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元スレ亜美「亜美はもう大人!」 P「多分、まだ子供」
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P「でも、先生が学校にいるのなんて一ヶ月もない」
P「あっという間だった」
P「ほとんど何の準備もないまま告白した」
亜美「こ、告白!?」
P「ああ……。一ヶ月も一緒にいなかったのにだ……」
P「しかも中学生が、もうすぐ社会人になろうって相手に……」
亜美「……どうなったの?」
P「あっという間だった」
P「ほとんど何の準備もないまま告白した」
亜美「こ、告白!?」
P「ああ……。一ヶ月も一緒にいなかったのにだ……」
P「しかも中学生が、もうすぐ社会人になろうって相手に……」
亜美「……どうなったの?」
P「……見事に玉砕だ」
P「先生は、にっこり笑って『先生』として答えてくれた」
亜美「…………」
P「でも俺はあきらめきれずに……」
P「じゃあ、一緒に写真をとってくれって頼んだ」
P「先生のお別れ会でカメラはあったからな」
P「その時は言わなかったが……」
P「大人になったら迎えに行くつもりだったんだ」
P「それまでこの写真を見て頑張ろうって……」
P「先生は、にっこり笑って『先生』として答えてくれた」
亜美「…………」
P「でも俺はあきらめきれずに……」
P「じゃあ、一緒に写真をとってくれって頼んだ」
P「先生のお別れ会でカメラはあったからな」
P「その時は言わなかったが……」
P「大人になったら迎えに行くつもりだったんだ」
P「それまでこの写真を見て頑張ろうって……」
P「その写真は宝物だったよ」
P「先生がいなくなってからも……、ずっと自分の家の机の引き出しにしまっておいて」
P「なにかある度にその写真を眺めてた」
亜美「……」
P「……」
亜美「それで……?」
P「……」
亜美「それで、どうなったの?」
P「先生がいなくなってからも……、ずっと自分の家の机の引き出しにしまっておいて」
P「なにかある度にその写真を眺めてた」
亜美「……」
P「……」
亜美「それで……?」
P「……」
亜美「それで、どうなったの?」
P「んー、結論から言うとだな」
P「もう、その写真はどこにあるかわからない」
亜美「……」
P「学年があがって、受験勉強が始まって……」
P「高校に進学して……」
亜美「……」
P「……その頃にはもう持ってなかったと思う」
亜美「……なんで?」
P「……なんでだろうな」
P「もう、その写真はどこにあるかわからない」
亜美「……」
P「学年があがって、受験勉強が始まって……」
P「高校に進学して……」
亜美「……」
P「……その頃にはもう持ってなかったと思う」
亜美「……なんで?」
P「……なんでだろうな」
P「多分、俺は子供だったんだと思う」
P「世間のことを何にも知らない子供だったんだ」
亜美「兄ちゃんは……」
P「……?」
亜美「兄ちゃんは亜美も同じだって言いたいの?」
P「…………」
亜美「亜美のこの気持ちが少ししたらなくなっていくものだって……」
亜美「そう言いたいの?」
P「…………」
P「世間のことを何にも知らない子供だったんだ」
亜美「兄ちゃんは……」
P「……?」
亜美「兄ちゃんは亜美も同じだって言いたいの?」
P「…………」
亜美「亜美のこの気持ちが少ししたらなくなっていくものだって……」
亜美「そう言いたいの?」
P「…………」
P「そう思う」
亜美「……ッ!」
P「亜美……。亜美はまだこれからどんどん成長していくんだ」
P「心も、体も。いま亜美が見ているものは掛け替えのないものだけど」
P「これから、どんどん世界は広がっていくんだよ」
P「新しいものにたくさん出会うんだ」
P「俺はそのひとつに過ぎないんだ」
亜美「……ッ!」
P「亜美……。亜美はまだこれからどんどん成長していくんだ」
P「心も、体も。いま亜美が見ているものは掛け替えのないものだけど」
P「これから、どんどん世界は広がっていくんだよ」
P「新しいものにたくさん出会うんだ」
P「俺はそのひとつに過ぎないんだ」
P「俺もそうだった」
P「高校でも恋をしたし、大学でも恋をした」
P「その先生のことは大事な思い出だけど……」
P「それが全てじゃなかったんだ」
P「亜美だってきっとそうだ」
P「そう思わないか?」
亜美「…………」
P「……亜美?」
亜美「……そう、かもね」
P「ああ。きっとそうだ」
亜美「…………」
亜美(全然違うよ……)
亜美(兄ちゃんとその先生は――)
亜美(離れ離れになったからそうなったのかもしれないじゃん)
亜美(亜美と兄ちゃんはこれからもずっと一緒なんだよ……?)
P「高校でも恋をしたし、大学でも恋をした」
P「その先生のことは大事な思い出だけど……」
P「それが全てじゃなかったんだ」
P「亜美だってきっとそうだ」
P「そう思わないか?」
亜美「…………」
P「……亜美?」
亜美「……そう、かもね」
P「ああ。きっとそうだ」
亜美「…………」
亜美(全然違うよ……)
亜美(兄ちゃんとその先生は――)
亜美(離れ離れになったからそうなったのかもしれないじゃん)
亜美(亜美と兄ちゃんはこれからもずっと一緒なんだよ……?)
亜美「……」
P「……納得いってないって顔だな」
亜美「……」
P「…………」
P「そうだな……」
P「じゃあ、亜美が二十歳になっても俺のこと好きだったら……」
P「その時は俺も真剣に答えるよ」
亜美「……!」
亜美「ほ、ホントに!?」
P「……」コクリ
亜美「……絶対だかんね!」
P「ああ、約束するよ」
P「……納得いってないって顔だな」
亜美「……」
P「…………」
P「そうだな……」
P「じゃあ、亜美が二十歳になっても俺のこと好きだったら……」
P「その時は俺も真剣に答えるよ」
亜美「……!」
亜美「ほ、ホントに!?」
P「……」コクリ
亜美「……絶対だかんね!」
P「ああ、約束するよ」
P「……その代わり!」
亜美「……?」
P「亜美が二十歳になるまではこの話は保留!」
P「この話は一切しない」
P「どうだ?」
亜美「……」コクリ
P「それと……」
亜美「……?」
P「他に好きな人が出来たら」
P「俺のことなんて気にしなくていいからな」
亜美「……うん。わかった」
――――――
――――
亜美「……?」
P「亜美が二十歳になるまではこの話は保留!」
P「この話は一切しない」
P「どうだ?」
亜美「……」コクリ
P「それと……」
亜美「……?」
P「他に好きな人が出来たら」
P「俺のことなんて気にしなくていいからな」
亜美「……うん。わかった」
――――――
――――
――――
――――――
――事務所――
…ガチャ
P「おはようございまーす!」
千早「あ、お疲れ様です。プロデューサー」ニコッ
P「……え。ち、千早か?」
P「いつ日本に戻ったんだ?」
千早「今朝早くに」
P「そうだったのか。随分久しぶりな気がするな」
――――――
――事務所――
…ガチャ
P「おはようございまーす!」
千早「あ、お疲れ様です。プロデューサー」ニコッ
P「……え。ち、千早か?」
P「いつ日本に戻ったんだ?」
千早「今朝早くに」
P「そうだったのか。随分久しぶりな気がするな」
千早「そうですね。お正月に会って以来ですから……」
P「そうか……、かれこれ四ヶ月ぶりか」
P「千早が毎日、事務所にいた頃が遠い昔のことのように思えてくるよ」
千早「プロデューサー……」クスッ
千早「それ、なんだかおじさんっぽいです」クスクスッ
P「え!? そ、そうか?」
千早「ふふ……」
P「そうか……、かれこれ四ヶ月ぶりか」
P「千早が毎日、事務所にいた頃が遠い昔のことのように思えてくるよ」
千早「プロデューサー……」クスッ
千早「それ、なんだかおじさんっぽいです」クスクスッ
P「え!? そ、そうか?」
千早「ふふ……」
――そして
――Pのデスク――
P「……おじさんっぽいかあ」ハア…
○○「プロデューサー、どうしたんですか? ため息なんてついて」
P「いや、今朝、千早におじさんっぽいっていわれてな」
○○「……? おじさんっぽいもなにも、実際におじさんじゃないですか」
P「」
――Pのデスク――
P「……おじさんっぽいかあ」ハア…
○○「プロデューサー、どうしたんですか? ため息なんてついて」
P「いや、今朝、千早におじさんっぽいっていわれてな」
○○「……? おじさんっぽいもなにも、実際におじさんじゃないですか」
P「」
○○「プロデューサー?」
P「お、俺はまだそんな年じゃないぞ!」
○○「そうやってムキになるところがまた……」
P「……ぐ」
○○「……?」
P「……さあて、仕事仕事」…シラジラ
ガラッ
P「お、俺はまだそんな年じゃないぞ!」
○○「そうやってムキになるところがまた……」
P「……ぐ」
○○「……?」
P「……さあて、仕事仕事」…シラジラ
ガラッ
○○「……? なんですか、これ?」サッ
P「……ん?」チラッ
P「……ああ、手帳だよ。俺がプロデューサーになって初めて買ったやつだ」
○○「へー」
P「初心を忘れないように置いてある……、というかだな?」
○○「……?」
P「人の机を漁るんじゃない」
○○「まあまあ、固いこと言わないでください」ニコニコ
P「……ん?」チラッ
P「……ああ、手帳だよ。俺がプロデューサーになって初めて買ったやつだ」
○○「へー」
P「初心を忘れないように置いてある……、というかだな?」
○○「……?」
P「人の机を漁るんじゃない」
○○「まあまあ、固いこと言わないでください」ニコニコ
○○「見てもいいですか?」
P「構わないが、他人が見て面白いものじゃないと思うぞ?」
○○「……いやいや、なにか発見があるかも知れませんよー?」パラパラ
○○「……あれ? この女の子」
P「……女の子?」
P「構わないが、他人が見て面白いものじゃないと思うぞ?」
○○「……いやいや、なにか発見があるかも知れませんよー?」パラパラ
○○「……あれ? この女の子」
P「……女の子?」
○○「これですよ、プリクラってやつですか? 時代ですねー」
○○「これ誰ですか?」
P「ん? ……ああ、亜美だよ」
○○「あ、亜美さんですか!?」
P「ははは。そんなに驚くことか?」
○○「驚きますよ! この時は私より年下なんですよね?」
P「ああ。中1だったな」
○○「これ誰ですか?」
P「ん? ……ああ、亜美だよ」
○○「あ、亜美さんですか!?」
P「ははは。そんなに驚くことか?」
○○「驚きますよ! この時は私より年下なんですよね?」
P「ああ。中1だったな」
○○「流石にトップアイドルになる人はこの頃から違いますねー!」
○○「めちゃくちゃかわいいです!」
P「…………」
○○「プロデューサー?」
P「……ん?」
○○「どうかしましたか?」
P「……いや、なんでもない」
P「ほら、もういいだろ?」スッ
P「レッスンに行ってこい。俺も仕事しなくちゃな」
○○「はーい」…スタスタ
○○「めちゃくちゃかわいいです!」
P「…………」
○○「プロデューサー?」
P「……ん?」
○○「どうかしましたか?」
P「……いや、なんでもない」
P「ほら、もういいだろ?」スッ
P「レッスンに行ってこい。俺も仕事しなくちゃな」
○○「はーい」…スタスタ
○○(あーあ、もうちょっと見たかったんだけどなー)スタスタ
○○(プロデューサーさん、急に思いつめた顔しちゃうからさー)
○○(それにしても……)
○○(手帳の横にあったリングケース……)
○○(あれはなんだったんだろう?)
○○(プロデューサーさん、急に思いつめた顔しちゃうからさー)
○○(それにしても……)
○○(手帳の横にあったリングケース……)
○○(あれはなんだったんだろう?)
P(……)パラパラ
P(……)パタンッ
P(……)カラッ
P(……)
亜美『……亜美、本気で兄ちゃんのこと――』
P(……)
P(……)パタンッ
P(……)カラッ
P(……)
亜美『……亜美、本気で兄ちゃんのこと――』
P(……)
――とあるテレビ局の楽屋――
スタッフ「竜宮小町さん、そろそろ準備お願いします!」
あずさ「はあい」ニコッ
伊織「さて、行きましょうか」スッ
亜美「……」カチカチ
伊織「……亜美?」
亜美「あ、うん。いま行く」
スタッフ「竜宮小町さん、そろそろ準備お願いします!」
あずさ「はあい」ニコッ
伊織「さて、行きましょうか」スッ
亜美「……」カチカチ
伊織「……亜美?」
亜美「あ、うん。いま行く」
伊織「亜美……、別にいいんだけど」
亜美「……?」
伊織「……いい加減携帯変えたら?」
伊織「いま、その型式の使ってるの全国探したってなかなかいないと思うわよ?」
亜美「……うん、そうかもね」
伊織「最近のは色々、便利な機能も増えてるし――」
あずさ「あらあら、でも物を大事にするのは良いことだと思うわ」
あずさ「亜美ちゃんは良い子ねー」ウフフ
伊織「あずさ……」
あずさ「……? なあに? 伊織ちゃん?」
亜美「……?」
伊織「……いい加減携帯変えたら?」
伊織「いま、その型式の使ってるの全国探したってなかなかいないと思うわよ?」
亜美「……うん、そうかもね」
伊織「最近のは色々、便利な機能も増えてるし――」
あずさ「あらあら、でも物を大事にするのは良いことだと思うわ」
あずさ「亜美ちゃんは良い子ねー」ウフフ
伊織「あずさ……」
あずさ「……? なあに? 伊織ちゃん?」
伊織「亜美ももう子供じゃないんだからその『良い子』ってのはどうなの?」
あずさ「あらあ? いけなかったかしら?」
伊織「……亜美ももう大人なのよ?」
あずさ「あらあら、ごめんなさい。そうよね、亜美ちゃんももう、大人なのよね」
亜美「ううん、別に良いよ。それにまだ亜美はまだ大人じゃないし!」ニッ
伊織「はあ!? あんたねえ、いつまでも子供扱いしてもらえると思ってるんじゃないわよ?」
伊織「もう一人前なんだから、責任とその自覚を持って……」
亜美「わかってるよ、いおりん」
伊織「……?」
あずさ「あらあ? いけなかったかしら?」
伊織「……亜美ももう大人なのよ?」
あずさ「あらあら、ごめんなさい。そうよね、亜美ちゃんももう、大人なのよね」
亜美「ううん、別に良いよ。それにまだ亜美はまだ大人じゃないし!」ニッ
伊織「はあ!? あんたねえ、いつまでも子供扱いしてもらえると思ってるんじゃないわよ?」
伊織「もう一人前なんだから、責任とその自覚を持って……」
亜美「わかってるよ、いおりん」
伊織「……?」
某プロダクションでは31歳でアイドルやってる人もおるんですし…
亜美「あと、二週間なんだ……」
伊織「……なにが?」
亜美「亜美が大人になるまで」
伊織「……? どういうこと?」
あずさ「二週間後っていうと……、あっ! わかったわ!」ウフフ
伊織「ああ……、なるほどね」フフ
亜美「……」ニコッ
おわり
伊織「……なにが?」
亜美「亜美が大人になるまで」
伊織「……? どういうこと?」
あずさ「二週間後っていうと……、あっ! わかったわ!」ウフフ
伊織「ああ……、なるほどね」フフ
亜美「……」ニコッ
おわり
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