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    元スレ穏乃「憧の教典?」

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    151 :

    この時間帯は何分間隔でいいんだっけ?

    152 = 146 :

    153 = 147 :

    てす

    154 = 147 :

    晴絵は、小さく呻いて気を失った。
    憧は、脳震盪を起こした晴絵のポケットから車の鍵を奪うと、手足をハンドタオルで縛った。
    続いて晴絵を毛布の上に寝かせ、転がしながら首から足首までぐるぐる巻きにした。
    その上から、ガムテープを何重にも巻いて固定する。最後に、晴絵の口いっぱいにハンドタオルを詰め込んだ。

    「ハルエには後で出番があるから、それまでまっててね~」ヒラヒラ

    晴絵「~~~!!~~~~~!!」モゾモゾ

    「あと、くれぐれも余計な事しないでね」

    「ハルエが変な物音立てたりすると、灼に危害が及ぶ事になるかもよ?」

    晴絵「っ!!……」


    (まぁ本当はもう死んでるんだけど)

    155 = 147 :

    憧はそのまま食堂を出ようとして、気が付く。

    (これから合宿場に血染めの足跡を残すかもしれない…)

    (自分の靴じゃあ、マズいよねぇ)ウンウン

    「ハルエ。これ、借りるよー」

    晴絵の足から、ブーツを脱がせる。

    (うん!一回り大きいけど履き心地はまずまずね。行動に支障はなさそう)

    食堂を後にすると、晴絵の車へと向かった。エンジンをかけ、車を発進させる。
    免許など持っていないが、AT車であれば何度も運転経験があったので問題はなかった。

    156 = 151 :

    おかえり~憧ちゃん怖いのよ~

    157 :

    おお復活したか

    158 = 151 :

    よぉ考えたらID変われば自然と規制とける?

    159 = 147 :

    晴絵の家に着くと、人気が無いことを確認し、家へ入る。

    (以前おじゃました時はここに……あったあった)

    車の鍵と一緒くたにされ、ジャラジャラしている鍵たちの一つを、ガンロッカーの鍵穴へ差し込む。
    そっとロッカーの扉を開くと、中身を取り出した。

                                 ショットガン
    ベレッタ682GoldEトラップ。上下二連中折れ式の散弾銃である。

    (同じ散弾銃でも、ポンプアクションのやつなら映画みたいにカッコよく決められるんだけどなぁ…)

    160 :

    原作読んでないけど硝煙反応はどうするんだろ

    161 = 147 :

    ぎこちない手つきで銃身を二つ折りにし、後端の薬室に2発の散弾を込める。
    銃身を持ち上げてフレームに嵌め込むと、発砲準備完了である。


    (12ゲージの散弾が30発前後、スラッグが10発弱か…)

    (よし、数は十分ある。でも無駄打ちは避けて節約しないとね)


    (…なんせ、獲物が異常なほど高い智能を持ってるんだもの)


    憧は、必要な装備を整え車へ乗り込み、合宿場へと発進させた。

    162 :

    憧がサイコパスという風潮

    163 = 147 :

    PM 8:40 

    ─合宿場3階

    「あれ?そういえば穏乃ちゃんたちがいないね」

    「憧ちゃんが、穏乃ちゃんは体調が悪いから2階で寝てるって…」

    「そうだっけ。灼ちゃんと憧ちゃんはどうしたのかなぁ?」

    「灼ちゃんなら、たぶんまだ屋上…かな…?憧ちゃんは、どうしたんだろう…」

    「ねーねー!ドラゴンなんとかさん、打とーよ!」

    「ふぇ?あ、はい!よろしくなのです!」

    164 = 147 :




    竜華「んー!疲れたー!怜、ちょっと休憩せーへん?」

    「せやな。長いこと打ちっぱなしやったし、ちょい休も」

    セーラ「お!そんなら俺も!」



    PM 9:08

    ─合宿場前、ベンチ

    竜華「怜、見て!星がキレイやなぁー!」

    「山の中で周りに家があらへんと、ここまで良く見えるもんなんやな…」ウットリ

    セーラ「おぉー!スゲー!」

    165 = 157 :

    ああ……

    166 = 147 :

    「インターハイ…勝てへんかったけど、楽しかったなぁ…」

    竜華「やね。ウチらは来年はもう出られへんのかぁ」

    竜華「そー考えるとちょっと寂しいなぁ」

    セーラ「せやなぁ……よっと」スタッ

    セーラ「俺、向こうの自販機でなんか飲み物こーてくるわ!」

    「お~」ヒラヒラ


    167 :

    あっ…(察し)

    168 = 147 :




    「お。あんたは阿知賀の…」

    「あら、お二人さん。デートですか?」

    憧は両手を後ろに回している。
    何か、細長い棒のようなものを手に持っているようだ。

    竜華「まぁそんなところやね!」

    「仲が良くて羨ましいなぁ~」

    「ところで、他の皆さんはまだ3階で麻雀やってる?」

    169 :

    アコチャーのおもちの中で死ねたあらたそは幸せ者

    170 = 157 :

    シズを殺した時点でもう留まれそうな理由がなくなったよなあ

    171 = 147 :

    竜華「ウチらがここに来たんは3分前くらいなんやけど」

    竜華「部屋出るときは、えーっと…アンタを含めた阿知賀の子3人意外は全員おったで」

    「そう、ありがと!」ニコリ

    憧は、おもむろに背後に持っていた棒状の物体をこちらへと向けた。


    竜華(なんやこれ、猟銃?しかもなんでビニールの手袋しとるんやろ…)ポカーン

    「えっと…なんなん?」ポカーン

    「うん。ふたりとも、ちょっと待ってね」

    173 :

    174 = 147 :

    耳を劈く轟音が響いた。
    霰のような散弾を身体に受けた竜華は、血煙を上げながらベンチの後方へ吹っ飛んだ。

    「………え?」

    「ごめんね!バイバ~イ」カチャリ

    「待っ───」

    ドオォォン!!




    2発打ち終わったので、銃身を二つに折り、排莢する。
    勢い良く飛び出した空薬莢が、コンクリートの上を跳ねる。

    (まずは2人っと。それにしても…)

    (音のことを軽く考えてたなぁ。いたた…耳栓無しだときつすぎるわ…)キーン

    (これで、あと15人)

    新しい弾丸を込め、銃身を元通りにすると、憧は合宿場の入り口へと向かった。

    175 = 151 :

    散弾銃用のサイレンサーは流石にないか

    176 = 147 :

    PM 9:10

    ──合宿場3階

    「お姉ちゃん。今日は楽しかったよ!お姉ちゃんと打てて…」

    「…咲。私も楽しかった」

    「一つ聞かせて…ううん、無理にとは言わないけど」

    「お姉ちゃんは…どうして記者さんに、妹はいないだなんて…」

    「咲…それは──


    ドオォォン!!

    「ッ!?」ビクッ

    「な、何!?今のおっきい音!」

    177 = 160 :

    >>175
    ありはしたと思うけどクレー射撃用は無かったかと思う

    178 :

    似合わねえwww

    179 = 147 :

    優希「きっと花火だじぇ!近くでやってるのか!」ワクワク

    「…花火にしては、大きすぎじゃないかしら?」

    まこ「なんじゃろ…なんか爆発したんかの?」

    「なんか……気味悪いですね」


    そして、少し間を置いて、2度目の轟音。

    尭深「また……」

    亦野「これって、もしかして…銃声じゃないですか?」

    「じゅ、銃声!?ないない!ニッポンだよ?ここ」

    180 :

    映画しか見てないが原作パロだろうか
    早く警察を呼ぼう(提案)

    181 :

    さすが亦野

    182 = 147 :

    「と、ともかく、どないします?」オロオロ

    浩子「銃声ってのは非現実的やし…誰か様子を見にでもいけばええんちゃう?」

    「だ、誰かって…」フルフル

    「誰が?」


    ……全員、押し黙ってしまった。

    しばらくして、3度目の轟音が響き、階下でガラスが割れる音がする。


    「いったい、何が起こってるの…?」

    183 :

    久しぶりに傭兵の亦野さん見てみたいな

    184 = 147 :

    PM 9:10

    ─合宿場外

    セーラは、合宿場への坂道を駆け上がっていた。
    手には、坂の下の自販機で買ってきた、3本の飲み物を抱えていた。

    セーラ(さっきの花火みたいな音、なんやったんやろな?)

    坂を上りきると、竜華たちが座っていたベンチが見えてきた。

    セーラ「………え?」

    飲み物を放り投げ、ベンチへ駆け寄る。

    セーラ「怜っ!!竜華っ!!」ダッ

    ベンチの周囲は、血の海だった。二人は、全身に散弾を受けた無残な姿で横たわっていた。

    セーラ「な、なんや…これ…なにが…」ガタガタ

    185 = 160 :

    ぐちょぐちょだろうに……

    186 = 147 :

    セーラ「怜……竜華…」ポロポロ

    一応、息を確かめたが、既に事切れていた。
    あまりの事態に、しばし呆然と立ち尽くしていた。

    はっと気を取り直す。

    セーラ(…犯人は、合宿場の中に入ったかもしれへん)

    セーラ(そうなったら、3階のみんながヤバい…!はよ警察よばな…!)

    110番通報しようとしたが、携帯電話は圏外で通じない。

    セーラ(せやった……通じないんやん…ここ)

    セーラ(通じるとこまで…降りな…)

    187 = 162 :

    菫さんに期待

    188 = 147 :

    セーラは、合宿場へ背を向け、坂を下りようとした。
    そのとたん、心中に強烈な怒りがこみ上げてきた。
    逃げようとしている自分…。理不尽に殺された仲間…。

    セーラ(よくも…!よくもッ…!)ギリギリ

    セーラ(ぶっ殺したるッ!)

    セーラ(怜と竜華の仇は、オレが取るッ!)

    セーラは合宿場へ向き直る。
    そして、何か武器になる物を探すために、合宿場の周囲を散策する。

    セーラ(銃相手じゃ、ちと不安やけど…これでええか!)

    セーラ(モタモタしとったらみんなが殺されてまう!)

    建物の裏手で見つけた、70cmほどの鉄パイプを手に、セーラは合宿場へと入っていった。

    189 :

    怖い

    190 :

    先に合流すべきだった

    191 :

    そういえば原作と同じくアーチェリー要員いるのか

    192 = 147 :

    PM 9:11

    ─合宿場1F ロビー

    セーラ(電気が点いとらんから暗いな…)ドクン ドクン

    セーラ(くそっ…どこにおるんや!)

    セーラ(殺人鬼め…!頭かち割ったる!)ギリギリ

    管理室への通路の前方に、月明かりに照らされた後姿が見えた。

    セーラ(ん…?アイツは、阿知賀の…)

    193 = 147 :

    知っている顔に気が緩み、セーラの鉄パイプが床に触れ、小さく音を立てた。
    その瞬間、前を歩いていた憧が、電撃を受けたように振り返った。手には猟銃を構えている。

    セーラ「ッ!!!」ブンッ

    咄嗟に、鉄パイプを憧に向かって投げつけた。

    「うわっ──」

    憧は、回転しながら飛来する鉄パイプに意識を取られ、あらぬ方向へと発砲した。
    散弾を受けた窓ガラスが粉々に砕け散り、廊下へ降りそそぐ。
    ガラスの雨の中を、セーラは全力疾走し、憧との間合いを一気に詰める。

    セーラ「おおおーーーッ!!!」

    体重を乗せた渾身の右ストレートを、憧の顔面に叩き込んだ。

    194 :

    パンチ痛そう

    195 = 147 :

    憧は、散弾銃を取り落とし、後方へと倒れこんだ。
    しかし、すぐに立ち上がりながら銃を拾い上げると、セーラに向けて銃口を向ける。

    セーラ(浅かったか!させへんッ!)ガシッ

    セーラは、散弾銃の銃身を掴み、体勢を低くし、射線から体を外す。

    セーラ「っ……!」ジュウウウ

    セーラ(熱ッ!撃ったばかりの銃身って、こんな熱くなるんか…!!)ジジジ

    「あらら、早く手を離さないと火傷しちゃうよー?」ニヤニヤ

    196 = 147 :

    セーラ「誰が…!離すかッ……!」ジジジ


    セーラ(くそっ…!体勢が低いから蹴りが出せへん!)

    セーラ(手を離したら、その瞬間に銃床で殴られるか、距離をとられて射殺されて終わりや…!)

    セーラ(手のひらの痛みが、もう、限界や…!どないすれば……!)


    「ねぇ、本当にこのままだと肉まで火傷しちゃうよ?早く離したほうがいいって」

    セーラ「へっ…!死んでも離さへん!」ジュウウウウ

    「あら、そう」パッ

    セーラ「え?」

    憧が、突如として銃を手放した。

    197 = 147 :

    セーラは、一瞬呆然となる。
    その隙に、憧は、セーラの上に覆いかぶさるように頭部を抱えた。

    セーラ(あかん、絞め技かッ!窒息させる気やな!)

    セーラは、銃を手にしたまま両手を引き、のどを守った。だが、憧の技は予想だにしないものだった。
    憧は、セーラの頭を抱えたまま体を激しく捻り、床を蹴ってジャンプし、きりもみのように回転した。
    ふわりと舞った憧の髪から、シャンプーのいい香りがした。

    セーラ「ッ────」バキッ

    天井が見え、頚椎が折れる音が聞こえた。

    セーラ(こんな…アホな…)

    セーラ(くそっ……怜、竜華…すまん。仇、取れへんかった…)

    セーラ(みんな、逃げろ……こいつは、化け…物……ゃ…)

    198 :

    あごぢゃんだああああああ

    199 :

    憧のようななにか

    200 = 147 :

    PM 9:13

    ─1F 管理室前、廊下

    (ふぅー…思わぬ伏兵がいたわね。ビックリしちゃった)

    憧は、足元で痙攣しているセーラの頭を銃床で殴り、止めを刺す。


    (これであと14人)

    (…鉄パイプ持ってたって事は、たぶん園城寺さんたちの死体でも見つけたのね)

    (お馬鹿ねぇ…そのまま逃げて警察に通報していれば、私の負けだったのに)

    (さてさてー)


    憧は、管理室へと入ると、放送用のマイクを手に取った。


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