、毎年クリスマスイヴと誕生日一緒に祝われちゃって絶望的だったんだよね!」
江ノ島「……って違うっての! あたしは苗木とお姉ちゃんのイチャラブデートの話してたはずだって」
苗木「ん? なんでボクと戦刃さんがデートする事になってるの?」
江ノ島「…………なんか絶望的に噛み合ってないみたいだから、一つ一つ確認してこっか」
苗木「そ、そうだね。それが良さそうだ」
3 = 1 :
江ノ島「じゃあ、とりあえずアンタはお姉ちゃんからクリスマスパーティーの誘いを受けたわけ? デートではなく?」
苗木「そうそう。戦刃さんからも誘ってくるなんてちょっと驚いたけどね。でもそれだけ普通の生活に慣れたって事だろうから、ボクとしても嬉しいよ」
江ノ島(いくらお姉ちゃんでも、デートに誘うのにパーティーだとか言い出す程残念じゃないと信じるとして……)
江ノ島(ん? 『戦刃さんから“も”』?)
江ノ島「……あのさ苗木、アンタもしかして他の子からも同じように誘われてる……とか?」
苗木「うん、霧切さんと舞園さんとセレスさんと朝日奈さんからも同じように誘われたよ」
江ノ島「あぁ……なんか読めてきた。ちょっとその全員との会話教えてみ?」
苗木「え、いいけど……」
4 = 1 :
回想~霧切さん~
霧切『苗木君、少しいいかしら』
苗木『ん、どうしたの霧切さん?』
霧切『……えっと』
苗木『??』
苗木(霧切さんがこんな風に口ごもるの珍しいな)
霧切『その、そろそろクリスマスが近付いてきたわね』
苗木『うん、まぁ……そうだね』
霧切『……///』
苗木『……?』
苗木(な、なんだろう、この沈黙。心なしか霧切さんからの視線も痛いし……)
苗木(ていうか霧切さん、ちょっと顔赤くなってない? 気のせいかな)
5 :
シェン
6 = 1 :
霧切『……私、こういう事は初めてだからよく分からないのだけど。クリスマスっていうのは、ほら……』
苗木『えーと?』
霧切『…………』
苗木『…………』
霧切『苗木君、ここまで言えば分かるわね?』キリッ
苗木『えぇっ!?』
霧切『なに? もしかして分からないの?』
苗木(分かんないよ……とは言えない雰囲気だ……)
苗木(考えろ……ヒントはクリスマスと霧切さんが今まで経験がない事……)
苗木(霧切さんは今まで探偵業で忙しくて、普通の学生が経験しているような事をしていない事も多い)
苗木『…………』
霧切『わ、分かったわ。それならハッキリ言うから……』
苗木『――そうか、分かったぞ!』
7 = 1 :
霧切『ほ、本当?』
苗木『うん、そういう事なら喜んで行くよ! 元々クリスマスに予定なんてないしさ』ニコ
霧切『っ……あ、ありがとう……///』
苗木(ズバリ霧切さんは、みんなでクリスマスパーティーがしたいんだ!)
8 = 1 :
回想~舞園さん~
舞園『苗木君っ♪』ニコニコ
苗木『舞園さん? 随分と上機嫌だね』
舞園『ふふ、それはそうですよ。だってもうすぐクリスマスですよ!』
苗木『あはは、舞園さんってそういうイベント大好きだよね』
舞園『むっ、苗木君、今私の事子供っぽいとか思いましたね?』
苗木『さ、流石のエスパーだね……』
舞園『あ、もうそれ認めてるものですよ!』プンプン
苗木『ごめんごめん、でもそんな悪い意味じゃないって。むしろそういう所って可愛いと思うし』ニコ
舞園『えっ……あ、そ、そう……ですか///』
苗木『……う、うん』
舞園『///』モジモジ
苗木(な、なんだかそこまで照れられるとボクの方も恥ずかしいな……舞園さんも可愛いだなんて言われ慣れてそうなのに……)
9 = 1 :
苗木(ちょっと気まずい感じだし、何か話を……あ、そうだそうだ)
苗木『ねぇ、舞園さん。クリスマスなんだけど、予定とか空いてないかな? やっぱり仕事で忙しい?』
舞園『っ!! わ、私も同じ事苗木君に訊こうとしていたんです! 私の方は無理言って空けたんで大丈夫ですっ』
苗木『え、舞園さんも…………あ』
苗木(そういえば、霧切さんと舞園さんって結構よく話してるし、仲良いのか。たまに黒いオーラのようなものが見えて怖い時もあるけど)
苗木(つまり、クリスマスパーティーの件はもう霧切さんから聞いているって事かな。それなら話は早いな)
苗木『じゃあその日は大丈夫って事なんだよね? 良かった、アイドルってその時期忙しそうだから、行けないんじゃないかって思ってたんだ』
舞園『ふふ、多少無理しても空けますよ。だって、大切な人との大切な日ですから……///』
苗木『舞園さん……』
苗木(そこまで霧切さんの事を大切に想ってるのか。霧切さんも初めは孤立しがちだったけど、良い友達ができて本当に良かった)
舞園『あの苗木君、実は私そういう経験はなくて……リードしてくれますか……?』
苗木『えっ……あー、うん、分かった』
苗木(意外だな、舞園さんならクリスマスパーティーくらいいくらでもやった事ありそうなのに)
10 = 1 :
舞園『もしかして苗木君は結構そういう経験あったり……?』
苗木『まぁ、中学時代に何度かあったかな。楽しかったよ』
舞園『そ、そうですか……いえ、いいです、そんな過去の事まで口うるさく言う程、私は鬱陶しい女ではないので……』
苗木『……?』
苗木(舞園さんちょっと落ち込んでるような……何か悪い事言っちゃったかな)
舞園『とにかく、私とっても楽しみにしてますから!』ニコ
苗木『うん、いい思い出にしようね』ニコ
11 = 1 :
回想~セレスさん~
セレス『苗木君、そろそろクリスマスですわね』
苗木『あー、うん、そうだね』
苗木(セレスさんもそういうイベントには敏感なんだな。女の子だからかな?)
セレス『そして苗木君は、現時点で史上初のBランク以上に辿り着く可能性があるナイトです』
苗木『いやナイトになった覚えはないけど……』
セレス『ですので、クリスマスはわたくしと一緒に居てください。ランクアップにはイベントを消化する事が重要ですわ』
苗木『な、なんかゲームみたいだね……うーん……』
セレス『……どういたしました? まさか既に他の女性とデートの約束があるとは言いませんよね?』
苗木『それはないけど……』
セレス『ですわよね。わたくしという主人がありながら、そんな事はあってはなりません。ではなぜ、そんなに歯切れが悪いのですか?』
苗木(デートの約束はないけど、クリスマスパーティーの約束はあるんだよなぁ)
12 :
見てるよ
13 :
セレスさん直球だな
内心顔真っ赤なんだろうけど
14 :
苗木(あ、でもセレスさんは一緒に居てほしいって言ってるだけで、二人きりとは言ってないか。それなら平気だ)
苗木『うん、分かった。その日はセレスさんと一緒に居るよ』
セレス『ふふ、それでこそわたくしのナイトですわ』ニコ
苗木『だからナイトじゃないってば……あ、そうだ』
苗木(セレスさんならパーティーとかそういうのには詳しそうだな)
苗木『その日の事なんだけど、アドバイスというかセレスさんの意見も訊きたいんだけど……』
セレス『ダメですわ』
苗木『ダ、ダメ? なんで?』
セレス『そういったものは男性の方がプランを考えるものですから。期待していますわ』ニコ
苗木『そういうもの……なのかなぁ。セレスさんに期待されるってのも結構プレッシャーだな……』
苗木(セレスさんの事だし、凄いパーティーとかにも何回も出たことありそうだ)
セレス『まぁ、わたくしが本気で評価すればかなりの辛口にはなりますが、気持ちが伝わってくればうるさくは言いません』
苗木『そ、そっか。うん、頑張るよ』
15 :
やっぱりセレスさんが一番可愛いな
16 :
苗床くん…
17 = 14 :
回想~朝日奈さん~
朝日奈『な、苗木!!』
苗木『わっ! び、びっくりした。どうしたの大声出して』
朝日奈『……その、さ。そろそろクリスマス……じゃん? 苗木は予定とかあるのかなーって』チラチラ
苗木『あー、大丈夫、大丈夫。他に予定もないし、行くよ』
苗木(朝日奈さんがクリスマスパーティーなんていう楽しそうなものを聞き逃すわけないよね)
朝日奈『え、あ、わ、私まだ何も言ってないよ!?』
苗木『分かってる分かってる。ここまでの流れとクリスマスっていうので十分だよ』
朝日奈『うっ、な、なんか慣れてる感じだ! 苗木もそういう事には疎いと思ってたのに……』
苗木(それって友達少なそうとかいう事なのかな……地味に傷つく……)
苗木『あれ、「苗木“も”」? それってもしかして朝日奈さんはそういう経験ないって事?』
朝日奈『そ、そうだよ! いつも苗木にそういう事で相談してるじゃん!///』
苗木(え、初めて聞いたような……朝日奈さんとかいかにも毎年クリスマスパーティーしてそうだけど、そうでもないんだ)
18 = 14 :
苗木『うーん……でも困ったな。ボクもそんな経験豊富ってわけじゃないし……やっぱり中学と高校だと違うのかな』
朝日奈『なんでそんなに冷静なの!? 苗木ってまさかの肉食系!?』
苗木『肉食系? あー、まぁ、基本はそっち系なのかな』
苗木(クリスマスパーティーといえばチキンとかローストビーフのイメージだし)
朝日奈『う、うそー……絶対草食系だと思ってたのに……』
苗木『もちろんバランスは考えるよ。そうだ、場所なんだけど、十神クンに頼めばホテルとかも貸し切れそうだよね。それでいいと思う?』
朝日奈『ホテル!? ちょ、な、何言ってんのこの変態!!///』
苗木『へ、変態?』
19 :
十神家主催の乱交パーティ?
20 = 14 :
朝日奈『いくら何でもがっつき過ぎ! そういうのはまだ早いっていうか……///』
苗木『早い……かな。中学生の時は大抵家だったから、高校生はもうちょっとオシャレな所の方がいいかなって思ったんだけど……』
朝日奈『そういう生々しい話とかいいから!』
苗木『な、生々しい? あ、そうだ、学校でやった事もあったな。そっちの方が集まりやすそうだし、学園長に許可貰えば……』
朝日奈『学校で!? 初めてなのにそんなマニアックなの求めてないから!!』
苗木『マニアック……なのかなぁ』
朝日奈『そうだよ! とにかく、普通でいいから普通で! 普通に遊ぼ!』
苗木『わ、分かったよ』
苗木(普通っていうのもそれはそれで困るな……)
21 :
桑田も誘ってやれよ
22 = 14 :
~回想終わり~
苗木「……って感じかな」
江ノ島「そぉい!!!」ブンッ!!!
ボコォォォ!!!
苗木「ごぶあっ!!! な、何でいきなり殴るの!?」
江ノ島「いや、もうなんていうか、いつか刺されるわよアンタ。マジで」
苗木「さ、刺される……? どういう事?」
江ノ島「だからさ、つまりはかくかくしかじかって事なのよ」
苗木「…………」
苗木「えぇっ!? あれ全部デ、デートの誘いだったの!?」
23 = 19 :
超高校級のフラグブレイカーだったかー
24 = 14 :
江ノ島「よくもまぁ、そこまで勘違いしたものね。わざとやってんじゃないの」ハァ
苗木「そんな事ないって! まさかボクをデートに誘う人なんているとは思わなかったし…………ど、どうしよう」
江ノ島「とりあえず正直に言えばボッコボコにされるわね」
苗木「うん……それに女の子の方もそうなんだけど……他にも……」
江ノ島「……アンタもしかしてあっち系もイケるとかそういう口なわけ?」
苗木「ち、違う違う、そういう事じゃなくて、実は……」
25 = 14 :
回想~男友達~
桑田『おいマジか、舞園ちゃんも来るんだよなそのパーティー!』
苗木『うん、だからキミ達も来ない? きっと楽しいよ!』
桑田『行くに決まってんだろ! よっしゃ、燃えてきたぜ!!』
山田『ふふふ、いいでしょう! 冬コミが近く忙しい所なのですが、そのイベントは逃すわけにはいきますまい!!』
不二咲『わぁ、楽しそう! 大和田君も行くよね!』ニコ
大和田『お、おう。まぁ、他に予定もねえしな』
石丸『うむ! クラスの絆を深めるという点では実に良い案だと思うぞ! 当然僕も参加しよう!!』
十神『……ふん、霧切はいけ好かない奴だからな。この機会に貸しを作るというのも悪くない』
葉隠『はっはっは、十神っちは相変わらず素直じゃねえべ! うっし、じゃあ俺も聖夜に相応しいパワーアイテム持ってってやる!!』
苗木『ありがとう、みんな!』
26 :
こうなると腐川とさくらちゃんも誘わないとかわいそうだな
27 = 14 :
~回想終わり~
苗木「……みたいな話にもなってるんだけど」
江ノ島「完全に詰んでるわね。実はデートでしたなんて言ったら、そっちからボッコボコにされるわよ」
苗木「うぅ……でも、もう正直に話すしか……」
江ノ島「そういえば、お姉ちゃんは? やっぱり他の子と同じようなやり取りがあったわけ?」
苗木「うん、まぁ…………あれ、でもボク、戦刃さんにはパーティーに行くってハッキリ言った気がするんだけど……」
江ノ島「……? ちょっと待って」ピッピッ
プルルルルルルル、ガチャ
戦刃『もしもし、盾子ちゃん?』
江ノ島「あのさ、アンタ苗木の事デートに誘えたんだよね?」
戦刃『うんっ、凄く緊張したけど、何とかできたよ!』
江ノ島「その時の会話とか教えてくんない?」
戦刃『いいけど……えっとね……』
28 :
男子とのやり取りを1レスで終えるあたり流石だな
29 = 14 :
回想~戦刃さん~
戦刃『な、ななな苗木くん! クリスマスなんだけど、あの!!』
苗木『うん、行く行く。楽しみだね』ニコ
戦刃『……行ってくれるの?』
苗木『もちろんだよ。というか、ボクの方から誘おうかなって思ってた所なんだ』
苗木『やっぱり今まで学校生活とかした事なかった戦刃さんには、こういうイベントとかも知ってもらいたいし』
戦刃『嬉しい……ありがとう、苗木くん///』ポッ
苗木『そんな大した事してないってば。せっかくのクリスマスなんだし、みんなで遊んだ方が楽しいしさ!』
戦刃『……みんな?』
30 = 14 :
苗木『うん、パーティーだからね!』
戦刃『(そ、そっか、パーティーでデートっていうのもあるんだ……)』ボソボソ
苗木『ん、どうしたの?』
戦刃『何でもない何でもない! パーティーって、クラスのみんなが来るっていう感じなのかな?』
苗木『あれ、その辺りは聞いてないんだ。今のところ霧切さん、舞園さん、セレスさん、朝日奈さんが来る予定だよ』
戦刃(お、女の子ばかり……複雑だけど……デート……なんだよね……?)
苗木『じゃあ戦刃さん、その日は楽しみにしててね!』
戦刃『う、うん!』
~回想終わり~
戦刃『……っていう感じだったよ』
江ノ島「…………」
戦刃『やっぱり私は二人きりの方がいいなとは思ったんだけど、そういうデートもあるんだよね?』
プツッ
31 :
クリスマスも残姉は平常運転です
32 :
流石残姉ちゃんや
33 = 15 :
愛人の立場でも結婚していると勘違いしそう
34 = 14 :
苗木「……ど、どうだった?」
江ノ島「ある意味アンタより残念過ぎる感じに勘違いしてるわね」
苗木「そっか……早い内に何とか誤解を解かないと……」
江ノ島「…………!」ピコーン
苗木「江ノ島さん?」
江ノ島「ねぇ苗木、被害を最小限に抑える方法があるんだけど、聞きたくない?」ニヤニヤ
苗木「え?」
江ノ島「まぁまぁ、あたしに任せてよ! とりあえず男達を呼ぼっか」
数十分後
江ノ島「というわけで、全部苗木の勘違いって事でしたー」
桑田「おいコラ苗木ィィいいいいいいい!!!」
山田「リア充爆発しろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
苗木「本当にごめん!!!」ペコッ
35 = 31 :
辺古山ペコッ
36 = 14 :
十神「くだらん茶番に付き合わされたものだな」チッ
不二咲「あはは、でも苗木くんモテモテだねぇ」
大和田「やっぱ男ってのは腕っぷしだけじゃダメなのか……?」
石丸「不純異性交遊はけしからんぞ!」
葉隠「苗木っち、女遊びも程々にしねえと、後で痛い目みっぞ」
江ノ島「とりあえず落ち着けっての。特に桑田と山田。ここからが本題なんだから」
桑田「何が本題だよちくしょおおおおおおおおおお! いつも苗木ばっかりよおおおおおおお!!」
江ノ島「まぁ聞きなって。アンタらもクリスマスに女の子とデートできる話だよ」
山田「ッ!? つ、釣られませんぞ僕は!!」
苗木「どういう事?」
37 = 14 :
江ノ島「女の子達の方はもう完全にデートする気でワクワクしてるわけよ。たぶん今頃、その日は何着て行こうかとかすっごく悩んでると思うんだ」
十神「それも苗木の一言で全く無意味なものになるというわけだな」
葉隠「……その後の反応が恐ろしいべ」
苗木「うっ……」ゾクッ
江ノ島「でもそれって苗木にとっても女の子にとっても不幸じゃん? だからさ、やっぱり苗木はデートした方がいいんだよ」
大和田「した方がいいって……無理だろそりゃ物理的に」
石丸「もしやスケジュール調整をするという話か? いやしかし、相手は五人だぞ。それでは一人辺りの時間がかなり少なくなってしまうのではないか?」
江ノ島「うぷぷ……」
江ノ島「それなら五人同時にデートすればいいんだよ。ね、不二咲?」
不二咲「……え?」
38 :
しえん
39 = 14 :
クリスマス前日 教室
霧切「あら、おはよう舞園さん。どうしたの、やけに嬉しそうね」
舞園「おはようございます。ふふ、そう見えます?」ニコニコ
セレス「大方、もうすぐクリスマスという事で浮かれているだけでしょう」
朝日奈「あれ、戦刃ちゃんも心なしかウキウキしてない?」
戦刃「そ、そう? 気のせいだよ」アセアセ
「「…………」」
((勝った……!!))
41 = 14 :
クリスマスイヴ 情報処理室
苗木(江ノ島さんの作戦……それは)
苗木(まずボクとデートの約束をしていると思っている女の子五人を仮想現実の世界に送る)
苗木(そこでボクのアバターを着た他のみんなに協力してもらって、ボクを演じてデートしてもらうというものだ)
苗木「……ねぇ、江ノ島さん」
江ノ島「ん、どしたの?」
苗木「いや、やっぱりなんか罪悪感が凄いんだけどこれ……騙してるみたい……ていうか騙してるよねこれ」
江ノ島「この世には知らない方が幸せっていう事もあるんだよ。ほら、優しい嘘っていう言葉もあるじゃん?」
苗木「……うーん」
苗木(なんだか上手く丸め込まれてる気がする……江ノ島さんも凄く楽しそうだし……)
江ノ島「それにさ、もし正直に言ったらどうなるか、不二咲のアルターエゴでシミュレートしてみたけど酷いもんだったよ。見てみる?」
苗木「え、う、うん、見せて見せて」
42 = 15 :
セレスさんに山田からませたらそっとじ
43 = 38 :
ちーたん作るの早すぎ
44 :
死体が発見されました
45 = 14 :
霧切『これはどういう事かしら苗木君』ギロ
舞園『ふふ、ふふふふふふふふふふふふ』ニコニコ
セレス『……少々キツイおしおきが必要みたいですわね』ユラァ
朝日奈『なーえーぎー!!!!!』ゴゴゴゴゴゴ
ボキッ!! ゴキッ!!! グシャァァァァァァァァァァァァ!!!!!
苗木「」
江ノ島「というわけで、これが一番平和なんだって」
苗木「……ねぇ、これアルターエゴにボクの代わりやらせた方が確実なんじゃない?」
江ノ島「それじゃつまんな……じゃなくて、やっぱり生身の人間がやらなきゃダメでしょ」
苗木「今明らかにつまんないって言おうとしたよね」
江ノ島「気のせい気のせい。それにほら、この条件だからこそ、桑田とか山田も収まってくれたんだしさ」
苗木「それはそうだけど……ていうかあの二人はボクの代わりっていうのでいいんだね……」
江ノ島「あはは、舞園とかセレスとクリスマスにデート出来るんだから文句は言わないでしょ」
47 = 14 :
ガチャ
不二咲「みんなの準備できたよぉ」
江ノ島「お疲れ不二咲! 流石超高校級のプログラマー!」
不二咲「えへへ、ハードの部分は左右田くんにも手伝ってもらったけどね。でも、大丈夫かな?」
江ノ島「なに、バグとか起きるかもって?」
不二咲「ううん、その辺りのチェックはアルターエゴに念入りにやってもらったから大丈夫だと思うんだけど……みんなが苗木くんの真似をするっていう方……」
苗木「……うん。ボクも嫌な予感しかしないんだよね」
江ノ島「心配しすぎだって、何だかんだみんな上手くやるってば」
苗木「それならいいんだけど……」
48 :
腐川「リア充は死ね」
49 = 31 :
左右田の報酬はアルターソニアか
50 = 14 :
不二咲「あ、舞園さんが最初に偽苗木くんと接触したみたいだよ!」
江ノ島「よっし、カメラチェンジ! 舞園の映像を中央モニターに!」
苗木「ちなみに舞園さんと会ってるボクの中身は誰? 桑田クン?」
不二咲「一人ずつローテーションにしてるから……今は大和田くんだね」
苗木「よく大和田クンが協力してくれたね」
江ノ島「大和田は女の子にフラれまくってるから、今度はそうならない為の練習だとか言ったら結構簡単に乗ってきたよ」
苗木「割と本気で気にしてたんだ……」
不二咲「大和田くんは格好いいと思うけどぉ……」
江ノ島「まっ、とにかく見てみよ!」ワクワク
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