元スレ芳佳「バルクホルンさんのズボン、くっさ!」バルクホルン「ほう?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
103 = 1 :
露天風呂
美緒「ふぅー……生き返るな……」
シャーリー「はぁー……いやぁ。ホントに」
美緒「それでシャーリー。衣服から異臭がする件だが、どうなった?」
シャーリー「ああ。やっぱり内部で細かい部品の焼けた臭いがズボンについたみたいですね。飛んでいるときはそんな臭いなんて気づきませんけど」
美緒「ズボンや服にはしっかりと付着するというわけか。あれほどの異臭がまさかストライカーからとは思いもしなかったが……」
シャーリー「ええ。とてもわかりやすい前兆なんで、これから実戦中に故障するようなケースはぐっと減るんじゃないですかね」
美緒「はっはっはっは。それはいいことだな」
シャーリー「いやぁー。宮藤とバルクホルンのお手柄ですよ」
美緒「もっと早く気がついていればな」
シャーリー「まぁ、バルクホルンや少佐はともかく、ルッキーニの異臭だとどこかで汚したんだろって疑いたくなりますからね」
美緒「他の隊でも同様の事態はあるはずだが、そちらも確認せんとな……」
シャーリー「中佐の雑務が増えますね」
美緒「うんざりする顔が目に浮かぶようだ」
シャーリー「ですねぇ」
104 :
ルッキーニが犬かなにかみたいな扱いwww
105 = 1 :
食堂
芳佳「結局、戻ってこなかったね」
リーネ「うん……」
エイラ「まぁ、綺麗になったし、いいんじゃないか?」
ペリーヌ「それにしても、ハルトマン中尉にも困ったものですわね」
芳佳「あはは……」
サーニャ「新品の雑巾、何枚か用意したし、これからはもうこんな悲劇は起こらないと思う」
芳佳「うん! そうだね!!」
バルクホルン「――ここに居たのか」
芳佳「あ!! バルクホルンさん!!」
バルクホルン「部屋を見せてもらった。あんなに綺麗になるとはな。ハルトマンに代わり、礼を言わせてくれ。ありがとう」
サーニャ「そんな……」
エイラ「サーニャの提案だからな!! サーニャの!!」
バルクホルン「わかっている。気持ちも晴れやかになった」
芳佳「あ、あの……ハルトマンさんは……?」
106 = 1 :
バルクホルン「ハルトマンは――」
ルッキーニ「たいへんだよー!!!」
芳佳「ど、どうしたの!?」
ルッキーニ「い、いま、ハンガーのほうで……ハルトマン中尉がミーナ中佐に……あわわわわ……!!!」
リーネ「な、なに!? 何を見たの!?」
ルッキーニ「うわぁぁぁ!!」ダダダッ
ペリーヌ「ルッキーニさん!! お待ちなさい!!」
ルッキーニ「こわいよぉー!!」
エイラ「な、なんだったんだ……?」
バルクホルン「ルッキーニには刺激が強かったのかもしれないな」
サーニャ「どういうことでしょうか?」
バルクホルン「ふっ。お前たちも、ミーナは怒らせないようにしたほうがいい」
リーネ「は、はい!」
芳佳「わ、わかりました!!!」
バルクホルン「よし」
107 :
はあほ
108 = 1 :
宮藤の部屋
芳佳「今日は掃除と訓練で疲れちゃった……」
『宮藤、いるか?』
芳佳「あ、はい!! なんですか!?」ガチャ
バルクホルン「なにも焦らなくてもいいだろ」
芳佳「ああ、いえ。びっくりしちゃって」
バルクホルン「今から、風呂に行かないか?」
芳佳「はい。喜んで! でも、どうして……」
バルクホルン「きちんとお前にだけは礼を言いたくてな」
芳佳「え?」
バルクホルン「リーネから聞いた。掃除もお前が最も成果をあげていたと」
芳佳「そんなことないですよ!! みんなががんばった結果ですから!!」
バルクホルン「ともかく風呂に行こう」
芳佳「あ、はい!! すぐに準備します!!」
バルクホルン「慌てなくてもいいぞ」
109 = 27 :
お姉ちゃんがんがれ
110 :
俺はてっきりエイラがシュールストロミング爆発させたのかと
111 = 1 :
露天風呂
バルクホルン「……」
芳佳「……」
バルクホルン「……あー……そのだな……」
芳佳「はい」
バルクホルン「お前がいなければ、原因は究明できなかった。非常にいい働きをした。ありがとう」
芳佳「いえ。バルクホルンさんのほうがよっぽど……」
バルクホルン「……」バッ!
芳佳「……!?」ビクッ
芳佳(な、なんだろう……? 急に両腕を広げて……)
バルクホルン「宮藤……」
芳佳「は、はい……!!!」
バルクホルン「……何を怯えている?」
芳佳「いえ……あの……迫力があるので……」
バルクホルン(腕を広げれば向こうから抱きついてくるって噂はうそだったか……くそ……)
113 :
バルクホルンが険しい顔で両腕を広げたらなにか必殺技を出してくるんじゃないかと身構えてしまうよ
114 = 1 :
芳佳「私のほうこそ、バルクホルンさんのズボンを臭いとか……言っちゃって……」
バルクホルン「その件はもういい。気にするな」
芳佳「バルクホルンさんはやっぱり、優しいですね。私もバルクホルンさんみたいなお姉ちゃんがいればなって思うときがあります」
バルクホルン「そうか」
芳佳「はい」
バルクホルン「はぁ!!」バッ!!!
芳佳「……!?」ビクッ
バルクホルン「いいんだぞ? こっちにきても」
芳佳「あ、あの……こわいです……」
バルクホルン「……すまない」
芳佳「いえ」
バルクホルン「……もう、あがるか」
芳佳「あ、はい」
バルクホルン(……嫌われたか……ふふっ……やはり、慣れないことはすべきじゃないか……)
芳佳「……」
115 :
お姉ちゃんを応援したくなるな
117 :
オーガの構えにしか見えない
118 :
翌朝 バルクホルン・ハルトマンの部屋
バルクホルン「うーん……ん? おわぁー!!!!」
エーリカ「ん? なんだよぉ……うるさいなぁ……。あぁ……おしり……が、まだいたいぃ……」
バルクホルン「ハ、ハルトマン!!! お前!! たった一晩で元に……!! 宮藤たちが折角綺麗にしたのに……!!!」
エーリカ「え?」
バルクホルン「え?じゃない!!! おきろぉ!!! お前はまた私のズボンで牛乳を拭く気かぁ!!!」
エーリカ「もう大丈夫だよぉ。サーニャと宮藤からお手製の雑巾ももらったしぃ」
バルクホルン「そうなのか?」
エーリカ「うん。ほら、ここに……あれ? ここだったかな? あれ? えーと……」
バルクホルン「エーリカぁ!!! 表にでろぉ!!!」
『バルクホルンさーん』
エーリカ「あ、宮藤だ。助かったぁ」
バルクホルン「どうした?」ガチャ
芳佳「あの。お洗濯なんですけど、手伝ってもらえませんか? 今日は量が多くて、一人ではちょっと……」
バルクホルン「上官に雑用をお願いするとはな。今日は許すが次はないぞ、宮藤?」
120 :
それにしても最近ストSSが増えてうれしい
122 = 118 :
バルクホルン「だが、どうして私だ? リーネやシャーリーでも良かったんじゃないか?」ゴシゴシ
芳佳「なんだが、バルクホルンさんとお洗濯したくて。ほら、前は最後までできませんでしたし」
バルクホルン「そ、そうか……。気を遣わせたか?」
芳佳「え?」
バルクホルン「いや、なんでもない」
芳佳「やっぱり、迷惑でしたか?」
バルクホルン「誰もそんなことは言っていない。ほら、手を動かせ。できるだけゆっくり、丁寧にだぞ」ゴシゴシ
芳佳「はい!!」
バルクホルン(情けないな……宮藤に気を遣われてるとは……)
芳佳「あの、バルクホルンさん」
バルクホルン「なんだ?」
芳佳「また、バルクホルンさんの匂いを感じたくなったら、抱きしめてくれますか――」
バルクホルン「……当然だろ」ギュゥゥゥ
芳佳「うぐぐぐ……!! い、いま、じゃないですけど……!!! でも……いい匂いですね、バルクホルンさんっ」
おしまい。
124 :
なんか微笑ましい
乙
125 :
乙乙
127 :
おつ
129 = 120 :
それにしても最近ストSSが増えてうれしい
130 :
よかったねお姉ちゃん!!
131 :
なんて素晴らしい姉妹だ
132 :
乙パン
133 :
乙
お姉ちゃんかわいい
みんなの評価 : ☆
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