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元スレ凛「Linkラジオ、凛と続くよ」
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凛「確かに。私が卯月を知ったのは、事務所に入ってからのはずだけど……」
卯月「凛ちゃんが、変なお兄さんに絡まれてるのを見ました!」
未央「あー、ナンパかー! どんな人だった?」
卯月「えっと。よれよれのスーツにネクタイで、寝癖とかあって……」
凛「うんうん」
卯月「なんかクマさんみたいな、でもお兄ちゃんがいたらこんな感じかなって雰囲気で……」
未央「ふんふん」
卯月「なんか、いろいろ女の子の扱いがうまそうな人でした!」
未央「くー! とんだすけこましだね!」
凛「……あのさあ」
卯月「大変でしたね、凛ちゃん……」
未央「ホントだよ、まったく」
凛「……それ、プロデューサーじゃないの?」
卯月「え?」
未央「……と、いうことは……プロデューサーがしぶりんをナンパ?」
凛「いやいや。してくれるわけないじゃん」
未央「あ、それもそっか」
>>凛「いやいや。してくれるわけないじゃん」
ん? してくれる?
ん? してくれる?
未央「でもさ、プロデューサーにそんな甲斐性あるの?」
凛「病弱な女の子の夢を叶えてアイドルにしてあげたり」
凛「田舎娘を、見違えるようなアイドルに目覚めさせたり」
凛「はぴはぴしてる子をもっとはぴはぴさせたり」
凛「元秘書を口説いてデビューさせたり」
凛「だらだらだらだらしてる子を、いつの間にかステージに立たせたり」
凛「サンタクロースをどこからか拾ってきてスカウトしたり」
凛「家族と同じように名前を呼ばせるぐらい、ていうかあの子と友達になれるぐらい気を許させたり」
凛「巫女もシスターもお構いなくさらってきたり」
凛「組の御嬢だけじゃ飽き足らず、トレーナー姉妹にまで手を伸ばしたり」
凛「……するぐらいの甲斐性はあるかな」
卯月「なんだかよく分かりませんけど、プロデューサーさんってすごいですね!」
未央「誰もがデビューしちゃうもんね!」
凛「たまに思うけど、あの人何者だろう……」
卯月「深く考えたら負けな気がしますよ!」
未央「そ、そうだね……運命ということで!」
凛「そうそう。私達が出会ったのも運命運命」
<むふ、運命の王子様がとても待ち遠しいです。むふふ
<そうですね~、ついぺろぺろです~
凛「……あ、時間が押してるのに。いつものお喋りになってるじゃん」
未央「あはは……ま、それも運命だね!」
卯月「おおー。今度はかっこいい感じです!」
未央「うはー、褒めるな褒めるな!」
凛「時間が押してるんだってば……」
卯月「そういえば凛ちゃんは、この収録のあとどうするんですか?」
未央「あ、この辺って美味しいデザートの店、いっぱいあるって聞いたんだー!」
凛「そうなの? なら、三人で回ってみる?」
卯月「良いですね、食べ歩きしましょう!」
未央「おお、青春だねぇ!」
凛「もう、ふたりとも……ふふっ」
卯月「えへへー、つい……」
未央「そういうしぶりんも、楽しみなくせにー。ねぇ?」
凛「……秘密だよ」
凛「ん……時間もいい頃合いだね」
凛「ほらふたりとも、最後になんか言っておけば?」
未央「そ、そうだねえ……」
卯月「な、なんていえばいいんだろ……!?」
凛「なんでもどうぞ?」
<凛ちゃんこっち向いてー!
<卯月ちゃんいったれー!
<未央ちゃんかわいー!
未央「プロデューサー、この前飲みかけのコーヒー奪ってごめん!」
卯月「プロデューサーさん、この前借りた脱ぎたてのコート返してなくてごめんなさい!」
凛「……」
未央「じゃ!」
卯月「また後でね!」
凛「まあまあふたりとも。もう一回、座ろっか?」
未央「ちゃんとコーヒー飲みかけにして返すからー!」
卯月「ちゃんと脱ぎたての衣装で返しますからー!」
凛「うん。反省会しようね。プロデューサーに迷惑かけたお詫びに」
未央「ゆ、許してくださいお代官さま! このとーり!」
卯月「あ、反省会場はケーキ屋さんがいいです!」
凛「……そうだね。後でじっくり話そうね」
凛「まあ、こんなとりとめもない話ばっかりしてるんだよね、ふたりとは……」
凛「ゆっくりと話す時間も、たまにはいいものだよね。楽しいからさ」
凛「はっと気が付いたら、時間が過ぎちゃってたりすることもあるんだ」
凛「だけど、楽しいものは楽しいから、やっぱり仲間と話す時間は大事だよ」
凛「めだつのも必要だけど、こっそり内緒話もしたりして……」
凛「だとすれば、私も意外と、女の子してるってことかな?」
凛「よかったら、また会えるといいね。それじゃ……」
凛「……ふふ。もう収録は終わるよ? まゆ」
まゆ「せっかくお話に来たのに……寂しいこと、言わないでくださいね」
凛「残念だけど、ふたりが待ってるからさ……」
まゆ「うふ。すぐ終わりますよぉ」
凛「そうかな?」
まゆ「ええ……すぐ」
凛「それで、話って?」
まゆ「まゆはPさんに、とぉっても感謝してるんですよぉ」
凛「うん」
まゆ「Pさんのもとでアイドルに……まゆは幸せ者です」
凛「……うん」
まゆ「だから、まゆはPさんにお返しをしなくちゃならないんです」
凛「……それから?」
まゆ「Pさんに貰ったたくさんの愛情を、きちんと返してあげられるのはまゆ。それだけですよぉ」
凛「……ふふ」
まゆ「……?」
凛「それは間違いだよ、まゆ」
まゆ「間違い?」
凛「プロデューサーに愛情、返してあげられるのは、まゆだけじゃないからね」
まゆ「そんなことないわ。ねぇ?」
<うおおー! まゆちゃーん!
凛「そんなことないよ。ね?」
<そうだそうだー! 凛ちゃーん!
この世界のファンはアイドルが恋をしたら素直に応援してあげる世界だからね
代わりにその憎しみを好かれた相手が一身に背負うことになるが
代わりにその憎しみを好かれた相手が一身に背負うことになるが
凛「プロデューサーへ恩を返せるのは私のほうだよ」
まゆ「Pさんに愛情を渡せるのはまゆのほうですよぉ」
凛「プロデューサーに愛を伝えられるのは、私だから」
まゆ「Pさんを愛せるのは、まゆですから」
凛「プロデューサーの隣は私が!」
まゆ「Pさんを支えるのはまゆが!」
凛「プロデューサーは私と!!」
まゆ「Pさんはまゆと!!」
凛「ほら、まゆはプロデューサーの好きな食べ物とか、知らないでしょ?」
まゆ「そんなことありません……もちろん、好きな料理も趣味も特技もぜーんぶ知ってます」
凛「またまた。付き合いの一番長い私が、最も良く知ってる」
まゆ「あら、付き合いの長さじゃないでしょう?」
凛「まあ……それはそうだけど」
まゆ「なら、まゆが一番の可能性もある……」
凛「そうかもね。そうかもしれないね」
まゆ「……」
凛「……」
卯月「……お腹すきました」
未央「……そうだね」
卯月「いつまで続くんでしょう?」
未央「さあ、あのふたり次第じゃない?」
卯月「……あ、あそこにいるのプロデューサーさんじゃないですか?」
未央「ん? あ、ほんとだ!」
卯月「プロデューサーさーん! どこ行くんですかー?」
未央「よかったら、今からあたしらとケーキ屋さん行こうよー!」
凛「はぁ、はぁ……」
まゆ「ふぅ……」
凛「な、中々やるじゃん……」
まゆ「そちらこそ……」
凛「……」
まゆ「……」
凛「……とりあえずケーキでも食べに行く?」
まゆ「……うふ。お供しますよぉ」
凛「よし。じゃあ、ふたりに合流しようか」
まゆ「うふふ。はぁい」
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