元スレ不二咲「出来たよ苗木君。葉隠君の頭上に人工衛星を落とすアプリが」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
51 :
これって2の人間は超高校級の絶望になってんの?
52 = 36 :
>>51
ゲーム買えばわかるよ
53 = 1 :
・桑田 2F 燃料保管庫
桑田「いざ敵陣で一人になってみると案外こええな……誰にも頼ることが出来ねー」
桑田「んで、ここが燃料保管庫か。油くせーなオイ」
終里「オラアアア!!」ドン
桑田「!?」
終里「オーガはどこだああああああああ!!!」
桑田「な、なんだよこいつ!! さっき大神が倒したばっかなのに!」
終里「あ? テメーは確か侵入者の中にいたな。っつーことは敵だな! よっしゃバトるぞ! オーガの前にまずはお前を倒す!」
桑田「あーあ。やるしかねーのか……大神とまともにやりあったこいつをオレが倒せるのか?」
終里「いくぞオラ!!」スッ
桑田「確かにテメーははえーけどな! オレは動体視力だったら誰にも負けない自信があるぜ! オレが投げる剛速球より断然遅いぜ!」
桑田(よし、このまま近づいてくればバットで打ち返せる……)
終里「あ? オレをオメーのタマと一緒にすんじゃねえ!」フンフンフン
桑田「なんだこの不規則ながら滑らかな動きは! どう動くのか全く読めねえ!」
55 = 51 :
>>52
一年前に2やったからうろ覚えだけど口調とか性格は普通だな
56 = 1 :
終里「フン!」ブン
桑田「うおっ」キン
桑田(なんつー威力の蹴りだ。バットを盾にして運よく防げたけど、バットを通じて衝撃が伝わってくる……お陰で手が痺れちまったぜ。まずい……距離を詰められるとオレの投球も活きねえ! なんとかして距離を保たねえと)
終里「ぐ……」
桑田(怯んだ? そうか! こいつ大神との戦いで受けた傷を完全に治しきっていないんだ! オレのバットは金属製だから、生身で蹴りを入れればアイツもダメージはある! 今の内に距離を保つぜ)スタコラサッサ
終里「待て! 逃げるんじゃねえ!」
桑田(あいつの動きはかなり厄介だ! どうにかして封じねえと……な!)カキン
桑田は金属バットで燃料タンクを破壊した。破壊された箇所から液体燃料が噴出する。
終里「な、何だ! うお! 床が……滑るじゃねえか!」
桑田「へへ! 軽い身のこなしの動きさえ、封じればお前なんか全然怖くねーぞ!」
57 = 1 :
終里「舐めんじゃねえ!」サーサーサー
桑田「嘘だろオイ! 滑る床をスケートの要領で進んできやがった! なんつー運動神経だ!」
終里「かえってこっちの方がスピードは出るぜ!」
桑田「…………なんてな! そう来ると思ったぜ! 滑るって移動するってことは急な方向転換や複雑な動きが出来ねえってことだ! それなら軌道を読むことは容易いぜ!」
終里(バットだと……! 避けねえとやられる……)
タッ
桑田「行くぜ!!」ブウォン
終里「何処狙ってやがる! オレは上だ!」
桑田「オレのスウィングの瞬間を見極めてジャンプするとか、なんつー反射神経だ……だが、上空に逃げたのが運の尽きだぜ!」
終里「なに?」
桑田「4番バッターの打球を食らいやがれ!」カキン
終里「オ、オイ! 上空だから避けられねえ……ブフォ」メリメリ
終里「」ドサ
58 :
桑田が活躍しとる
59 = 6 :
桑田の能力は戦闘に応用するとこんなにも強力なのか
60 = 1 :
桑田「はぁはぁ……やったか……今度こそ復活してこねーよな?」
桑田「ま、こいつも相当つえーみたいだし、絶望側にもこれ以上強いやつなんていないだろうな! ハハハ! これはもう楽勝だぜ!」
弐大「終里ー! また一人で突っ走りおって……ん? ……終里がやられているじゃと!?」
桑田「あ? なんだこのオッサン?」
弐大「そうか……貴様がやったのか……なら、マネージャーのワシが仇を取らなければな」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
桑田「アポ……?」
61 = 51 :
弐大は死んでもメカになる
62 = 1 :
・苗木 霧切 1F 梱包室前
苗木「二人きりになっちゃったね。これからどうする? 霧切さんはどこか行きたいところはある?」
霧切「えぇ……そうね。でも苗木君……今はそんなことを考えてる場合じゃないわ。そういうことは無事に帰還してから……」
苗木「そういえば、石丸クン達はどうしたの?」
霧切「は?」
苗木「いや、だって霧切さんは石丸クン達と一緒に行動してたんでしょ? 一度合流してお互いの情報を整理した方が動きやすくなると思うんだ」
霧切「石丸クン達なら2Fに行く前に1Fに調査し忘れたところがないか確認してるわ」ツン
苗木「ねえ、霧切さん? 何か怒ってない?」
霧切「別に」
苗木「変な霧切さん」
ジェノ「お? 痴話喧嘩っすか?」
苗木「ジェノサイダー翔!? どうしてここに?」
ジェノ「おいおい恋する乙女にんな野暮なこと聞くなっつーの! 白夜様を追っかけてきたに決まってんだろ?」
63 = 1 :
霧切「十神君ならこの梱包室の中にいるわ」
ジェノ「マジすか?」
苗木「ちょ……霧切さん!?」
霧切「ジェノサイダー翔ならカムクライズル相手でも大丈夫でしょ? 多分」
苗木「多分って……」
ジェノ「白夜様ー! 待ってねー」ガチャ
苗木「行っちゃった……」
「きゃー白夜様ー!」「おい! 何故来た!」「そんなツレないこと言わないで~ダーリン」「今はそれどころではない! 邪魔をするな!」「ツマラナイ……カップルなんて爆死すればいい」「お、おい! 変な誤解するな!」
苗木「…………行こっか。これで十神クンの生存率も上がったと思うし」
霧切「ええ。私達は私達に出来ることをしましょう」
64 = 1 :
田中「行け……我が配下よ」
ヘビ「シャー!」
苗木「ヘビ!? 霧切さん危ない!!!」
霧切「え」
ヘビ「ガブ」
霧切「ぐ……」
苗木「この!」ブン
苗木はヘビを窓の外に放り投げた。
苗木「大丈夫? 霧切さん!!」
霧切「足を噛まれたわ……」
苗木「傷を見せて!」ズル
霧切「や……靴下脱がさないで……」
苗木「そんなこと言ってる場合じゃないよ!」
66 = 1 :
霧切「苗木君はヘビを掴んで大丈夫だったの……?」
苗木「平気だよ。中学の時、飼育委員だったからヘビの持ち方知ってたし」
田中「なんと! 貴様も契約者だったか!」
苗木「え? キミ誰?」
田中「我が名は田な…」
大和田「オイ! どうした何の騒ぎだ!」
石丸「な、な……苗木くん! 君ってやつは霧切くんになんて破廉恥なことをしてるんだ!」
苗木「……あ、こ、これは違うんだ! ヘビに噛まれた傷を見てたんだ!」
田中「ククク。そのヘビは毒性を持っている! この解毒剤を飲ませないとその女の命は助からんぞ!」
大和田「ヘビに噛まれた傷を見てただぁ? 何だそれ? 虫刺されフェチの一種か何かか?」
苗木「それは違うよ! もう、大変なんだからそういう冗談はやめてよ」
田中「…………俺様が欲しいのは沈黙と無関心だけだ……沈黙と無関心だけだ……」
67 = 1 :
大神「オイ! そこの貴様! 今なんと言った!」
田中「フハハハハ!! アストラル結界に身を包んでいる俺をよく発見できたな!! メスゴリラにしては上等な知能を持っているではないか!」
苗木「なんか嬉しそうだね」
田中「そんなことはない! 別に無視されて傷ついたとかでは断じてない! 制圧せし氷の覇王である俺様がその程度のことでダメージを受けるはずがなかろう!」
大和田「解毒剤を飲ませねえと死ぬっつったな? オイ、殺されたくなかったらとっとと渡せ。今の内なら半殺しで許してやる」
田中「断る。何故、俺が貴様の言うことを聞かねばならん」
大和田「お?? 言ったな? 言っちゃったな? 上等だコラ! テメーは地獄送り決定だ!」
田中「地獄か? それなら貴様らに見せてやる! 俺様の固有結界を解いた先にある本当の地獄をな! 付いて来い!」
大和田「お? 場所変えようってか? ケッ死に場所くらいは選ばせてやるよ」
苗木「ねえ、付いていくのやめようよ。これ絶対罠だよ。今の内に攻撃を……」
大和田「るせえ! 苗木! 相手の移動中に攻撃するなんざ男の決闘に水を差すことを言うのはやめろ!」
石丸「そうだぞ苗木くん! 正々堂々戦ってこそ意味があるというものだ!」
苗木「男の決闘じゃなければいいんだね? 大神さん」チラ
大神「すまぬ苗木。我も大和田達と同意見だ」
苗木(何故、正論を言ってるボクが責められなければならないのか……この流れ既視感ありすぎだよ。絶対また敵の罠にかかるパターンだよ)
68 = 1 :
霧切「ゴメンナサイ苗木君……私はあなたの意見に賛成だけど……体が動かないの」
苗木「神経毒も盛られたみたいだね……でも、大丈夫だよ。ボク達が必ずアイツから解毒剤を奪ってくるから」
・田中キングダム 1F 苗木 石丸 大和田 大神
田中「よく来たな異界の住人共……まずは小手調べに地獄の門番との対決をしてもらおう!」
大和田「地獄の門番だぁ?」
田中「さあ行け!」
子犬「ガルルルルル」
大和田「な……な……」
石丸「ん? どうした兄弟?」
子犬「ガブ」
大和田「いてええええええ!!!」
苗木「大和田クン!」
大神「大和田! 反撃するんだ!」
69 = 43 :
ほ
71 = 1 :
大和田「出来ねえ……」
大神「なぬ?」
大和田「オレにこの子を攻撃しろって言うのかよ!!」
苗木「あ……そういえば大和田クンは犬が好きだったね」
石丸「そんなこと言ってる場合ではないぞ! このままでは噛み殺されてしまうぞ!」
大和田「おーよしよし。いい子でちゅねー」ナデナデ
子犬「ガブガブ」
苗木「ちょ! 大和田クン血が出てる!」
石丸「何がいい子だ! いい子が人を噛むわけないだろ!」
大和田「るせえ! この子は怯えてるだけなんだ! だから人を噛むのは仕方ないんだ!」
田中「フハハハハハ!! 我が配下に手も足も出ないようだな!」
苗木「可愛い子犬で油断させて、一方的に攻撃するなんて汚いぞ!」
田中「何とでもいうがいい! たかが愛玩動物と侮ったのが貴様等の敗因だ!」
72 = 1 :
苗木「敗因だって? それは違うよ! ボク達はまだ負けていない!」
田中「ほう! 貴様に地獄の門番が倒せるとでも?」
大和田「おう苗木ィ! もしこの子に手を出したらテメーをぶっ殺すからな?」
苗木「大丈夫……傷一つ付けずに倒せるから」スッ
子犬「……くぅーん」スリスリ
石丸「懐いた!?」
大神「どういうことだ!」
苗木「ボクは中学の時、飼育委員をやっていた」
大和田「マジかよ! 飼育委員すげえな! オレもやればよかった」
田中「なるほど。貴様はあの伝説の元超中学級の飼育委員だったのか! 確か俗世に迷い込んだ聖衣を纏いし白鳥を配下に治めたという偉業を成し遂げたはず」
苗木「鶴を捕まえたのは事実だけど、そんな称号貰ってないから」
73 :
飼育委員ってすごい
74 = 1 :
田中「だが、俺様の前では無力に等しい! なぜなら俺様は超高校級の飼育委員だからだ!」
石丸「なんだと……普通の飼育委員だった苗木くんすら上回る超高校級だと……」
大和田「か、勝てるわけねえ……こんな化物に」
大神「なんと恐ろしい相手だ」
苗木「確かに、この人はヘビも自在に操っていた。飼育している動物次第ではかなりの強敵だよ」
田中「今度は更に強力なしもべを召喚してやろう!」
ドーベルマン「グルルルルル」
苗木(アカン)
大和田「おお! 今度はドーベルマンか! かっけええ!!」
苗木「近づくのはやめなよ大和田クン。ドーベルマンは筋肉質だし俊敏さも群を抜いているんだ。犬のサラブレットって呼ばれてるくらいだから、さっきの子犬とは次元が違うよ」
大和田「でもよ。さっきの苗木がやった技みたいに手懐ければ済むんじゃねーのか?」
苗木「ドーベルマンは基本的に飼い主に対しては従順だけど、それ以外の人間に対しては強い警戒心を持っていて凶暴なんだ。縄張りに入ろうものならすぐにでも襲い掛かってくるよ」
大和田「マジかよこえー」
苗木「それだけ番犬として育てるには右に出るものはいない程の優秀さなんだよ」
75 :
田中も十分恐ろしいけどどこかコメディ感が増す不思議
76 = 1 :
石丸「なあ苗木くん……気づいたことがあるんだが」
苗木「何?」
石丸「もしかして縄張りってこの部屋全体ではないのか?」
苗木「…………」
ドーベルマン「グウォン!!」
苗木「わ、わああああ! みんな逃げるんだああああ!!」
田中「フフフ……ハハハ!! ハーッハッハ!! 逃げ惑え! 決して逃げられはせんがな!」
苗木「あ、あれ? 開かない!」ガチャガチャ
大神「オートロックがかかっているのか!?」
苗木「やっぱり罠だったじゃないか!」
ドーベルマン「ウォオオオン!!」
苗木「ひ、ひい!」
大神「三人は逃げろ! 我が足止めする!」
苗木「大神さん無茶だよ!」
大神「確かに……我は対人格闘と対熊格闘には精通している……が、犬相手にどう戦えばいいのかはわからん。されど、やるしかない!」
78 = 43 :
まるよん
79 :
なんかさらっととんでもないこと言ってる気がする
80 = 1 :
大神「なんだと……!」
苗木「ドーベルマンの体高はおおよそ60cm後半から70cm前半……! 身長192cmの大神さんの股下なら楽にくぐることが可能なんだ! 四足歩行のドーベルマンを相手にするにしては大神さんはデカすぎる」
ドーベルマン「グルウ」
苗木「ひっ」
大神「危ない苗木!!」ガバ
ドーベルマン「ガブ」
大神「ぐ……なんて強靭な顎。我の腕の筋肉ですら貫通するだと!」
田中「俺様が育てた魔犬だ! そのくらい出来て当然だ」
苗木「あ……ごめん大神さん……ボクを庇って……」
大神「気にするな苗木! この犬を止められなかった我にも責任はある」
石丸「大神くん! 噛まれていない方の腕で攻撃するんだ!」
大神「わかった!」
81 = 1 :
ドーベルマンは大神の股下を抜けていった。
大神「なんだと……!」
苗木「ドーベルマンの体高はおおよそ60cm後半から70cm前半……! 身長192cmの大神さんの股下なら楽にくぐることが可能なんだ! 四足歩行のドーベルマンを相手にするにしては大神さんはデカすぎる」
ドーベルマン「グルウ」
苗木「ひっ」
大神「危ない苗木!!」ガバ
ドーベルマン「ガブ」
大神「ぐ……なんて強靭な顎。我の腕の筋肉ですら貫通するだと!」
田中「俺様が育てた魔犬だ! そのくらい出来て当然だ」
苗木「あ……ごめん大神さん……ボクを庇って……」
大神「気にするな苗木! この犬を止められなかった我にも責任はある」
石丸「大神くん! 噛まれていない方の腕で攻撃するんだ!」
大神「わかった!」
82 :
白鳥座の苗木
83 = 1 :
田中「させぬ! 行け!」
ドーベルマンB「ガブ」
苗木「二匹目!?」
大神「ぐおおおお!!」
田中「いつから一匹だけしかいないと錯覚していた?」
大和田「おい! 大神大丈夫か!」
石丸「よせ兄弟! 君はどうせあの犬も攻撃できないだろ! 加勢するだけ無駄だ!」
大和田「けどよ。このまま黙って見てるしかねーのかよ!」
大神「離せ!」ブンブン
ドーベルマン「ガブガブガブガブガブ」
石丸「大神くん! 僕も加勢するぞ! 離れろ! 離れろ! 離れろビーム!」
ドーベルマン「ガブガブガブガブガブ」
石丸「く……やはり風紀委員の力では動物を更生させることは出来ないのか! やはり飼育委員でないと……!」
田中「無駄だ! 優れた警察犬は一度犯人を噛んだら絶対に離さないという! 俺のドーベルマンは警察犬として訓練された犬よりも数段も能力が上だ!」
84 = 65 :
スレタイからはいつものキチガイssだと思ったのにな
85 :
ビームて……
86 = 1 :
大和田「お、おい! 苗木! 無敵の飼育委員パワーでなんとかなんねーのかよ!」
苗木「無理だよ! 超高校級の飼育委員に訓練されたドーベルマンはどうしようもないよ」
田中「オイ! 苗木とか言ったな!」
苗木「何? 田なんとかさん」
田中「田なんとかとは何だ! 無礼者!」
苗木「だって、名乗る途中で妨害されちゃったから本名知らないんだよ」
田中「まあいい。貴様もマスターなら自ら契約した魔獣を召喚してみせろ!」
苗木「そ、そんな……魔獣なんて連れてきてないよ」
大神「ぐわああ」ブシャア
ドーベルマン「グルルル」
石丸「大神くんの血管を食い破ったのか!?」
田中「フッ勝負あったな。その出血量は放っておけば死に至る」
87 = 79 :
苗木の魔獣…あっ(察し)
88 = 1 :
苗木(何か手はないのか……そうか! アレがあった!)
苗木「食らえ! 葉隠クンの置き土産だ!」ヒョイ
パチバチパチ
田中「うお! 貴様! 俺に向かって爆竹を投げるとはいい度胸だな!」
ドーベルマン「!!」
大和田「ドーベルマンが大神の腕から離れた!?」
苗木「犬の聴力は人間より数段も優れている。いきなり爆竹がなればビックリするのは当然だよ……ましてや飼い主のいる方向から鳴ったんじゃ心配になるからね」
田中「犬の耳は17個の筋肉で自在に動かすことができる。そのため、音源の方向を人間より正確に認識することが可能……そこを突かれたか!」
大和田「何言ってるのかサッパリわかんねー」
田中「お、おのれ……! ええい! 怯むな! 敵に突撃だ!」
苗木(このままだと全滅してしまう。なんとかしないと……この凶暴な犬をなんとかする方法は……いや、逆になんとか出来そうな人が助けに来てくれれば……でも、そんな人いたっけ?)
89 = 51 :
戦刃かな
90 :
戦刃「待たせたな」
91 = 1 :
???『昔ホームレスやってたの……野犬の相手大変だったな……』
苗木(これだ! ……でも、この人は今この場にいないはず……やはり状況は絶望しかないのか)
大神「ここから先は通さん!」
ドーベルマン「グルルルル」
田中「まだ戦うというのか! 折角、噛みつき地獄から解放されたのに……貴様死ぬぞ!」
大神「我は死なん! 我にはこの状況を打開する頭脳はないが、苗木と石丸は違う! 我と違って頭がいい」
大和田「」
大神「我の役割は反撃のアイディアを思いつくまで後ろの連中を守ってやることだ!」
苗木(そうだ……諦めちゃダメだ! もしかしたら、偶然近くを通りかかっているかも知れない!)
苗木「助けて!! 戦刃さん!!」
ドンドンドンドン
田中「な、何だ! 何者かが外側から俺の結界を破ろうといているのか! だが無駄だ! この結界は俺様の生体認証でしか開閉することは出来ん!」
石丸「一体誰が叩いているのだ! 敵か? 味方か?」
苗木「誰が叩いているのか心当たりがある! アルターエゴ! オートロックシステムをハッキング出来る?」
アルターエゴ『任せて…………よし、開錠が終わったよ』カチャ
92 = 1 :
戦刃「とりゃ!!」ガシャーン
田中「バカな! 俺様の自動制御結界(オートロックドア)を破っただと!」
ドーベルマン「キャインキャイン」
大神「ドーベルマンが戦刃の気配を察知して逃げ出した……」
田中「なんという魔獣……こいつまさかフェンリルの化身か!」
苗木「やっぱり戦刃さんだ! 良かった来てくれたんだ!」
戦刃「苗木君……やっと会えたぁ……苗木君の声が聞こえてもしかしたらって思ったら、本当にいて良かった」
田中「なるほど……そのメス犬こそが苗木が契約している魔獣というわけか。その紋章は契約の証か」
戦刃「メス犬? 紋章?」
苗木「きっとフェンリルのタトゥーのこと言ってるんだと思うよ」
戦刃「苗木君のメス犬……」キュン
苗木「ちょっと誤解を招くようなこと言わないでよ!」
大和田「苗木ってそういう趣味があったのかよ」
石丸「ん? どういうことだ? 戦刃くんは人間ではないか? 犬ではないぞ」
93 = 51 :
石丸ww
94 = 1 :
戦刃「それで、苗木君達に何があったの? 説明して」
苗木「うん。霧切さんがあの人が飼っている毒蛇に咬まれたんだ……その解毒剤を手にするためにあの人と戦っている」
戦刃「そうなんだ」
苗木「大和田クンは子犬に咬まれ、大神さんはドーベルマンに咬まれて……ボクと石丸クンは今のところ無傷だよ」
戦刃「本当? 苗木君はどこも怪我しなかったんだ。つまり、私はあの包帯巻いている人を倒せばいいんだね?」
苗木「うん。でも、殺したらダメだよ。解毒剤を貰わないといけないし」
戦刃「了解……後は私に任せて。皆は危険だから下がってて」
石丸「ここは戦刃くんに任せて僕達は先を急ごう」
大和田「ああ。オレ達じゃ足手まといにしかならねえからな」
大神「すまぬ戦刃。後は頼む」
戦刃「苗木君も行っていいよ……」
苗木「ボクも戦刃さんと一緒に残るよ」
戦刃(え……も、もしかして……私と一緒にいたいから残りたいの? どうしよう……まさか苗木君は私のことを……)
苗木(戦刃さんは霧切さんの居場所を知らない。田なんとかさんから解毒剤を奪って霧切さんに渡せるのはボクしかいない)
95 :
残念
96 = 1 :
田中「互いの使役する魔獣同士の対決か! 面白いぞ! さあ! メス犬よ! 自身の牙を剥きだしにしろ!」
戦刃「?」
苗木「きっと、武器を出すのを待っててくれてるんだよ」
戦刃「そうなんだ……これで十分」
田中「裁縫セット? 貴様! ふざけてるのか! その程度のか細い牙で俺を倒せると思っているのか!」
戦刃「人体の急所を的確に覚えている超高校級の保健委員なら針一本で敵を殺せると言われてる……ここにその超高校級の保健委員が作った人体の急所を記した紙が……」
ヤギ「メェ~」モシャモシャ
苗木「急所が書いてある紙食べられちゃったね」
戦刃「盾子ちゃんにプレゼントされたものなのに……一回使ってみたかったのに」シュン
田中「ヤギに紙を与えてはいけない。消化に悪いからな! よい子は真似してはいけない! 後で田中キングダムのスタッフが責任持って紙を吐かすから安心してくれ!」
苗木「誰もキミのヤギの心配なんてしてないよ」
田中「秘孔の刻印書がなければ、ただの裁縫セットよ! 行け! 獄卒警備隊(ドーベルマン)よ! 下賎な者達を自身の牙の贄にするのだ!」
ドーベルマン「バウ!」
97 = 43 :
ほ
98 = 1 :
苗木「戦刃さん気を付けて! ドーベルマンは完全に戦刃さんに対する恐怖を克服してる! さっきみたいに威圧感だけで退けるのはもう通用しないよ!」
戦刃「威圧したつもりなかったのに……私ってそんな怖かったんだ」ガーン
苗木(そりゃ、野犬を退けた経験がある人のオーラ見れば犬なら怖がると思う)
ドーベルマン「グォオオン」
苗木「戦刃さん危ない!」
戦刃「私が裁縫セットを武器に選んだ理由は針で急所を刺すためじゃない……」
苗木(そうだね……犬に対して人体の急所図は無意味だもんね)
戦刃「私が本当に使いたかったのはこっち……」
苗木「アレは……糸?」
戦刃「はあっ!」
戦刃はドーベルマンの口元を糸で硬く結んだ。
田中「なんだと!!」
ドーベルマン「」
100 = 1 :
戦刃「これで噛みつき攻撃は封じた……」
苗木「そうか! 動物の顎は閉じる時の力は物凄く強いけど、開く時の力は弱い! 顎を開かないように押さえつければ、口を開くことは出来なくなるんだ!」
田中「地獄に堕ちた罪人は蜘蛛の糸に救いを見出す……否! 救いの糸は破滅(カタストロフィ)の道へと通ずる!」
田中「噛みつきを封じたくらいでいい気になるなよ、メス犬! 攻撃方法はまだある!」
苗木「噛みつきがダメなら……突進か飛びかかって爪で襲う攻撃方法を取るつもりだ!」
田中「挟み撃ちだ!」
戦刃(二匹のドーベルマンが左右に広がった……二方向から攻める作戦みたい……噛みつきを封じた今なら対応出来る!)
戦刃(左右に広がっても攻撃の瞬間は、私に一斉に襲い掛かるから間隔は狭くなる。攻撃をかわして、その一瞬を付けば一撃で二匹とも仕留めることができる!)
戦刃(今だ……バックステッポで回避)
苗木「戦刃さん! 後ろ!」
戦刃「え?」
ドーベルマンC「バウ」ドン
戦刃(三匹目!?)
田中「いつからドーベルマンが二匹しかいないと錯覚していた?」
戦刃(しまった……後方のドーベルマンに突進されて前へと押し出されて……)
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