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    元スレ穏乃「憧の教典?」

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    101 = 3 :

    憧は、計画を頭の中で繰り返しイメージする。


    (気絶させ、屋上からシズを落とす。この高さなら、たぶん即死)

    (落としたら叫び声を上げ、階段を駆け下りる)

    (1階の公衆電話で119番通報し、シズのところへ駆け寄る…)


    「よい…しょ」

    柵は、憧の胸元ほどの高さしかなかった。細い柵の上へ穏乃の身体を乗せる。
    あと軽く一押しすれば、穏乃は4階の屋上の高さから地面へ叩きつけられることになる。
    だが、その一押しができなかった。体が言うことを聞かなかった。

    102 = 5 :

    しずしず……

    103 = 10 :

    あのアコたそがしずもんに手をかけるなんて…

    104 = 3 :

    (駄目…どうして…?)

    (シズを殺さないと、私が捕まるのに…自由を失うのに…!)

    穏乃「…ぅ…」

    (もう時間が無い…!あと数秒で意識が戻っちゃう…!お願い、動いて!私の手!)

    「っ……!」グイッ

    憧は、自分の身体の支配を取り戻した。
    穏乃の身体は、憧の手を離れ、落下していく…。

    どすん という音が響いた。

    105 = 3 :

    憧は、計画通りに叫び声をあげようとした、そのときだった。
    屋上の入り口の方に気配を感じた。振り返ると、灼が顔面を蒼白にして立っていた。

    「あ…憧…」ガタガタ

    (あらt…やばっ!)ダッ

    見られた。逃げだしそうな気配を感じ、憧は灼に向かって跳躍した。灼の顔を胸に押し付けて口を塞ぐ。

    「ーーー!!!~~~~!!」ジタバタ

    (ちょ、灼ってこんなに力強かったの…!?)グイイ

    106 :

    あらたそかわれ

    107 = 80 :

    やべえよやべえよ・・・

    108 = 3 :

    (このままじゃ…叫ばれたりしたら終わり…!)

    (押さえつけるのも、もう、限…界…!)ギュッ

    (……仕方ない!)

    憧は、右腕で灼の頭を深く抱えなおし、力いっぱい捻った。

    パキン

    小枝が折れるような音がすると、灼の体から力が失われていく。

    109 = 89 :

    ハルちゃん早く助けに来てー!

    110 :

    デスロール

    111 = 10 :

    マモレナカッタ…

    112 = 5 :

    あこちゃTUEEEEEE

    113 = 3 :

    憧は、灼の遺体を床へ下ろし、屋上のドアを閉めると、深くため息をつく。

    (とっさの事とはいえ…まずいなー)

    (何の準備も無く灼を殺しちゃうなんて…どうしよう)

    (思わず首折っちゃったから自殺の偽装も無理だし……)ハァ

    (これじゃ、シズの件の救急車も呼べない…)


    (…あんまり長く集まりから離れるのもよくないわね)

    (とりあえず、3階に戻ろう…)

    114 = 3 :

    PM 8:19

    ──3階、広間

    「ロン、25500」ギュルギュルギュル

    セーラ「うへぇ~!さすがチャンピオン、容赦あらへんな…」


    (どうやら、シズが落ちた音は聞こえなかったみたいね)

    (こんだけ自動卓が稼動してて、大人数で騒いでいれば無理も無いか…)

    115 = 3 :

    セーラ「お、戻ってきたん!次、一緒に打たへん?」

    「ああ、ちょっと今は気分じゃないの…ごめんね」

    セーラ「なーんや、しけてんなぁー」

    亦野「そういえば、高鴨さんはどうしたんですか?」

    亦野「一緒に屋上に行ったみたいですが」

    「…シズはちょっと気分が悪いから、先に2階で寝てるって言ってました」

    116 = 5 :

    どうなる

    118 = 3 :

    「あと、灼ちゃんも屋上へ行ったみたいだけど、まだいるのかな?」

    「あー…わかんない」


    (まずい。灼のやつ、屋上に行くことを話してたのね…)

    (しかもみんなの前で証言してくれちゃってー!玄、サイアク!)プンスコ

    (これじゃあ今から灼の死体を処分できたとしても)

    (私と会ってた直後に灼が失踪しましたーってなっちゃうじゃない…)ハァ

    (それにシズの件も、もう事故には見せかけられないでしょ、これ…)

    (容疑は間違いなく私にかかる…)

    119 = 3 :

    (まさに八方塞がり…やばいなー…うぬぬ)

    (このままじゃ破滅…でも、どうにかする方法も思いつかないし…)

    (…何かできるとしたら、今晩のうちよね)

    (明日の朝にはもう取り返しがつかなくなっちゃうだろーしなぁ…)

    (うーん…とりあえず、何をすべきか考えましょ。まずは状況整理からね)ウンウン

    120 :

    穏乃はスレタイだから死なないと思ったのに

    支援

    121 = 76 :

    ブラックジャックって袋とかに砂を入れて振り回してから殴る即席の凶器だっけ?

    122 = 80 :

    皆殺しにしよう(提案)

    124 = 3 :

    (他の人のせいにするのは…?そんでその人を自殺させちゃうとか)

    (んー…ダメね。不自然すぎる。今からじゃ遺書の筆跡の練習もできないし)

    (玄や宥姉ならともかく、他校の子が阿知賀の子を突然2人も殺して自殺だなんて、怪しすぎでしょ…)

    (それで結局、灼、シズと最後に会っていて、1人で3階に戻ってきた私が疑われる事になる…)

    (あーんもう!どうしたらいいの?)




    125 = 3 :

    (……もう、これしかない、か)



    「木の葉は森に隠せ……ね」ボソッ

    憧は、麻雀に勤しむ少女らを眺めてつぶやいた。




    (……死体を隠したければ、死体の山を築くしかない)

    126 :

    原作者のインタビューによると原作での学校での凶行で主人公がおかしかったのは
    サイコパスの主人公は普通の人間の振りをするために頭の中で普通の人間ならこういう反応をする計算をしていた。
    その主人公の感情ある人間を計算してた部分が理性らしきものに成長しかけていた、しかしまだ理性として成長出来てなかったので凶行を止められなかったとの事。

    128 = 3 :




    (問題はやっぱり物理的に実行可能かどうかよね…)

    (一度始めたら、完璧にやり遂げなきゃいけない)

    (1人たりとも生き残らせちゃいけないからなぁ)


    (火事はどうだろう?みんなが寝静まっている間に火を放つとか)

    (…ダメね。寝る前にいなくなったシズや灼を探すはず)

    (見つかれば、あっと言う間に警察に通報されて終わり…)

    (死体を隠しても、急にいなくなったりしたら警察に通報するに決まってる)

    (そうなったら、シズと最後に一緒にいた私への疑いは避けられない)

    (起きている時に火事を起こしては、全員が逃げ遅れる可能性は低そう…)

    (老人ならともかく、うら若き高校生だものねぇ…)

    129 = 3 :

    (火事が無理なら、結局は大量殺人しかないかぁ)


    (都合のいい事にこの合宿場は携帯が通じないしね)

    (とりあえず、食堂の包丁で皆殺しとかはさすがに無理がありすぎるかー…)

    (…となると、銃とか爆弾を使うほかない訳だけど。あ、それなら適役いんじゃん)

    (そういや、ハルエってクレー射撃やってたんだっけ)

    (そうそう、元はと言えば灼のせいでこんな事になってるんだし)

    (愛人のハルエにはきちんと責任取ってもらわないとね)

    130 = 3 :

    憧は、壁に寄りかかって目を閉じた。
    映画のようなイメージを脳裏に描きながら、計画を細部まで再検討してみる。

    (大丈夫。私ならたぶん、やれるはず)

    (でも流石に今回は躊躇があるわね…)

    (ちょっとやりすぎな気もする…でも、他にいい案もないしなー)

    (それに、この計画にはメリットもあるのよね)

    (第一に、みんなが抱くだろう私への不審を、きれいに払拭できる)

    (第二に、灼とシズの死体を処分する必要も無くなる)

    (第三に、ニセの容疑者を作れるから、捜査の手も伸びにくい…)

    131 :

    ちょっとだけ美樹本さんを思い出した

    132 = 3 :

    「……よし」

    そっと3階の広間を出ると、灯りを点けないまま1階の管理室へ入り、マスターキーと屋上の鍵を拝借し、4階へ上る。

    (屋上の入り口の鍵をかけて…)ガチャ

    2階へ降りると、適当な個室へ入り、毛布1枚とハンドタオルを3枚拝借した。
    個室へ隠れられると面倒なので、全ての個室を施錠し、進入できなくする。

    続いて1階の食堂へ向かい、床へタオルと毛布を下ろす。
    キッチンの引き出しから使い捨てのビニール手袋を取り出し、二重にして手にはめた。

    一息つくと、1階ロビーに置いてある緑色の公衆電話へ向かった。携帯が圏外のため、緊急連絡用に置いてある1台だった。


    「もしもし、ハルエ?私。憧だけど、今すぐに阿知賀の合宿場に来てくれない?」

    晴絵『えっ?今から?でも…送迎は明日の午後じゃ…』

    「緊急なの。灼がね、ちょっと困った事になってて」

    133 :

    134 = 3 :

    晴絵『灼が?おい、どういうことだ?』

    「とにかく来て!来れば分かるから」

    晴絵『…わかったよ』

    プツッ ツー… ツー… ツー…

    (さてと…)

    憧は、キッチンから持ってきた包丁で公衆電話の回線を切断した。電源コードはあえて残しておく。
    続いて管理室へ向かい、固定電話も破壊する。

    これでこの合宿場は、外部との通信手段の一切を失った。

    135 = 76 :

    ジョルノが車を100台盗めばどれに乗っているか探すのに時間がかかるって言ってたの思い出したな

    136 = 110 :

    そして誰もいなくなった

    137 = 3 :

    PM 8:38

    ─駐車場

    駐車場で待つこと数分、晴絵の車が現れた。

    (エンジン音がいやにうるさく感じる…みんなに気が付かれないかなぁ?)キョロキョロ

    晴絵「おい、憧!いったい何があったんだ?灼は?」

    「まあまあ落ち着いて。こっち来て」

    憧は、晴絵を連れて食堂へと向かう。

    ─食堂

    「とりあえず、そこ座って」

    食堂のパイプイスを指差す。

    138 :

    もはやグロンギ

    139 = 3 :

    晴絵「いや、それより早く教えてくれ!何があったんだ?」

    「今、説明するから。とにかく座って」

    再度椅子を指差すと、晴絵は、黙って椅子に腰掛けた。

    「実はね、こういうことなの」

    憧は、立ったまま晴絵に近付くと、隠し持っていたブラックジャックを振り下ろした。

    140 = 76 :

    憧のブラックジャックは普通の袋かな?靴下を使うパターンもあるって聞いたことあるけど

    141 = 133 :

    この憧ちゃんにはのうのうと生き残って貰いたいですな

    142 :

    おさるさんが来たと聞いて

    143 = 76 :

    投稿ペースが早すぎるから危惧してたが・・・保守しますのよ~

    144 :

    >>136
    この未来しか見えない

    146 :

    147 :

    148 :

    猿ってるらしいからしえしえ


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