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元スレ奉太郎「千反田、オレと付き合ってくれ」
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える「……すみません。折木さんの思いには応えられません」
それ以降の言葉は全く頭に入ってこなかった。
正直、成功すると思っていた。
今までの千反田のオレに対する態度はなんだったのか?
単なるオレの勘違いだったのか?
やはりオレには灰色がお似合いだということなのか?
える「では……失礼します……」
千反田は身を翻えすと、そのまま行ってしまった。
それ以降の言葉は全く頭に入ってこなかった。
正直、成功すると思っていた。
今までの千反田のオレに対する態度はなんだったのか?
単なるオレの勘違いだったのか?
やはりオレには灰色がお似合いだということなのか?
える「では……失礼します……」
千反田は身を翻えすと、そのまま行ってしまった。
下校中に告白したのが幸いだった。
告白したのもはじめて、振られたのもはじめてだった。
いったい何がいけなかったのか?
そのとき携帯が鳴った。
二年生になると同時に買い与えられたものだ。
相手は……里志……。
奉太郎「もしもし?」
告白したのもはじめて、振られたのもはじめてだった。
いったい何がいけなかったのか?
そのとき携帯が鳴った。
二年生になると同時に買い与えられたものだ。
相手は……里志……。
奉太郎「もしもし?」
里志「奉太郎かい? で、結果はどうだったのさ?」
そうだ。
里志に結果を連絡するという約束だった。
里志「今は千反田さんと二人? お邪魔だったかな? まあまた詳細をきかせてよ」
奉太郎「いや、その……」
里志「とうとうあの奉太郎にも彼女か~。しかも相手があの千反田さんなんてね~」
奉太郎「里志」
里志「ん? 何?」
奉太郎「振られた」
里志「え?」
奉太郎「千反田に振られた」
そうだ。
里志に結果を連絡するという約束だった。
里志「今は千反田さんと二人? お邪魔だったかな? まあまた詳細をきかせてよ」
奉太郎「いや、その……」
里志「とうとうあの奉太郎にも彼女か~。しかも相手があの千反田さんなんてね~」
奉太郎「里志」
里志「ん? 何?」
奉太郎「振られた」
里志「え?」
奉太郎「千反田に振られた」
里志「そんな……」
奉太郎「今は一人にしてくれ……」
里志「……ごめん」
奉太郎「悪いな」
電話を切った。
里志も成功すると確信していたみたいだ。
思えば一年生のときに比べ、二年生になってから千反田が、オレに接触する回数が減った気がする。
時期を逃してしまったのだろうか?
他に好きな奴ができたのか?
それとも……
考えがまとまらない。
奉太郎「今は一人にしてくれ……」
里志「……ごめん」
奉太郎「悪いな」
電話を切った。
里志も成功すると確信していたみたいだ。
思えば一年生のときに比べ、二年生になってから千反田が、オレに接触する回数が減った気がする。
時期を逃してしまったのだろうか?
他に好きな奴ができたのか?
それとも……
考えがまとまらない。
供恵「おかえり~」
奉太郎「ただいま……」
供恵「あら、いつもに増して元気ないわね? なんかあったの?」
奉太郎「なんでもない」
とにかく今は一人になりたい。
オレはそのまま自分の部屋のベッドに寝転がった。
勘のいい姉貴のことだ。
今頃、オレの身になにがあったかを察して、母さんに触れ回っているに違いない。
でも、今はそんなことどうでもいい。
奉太郎「ただいま……」
供恵「あら、いつもに増して元気ないわね? なんかあったの?」
奉太郎「なんでもない」
とにかく今は一人になりたい。
オレはそのまま自分の部屋のベッドに寝転がった。
勘のいい姉貴のことだ。
今頃、オレの身になにがあったかを察して、母さんに触れ回っているに違いない。
でも、今はそんなことどうでもいい。
朝がきた。
結局、昨日は何も食べずにそのまま寝てしまった。
供恵「奉太郎~、朝ご飯よ。気分でも悪いの~?」
学校に行く気が起きない。
しかし、オレが今日休めば千反田は自分のせいでオレが休んだと、自分を責めるだろう。
千反田はそういう奴だ。
奉太郎「今、行く」
千反田に余計な心配はさせたくない。
結局、昨日は何も食べずにそのまま寝てしまった。
供恵「奉太郎~、朝ご飯よ。気分でも悪いの~?」
学校に行く気が起きない。
しかし、オレが今日休めば千反田は自分のせいでオレが休んだと、自分を責めるだろう。
千反田はそういう奴だ。
奉太郎「今、行く」
千反田に余計な心配はさせたくない。
結局、いつも通りの時間帯に家を出た。
もし途中で千反田や里志に会ったら、オレはどういう顔をすればいいんだろうか。
それに朝会わなかったとしても、部活がある。
さすがに無断で休むわけにはいかない。
これからまだ1年以上、千反田と一緒に放課後を過ごさなくてはならない。
千反田はどうオレに接してくるのだろう?
オレは、これからどう千反田と接すれば良いのだろう?
もし途中で千反田や里志に会ったら、オレはどういう顔をすればいいんだろうか。
それに朝会わなかったとしても、部活がある。
さすがに無断で休むわけにはいかない。
これからまだ1年以上、千反田と一緒に放課後を過ごさなくてはならない。
千反田はどうオレに接してくるのだろう?
オレは、これからどう千反田と接すれば良いのだろう?
登校中に千反田に会うことはなかった。
授業は頭に入ってこない。
放課後のことばかり考えてしまっていた。
しかし、どうしてもいい案が浮かんでこない。
そして、導き出された結論は退部だった。
そもそも、姉貴の頼みで古典部を消滅させないために入ったんだ。
オレがやめても少なくとも、千反田達がいる間は、部は存続するだろう。
授業は頭に入ってこない。
放課後のことばかり考えてしまっていた。
しかし、どうしてもいい案が浮かんでこない。
そして、導き出された結論は退部だった。
そもそも、姉貴の頼みで古典部を消滅させないために入ったんだ。
オレがやめても少なくとも、千反田達がいる間は、部は存続するだろう。
どうせやめるなら無断欠席をしても関係ない。
そう考えたオレは無断で三日間部活を休んだ。
里志から電話があったが体調が悪いと言ってごまかした。
明日は退部届けをだそう。
そう決意して床についた。
あの日以来、千反田とはまだ顔をあわせてない。
そう考えたオレは無断で三日間部活を休んだ。
里志から電話があったが体調が悪いと言ってごまかした。
明日は退部届けをだそう。
そう決意して床についた。
あの日以来、千反田とはまだ顔をあわせてない。
授業を無難に終えた。
退部届けを郡山に出しにいかなければならない。
その途中、以外な人物に声をかけられた。
入須「折木君、ちょっと今いいか?」
入須と話したのはいつ以来だろうか。
オレは承諾すると、入須はオレを校外に連れていこうとした。
奉太郎「学校の外に出るんですか?」
入須「ああ、校外では人の目につく」
退部届けを郡山に出しにいかなければならない。
その途中、以外な人物に声をかけられた。
入須「折木君、ちょっと今いいか?」
入須と話したのはいつ以来だろうか。
オレは承諾すると、入須はオレを校外に連れていこうとした。
奉太郎「学校の外に出るんですか?」
入須「ああ、校外では人の目につく」
入須によって連れていかれた先は、映画製作のときと同じ店だった。
いったいここまで連れてきて、オレに何の用があるというのか?
入須「安心しろ。もちろん支払いは私がもつ」
奉太郎「はい……」
あのときと同じ座敷に通され、オレと入須は向かいあった。
注文をとった後、いくらかの沈黙が続いた。
奉太郎「あの、話というのは?」
いったいここまで連れてきて、オレに何の用があるというのか?
入須「安心しろ。もちろん支払いは私がもつ」
奉太郎「はい……」
あのときと同じ座敷に通され、オレと入須は向かいあった。
注文をとった後、いくらかの沈黙が続いた。
奉太郎「あの、話というのは?」
入須「……」
奉太郎「入須先輩?」
入須「千反田えるに告白して振られたらしいな」
奉太郎「……そうですが」
まさか入須から千反田の名前が出るとか思わなかった。
話というのは千反田のことなのか?
入須「つまり折木君。君は千反田えるのことが好きだった」
奉太郎「はい」
入須「それで今はどうなんだ?」
奉太郎「入須先輩?」
入須「千反田えるに告白して振られたらしいな」
奉太郎「……そうですが」
まさか入須から千反田の名前が出るとか思わなかった。
話というのは千反田のことなのか?
入須「つまり折木君。君は千反田えるのことが好きだった」
奉太郎「はい」
入須「それで今はどうなんだ?」
奉太郎「今ですか……?」
入須はなにをオレに言わせようとしている?
奉太郎「もうあきらめました。やっぱりオレに恋愛は無理みたいです」
入須「そうか」
入須が茶を啜った。
入須「折木君」
奉太郎「はい」
入須「今ではもう千反田えるに未練はない。私はそう受け取ってもいいんだな?」
奉太郎「はい……」
入須はなにをオレに言わせようとしている?
奉太郎「もうあきらめました。やっぱりオレに恋愛は無理みたいです」
入須「そうか」
入須が茶を啜った。
入須「折木君」
奉太郎「はい」
入須「今ではもう千反田えるに未練はない。私はそう受け取ってもいいんだな?」
奉太郎「はい……」
オレがそう答えたあとは再び沈黙が訪れた。
入須の真意が全く分からない。
沈黙は時間にしてみれば、どれほどのものでもなかったと思うが、長く感じられた。
沈黙を破ったのは入須だった。
入須「折木君」
奉太郎「はい」
入須「私と付き合ってくれないか?」
入須の真意が全く分からない。
沈黙は時間にしてみれば、どれほどのものでもなかったと思うが、長く感じられた。
沈黙を破ったのは入須だった。
入須「折木君」
奉太郎「はい」
入須「私と付き合ってくれないか?」
耳を疑った。
奉太郎「え?」
入須「聞こえなかったか? ではもう一度言おう。私と付き合って欲しい」
奉太郎「先輩、またなにか企んでるんですか?」
入須の口元が少し緩んだ。
入須「ひどいな折木君。私の告白を君はそういう風にしか受け取ってくれないのか?」
奉太郎「……」
入須「折木君。私は君のことがずっと好きだった」
奉太郎「え?」
入須「聞こえなかったか? ではもう一度言おう。私と付き合って欲しい」
奉太郎「先輩、またなにか企んでるんですか?」
入須の口元が少し緩んだ。
入須「ひどいな折木君。私の告白を君はそういう風にしか受け取ってくれないのか?」
奉太郎「……」
入須「折木君。私は君のことがずっと好きだった」
イリス先輩はアニメ見る限り吐き気を催す邪悪だったのに何故人気なのか
奉太郎「……」
入須「そう怪訝な顔をしないでくれ。私はずっと待っていたんだ」
奉太郎「待っていた?」
入須「そうだ。私は待っていた。君か、えるが告白して君達の関係が壊れるのを」
奉太郎「どういうことですか?」
入須「折木君がえるのことを好きなのを私は分かっていた。えるも君のことが好きだったようだ」
奉太郎「……」
入須「私も、相思相愛の君達の間に入っていく余地はないと思っていた」
入須「そう怪訝な顔をしないでくれ。私はずっと待っていたんだ」
奉太郎「待っていた?」
入須「そうだ。私は待っていた。君か、えるが告白して君達の関係が壊れるのを」
奉太郎「どういうことですか?」
入須「折木君がえるのことを好きなのを私は分かっていた。えるも君のことが好きだったようだ」
奉太郎「……」
入須「私も、相思相愛の君達の間に入っていく余地はないと思っていた」
できる>>1がいると聞いて
奉太郎「でも、オレは千反田に振られました」
入須「そうだ。君は振られた。どうやら私の目に狂いがあったらしい」
奉太郎「……」
入須「私は君がえるに振られたことを聞いて決意した。折木君、君に告白しようと」
奉太郎「でも入須先輩ほどの人が、どうしてオレなんかに?」
入須は再び微笑した。
入須「折木君、君は自分を過小評価している。少なくとも、私が見てきた男の中で君は最も興味を惹かれる存在だ」
奉太郎「……」
入須「君は私を過大評価しているようだな。私は『女帝』などと呼ばれているみたいだが、現実には私だって失敗もするし、恋もする」
入須「そうだ。君は振られた。どうやら私の目に狂いがあったらしい」
奉太郎「……」
入須「私は君がえるに振られたことを聞いて決意した。折木君、君に告白しようと」
奉太郎「でも入須先輩ほどの人が、どうしてオレなんかに?」
入須は再び微笑した。
入須「折木君、君は自分を過小評価している。少なくとも、私が見てきた男の中で君は最も興味を惹かれる存在だ」
奉太郎「……」
入須「君は私を過大評価しているようだな。私は『女帝』などと呼ばれているみたいだが、現実には私だって失敗もするし、恋もする」
いりすたそでもえるたそでもどっちでもいい
俺は奉たそに幸せになってもらいたいのだよ
俺は奉たそに幸せになってもらいたいのだよ
入須「では改めて言おう。折木君、私は君が好きだ。答えをきかせてくれ」
奉太郎「……」
入須「まだ私を疑っているのか? これは私の本心だ」
傾く夕日が入須を照らし出した。
艶のある髪に、端正な顔立ち。
千反田と系統は違うが、間違いなく学校内でも一、二を争う美人だ。
奉太郎「時間を……下さい」
奉太郎「……」
入須「まだ私を疑っているのか? これは私の本心だ」
傾く夕日が入須を照らし出した。
艶のある髪に、端正な顔立ち。
千反田と系統は違うが、間違いなく学校内でも一、二を争う美人だ。
奉太郎「時間を……下さい」
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