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    元スレあかり「わぁいSAO! あかりSAO大好き!」

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    1 :

    結衣「京子、ただいま」

    京子「……」

    結衣「寝てるのか?」

    京子「…起きてる」

    結衣「お腹すいてない?。今日は街で食べ物を買ってきたんだ。食べるか?」

    京子「…いらない」

    結衣「…なんで?」

    京子「別に…食べなくても死なないじゃん…このゲーム」

    結衣「でも腹は減るだろ」

    京子「……いらない」

    結衣「京子……」

    結衣(ソードアートオンライン。このゲームの中に1万人のプレイヤーが閉じ込められてから数ヶ月が経った)

    結衣(ゲームをクリアしなければ現実世界には戻れず、ゲームの中で死ねば現実の体も死ぬ)

    結衣(この状況下の中でゲームをクリアするために動いている人もいれば、死を怖がって街から一歩も出ない人もいる)

    結衣(京子は後者だった)

    2 :

    あかりがいないけど...

    3 :

    あかりは死んだんだろ

    4 :

    そうか、あかりちゃんは竿が大好きなんだね・・・

    5 = 1 :

    京子「それにさ…食べ物なんか買って、宿代は大丈夫なの?」

    結衣「そんなこと心配しないでいい」

    京子「…結衣、最近外にいる時間多いよね」

    結衣「この街から出ない人って結構多いから、街で自然発生するアイテムを拾うのも競争率が高いんだよ」

    京子「…ひょっとして、街の外に出たりはしてないよね?」

    結衣「してないよ」

    京子「…そっか…」

    結衣「……」

    6 :

    ほう

    7 = 1 :

     ――――
    京子「うわー!すっげぇ!これが本当にゲームの中なのか!」

    結衣「ほとんど現実と変わらないよな」

    京子「結衣さん? 結衣さんなんか反応薄くないですか!?」

    結衣「お前のテンションが高すぎるんだよ」

    京子「ひぇー!結衣さんクールっす!」

    結衣「こいつ…。あのな、私はβテストで既に体験してるからそこまで感動がないだけだよ」

    京子「あ、そうなんだっけ。てことは他のプレイヤーよりリードしてるんじゃん!」

    結衣「ま、そういうことになるかな。行こう京子。街の見物なんて後でも出来る」

    京子「あ、待ってよ結衣~」

    9 :

    結衣は最前線で攻略してるのか

    10 = 1 :

    結衣「そうだなぁ…まずはあれを狩ってレベル上げかな」

    京子「あれって…イノシシ? 意外とファンタジー感のないモンスターだなあ」

    結衣「最初から剣と盾を持ったリザードマンとかが出てきたら即死余裕だろ。最初はああいうのばっかりだよ」

    京子「ふーん、そっか」

    結衣「まあこいつはこのゲームトップクラスの雑魚だから、やってみろよ」

    京子「よーし、いくぞ! てやぁ!」

    スカッ スカッ

    結衣「おいおい、腰が引けてるぞ京子」

    京子「だ、だってぇ~…ぐはぁ!攻撃された! 痛っ……くない!」

    結衣「痛覚ないからな、このゲーム」

    11 :

    あかり「えへへ、もう100層目に到達だよぉ」

    あいつ「バカなっ!!?」

    12 :

    あかりちゃんはどこからもハブられてソロやってそう

    13 :

    かわいいあかりんのお団子もぐもぐ

    14 = 11 :

    あかり「スキルのところに…?アッカリン…?」

    15 = 1 :

    結衣「おいおい…」

    結衣(遠くから見ていた私は、京子のHPゲージが赤くなったのを見て急いで立ち上がり、手助けしようとしたが)

    京子「ぬわーっ!」

    結衣(助けが間に合わず、京子はイノシシの突進を喰らって死んだ)



    結衣「京子」

    京子「ゆ、結衣…」

    結衣「おいおい、なんだよあの戦い方。小学生だってもうちょっとまともに剣を振れるって……京子?」

    京子「…うっ、ううっ」

    結衣(京子はビビって半泣きだった。いや、半泣きというか完全に泣いていた)

    京子「結衣ぃ、私このゲームやめるぅ」

    結衣「……」

    結衣(笑ってやるべきか慰めてやるべきかわからなかった)

    16 :

    アッカリーン

    19 :

    まーたうつゆりか

    20 = 1 :

    結衣「あっちがレストランで、こっちが雑貨店。あとあれは宿屋で…」

    京子「へぇ。ねえ、店じゃない家はなんなの? 背景? 中には入れないの?」

    結衣「いや、ちゃんと入れるし人も住んでるよ。住民からクエストを受けるんだよ」

    京子「へー」

    結衣(戦闘にすっかりビビってしまった京子を再び戦場に連れ出すわけにもいかないので、今度はマップの案内と観光をすることになった)

    京子「綺麗な街だよなぁ。現代にはありえない自然の溢れた町並みっていうか」

    結衣「私らの住んでるとこも相当なレベルの田舎じゃないか。自然も溢れてるし」

    京子「いや田舎とかそういうのじゃなくてさぁ」

    結衣「ははは」

    京子「あ、夕日だ。当然だけど時間の流れもあるんだね」

    結衣「そろそろログアウトするか?あんまり長くゲームやってたら怒られるだろ」

    京子「そうだね。じゃあ……あれ?」

    結衣「?」

    京子「ログアウトボタンってどこにあるの?」

    22 = 9 :

    つづけて

    24 = 13 :

    あかりかわいいよあかり

    25 = 1 :

    結衣「メニューボタンの下のほうにあるだろ。ほら……あれ?」

    京子「ね? ないでしょ?」

    結衣「初日からログアウト出来ないバグか…先が思いやられるな」

    京子「どうすんの?」

    結衣「まあ待つしかないだろ。正規の手段以外ではログアウトできな……っ」


    結衣(突然私の体が転送される。気がつくと始まりの街の広場にいた。他のプレイヤーも同じように飛ばされたみたいだ。京子も)

    結衣(ざわめく広場。そして赤く染まった空から現れたローブの男。その男から恐ろしい事実が語られる)


    結衣「デ、デスゲーム…?」

    京子「ゆ、結衣ぃ……」

    26 :

    27 = 11 :

    てゆうか、まんまだな

    28 = 23 :

    ゆりゆりすればそれでいい

    29 = 1 :

    結衣「京子、この町を出よう」

    京子「えっ!」

    結衣「私はβテスターだから知ってるんだよ。この街を出た先にもっとうまい狩場がある。京子一人くらいなら連れて行ける」

    結衣「デスゲームだかなんだかわからないけど、それが本当ならこの先起こるのはいろいろなものの奪い合いだ。狩場、武器、モンスター、あらゆる争奪戦を有利に進めていくために……」

    結衣「……京子?」

    京子「私……怖いよ……」

    結衣「そんなこと言ってる場合じゃ…」

    京子「争奪戦とかいっても町の中だったらダメージを受けないしモンスターも出ないんでしょ? だったら出ないほうが絶対いいよ」

    結衣「いや、でも」

    京子「もし死んじゃったらどうするの?」

    結衣「……」

    30 :

    >>1
    出番がないからって、あかりをタイトルコールのみに使うってのは、いかがなもんかね~

    31 = 1 :

    結衣(私は)

    結衣(京子を置いていくことなんて出来なかった)

    結衣(私は他のプレイヤーが右往左往している中、京子と一緒に宿屋へ行き、部屋を取った。二人部屋だ)

    京子「……」

    結衣「……」

    結衣(その夜は一言も京子と話さなかった)


    結衣(翌日から私はβテスターとしての知識を活かし、街の中で定期的に生産されるあらゆるアイテムを二人で集めることにした)

    結衣(そしてそれを店で売ってお金に換えて、宿屋をとる。その繰り返しだ)

    結衣(最初の2,3日は京子も暗い顔をしていたが、やがていつものように明るく振舞うようになった)

    32 = 1 :

    京子「はい、木から落ちてきた果実ゲット」

    京子「いやぁ、慣れると楽なもんだねえ」

    結衣「…」

    京子「学校もいかないでいいし、勉強もしないでいいし…はは、なんだ、意外と悪くないじゃん」

    結衣「…そうだな」

    京子「…怒ってる?」

    結衣「いや。ただ、いつまでこんなことを続けていればいいんだろう、って思って」

    京子「確かにね…。勉強がないのはいいけど毎日つまんないし…飽きるし」

    京子「でも、結衣がいてくれるなら1年くらいは平気かな」

    結衣「…。私も京子がいてくれたらそのくらいは平気かもな」

    京子「へへっ」

    33 = 30 :

    ここまでちなつなし

    35 = 1 :

    結衣(この生活も長くは続かなかった)

    結衣(ゲーマーの男が人口のほとんどを占めるこの世界では、街中を散歩してアイテムを拾う金髪少女なんて存在は目立ちすぎた)


    「ねえ、お嬢ちゃん」

    京子「…ッ」ビクッ

    京子「だ、誰?」

    「そんなに警戒しないでくれよぉ。俺はただお友達になりに来たんだからさぁ」

    京子「ひっ…」

    「逃げなくてもいいだろぉ? 待ってくれよ~」

    37 = 1 :

    京子「ううっ…結衣っ…助けてっ…」

    「結衣っていうのはお友達の名前かい? ぐへへ、紹介して欲しいなぁ」

    タッタッタ

    結衣「お前ッ! 京子に何してるんだ!」

    「…ああん? なんだてめぇは」

    結衣「その子の友達だ」

    「あー…。チッ、彼氏持ちだったのかよ。白けたぜ」

    京子「え?」

    「あーあ、つまんねぇ。じゃあな」ザッザッザ

    39 = 13 :

    結衣かわいいよ結衣

    40 = 1 :

    結衣「京子、大丈夫か?」

    京子「だ、大丈夫だけど…いやさっきの男、彼氏って」

    結衣「ああ、うん…いや、私の着てる服、男キャラが初期装備で着てる服だからね。髪もそんなに長いわけじゃないし」

    京子「え?そうなの?」

    結衣「女だってバレたらさっきみたいに絡まれると思って男装してるんだよ。他人に話すときは声も低くしてる」

    京子「そ、そっか…さっきもやけにドスの効いた声出してたもんね」

    結衣「歩ける?」

    京子「う、うん…」ヨロヨロ

    42 = 1 :

    結衣(京子も私を真似て男の着るような服を装備してみたりしたが、京子の男装は普通にバレバレで効果がなかった)

    結衣(やがて京子は外へ出ることを怖がるようになった)

    結衣(ナンパも過激になった。集団で囲むように話しかけてくる男たちも、私が助けに入ってもしつこく諦めない者も出てきた)

    結衣(京子はまったく外へ出なくなり、金を稼ぐのは私の仕事になった)


     ――――
    京子「最近、なんかやけにお金稼いで来るよね」

    結衣「そうかな」

    京子「二人でやってた頃より結衣一人の方がたくさん稼げるなんてさ、おかしいよ」

    結衣「……」

    京子「やっぱり外へ出てるんじゃ」

    結衣「で、出てないってば」

    43 :

    今北

    46 = 1 :

     夜中

    京子「…おやすみ」

    結衣「ああ、おやすみ京子」

    結衣(街の外でモンスターを倒すようになってから何日経ったか…)

    結衣(モンスター数匹を倒せば街中で一日中走り回るのと同じ値段を稼げる。死の可能性に怯えて引きこもりをするなんて馬鹿馬鹿しい)

    結衣(アリアハンの周辺でスライムを殺しまくるのが趣味だった私にとって、最初の街に篭って時間を潰すのはまさに天職だった)

    結衣「……しかし、さすがにもう隠せないよなぁ」

    結衣(京子に心配をかけないように黙っていたけど、そろそろ教えてやるべきかもしれない。そして京子も一緒に…)

    47 = 34 :

    凄い趣味だな

    48 = 1 :

     翌日

    結衣「なあ京子、わかってると思うけど」

    京子「……」

    結衣「私、お前に黙って外へ出てたんだ」

    京子「…知ってる」

    結衣「それで…レベルも上がった。もう10レベルだ」

    京子「……」

    結衣「で…私がこのレベルなら、あのイノシシ相手に負ける可能性なんて万に一つもない。京子のことも余裕で守れる」

    京子「…」

    結衣「外へ出よう。一緒に。今度は怖い思いなんてさせないよ」

    京子「…でも…」

    結衣「京子ももう限界だろ? こんな部屋の中にずっといるのは」

    京子「……」

    京子「わかった。私も外に出るよ」

    49 :

    えっマジであかり出てこないの問題ですぞこれは

    50 = 11 :

    おもしろい


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