元スレまどか「見て、どう思う?」ほむら「……可愛いわね」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
101 :
追い付いた支援
失礼噛みましたはむしろQBだなw
102 = 1 :
杏子「長い間、使われてない教会だからな。内緒話をするにはモッテコイだろ。
ほら、話せよまどか。アンタがあの2人とつるんでる理由をさ」
まどか「それなんだけど……全部は話せないんだ。私だけの問題じゃないから。キッカケは、大体さやかちゃんと同じ。
私も、キュウべぇに騙されそうになったところを助けてもらったの……ほむらちゃんに」
さやか「だから、最近特にほむらと仲良かったんだ」
杏子「へーぇ」
まどか「私は魔法少女にはならないってほむらちゃんと約束した。でも、ワルプルギスの夜を倒す為に、出来るだけの事をしたい。
だから、ほむらちゃん達と一緒にいるって決めたの」
杏子「それで、昨日はあたしにあんなに食いついてきたって訳か」
さやか「ていうかさ、そのワルプルギスの夜って?」
まどか「超大物の魔女、なんだって。
それを倒す為に、ほむらちゃんとマミさんは、杏子ちゃんにも仲間になって欲しいって言ってるんだけど」
103 = 1 :
杏子「魔法少女が2人もいりゃ十分だろ?」
まどか「……こんな感じで、杏子ちゃんからは断られてるんだよね」
さやか「えっと……佐倉杏子さん、だっけ。どうして同じ魔法少女同士、協力しようと思わないの?」
杏子「そいつは昨日、コイツにも答えたよ。
魔法少女ってのは、魔女を倒した時に拾えるグリーフシード目当てに戦ってるんだ。
マミやほむらみたいに、つるんでる方がおかしいんだよ」
さやか「でも、ワルプルギスの夜って強敵なんでしょ?
マミさんやほむらが、自分たちの手に負えないかもしれないって思うくらいの、さ。
だったら、一時的に手を組めばいいじゃない。でないと、普通の人間に被害がでるんでしょ?」
杏子「はぁ……これだから、毎日学校で仲良しごっこやってる連中とは話したくないんだよねぇ」
まどか「杏子、ちゃん?」
杏子「さやかっつったっけ。悪いけど、あたしはマミとは違う。
あたしが魔法を使うのは、あたしの為になる事だけさ。他の人間がどうなったって知るか。
まどかも知っておいた方がいい。
魔法少女は希望を振りまき、魔女は絶望を撒き散らすってキュウべぇが言うけどさ。
ありゃ嘘だ。魔女なんかいなくたって、魔法少女は希望と絶望との危ういバランスの上にいるようなもんだ。
魔法少女と関わると、ロクなことになんねー」
104 = 1 :
まどか「そんな言い方ってないよ。ほむらちゃんがいたから、私はキュウべぇに騙されずに済んだのに」
杏子「ほむらって奴がどういう目的で動いてるのか、あたしは知らないけどさ。
でも、そいつが頑張ってきた分、そいつ自身が絶望に苦しんだって時もあるんじゃねーの?」
まどか(悔しいけど……杏子ちゃんの言う通りだ。
ほむらちゃんは、私を助ける為に、何度も何度も同じ時間を繰り返して。たった1人で、戦ってきて……辛くなかった筈がないのに)
杏子「マミだってそうさ。あいつは正義の魔法少女ってヤツになろうとしてる。魔女や使い魔から人間を救えるけれど、肝心のアイツは1人ぼっちだ。
だってそうだろ。グリーフシードの事を考えりゃ、アイツと組める魔法少女なんていないんだから。
ほむらと無条件に組んだのは、いい加減寂しさが限界に来てたからじゃねーの?」
まどか「そんな風に言わないで!」
さやか「まどか!?」
まどか「ほむらちゃんもマミさんも、辛い時だってあったかもしれない。
でもそんなの、普通の人間だって同じだよ!だからそんな事言わないで!
願ったり祈ったりする事が、絶望を呼び込むような、そんな言い方はやめて!」
105 :
くぅ~疲れましたwこれにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ
まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」
京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
ほむら「・・・ありがと」ファサ
では、
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」
終
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり
106 = 42 :
さるよけ
107 = 1 :
杏子「でも、事実だ」
まどか「そんなの!」
杏子「なら、あたしの知ってる魔法少女の話をしてやろうか?ソイツはな、あろうことか、家族の為に祈ったんだよ」
さやか「家族の為に?」
杏子「でもな、ある時ソイツが魔法少女だって事が家族にバレた。それで、どうなったって思う?
家族はその魔法少女を魔女呼ばわりした挙句、無理心中しちまったんだ」
まどか「……そんな」
杏子「これで納得いったろ? あたし達は最初、希望を抱いて魔法少女になる。
でも、結局はソイツみたいに周囲や自分が絶望する羽目になって……差し引きゼロってことになるのさ」
まどか「差し引き、ゼロ……」
まどか(おかしい。そんなのはおかしいよ。
誰かの為に、ましてや大事な家族の為に祈った事が、いけない事だなんて思えない。
ほむらちゃんが私の為にしてくれた事を、否定なんてできっこない!)
108 = 42 :
出た!あんこちゃんの伝家の宝刀自分語り!
109 = 1 :
さやか「そんなの、単なるアンタの主観じゃない」
まどか「さやかちゃん?」
さやか「少なくともね。あたしはマミさんやほむらに感謝してる。
あたしを助けてくれた2人を、魔女呼ばわりなんてしたくないし。
もしあの2人が絶望するくらい困ってるなら、助けたいって思う」
さやか「だから……佐倉杏子。アンタがマミさん達に協力しないって言うなら。
まどか達には悪いことするけど、あたしが契約して、ワルプルギスの夜と一緒に戦う」
まどか「さやかちゃん、そんなのダメだよ!」
さやか「ごめんね、まどか。でも、魔法少女のコイツが協力する気がないって言ってるんだよ。
まどかには約束があるんだし、あたしが契約するしかないじゃん?」
杏子「ふざけんな!」
さやか「!」ビクッ
杏子「さやかは彼氏の傷をマミとほむらに治してもらったんだろ!?
放課後はデートして、帰宅したら家族が待ってて、朝にはまどかっつー友達が待ってて!
あったかくて満たされた日々を送れる奴が、魔法少女になるだって!?
お前がもし契約してみろ。あたしがすぐにぶっ潰してやる」
110 :
まどかちゃん
111 = 110 :
まどかちゃん
112 = 1 :
さやか「何でそこまで言われなきゃいけないのよ! 大体恭介とはそんな仲じゃ」
まどか「ちょっと、2人共!」
杏子「……さっき盗み聞きしたソウルジェムの秘密はさておき、さ。魔女との戦いは命懸けだ。
魔法少女ってのは、命をかけるより他に道がない、仕方ない奴がなるもんだ。
アンタ達は、そうじゃないだろ?」
まどか「でも」
さやか「あたしが契約しなかったら、マミさんやほむらが!」
杏子「だー! もうっ!分かった分かった分かったよ!つまりアタシが戦えばいいって事だろ!?」
まどか「杏子ちゃん、本当に?」
さやか「いいの?」
杏子「いや、いいか悪いかと聞かれるとあんまし良くねーんだけどさ。
あたしがここで頷かないと、そこの馬鹿が契約しちまうんだろ?
例外ってことで、マミ達に恩を売ってやるさ」
まどか「杏子ちゃん、ありがとう。本当に、ありがとう。これできっと」
杏子「止せよ。それより、お迎えが来たみたいだ。外に出るぞ」
113 = 42 :
あんこちゃんは天然ツンデレ
114 = 1 :
ほむら「まどか!」
マミ「美樹さん! と、佐倉さん!?」
ほむら「佐倉杏子。あなたが2人を?」
杏子「そんな目で見んなよ。あたしはただ、迷子のこいつらを保護しただけだ」
まどか「迷子にはなってないけど、サボッてたところをここに連れてきてもらったの。おかげで補導されずにすんだよ。
それにね、杏子ちゃん、ワルプルギスの夜との戦いに付き合ってくれるって!」
ほむら「そうなの?」
マミ「佐倉さん、本当?」
杏子「あ、あぁ。危なっかしいからな。あたしが付いててやるよ」
マミ「ありがとう!」ガバァ
杏子「ちょ、な、何すんだよマミ!」
115 = 70 :
あんあん
116 :
もうくぅ~疲はもう許してやれよ
117 = 101 :
あんこちゃんマジあんこちゃん
118 = 110 :
ウェヒヒ
119 = 1 :
マミ「だって、佐倉さんと一緒に戦えるんだもの。嬉しくて」
さやか「マミさん、本当に嬉しそうだね」ボソッ
まどか「うん」
まどか(あの2人、ただの知り合いってだけじゃないのかも。
とにかく、これでワルプルギスの夜にもきっと勝てるよ、ほむらちゃん!)
QB「こんなところに魔法少女が3人揃うなんて。珍しいね」
ほむら「キュウべぇ。貴方この前、私達の好きにすればいいって逃げたでしょう?
今更何か用でもあるのかしら。なければ撃つわよ?」
QB「用ならあるよ。君達に教えに来たんだ。やがて魔女になる未来について」
ほむら「!」パァン
まどか(ほむらちゃんの銃を避けた!?どうしよう、このままじゃキュウべぇがあの事を喋っちゃう!
一番マミさんに知られたくなかったのに!)
120 = 110 :
まどまど
121 = 1 :
まどか「キュウべぇ! あの、私!」
QB「契約してくれる気になったのかい? その話はまた後だ」
マミ「どういう事? やがて魔女になる未来って」
杏子「てめぇ、まだ何か隠してやがるのか!?」
ほむら「くっ!」パァン パァン
QB「大事な話の最中に水を差すのは止めてくれないか、暁美ほむら。君にだって関係のない話じゃない。魔法少女なら誰でも迎える末路の話なんだからね。
君達のソウルジェムが濁りきった時、ソウルジェムはグリーフシードへと変わる。そして君達は、晴れて魔法少女の敵である魔女へと生まれ変わるのさ」
さやか「ソウルジェムが、グリーフシードへ……」
マミ「そんな。私も魔女になるっていうの?」
まどか(いけない、マミさん!)
ほむら「しっかりして、巴マミ!」
122 :
123 = 1 :
まどか「さやかちゃん、マミさんの左側に! 私が右腕を抑えるから!」
さやか「え? う、うん!」
マミ「魔女になるって言うのなら……ソウルジェムを砕くしかないじゃない!」
まどか「マミさん、やめて!」ガシッ
さやか「マミさん、待って!」ガシッ
マミ「鹿目さん、美樹さん、止めないで!
だって私、ソウルジェムが濁ったら魔女になるのよ?
2人にいつか襲いかかるかもしれない。そうなってからでは遅いのよ!」
さやか「そんなの、ソウルジェムが濁らなければ、それでいいんじゃ」
マミ「ソウルジェムを綺麗に保つには、魔女と戦ってグリーフシードを集めるしかないのよ?
それって、かつて私達と同じだった魔法少女達と戦えって事じゃない!」
マミ「私はそんな事出来ない……。
これまで魔女と戦ってこれたのは、魔女が悪い奴だって思い込んでいたからなの!
魔女が以前は私達と同じ魔法少女だって言うなら、私はもう」
124 = 110 :
まどかぁぁあああぁ
125 = 1 :
まどか「でも、マミさんは間違ってないです!」
マミ「鹿目さん……」
まどか「マミさんがいたから、上条君もさやかちゃんも助けられたんです。これまでのマミさんの活躍で、助けられた人達だってたくさんいます!
誰もマミさんを責めたりしません!」
まどか(そう。誰も悪くない。奇跡を望んだ魔法少女も、絶望した魔女も。悪いのは、この魔法少女のシステムなんだよ!)
ほむら「魔女を倒すことがいけない事だっていうのは、あくまで貴女の勝手な思い込みよ」
マミ「勝手ですって?」
ほむら「魔女の前身が、私達と同じ魔法少女ならば尚更、私達は早く魔女を狩らないといけない。
でないと、魔女は次々と普通の人達を悲しい目にあわせていくのよ。
元魔法少女が少しでも手を汚さずに済むように、私達ができることは1つしかない。でしょう?」
マミ「それは……詭弁よ」
ほむら「詭弁ではないわ。事実よ。考えてみなさい。もし貴女が魔女になったら?
貴女はたくさんの命を手にかけたい? それともすぐに魔法少女に退治されたい?」
127 = 1 :
マミ「そんな意地悪な聞き方しないで! 私は魔女になんてなりたくないって言ってるの!」
ほむら「そんなに死にたいの?」
マミ「死ぬしかないじゃない!」
ほむら「あの時は、あんなに生きたいと願ったのに?」
マミ「暁美さん、貴女、私の願いの事を知ってるの……?あぁ、そうか。ソウルジェムが本体だって知った時に、キュウべぇが漏らしていたものね。
そうよ。あの時何より私は死にたくなかった。認めるわ。でも今は」
まどか「だったら! マミさんが死んじゃったら、私達はどうすればいいんですか!?これまで見滝原はずっとマミさんのテリトリーだったんですよね?
これからは、いったい誰が見滝原の皆を魔女から守るんですか!」
マミ「私が抜けたところで、きっとキュウべぇが別の子と契約するわよ。
どうせそうなんでしょう? キュウべぇ?」
QB「そうだね。幸い、見滝原には魔法少女の素養を持った子は他にもいる」
マミ「ふふっ……ほらね。私が死んでも、見滝原は他の魔法少女が守ってくれる。新しい魔法少女と契約しなくても、暁美さんだって佐倉さんだっているじゃない。
だから、止めないで鹿目さん、美樹さん。私はずぅっと無理してきたの。でもそれも、正しい事だって信じてこれたから出来た事。
私はもう……戦いたくないっ!」バッ
128 = 110 :
まどかちゃん
129 = 1 :
まどか「マミさんっ!」
杏子「だったら、あたしが殺してやるよ」
マミ「佐倉さん……ありがとう」
杏子「でも、それは今すぐじゃねぇ。アンタが魔女になったその時だ」
マミ「何、それ。期待させておいて、貴女も私にまだまだ同族殺しを続けろって言うの?」
杏子「そうだよ。魔女が魔法少女の末路だって分かったからどうだってんだ?
食物連鎖の法則は崩れちゃいない。より強い魔女を倒そうとして、ソウルジェムを浄化する隙を見つけきれなかったり。
魔女を仕損じて、グリーフシードを得られなかったり。そういう弱っちい魔法少女が魔女になるって事だろ?
だったら、その弱い奴が強い奴の糧になるのは至極当然のことじゃんか」
マミ「佐倉さんの言いそうな事ね。けれど私は貴女のように割り切れない、弱い魔法少女なの」
ほむら「貴女は弱いのかもしれない。でも、弱い貴女が死んだとして、起こるのは悲劇だけよ」
マミ「悲劇……」
130 = 110 :
ウェヒヒ
131 = 1 :
ほむら「今、貴女がここで死ねば。ワルプルギスの夜を倒せる確率は低くなる。
そうなれば、きっと、自分が契約すると名乗り出る人が、ここにいるわ」スッ
さやか「あ、あたし!?」
杏子「そういや、さっきもあたしが協力しなきゃ自分が契約するってうるさかったな、コイツ」
ほむら「せっかく、2人で魔法少女の悲劇から美樹さやかを遠ざけることが出来たのに。
貴女が死ねば、それは無駄になるわ。それでもいいの?」
マミ「そんな、そんな……」
ほむら「どうせ、私達の手は元魔法少女の血で汚れているのよ。だったらせめて、此処にいる私達の大切な友達の手だけは、綺麗であってほしい。
私はそう思う。巴マミ、貴女は違うのかしら?」
マミ「それは」
ほむら「第一、魔法少女が全員魔女になるとも言い切れない。魔女との戦いに敗れるっていうケースも勿論あるし。
濁りかけたソウルジェムを使って、強い魔女に対して特攻をかけて散った魔法少女もいたわ」
マミ「魔女にならない方法もある……」
132 = 110 :
まどっ?
133 = 1 :
まどか「それにね、マミさん。何より、マミさんが死んじゃうなんて嫌です。悲しいです」
マミ「鹿目さん……」
まどか「せっかく出会えたんです。こうして仲良くなれたんです。大切な友達に、目の前で死なれるなんて、そんな悲しいことってないです。
杏子ちゃんだって、一緒に戦ってくれるって言ってくれたのに。一緒に戦おうって誘ったマミさんがいなくなったら、寂しいですよ。ね、杏子ちゃん?」
杏子「はぁ!? そ、そういう話をあたしに振るな!」
さやか「照れてるんだな、これは」
マミ「ふ、ふふふっ」
杏子「マミ、てめーまで笑うのかよ!」
マミ「ごめんなさい。……どうやら、私の負けみたい」
まどか「マミさん、じゃあ!」
マミ「えぇ、まだしばらく生きてみることにするわ。だって私、一人じゃないもの」
まどか「そうですよ!」
まどか(マミさんも、ほむらちゃんも、杏子ちゃんも、1人じゃない。それだけで、絶対に力になる筈なんだ!)
134 = 42 :
さるよけ
135 = 110 :
まどまど
136 = 1 :
―夕方、ほむら宅
まどか「マミさん、大丈夫かな?」
ほむら「きっと大丈夫よ。今頃は先に佐倉杏子が巴マミの家にお邪魔してるでしょうし。美樹さやかも行くんでしょう?」
まどか「うん。私たちみたいに、一度家に帰ってから行くんだって。ほむらちゃん、準備できた?」
ほむら「えぇ。着替えの準備は出来たわ。ねぇ、まどか」
まどか「なぁに?」
ほむら「今日は、本当にありがとう」
まどか「そ、そんな改めて礼を言われるような事してないよっ!むしろ学校をサボってほむらちゃん達に心配かけちゃったし。
マミさんと一緒になって、私達のこと、探してくれてたんだよね。ありがとう」
ほむら「……私はね、正直、佐倉杏子が仲間になる可能性はあまり高く見積もってなかった。
予想を覆してみせたのは、まどか、貴女よ」
まどか「私だけじゃないよ。さやかちゃんがいたから、杏子ちゃんはOKしてくれたんだと思う」
137 = 110 :
まどまど
138 = 1 :
ほむら「それだけじゃないわ。巴マミの事。キュウべぇを止められなかった時は、ほぼ諦めたわ」
まどか「珍しいよね。ほむらちゃんの攻撃が当たらないなんて」
ほむら「時間停止の魔法も使って、何発か当ててはいるのよ。でもすぐに代わりが出てくるの」
まどか「代わり?」
ほむら「とにかく、まさか真実を知った巴マミを落ち着かせるなんて無理だと思っていた。あの時、咄嗟に美樹さやかと一緒に巴マミの動きを止めてくれて助かったわ。
おかげで、説得する時間を稼げたもの」
まどか「あの時は、とにかく必死で。マミさんに死んで欲しくなくて、それで」
ほむら「きっと、その一生懸命さが巴マミに伝わったのね。それに、あの場に美樹さやかや佐倉杏子がいたのも大きかった。
本当にありがとう、まどか。これで後は、ワルプルギスの夜を倒すだけ」
まどか「頑張ろうね、ほむらちゃん!」
ほむら「それじゃあ、私達も巴マミの家に行きましょう。本当は、お泊り会なんてあまり好きではないのだけれど」
まどか「でも、マミさんを1人にしておくのも不安じゃない?
それに、ワルプルギスの夜に対抗するための作戦会議って考えればいいんじゃないかな」
ほむら「じゃあ、そういう事にしておくわ」
139 = 110 :
まどまど
140 = 1 :
―ワルプルギスの夜、到来
さやか「マミさん、あれから落ち着いてるみたいで良かった」
まどか「うん……時々、思いつめたような表情してる時もあるけど。
少なくとも、もう自分でソウルジェムを砕こうとはしないんじゃないかな」
さやか「で、あれからは3人で特訓する日々ってやつ?」
まどか「そうそう。できる限り3人で一緒に魔女をやっつけていったんだって。
その方が、戦い方のクセとかが分かりやすいからって」
さやか「そんで、ついにこの日が来たかー」
まどか「……うん」
さやか「まどかがそんな心配してどーすんのさ。ベテラン3人がかりなんでしょ。信じてあげなよ」
まどか「そうだよね。私がしっかりしないとダメだよね」
QB「2人共、此処にいたんだね」
141 = 101 :
うぇひひ
142 = 1 :
ほむら「もうすぐ時間よ。ワルプルギス本体が出てくるわ」
杏子「まだ本体が出てきてない内から、雨も風も強いって凄いよな」
ほむら「そのおかげで、一般市民は避難できるのだから、悪いことではないのかもね」
マミ「それで、鹿目さんと美樹さんは?」
ほむら「避難所の近くで応援してる……って言っていたわ。巴マミがまた自殺しかねないかどうか心配なんじゃないかしら」
マミ「もう! その話を今蒸し返さないでちょうだい!」
杏子「心配する気持ちも分かるなー。あれから何度も、コイツ夜に泣いてるし」
マミ「勝手に人の家に転がり込んでおきながら、そんな恥ずかしい話を喋らないでよ!」
ほむら「佐倉杏子が巴マミの家にいるおかげで、作戦会議はしやすかったから問題ないわ」
マミ「そうじゃなくて」
杏子「……来るぞ!」
143 = 110 :
まどまど
144 = 1 :
さやか「何、あれ……あたし魔女って初めて見るけど、あんなに大きいの?」
まどか「ううん。私もあんなに大きな魔女を見るのは初めてだよ」
QB「ずっと語り継がれている大型魔女だからね」
さやか「で、アンタはどうして此処にいるのよ?」
QB「ひょっとしたら、僕と契約したいんじゃないかと思ってね」
さやか「嘘つきのアンタと契約するわけないじゃない。マミさんやほむら、それに杏子の好意を無駄にできるわけないでしょ」
QB「やれやれ。それじゃあここから見届けようじゃないか。その3人の行く末を」
さやか「嫌な言い回しをしないでよね。にしても、魔女に負けないくらい大きな武器がたくさんあるんだけど。
あれって、魔法じゃなくてフツーの武器よね?」
まどか「うん。ほむらちゃんが準備してたんだと思う。名前までは知らないけど」
まどか(ほむらちゃん、今度こそ、今度こそ……勝てるよね!?)
146 = 70 :
ふむ
147 = 110 :
ウェヒヒ
148 = 1 :
杏子「おいおい。すごいなぁほむらの奴」
マミ「感心してる場合じゃないわ。使い魔が来たわよ!」
杏子「こいつらはあたしに任せな! マミとほむらは本体を!」
ほむら「分かってる! ……きゃあ!」
マミ「暁美さん!」
――――――――
まどか「誰かがビルに吹き飛ばされてる! まさかほむらちゃん!?」
さやか「ここからじゃ見えないけど……でも、他の誰かが助けに行ってる。大丈夫だよ、まどか」
まどか「……もう嫌だ」
さやか「え?」
まどか「もう嫌だよ! こんなの……こんなの嫌だよ!」
149 = 110 :
ウェヒヒ
150 = 1 :
さやか「まどか、どうしたの!?」
まどか「ずっと安全なところから見てるだけで。応援するしかできないなんて、そんなの嫌だよ……」ヒックヒック
まどか(今だけじゃない。ほむらちゃんと会ってからずっと。
私はほむらちゃんやマミさん、杏子ちゃんにだけ戦わせて、自分はただ見守るだけだった。
ほむらちゃんは、私にありがとうって言ってくれてたけど。
でも……ほむらちゃんが戦っているのを見てるだけなのは……こんなに辛い!)
さやか「まどか……」
まどか「私だって、力になれるかもしれないのに。
守られるだけじゃなくて、守る事ができるかもしれないのに!」
QB「だったら、今から契約するかい、鹿目まどか?」
まどか「……キュウべぇ」
QB「彼女達の力になりたいというのなら、僕にはその願いを叶えてあげられる。
だから、僕と契約して魔法少女になってよ!」
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