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    元スレ穏乃「憧の教典?」

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    301 = 268 :

    この緊急事態だというのに「人工呼吸」の文字から目を離せない百合豚でごめんなさい

    302 = 147 :

    「とにかく、これ、どかして!誰か怪我してるんでしょ!?」

    「包帯代わりになりそうなタオルとかいろいろ、持ってるよ!」

    (どうする…?信用してもいいのか…?)グルグル

    何故、憧を殺さずに放置し、上の階へ行ったのか。何故都合よくそんなものを持ってきているのか。

    不審な点は山ほど存在するが、目の前で親友が命の危機にあり、それが助かるかもしれないという望みが、思考を鈍らせていた。
    菫は、藁にもすがりたい思いだった。棚を少しだけずらし、隙間から憧の顔を確認する。

    左頬が酷く腫れ上がり、鼻が曲がっている。

    (…この傷は本物だ)

    (新子さんは、犯人じゃなかった…)

    (彼女も力を貸してくれれば、照は助かるかもしれない…!)

    菫は、扉を塞いでいた棚を移動させた。

    「頼む、照を助け───」

    はっと息を呑む。

    「は~い♪」

    手には、猟銃が握られていた。

    303 = 297 :

    見つけ次第

    304 = 293 :

    なんてお馬鹿なことを

    305 :

    しえん

    306 = 270 :

    いえーい

    307 = 147 :

    PM 9:26

    ─4F 屋上前階段

    階下から響いた計四発の銃声は、菫たちによくないことが起こったことを暗示していた。


    「テル…弘世先輩…」ポロポロ

    「大星さん…」ギュッ

    嗚咽を漏らしながら小さく震える淡を、宥がそっと抱きしめる。

    「お、大星さん、大丈夫だよ!まだ、死んじゃったと、決まった…わけじゃ…うぅ…」

    「最初に二発、間をおいて二発…」

    「恐らく、最初の二発でどちらかが撃たれたか、足をやられか…」

    「その後、どこかへ隠れて時間を稼いだものの、見つかって二人とも…っと言ったところでしょうか…」

    「そんな…やめてよ和ちゃん…」

    308 :

    辻垣内さえいればこんなことには……

    309 = 305 :

    まだ小走先輩ならなんとか…

    310 = 270 :

    一人で頑張ってるあこちゃんを応援しましょう

    311 :

    ワハハと衣がいれば…

    312 = 190 :

    >>311
    ただの避雷針じゃねーか

    313 :

    この場で一番役に立つのはモモだろ

    314 = 157 :

    あこちゃんかわいい……

    315 = 147 :

    優希「私達…いったいどうなるんだ…みんな、しんじゃうのかな…」

    「や、やめてよ…!」

    「…とりあえず、3階が封鎖されている以上、私達は4階に居るしかないですね」

    「まさか下の階へと降りるわけにもいきませんし…」

    「でも、ここにいるだけというのは不安ですから、4階のどこかへ隠れましょう」

    優希「お、おう!」


    和と優希の2人が、階段を降り、屋上の扉の前から立ち去った。

    「おねーちゃんは、どうする?」

    「私はここにいようと思う…大星さんを、ひとりにはできないから…」フルフル

    「そっか…じゃあ、私もいっしょにいるね」



    316 = 246 :

    「マジカルトゥルー!」

    317 = 147 :

    PM 9:26

    ─3F

    (よし、弾除け完成ね…)

    作業の途中に銃声が響き、7人はいっそう危機感に駆り立てられて作業を進めたため、弾除けは短時間で完成した。
    広間の2つの入り口の中間に、大きな机の天板を階段方向へ向け、盾のようにしたのだった。
    廊下は完全に塞がれてしまうが、広間の中を通れば弾除けを迂回して通行できる仕組みだ。

    「お姉ちゃん…大丈夫かな…」

    まこ「…とにかく助けが来るまで、ワシらはここで待つしかないのぅ」

    「弾除けもできたし、電気消すわよ。明るいまんまじゃ、狙い撃ちにされるわ」パチン

    3階は、暗闇に包まれた。月明かりと外の照明で、お互いにぼんやりと顔を見分けることができた。

    久は、広間の収納の奥に見つけた非常用の懐中電灯を手に、窓際へ向かう。
    器用に親指でスイッチを操り、外へ向かって光のリズムを刻む。

    ・・・ --- ・・・
    ・・・ --- ・・・

    亦野「SOSですか?」

    「ええ」

    319 = 147 :

    浩子「誰か気付いてくれるとええんやけど…」

    「山奥とはいえ、いつかは誰かが気が付くはずよ」

    「問題は、それが早いか遅いか…」

    「助け来るのにちょっと時間がかかっても、ここは安全ですよね?」

    「短い時間ならね」

    尭深「短い時間ならというのは…どうしてですか?」

    「犯人は、私達の皆殺しを望んでいるわ」

    「3階は閉まっていました。はいそうですか…って諦めるわけない」

    まこ「じゃ、じゃあ…どうすれば…」

    「あとはもう神頼みよ。弘世さんたちや、屋上へ向かった人たち、あるいは…」

    「このSOSに気付いた人が呼んでくれる助けがくるのを、待つしかないわね」

    320 :

    しえんしますのよ~

    321 :

    【死亡者】
    穏乃、灼、怜、竜華、セーラ、照、菫

    【生存者】
    4階:玄、宥、和、優希、淡
    3階:咲、久、まこ、浩子、泉、尭深、誠子

    >>319まで集計

    322 :

    弓道部の役を菫がやるのかと思ったらAEDの方か

    323 :

    ガイトさんがきっと何とかしてくれるッ・・・

    324 = 147 :

    亦野「あの…!」

    「何かしら?」

    亦野「…窓から脱出するっていうのはどうですか?」

    尭深「ここ3階だよ…?」

    亦野「だから、何かロープのようなもので地上まで降りるんだ」

    浩子「ゆーても、そんなもんあらへんし…」

    亦野「作るんですよ」

    亦野「カーテンをカッターか何かで切って、細長い布にして…」

    亦野「それを何個かキツく結びつけて、一本のロープにするんです」

    325 = 291 :

    ありがちだけど熱い展開

    326 = 228 :

    部長は優秀やな、かじゅモモコンビさえいれば・・・

    327 = 147 :

    亦野「それで、1人づつ外へ逃げるんです」

    「で、でも…もし犯人に見つかっちゃったら…!」

    亦野「大丈夫です。そこの窓からなら、たぶん見つかりません」


    亦野は、廊下の隅の窓を指差しながら説明する。

    亦野「2階は個室ですから、個室内にいないと、こっち側の窓の外は見えませんし」

    亦野「1階は、私が来たときに見た限りでは、たしかこっち側に窓はありませんでした」

    亦野「どうでしょう?この作戦」

    「…私は、あまり気が進まないわ。確かに、見つかることはないかもしれないけど…」

    「こんな暗い中、3階から手作りのロープで降りるなんて、危険すぎる」

    「でも…何もしないよりはマシかもしれないわ。しかし、全員が降りるというのには反対ね」

    「やるとするなら、運動に自身のある人が数人降りて、助けを呼びにいくべきだと思う」

    328 = 233 :

    亦野さんしかおるまい

    329 :

    亦野さんお疲れ様サマです

    330 = 157 :

    セーラとシズが早期リタイアしちゃったのがな

    331 = 147 :

    亦野「じゃあ、私が降ります…!」

    「…分かったわ。ロープを作りましょう。誰か、カッターかなにか、持ってない?」

    「ウチ、持ってます!」

    泉が、薄闇の中で広間の隅へ向かうと、自分の荷物から筆記用具入れを持ってくる。
    その中から、カッターナイフを取り出し、久へと差し出した。

    まこ、咲、尭深、浩子の4人は、カーテンレールからカーテンを引き剥がす作業を始めた。



    332 = 246 :

    「ハハッ!みんなは ど ぉ こ だ ?」

    333 = 147 :

    PM 9:26

    ─1F

    憧は、菫たちの息が無いことを確認すると、脱衣所を離れ、ティッシュを丸めた耳栓をいったん取り出す。

    (うー…最初の二発のせいで、まだ耳が変な感じ…)キーン

    ("狩り"には、五感をフルに使いたいけど、発砲する時には耳塞がないといけない…)

    (耳栓を嵌めるタイミング、難しいなー…)


    憧は、銃に散弾を込めなおしながら、次の行動方針を考える。

    (チャンピオンたちが降りてくる前に盗聴器で聞いたかぎりだと…)

    (3階のみんなは、入り口を塞いで立てこもるっぽかった)

    (これはむしろ大歓迎。とりあえず逃げられる心配がないからね)

    (それに、3階に閉じ篭っててくれれば、4階へ行った人たちに集中できるし)

    (4階を片付けたその後で、じっくり攻略すれば問題ないよね)

    334 = 228 :

    >>330
    シズとか遠くから憧見つけて声かけて殺されるビジョンしか浮かばんやんけ!

    335 = 147 :

    (んー、それにしても、あと12人かー…先は長いなぁ)

    (まだ半分も行ってないとか、ほんとハードね、これ…)

    「さてとっ」パシパシ


    憧は、散弾銃を取り上げ、立ち上がる。

    「4階、行こっか!」


    憧は、そのまま4階を目指すつもりだったが、念のため、3階の盗聴器を確認することにした。

    337 = 189 :

    カンコロはこういう時なんだかんだ生き残る

    338 = 242 :

    佐々野さんが…佐々野いちごさんがいてくれたら…!!

    どうにもならなそう支援

    339 = 233 :

    建物の構図を把握したり覚えたりするのが苦手な俺は、隠れることしかできそうにない

    340 :

    宮守永水姫松が無事でよかったしえん

    341 = 147 :

    PM 9:35

    ─3F

    亦野「よし、できた!」

    カーテンを切り、繋ぎ合わせた長いロープがようやく完成した。
    片端を廊下の支柱に括り付けると、亦野はそっと北側の窓を開けた。
    そこから、重り代わりの大きな結び目を作ったもう片方を投げ落とす。

    「亦野さん…気をつけてね」

    亦野「…はい」

    亦野は、窓枠へ飛び乗ると、ロープを掴み、降下を始めた。
    節々にある結び目に手惑いながらも、確実に、スルスルと地上へと降りていく。

    亦野(落ち着け…大丈夫…)スルスルスル

    342 = 228 :

    これで内部犯バレかな

    343 = 320 :

    内部犯・・・そうか一人で実行するなんて無理があるよね

    344 = 147 :

    亦野が降りていく様子を、全員が、固唾を飲んで見守る。

    (早く、早く、早く、お願い…!)ドキドキ

    (ああ神様仏様、頼んます…!)ギュウウ

    尭深(亦野さん…!どうか…無事で…!)


    そして、亦野は無事に地面に降り立った。

    (やった…!)

    浩子(よっしゃ!)

    まこ(やりおった…!)

    345 = 147 :

    全員が、心中で歓声をあげた。そのときだった。凄まじい轟音が響き渡り、全員、飛び上がった。
    皆が地面を見下ろす。亦野は、懸命に走って逃げようとしていた。だが、様子がおかしい。

    まこ「ダメじゃ…!片足をやられとる…くそっ!」

    「ああ…うぅ……」

    尭深「亦野さ───

    再び、激しい銃声。どこから来たかは分からないが、亦野は、ばったりと倒れ、そのまま二度と起き上がらなかった。

    尭深「亦野さんっ!!!」

    「危ないわ!顔、引っ込めなさい!」グイッ

    久は、尭深を窓から引き離す。


    尭深「どうして…どうしてですか?」ポロポロ

    尭深「なんで、こんなに、すぐ見つかっちゃったんですか…?」ポロポロ

    「そんなの…分からないわ」




    3階は、重苦しい沈黙に包まれた。

    346 :

    しえん

    347 :

    ブースト管理は重要だとあれほど言われてるのに

    348 = 233 :

    亦野さんッ……!

    349 :

    マタンゴ…

    350 = 147 :

    PM 9:38

    ─2F 個室内

    (それにしても、盗聴器を確認しといてよかったー!)

    (まさか、あんな方法で逃げようとするなんてねぇ)

    盗聴器からの情報で、3階の少女たちが北側から脱出を試みることを知り、
    前もって狙いやすい個室に潜んでいたのだった。

    (けど、最初の二発といい…建物の外で撃たされちゃったのはマズいなぁ)

    (どっかの誰かが、聞きつけて通報するかもしれないし…)

    (それまでに、速やかに全員を片付けないと…その前に)

    憧は、弾を込め直すと、ロープの垂れている窓を銃撃した。
    窓ガラスが吹き飛び、散弾を受けたロープがボロきれのようにズタズタになる。

    (これで、流石にもう窓から逃げようとする気は起きないでしょ)


    憧は、銃に新たな弾丸を装填すると、個室を後にし、階段を上がっていった。


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