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元スレ亀山「右京さん!シャイニーフェスタですよ、シャイニーフェスタ!」
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事件現場
右京「お電話、ありがとうございます」
米沢「ああ、杉下警部。今回の事件も、前回と同様の手口のようです」
亀山「じゃあ、被害者の方は?」
米沢「さほどひどい怪我ではなかったようです。今ごろ、病院で手当てを受けているかと」
右京「米沢さん、ひとつお聞きしたいのですが、ゲームはありましたか?」
右京「お電話、ありがとうございます」
米沢「ああ、杉下警部。今回の事件も、前回と同様の手口のようです」
亀山「じゃあ、被害者の方は?」
米沢「さほどひどい怪我ではなかったようです。今ごろ、病院で手当てを受けているかと」
右京「米沢さん、ひとつお聞きしたいのですが、ゲームはありましたか?」
米沢「あれっ?何でお分かりになったんですか?」
亀山「えっ、まさか、今回もシャイニーフェスタが……?」
米沢「ええ、財布などには目もくれず、ゲームを叩き壊しています。これは……同一犯でしょうか?」
右京「……」
亀山「えっ、まさか、今回もシャイニーフェスタが……?」
米沢「ええ、財布などには目もくれず、ゲームを叩き壊しています。これは……同一犯でしょうか?」
右京「……」
亀山「こりゃ、プロデューサーを狙った犯行すかね?」
右京「おそらくそうでしょう。しかも計画的でなく、目についたプロデューサーを衝動的に襲っているようですねえ」
亀山「な、なんでそんなこと分かるんですか?」
右京「陣川くんは昨日、初めて利用するお店でシャイニーフェスタを買った帰りに襲われています」
亀山「ええ、そう言ってましたね」
右京「おそらくそうでしょう。しかも計画的でなく、目についたプロデューサーを衝動的に襲っているようですねえ」
亀山「な、なんでそんなこと分かるんですか?」
右京「陣川くんは昨日、初めて利用するお店でシャイニーフェスタを買った帰りに襲われています」
亀山「ええ、そう言ってましたね」
右京「犯人は、そのお店で陣川くんがシャイニーフェスタを買うのを見ていたのでしょう。そして、彼がプロデューサーであることを知った」
亀山「だ、だから、その帰り道を襲ったっていうんですか?」
右京「動機についてはまだ何とも言えませんが、プロデューサーが狙われているのは、間違いないでしょう」
亀山「なるほど……ん?ってことは右京さん、このままじゃ……!」
右京「ええ、さらなる犠牲が出る可能性が高い」
亀山「だ、だから、その帰り道を襲ったっていうんですか?」
右京「動機についてはまだ何とも言えませんが、プロデューサーが狙われているのは、間違いないでしょう」
亀山「なるほど……ん?ってことは右京さん、このままじゃ……!」
右京「ええ、さらなる犠牲が出る可能性が高い」
警視庁
中園「例の通り魔事件、また犠牲者が出たそうだな」
伊丹「はい、これで二人目です」
内村「聞けば、最初の被害者は警察の人間だそうじゃないか」
中園「は、陣川です。例の……」
中園「例の通り魔事件、また犠牲者が出たそうだな」
伊丹「はい、これで二人目です」
内村「聞けば、最初の被害者は警察の人間だそうじゃないか」
中園「は、陣川です。例の……」
内村「あいつか……とにかく、これを逮捕できないとあっては警察の恥だ。何としても捕まえろ、いいな!」
伊丹「はぁ……」
芹沢「まったく……メンツのことしか頭にないんすかね?」
三浦「今に始まったことじゃねえがな」
伊丹「はぁ……」
芹沢「まったく……メンツのことしか頭にないんすかね?」
三浦「今に始まったことじゃねえがな」
右京「とにかく、一度戻りましょう」
亀山「あ……すんません、先に帰っててもらっててもいいすか?」
右京「どうしました?」
亀山「その、せっかく近くまで来たんで……ちょっと土田んとこ、寄って行こうと思って」
右京「……わかりました。では」
亀山「あ……すんません、先に帰っててもらっててもいいすか?」
右京「どうしました?」
亀山「その、せっかく近くまで来たんで……ちょっと土田んとこ、寄って行こうと思って」
右京「……わかりました。では」
特命係
甲斐「どうも、お邪魔してます」
右京「おや、何か用ですか?」
甲斐「いやー、実は杉下さんもこれをやってるって聞いたもんで……」スッ
右京「君はグルーヴィーチューンですか。確かに、星井美希は魅力的なアイドルだと思いますよ」
甲斐「な、何で?!何で、俺が美希ちゃん狙いでコレ買ったってわかったんすか?」
右京「おや、君は星井美希のような子がタイプでしたか」
甲斐「……カマかけやがったのかよ」
甲斐「どうも、お邪魔してます」
右京「おや、何か用ですか?」
甲斐「いやー、実は杉下さんもこれをやってるって聞いたもんで……」スッ
右京「君はグルーヴィーチューンですか。確かに、星井美希は魅力的なアイドルだと思いますよ」
甲斐「な、何で?!何で、俺が美希ちゃん狙いでコレ買ったってわかったんすか?」
右京「おや、君は星井美希のような子がタイプでしたか」
甲斐「……カマかけやがったのかよ」
甲斐「あー……そういえば、米沢さんから聞きましたよ、例の通り魔事件」カチカチ
右京「君は、この事件をどう考えますか?」カチッカチカチ
甲斐「あ?うーん……確か、シャイニーフェスタを壊してるってのが、共通点ですよね?だったら、やっぱりプロデューサーを狙った犯行じゃないっすか?」カチカチ ピコーン
右京「なるほど」オミソレシマシタプロデューサードノォー
甲斐「あっ……でも俺、犯人は別にアイマスが嫌いなわけじゃないって思うんすよね」トクメイガカリノカメヤマァー
右京「はい?」
右京「君は、この事件をどう考えますか?」カチッカチカチ
甲斐「あ?うーん……確か、シャイニーフェスタを壊してるってのが、共通点ですよね?だったら、やっぱりプロデューサーを狙った犯行じゃないっすか?」カチカチ ピコーン
右京「なるほど」オミソレシマシタプロデューサードノォー
甲斐「あっ……でも俺、犯人は別にアイマスが嫌いなわけじゃないって思うんすよね」トクメイガカリノカメヤマァー
右京「はい?」
甲斐「だって、嫌いならそもそも、こんなことしないでしょ。なんていうか……壊したいほど愛してる、みたいな。ほら、昼のドラマとかでよくある。あーゆうのじゃないかって」
右京「愛してるがゆえに……壊したい……」
プルルルル ガチャ
右京「もしもし」
亀山『あっ、右京さん、大変っすよ! また通り魔が出たみたいっす!』
右京「すぐに行きます、場所はどこですか?」
右京「愛してるがゆえに……壊したい……」
プルルルル ガチャ
右京「もしもし」
亀山『あっ、右京さん、大変っすよ! また通り魔が出たみたいっす!』
右京「すぐに行きます、場所はどこですか?」
事件現場
亀山「これで三人目かよ……くそっ!」
米沢「手口も同じ、ゲームも同じ……これは完全に同一犯でしょう」
伊丹「おい、『ファンキーノート』の亀山ぁ」
亀山「何だよ、今ごろいらっしゃったのか」
伊丹「うるせえ! こちとらさっさとホシを挙げねえとなんねえんだよ」
芹沢「先輩たちは何か掴んでないんすか?」
亀山「……現在、調査中だよ!」
亀山「これで三人目かよ……くそっ!」
米沢「手口も同じ、ゲームも同じ……これは完全に同一犯でしょう」
伊丹「おい、『ファンキーノート』の亀山ぁ」
亀山「何だよ、今ごろいらっしゃったのか」
伊丹「うるせえ! こちとらさっさとホシを挙げねえとなんねえんだよ」
芹沢「先輩たちは何か掴んでないんすか?」
亀山「……現在、調査中だよ!」
伊丹「チッ、役に立たねえな……警部殿、我々は捜査がありますので、お引き取りいただけませんかねえ」
右京「ええ、どうも失礼しました」
亀山「まずいっすよこのままじゃ……ねえ右京さん!」
右京「……『ハニーサウンド』」ボソッ
亀山「はい?」
右京「また……『ハニーサウンド』ですねえ……」
右京「ええ、どうも失礼しました」
亀山「まずいっすよこのままじゃ……ねえ右京さん!」
右京「……『ハニーサウンド』」ボソッ
亀山「はい?」
右京「また……『ハニーサウンド』ですねえ……」
花の里
たまき「えっ?壊してしまいたいほど愛している?」
右京「ええ、女性として、そのような感覚についてどう思うか、お聞きしたいと思いまして」
たまき「そうねぇ……やっぱり、不安なんじゃないかしら」
右京「はい?」
たまき「『壊したい』っていうのはつまり、束縛して自分のものにしたいっていう気持ちから起こる行動なんじゃないかなぁって」
たまき「えっ?壊してしまいたいほど愛している?」
右京「ええ、女性として、そのような感覚についてどう思うか、お聞きしたいと思いまして」
たまき「そうねぇ……やっぱり、不安なんじゃないかしら」
右京「はい?」
たまき「『壊したい』っていうのはつまり、束縛して自分のものにしたいっていう気持ちから起こる行動なんじゃないかなぁって」
右京「束縛……ですか」
たまき「右京さんは私のこと、そんな風に思ったりしませんでした?」
右京「ありませんねぇ……しかし、大事な家族だと思っていますよ」
たまき「ふふっ、お上手ね」
右京「……どうもありがとう」ガタン
プルルルル ガチャ
右京「もしもし、杉下です。亀山くんですか?」
たまき「右京さんは私のこと、そんな風に思ったりしませんでした?」
右京「ありませんねぇ……しかし、大事な家族だと思っていますよ」
たまき「ふふっ、お上手ね」
右京「……どうもありがとう」ガタン
プルルルル ガチャ
右京「もしもし、杉下です。亀山くんですか?」
夜 ゲームショップ
亀山「あのー、すんません!」
店員「はい、どうされましたか?」
亀山「いやね、ゲームを探してるんすけど、見つかんなくって」
店員「何というゲームでしょうか?」
亀山「あー、あれあれ、アイドルマスターのね、シャイニーフェスタ、ってやつなんだけど」
亀山「あのー、すんません!」
店員「はい、どうされましたか?」
亀山「いやね、ゲームを探してるんすけど、見つかんなくって」
店員「何というゲームでしょうか?」
亀山「あー、あれあれ、アイドルマスターのね、シャイニーフェスタ、ってやつなんだけど」
店員「しょ、少々お待ちください」
亀山「あ、『ハニーサウンド』ってやつだから!間違えないでー!」
店員「お待たせしました、こちらでよろしいですか?」
亀山「いやー、可愛いでしょ、特にこの青い髪の子、如月千早ちゃんて、いうんすけどね」
店員「は、はあ……?」
亀山「もうホンット可愛くて、アイドルの中じゃ一番可愛いんじゃないかってね、なんつってね」
「……」ギリギリ
亀山「あ、『ハニーサウンド』ってやつだから!間違えないでー!」
店員「お待たせしました、こちらでよろしいですか?」
亀山「いやー、可愛いでしょ、特にこの青い髪の子、如月千早ちゃんて、いうんすけどね」
店員「は、はあ……?」
亀山「もうホンット可愛くて、アイドルの中じゃ一番可愛いんじゃないかってね、なんつってね」
「……」ギリギリ
アリガトウゴザイマシター
亀山「ふんふふんふーん」スタスタ
「ハー……ハー……」スタスタ
亀山「……」スタスタ
「……ッ!」グワッ
右京「そこまでです」
「?!」サッ
亀山「ふんふふんふーん」スタスタ
「ハー……ハー……」スタスタ
亀山「……」スタスタ
「……ッ!」グワッ
右京「そこまでです」
「?!」サッ
右京「通り魔事件の犯人は……あなたですね?」
通り魔「な、なんのことだよ?」
亀山「じゃあ何で、店から俺をつけてたんだ?」
通り魔「知らねえよ!だいたい、しょ、証拠があんのかよ、証拠が?!」
右京「先ほど、あわてて懐に隠したものは何ですか?」
通り魔「さあ……何のことだか」
通り魔「な、なんのことだよ?」
亀山「じゃあ何で、店から俺をつけてたんだ?」
通り魔「知らねえよ!だいたい、しょ、証拠があんのかよ、証拠が?!」
右京「先ほど、あわてて懐に隠したものは何ですか?」
通り魔「さあ……何のことだか」
右京「おそらく、犯行に使っていた凶器……違いますか?」
亀山「……ってことは、そいつを調べて被害者の血液反応でも出りゃ、決定的な証拠になっちまうな?」
通り魔「な……なんなんだよお前ら!」
右京「警察です。もっとも、プロデューサーでもありますが」
亀山「……ってことは、そいつを調べて被害者の血液反応でも出りゃ、決定的な証拠になっちまうな?」
通り魔「な……なんなんだよお前ら!」
右京「警察です。もっとも、プロデューサーでもありますが」
亀山「被害者の人たちには、ある共通点があった」
右京「ええ、それは、被害者全員が、シャイニーフェスタを買った日に襲われていたということです」
右京「犯行現場は、三か所ともそう離れていなかった……したがって、犯人はこの近辺に住んでいると考えました」
亀山「ま、それだけじゃあ到底、犯人にはたどり着けっこない……」
右京「そこで、亀山くんに囮になってもらいました」
右京「ええ、それは、被害者全員が、シャイニーフェスタを買った日に襲われていたということです」
右京「犯行現場は、三か所ともそう離れていなかった……したがって、犯人はこの近辺に住んでいると考えました」
亀山「ま、それだけじゃあ到底、犯人にはたどり着けっこない……」
右京「そこで、亀山くんに囮になってもらいました」
亀山「案の定、お前は俺を狙って店からついてきた……」
右京「この状況で、まだ言い逃れをするつもりですか?」
通り魔「……」
亀山「何でこんなこと……襲われたプロデューサーたちが、何したってんだ!」
通り魔「あいつらが何をしたか、だって……?」
右京「そう、動機……それがずっと気になっていました。そして、なぜ犯人がわざわざゲームソフトを壊していたのか……」
亀山「えっ、そんなの……アイドルマスターが嫌いだからなんじゃ?」
右京「嫌いなもののために、わざわざ犯罪者になるようなことをしますかねえ」
右京「この状況で、まだ言い逃れをするつもりですか?」
通り魔「……」
亀山「何でこんなこと……襲われたプロデューサーたちが、何したってんだ!」
通り魔「あいつらが何をしたか、だって……?」
右京「そう、動機……それがずっと気になっていました。そして、なぜ犯人がわざわざゲームソフトを壊していたのか……」
亀山「えっ、そんなの……アイドルマスターが嫌いだからなんじゃ?」
右京「嫌いなもののために、わざわざ犯罪者になるようなことをしますかねえ」
右京「逆だったんですよ……あなたは誰よりも、アイドルマスターが好きだった」
通り魔「……」
右京「そして特に、『ハニーサウンド』にいるアイドルの誰かが」
通り魔「……!」
通り魔「……」
右京「そして特に、『ハニーサウンド』にいるアイドルの誰かが」
通り魔「……!」
右京「愛しているからこそ、壊したい……」
右京「そして、被害者が購入していたシャイニーフェスタは、全て『ハニーサウンド』でした。このことから考えられることは、ひとつ」
亀山「ど、どういうことっすか?」
右京「アイドルに対する異常なまでの支配願望……」
亀山「支配……願望?」
通り魔「……」
右京「そして、被害者が購入していたシャイニーフェスタは、全て『ハニーサウンド』でした。このことから考えられることは、ひとつ」
亀山「ど、どういうことっすか?」
右京「アイドルに対する異常なまでの支配願望……」
亀山「支配……願望?」
通り魔「……」
右京「いかがですか?」
通り魔「……ああ、そうだよ」ボソッ
右京「はい?」
通り魔「許せなかったんだよ……はるるんを無視して、他のアイドル目当てで『ハニーサウンド』を買っていくやつらが!」
亀山「なにぃ……?」
通り魔「……ああ、そうだよ」ボソッ
右京「はい?」
通り魔「許せなかったんだよ……はるるんを無視して、他のアイドル目当てで『ハニーサウンド』を買っていくやつらが!」
亀山「なにぃ……?」
通り魔「はるるんさえいればいいんだ……だって、トップアイドルになれるのは一人だけなんだろ? なら、他のアイドルなんて必要ないんだよ。はるるんが一番に決まってるんだから」
右京「……」
通り魔「……お前らもそうじゃないのか? どうせ自分が好きなアイドル以外は、心の中じゃ見下してるんだろ?! ……同じなんだよ、俺とお前たちは」
亀山「お前みたいなプロデューサーがいるからな……お前みたいなプロデューサーがいるからなあっ!!!」ガシッ
右京「亀山くん!」
亀山「……っ」パッ
右京「……」
通り魔「……お前らもそうじゃないのか? どうせ自分が好きなアイドル以外は、心の中じゃ見下してるんだろ?! ……同じなんだよ、俺とお前たちは」
亀山「お前みたいなプロデューサーがいるからな……お前みたいなプロデューサーがいるからなあっ!!!」ガシッ
右京「亀山くん!」
亀山「……っ」パッ
通り魔「……なんだよ、文句でも言いたそうな顔だな」
右京「あなたがいくら天海春香を好きでも、それと同じように、他のアイドルを愛しているプロデューサーがいる……」
右京「そんな簡単なことに、なぜ気づかないッ?!」
通り魔「……」
右京「あなたは、自分が最も愛するアイドルを、自らの罪で汚してしまった……そんなあなたに……」
右京「プロデューサーを名乗る資格など、ありませんよ」
右京「あなたがいくら天海春香を好きでも、それと同じように、他のアイドルを愛しているプロデューサーがいる……」
右京「そんな簡単なことに、なぜ気づかないッ?!」
通り魔「……」
右京「あなたは、自分が最も愛するアイドルを、自らの罪で汚してしまった……そんなあなたに……」
右京「プロデューサーを名乗る資格など、ありませんよ」
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