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    元スレシンジ「カヲル君のニコポが強力すぎる」

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    1 :

    カヲル「なんだい? ニコポって」


    ニコポ
    :笑顔を見せるだけで、見せられた相手の恋愛好感度が跳ね上がる特技

    2 :

    まあカヲル君は超絶美少年だからな

    3 :

    カヲル無双、実は好きです ///

    4 :

    あーインスピレーション湧いてきたわ
    続き書いていい?
    結構有名な書き手なんだが

    5 = 1 :

    カヲル「僕にそんな特技はないと思うけど。僕に言わせればシンジ君、君の笑顔のほうが」

    ウエイトレス「お冷、お注ぎしますか?」

    シンジ「あ。よろしくお願いします」

    カヲル「ありがとうございます」ニコ

    ウエイトレス「ひぁっ ///」

    ガシャン

    シンジ「うあぁ!?」

    ウエイトレス「きゃ! も、申し訳ございません!」

    6 = 1 :

    シンジ「―――ね? 迂闊にニコポすると、さっきみたいな事故に繋がるんだ」

    カヲル「シャツ大丈夫かい?」

    シンジ「平気。水がちょっとこぼれただけだから」

    カヲル「良かった。そろそろ店を出よう」

    シンジ「うん」


    ウエイトレス「先程は申し訳ありませんでした!」

    シンジ「いえ……って」

    シンジ(かけられたの僕なのに、カヲル君しか見てないや)

    ウエイトレス「本日のお代は結構ですから」

    カヲル「へえ。災い転じて、とはこういう場合も言うのかな」

    シンジ(水かけちゃっただけで普通タダにはしないよ、カヲル君)

    ウエイトレス「そ、それと……これ、私の電話番号です…… ///」

    シンジ「…」

    カヲル「…」

    7 = 1 :

    テクテク

    シンジ「とにかく、何が起こるか予測できないから、なるべくニコポは控えたほうがいいと思う」

    カヲル「シンジ君がそう言うなら。できるだけ笑わないよう心がけるよ」

    シンジ「うん…カヲル君が学校に来るのって、明日から?」

    カヲル「そうだよ」

    シンジ「じゃあ、また明日、学校でね」

    8 = 1 :

    ~翌日~

    カヲル「本日からお世話になる、渚カヲルです」ギン!

    子A(かっこいーーーーーーーーーーーーーー!!)

    子B(カッコいいけど)

    子C(なんで睨んでるんだろ…?)

    カヲル「皆さん、仲良くしてください」ギン!

    9 :

    勃起してますよ

    10 = 1 :

    ざわ…ざわ…ざわ…

    子D「ちょっとE、転校生に話しかけてみなさいよ」ヒソヒソ

    子E「なんで私が」ヒソヒソ

    子F「あんたイケメン大好きでしょ?」ヒソヒソ

    子E「それはそうだけど……なんか怖いもん……」ヒソヒソ

    ヒカリ「あ、あの~。渚君」

    子達(((((委員長いったー!)))))

    カヲル「なんだい?」ギラリ!

    ヒカリ「ひっ。え、えっと。私、このクラスの委員長やってるの」
    ヒカリ「も、もし分からない事とかあったらいつでも聞いて」

    カヲル「わざわざありがとう。何かあったら頼らせてももらうよ」ギン!

    ヒカリ(コワイよお、鈴原ぁ)

    シンジ「…」

    11 = 1 :

    アスカ「ちょっとシンジ。あれが、あんたの言ってたフィフスチルドレン?」

    シンジ「決まってるだろ。そうだよ」

    アスカ「話と随分違うじゃない。優しそうどころか殺気振りまいてんじゃない」

    シンジ「う~ん……」

    12 :

    みてます

    14 :

    つまんね
    土下座して謝れ

    15 :

    カヲルくんキッキッキ

    16 = 1 :

    シンジ「カヲル君、カヲル君。少しいいかな」

    カヲル「どうしたの?」ギョロ

    シンジ(う。確かに怖いや……整いまくってるから余計に)

    シンジ「あの、いくらなんでも表情がキツすぎないかなって」

    カヲル「笑顔が友好の証なら、その逆を示したほうが効果的かと思ったんだ」
    カヲル「ダメなのかい?」ギン!

    シンジ(お、脅されてるみたいだ…)

    シンジ「クラスの皆が怖がってるみたいだから……表情少なめくらいにしといたほうが無難かも」

    カヲル「綾波レイのように?」

    シンジ「あ、うん、綾波が参考になるかな?」

    カヲル「分かったよ」

    17 = 14 :

    今どんな顔でこれ書いてるの?

    18 = 1 :

    カヲル「…」

    子A(あれ?)

    アスカ「殺気が消えてる。シンジ、あんた何話してきたの?」

    シンジ「別に。世間話だよ」

    子E(もう怒ってないのかな? よーし)

    子E「……渚君」

    カヲル「…」

    子E「渚君?」

    カヲル「………なに?」

    子E(無視されたかと思った)

    19 = 1 :

    子E「次、理科だから教室移動だよ。場所知らなかったら一緒に行かない?」

    カヲル「こことは別の場所で授業があるの?」

    子E「う、うん。前の学校ではそういうの無かった?」

    カヲル「知らないんだ。僕は学校に通うのが初めてだから」

    子E「え」

    レイ「…」スタスタ

    カヲル「…」

    子E「綾波さんがどうかした? あ、そっか。パイロット仲間だもんね」

    カヲル「それもあるし、彼女は同種で、リリンの中で暮らす先輩だからね」
    カヲル「表情を参考にもしたいし」

    子E「???」

    カヲル「僕らも行こう。道案内はよろしくお願いするよ」

    子E「あ、はい」

    20 = 1 :

    スタスタ

    子E(思わずはいとか言っちゃった。渚君って変わってる)

    カヲル(無表情でしゃべるのは案外難しいな)
    カヲル(初めは、反応まで綾波レイと同じになりかけてしまったし)

    スタスタ

    子E(でも、話してみると怖いわけじゃないんだ。良かった)

    カヲル(もう少し肩の力を脱いたほうがいいかも知れない)

    21 = 1 :

    子E「ね、ほらもう見えるよ。あそこが理科の第一室」

    カヲル「ホントだ。書いてあるね」
    カヲル「連れて来てくれてありがとう」ニコ

    子E「ひゃぅ!?」

    カヲル「あ。しまった…」

    子E「ふぁ ///」ヘナヘナ、ペタン

    22 :

    ショワワワ・・・
    がないぞゴルァ

    24 = 1 :

    子D「E! E、どうしたの!?」

    子E「こ…腰が、抜け」

    カヲル「…」

    シンジ「…」



    カヲル「ごめん。シンジ君」

    シンジ「謝ることじゃないけど。なんでニコポしちゃったの?」

    カヲル「無表情のままは、案外難しいみたいなんだ」

    シンジ「カヲル君にも難しいこととかあるんだ……」

    カヲル「それはそうさ。やっぱり、睨みつけているくらいのほうが確実なんじゃないかな」

    シンジ「でもそれだと、いつも怒ってる人だってカヲル君が勘違いされちゃうし」

    カヲル「僕はそれでも構わないよ。シンジ君さえいてくれれば」

    シンジ「だけど……あ、じゃあ、目が悪いってことにしたらどうかな?」
    シンジ「黒板の字は大きいからなんとか見えるけど、視力が低いから睨むような目つきになっちゃう設定で」

    カヲル「なるほど」

    26 = 1 :

    シンジ「ただ、先生と話する時とか、怖い顔じゃマズい時もあるから」

    カヲル「そこは柔軟性が必要になるんだね」

    シンジ「なんだか……注文が多いみたいで、ゴメン」

    カヲル「それこそ謝ることはないさ」
    カヲル「僕が君達の世界で生きるためには、身につけなければいけない物事があって当然なんだ」

    シンジ「カヲル君は凄いや。前向きで」

    27 = 1 :

    ~放課後~

    カヲル「それでは。先生、さようなら」

    老教師「ああ。気をつけて帰りなさい」

    カヲル「はい。失礼しました」

    ガララ

    カヲル(残りの手続きもこれで完了。少し遅くなってしまったけど)スタスタ
    カヲル(シンジ君と一緒に帰ってみたかったな……)スタスタ

    ガララ

    ヒカリ「あれ、渚君」

    カヲル「洞木委員長。まだ帰ってなかったんだね」

    ヒカリ「う、うん。日誌書いたり、プリント作ったりがあったから。渚君は?」

    カヲル「僕は転入の手続きさ。君はいつも一人残っているのかい?」

    ヒカリ「いつもじゃないけど…たまには」

    カヲル(あ。表情を忘れてた)

    カヲル「大変だね」ギン!

    ヒカリ(なんでそこで怒るのー!?)

    28 = 25 :

    みてる

    29 = 1 :

    カヲル「良ければ、少し手伝おうか?」ギロッ

    ヒカリ「い……いい、大丈夫、もうそんなかからないから」

    カヲル「あと少しなら、尚更終わるまで手を貸すよ」ギン!

    ヒカリ「ひぃぃ」

    ヒカリ(鈴原、助けて!)

    30 = 1 :

    カヲル「―――こっちの文を写せばいいんだね?」

    ヒカリ「は、はい」

    カヲル「……」カリカリ

    ヒカリ「……」

    ヒカリ(作業は普通に手伝ってくれるんだ)

    ヒカリ「あのぉ」

    カヲル「なに?」ギラリ

    ヒカリ「ひっ。な、な、渚君って。怒ってるわけじゃ……ないの?」

    カヲル「ああ、やっぱりそう受け取られてしまうんだね。シンジ君が心配していた通りだ」

    ヒカリ「え?」

    カヲル「さすがシンジきゅ……君。リリンの王の息子の王子様」

    ヒカリ「あの、碇君のことは置いといて。どういうこと?」

    32 = 1 :

    カヲル「僕は視力が低くてね。特殊な病気で、メガネで矯正もできない」ギン!

    ヒカリ「あ……そうなんだ……えっ、じゃあ席あそこで大丈夫? もっと前のほうが」

    カヲル「黒板の字は大きいし、色彩の関係で見えやすいから心配いらないよ」ギギン!

    ヒカリ(うぅ。分かっててもコワイよお)

    ヒカリ「だ、だから目つきがその、睨む感じになっちゃうのね」

    カヲル「うん。目を細めずに、顔をはっきり見ようとすると―――」ズイッ

    ヒカリ「!!?」

    カヲル「ほら。こんな距離まで顔を近づけないといけないんだ」

    ヒカリ「あ……」ドキドキ

    33 = 25 :

    どう転んでもたらしか

    34 :

    早く全員メス犬に変えてくれカヲル君

    35 = 1 :

    カヲル「こうしてれば睨まずに済むけど。いつもこんな風に近づかれたら、皆の迷惑になってしまう」

    ヒカリ「……」ドキドキ

    ヒカリ(確かに、特に女の子は…みんな参っちゃうかも)

    カヲル「分かってくれたかい? 洞木ヒカリさん」

    ヒカリ「……そんな、呼び捨てでいいのにぃ」

    ヒカリ(あれ? 私なに言ってんだろ)

    ヒカリ「それじゃ、き、嫌われてるわけじゃ、ないの?」

    カヲル(ここは友好を示すべきなのかな。柔軟に―――)

    カヲル「君みたいな素敵な子を嫌ったりしないよ。ヒカリちゃん」ニコ

    ヒカリ「んぁっ!? ああ~~~~~~~~っっっ ///」ビクンビクン



    シンジ「はい、もしもし」

    カヲル『シンジ君! 助けて欲しいんだ!』

    36 = 1 :

    シンジ「はっ、はっ、はっ」

    シンジ「はぁ、はぁ……カヲル君!!」

    ガラッ

    カヲル「シンジ君…………来てくれたんだね…………」

    ヒカリ「ぁぁ、好き、好きなのぉ」

    カヲル「僕には、どうしたらいいのか……」

    シンジ「…」

    ヒカリ「なぎさくぅん」スリスリ

    シンジ「ニコポしちゃったんだね。カヲル君」

    37 = 4 :

    ワシはこんな展開認めへんぞ!!?

    38 = 3 :

    ジャージさん、ちぃーっす

    39 = 1 :

    シンジ「あれほど言ったじゃないか!? カヲル君のニコポは危険なんだって!」

    カヲル「ごめん……あくまでクラスメートとしての好意を示したかったんだ」
    カヲル「柔軟に対処しようとして」

    シンジ「それは無表情と使い分けしないとって意味だよ! 笑顔だけはダメなんだよっっ」

    カヲル「…」

    シンジ「…………ごめん、怒鳴ったりして。カヲル君のせいじゃないのに」

    カヲル「シンジ君?」

    シンジ「僕が、僕がきちんと説明しなかったんだ。僕のミスだ」

    ヒカリ「ああ……素敵ぃ」

    シンジ「委員長…」

    40 :

    いゃーんな感じ

    41 = 1 :

    シンジ「怖がらせてから、違うって教えて優しくして、間近で呼び捨て&ギャップ付きニコポ……?」

    カヲル「僕にはよく分からないけど、行為を並べていくとそうなると思う」

    シンジ「…」

    カヲル「もう、ダメなのかい?」

    シンジ「……委員長が正気を取り戻すことは……きっともう、二度と無い。と思う」

    ヒカリ「ねぇ。またヒカリって呼んで。声、渚くんのイケボ聴きたいのぉ」

    シンジ「委員長」

    ヒカリ「イケボ、イケボぉぉ」

    シンジ(僕の存在に気づいてすらいないんだ)

    シンジ「カヲル君。洞木さんの注意を僕に向けさせて」

    カヲル「洞木ヒカリさん……シンジ君の話を聞いて」

    ヒカリ「ふぇ? いか…り君? あ……いたんだ……」

    42 = 1 :

    シンジ「ねえ。委員長は、トウジのことがずっと好きだったんじゃないの? 僕はそう思ってた」

    ヒカリ「…」

    シンジ「トウジだよ。ぶっきらぼうに見えるけど、ホントは優しくて楽しくて、妹思いのすごく良いやつで」

    ヒカリ「あんなの、もういいの。私…渚君さえいれば」

    シンジ「洞木さん! 洞木さんがお弁当作ってくれなきゃ、トウジ餓死しちゃうよ!?」

    ヒカリ「?」
    ヒカリ「なら死ねば?」

    シンジ(…………やっぱり、ダメだ)

    シンジ「ネルフに連絡しよう。管理病棟に委員長の部屋を用意してもらわなくちゃ」

    43 = 34 :

    壊れたった

    44 = 22 :

    サクラ「ニヤリ」

    45 = 1 :

    カヲル「―――制御の方向を変えられないかな」

    シンジ「方向?」

    カヲル「例えば、僕のそのニコポとやらの効力を消失させることはできないのかい?」

    シンジ「自分の容姿にあまり自覚がないんだね、カヲル君」
    シンジ「整形でもしない限り無理だよ……カヲル君がそこまでするのもおかしいし」

    カヲル「じゃあ、皆の感性や価値観を変質させることは?」

    シンジ「う~ん……性別が♀である限りカヲル君のニコポには抗えないんじゃないかな……あっ」

    カヲル「なにか思いついた?」

    シンジ「うん。そっか、さすがカヲル君!」

    46 = 22 :

    あーこれは次はケンスケが被害者ですね

    47 = 1 :

    ~体育~

    アハハッ
    キャッキャッ
    ヤッ、ツメターイ

    ケンスケ「女子はいいなあ。またプールで」

    トウジ「そやなぁ…」

    ケンスケ「元気だせよ、トウジ。重い病気とかじゃないんだし、委員長もまたすぐ学校来るって」

    トウジ「だっ誰がいいんちょのことで落ち込んでるっちゅうんや。そんな大げさに心配しとらんわ」

    ケンスケ「はいはい」

    シンジ(重い病気ではないけど、トウジのとこには絶対帰ってこないよ……トウジごめん……)

    48 = 1 :

    ヒデコーガンバレー
    イケー

    カヲル「シンジ君、まだかい?」ヒソヒソ

    シンジ「合図送るから、待ってて」ヒソヒソ

    ……

    シンジ『ニコポ自体の威力は変えられなくても、状況によって違いはあるはずなんだ。距離とか』

    カヲル『それはそうだろうね』

    シンジ『実際、近距離だと破壊力上がっちゃうんだし、逆に遠ければ―――』
    シンジ『遠距離からたまにニコポして、女の子達の耐性を上げていくんだ!』

    カヲル『…いつか僕も、学校で自由に笑える日が来るかな?』

    シンジ『きっと来るよ。一緒に頑張ろう、カヲル君!』

    49 = 25 :

    あかん

    50 = 1 :

    シンジ(距離があるって言ったって、教室内じゃ端から端でも近すぎる)
    シンジ(カヲル君のイケメンパワーを舐めちゃダメだ)
    シンジ(だから初めは、ここから!!)

    アスカ「おーい、シンジー!」ブンブン

    ケンスケ「お。旦那さん、手を振り返してあげないと」

    シンジ「はは…」ヒラヒラ

    トウジ「相変わらず夫婦やのう」

    「碇くーん!」
    「こっちはキモチいーよー」

    シンジ(女子がプールサイドに集まってきた!)

    シンジ「今だっ! カヲル君っ」


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