元スレP「高槻家に軟禁された」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
51 = 27 :
社長「むぅ、やはり残っていたか」
P「しゃ、社長、おはようございます……お早いご出社……ですね?」
社長「うむ、おはよう。しかしあまり無理するなとあれ程言っておるのにキミィ……」
P「い、いえ、俺の事はいいんですが……社長がこんな時間に出社されるなんて何かあったんですか?もしかして、自分が何かミスを……」
社長「いやいや。今日は少し事情が変わってしまってねぇ」
P「事情?」
社長「うむ。キミにお願いしたい仕事が入り込んできたのだよ」
P「なにか飛び入りの仕事ですか?」
52 = 27 :
社長「あぁ、キミには……」ゴソゴソ
ペラッ
社長「この場所に行ってもらいたいのだよ」
P「この場所……ですか。了解しました」
社長「それでは、仕度をしたまえ」
P「えっ!?今からですか!?朝10時から貴音と響のロケの連れ添いがあるんですが……」
社長「うぉっほん!心配無用!今日は私がその役を引き受けるからねぇ!」
P「………………えー……」
社長「……なんだねその顔は」
54 :
いいぞ
55 = 27 :
…………
ブロロロロ……
P「……」
――――――――――――
社長『とにかく今日はここは私に任せてその仕事に専念したまえ!』
社長『なぁに!私だって昔はアイドルを一億人ほどプロデュースした男だ!大船に乗ったつもりでいなさい!』
――――――――――――
P「……ああは言ってたけど……大丈夫かなぁ」
P「ま、とりあえずこっちの仕事を頑張るか……」
P「……」
P「でもこの住所どっかで見たことあるんだよな……」
57 = 4 :
物わかりのいい社長
そんな上司が欲しいなあ
58 = 5 :
しかしここまで無茶させてたのもこの社長だぞ
59 = 27 :
ブロロロ……
P「……あれ?」
ブロロロロ……
P「ここって……」
ブロロロロ……
P「あー……間違いないな」
ブロロロ……キィー
バタン
P「やっぱり……やよいの家だ」
―高槻家―
60 = 49 :
さあここからが本番だな
61 = 4 :
ふぉ
62 = 27 :
P「仕事って……ここで?」
P「もしかして社長……渡す紙を間違えたんじゃ」
ピロリン
P「あれ……社長からメールだ」
―――――――――――――――
sub:そろそろ付く頃だろう
本文:もしそこに着いたらやよい君に連絡をする事。いいね
こっちは気にせずそっちを頑張ってくれたまえ。
健闘を祈っているよ。
ps.深爪って痛いよね。あれなんなの
―――――――――――――――
P「やよいに連絡……?」
P「もしかしてやよいのロケ……とか、そういうのなのか……?」
P「とりあえずやよいに連絡してみるか」
prrrr プツッ
『は、はひっ!』
P「お、やよいか?」
やよい『そ、そうですっ!おはよーございますっ!プロデューサー!』
63 :
いいよ
64 = 27 :
P「あのさ、社長にやよいの家の前まで来いって言われたんだけど……」
やよい『はい!あの、今どこにいらっしゃいますかー?』
P「やよいの家の前だよ」
やよい『あのっ、じゃあ家にあがって下さい!』
P「え?いいのか?」
やよい『はい!まってますー!』
プツン
P「うーん……わからん。なんなんだ」
P「取りあえず……あがってみるか」
ガラッ
P「おじゃましまー……」
?「とりゃー!」
?「えーい♪」
ガシィッ!!
P「うおぉっ!!!?」
65 = 49 :
来たか…!
67 = 27 :
P「ちょっ……え?やよいの弟さんと妹さん?」
浩太郎「へっへー!」ギュウ
かすみ「つかまえたよー」ギュゥ
P「な、なんだ?どうしたんだい?」
やよい「……プロデューサー」
P「あ、やよい!おはよう」
やよい「……」
P「…………やよい?」
やよい「……プロデューサーを」
P「え?」
やよい「っ……プロデューサーを、今から“なんきん”しますーっ!」
P「…………へ」
68 :
うぉぉっ!!
70 = 49 :
来たぁぁぁぁ!!
71 = 27 :
…………
―事務所―
ガチャッ
春香「おはよーございまーす」
小鳥「あら、おはよう……って春香ちゃん、今日はオフじゃなかったの?」
春香「えへへ、そうなんですけど……土曜日で学校は休みですし、来ちゃいました」
小鳥「ふふ……やっぱり皆同じようなものなのね」
春香「え?」
真「やっほー春香」
雪歩「春香ちゃん、おはよう」
春香「真!?雪歩!来てたんだ!」
美希「二人だけじゃないよー」グデー
伊織「休みの日まで来るとか……アンタたちどれだけ事務所好きなのよ」
千早「……水瀬さんも来てるじゃない」フフ
73 = 27 :
律子「あんまり騒がないでねー。小鳥さんと私は普通に仕事あるんだから」
亜美「ねーピヨちゃんピヨちゃーん」
小鳥「どうしたの?」
真美「兄ちゃん来てないのー?」
小鳥「ええ。多分今頃は貴音ちゃんと響ちゃんの連れ添いで遠出してるはずよ」
亜美「つまんないのー」
美希「プロデューサーさんをおにぎりまみれにする計画が狂っちゃたの」
あずさ「だめよーそんなことしちゃ」
春香「でもプロデューサーさん大丈夫かなぁ」
真「え?何が?おにぎりが?」
春香「そうじゃなくて、最近プロデューサーさんが休んでるところを見た事ないからさ」
真「あー……確かにそうかもね」
千早「ずっと働き詰めよね……体調崩さないといいけど……」
74 = 27 :
真美「ねぇりっちゃん。兄ちゃんが最後に休んだのっていつー?」
律子「え?えぇと……どうだったかしら、休日もずっと出勤してるし」
小鳥「そういえば……」
春香「……」
春香(プロデューサーさん……)
ピロリンコ
春香「あれ?あ、響ちゃんからメールだ」
真「あ、お土産頼もうよ春香」
春香「…………」
真「……春香?」
春香「……やよいが」
真「え?」
春香「…………やよいが……プロデューサーさんを……軟禁……?」
一同「「「 へ 」」」
75 = 4 :
盛り上がってまいりました
77 = 27 :
―高槻家―
P「……やよい」
やよい「はいー、どうしましたかー?」
P「……状況がよく掴めないんだけど」
浩太郎「あはは!P兄ちゃん父ちゃんより肩凝ってる!」トントン
かすみ「浩太郎、おわったら次は私ね」
長介「プロデューサーさん、お茶置いておくね」
P「……なんで俺はやよいの弟さん達にすごいもてなされてるの?」
やよい「なんきんしてるからですー!」
P「なんきんか……なら仕方ないな?」
やよい「はい!プロデューサーは今日は私達のなすがままです!」
P「なすがままなら仕方ないな……」
78 = 27 :
P「いやいやいやいやいや!おかしいおかしい!」
P「だって何か仕事があったんじゃないのか!?俺は社長の命令で――……」
やよい「はい、お待たせしましたー!」
P「ここに来たワケで――……って、え?」
ホカホカ
P「……味噌汁に…………ふっくら卵焼きに……ほっかほかのご飯……」
P「え……これ……俺、に?」
やよい「……」
P「……やよい?」
やよい「……あ、あの……社長に、最近プロデューサーが食事もロクにとってないって……」
やよい「……もし、よければ……たべてくれませんか……?」
P「……」
P「……いただきます、やよい」
やよい「っ!はいっ!」パァァ
81 :
大天使やよい
82 = 27 :
やよい「それじゃ私達も食べようか、皆!」
かすみ「うん!」
長介「それじゃ」
「「「「いただきまーす!!」」」」
P「……いただきます」
P(……大丈夫かな……吐いてしまわないといいけど……)
P「……」カチャッ
パクッ
P「……」モグモグ
P「……」モグ……
P「……」パク モグモグ
P「……」モグモグ
P「……」
P「…………うまい……」
やよい「! 本当ですかー!?」
83 :
てす
84 :
やよいいい子かわいい
86 = 27 :
P「あぁ、本当だよやよい。これビックリするくらい美味しいよ」
やよい「えへへ……、嬉しいです」テレテレ
かすみ「お姉ちゃんのご飯、美味しいでしょ」
長介「これには適わないんだよな……俺も練習してるんだけど」
浩太郎「練習しても真っ黒な卵焼きしかできないんだよなー!」
長介「お前生意気いってんじゃねーぞ!」
浩司「まっくろー!」
やよい「みんな静かに食べなさい!」
かすみ「えへへ……美味しいね」
ワイワイ
P「…………」
87 = 49 :
これは泣く
88 = 27 :
P「…………」モグモグ
浩太郎「姉ちゃん、おかわりー!」
やよい「はいはいちょっと待ってねー」
P「……」ズズ…モグモグ
長介「かすみ、ちょっと醤油取って」
かすみ「うん、あれ……醤油切れてる」
P「……」モグ……
浩司「んんっ」
やよい「ほら浩司、こぼしちゃってるよ」フキフキ
P「……」モグモグ……
89 = 83 :
てす
90 = 69 :
もにゅ…ずずず…ぴちゃ…
もにゅ……もにゅ……
91 = 27 :
浩司「ねぇちゃん、ありがとー」
やよい「えへへ、はい。きれいきれい」ニコッ
P「…………」
――――――――――
P『……――はい、その企画書で大丈夫です。はい。失礼します』
P『…………はぁ』
P『家に帰っても仕事か……』チラッ
P『うわ……時間無い……新しい企画書仕上げないと……飯どうするかな』
P『……昼に買ってたカロリーメイトで良いか』
P『…………』モグモグ
P『……』モグ……
P『(暖かいご飯……最後に食べたの……いつだっけ)』
P『(……最後に誰かとテーブル囲んで食事したの……いつだったっけ)』
――――――――――
P「……」
92 :
これはやばい
93 :
素晴らしい
94 = 27 :
浩太郎「あれ、P兄ちゃん、どうしたの?」
長介「え?」
かすみ「?」
やよい「へ?プロデューサー、何か嫌いな物とか――……」
やよい「…………!」
P「……っ……!」ポロポロ
やよい「……プロデューサー……」
P「こ、れは……ちがう……んだよ」ポロポロ
P「味噌、汁の……!湯気が……目に、入っちゃってさ……!」
P「あはは……!ば、馬鹿……だよな!こんな、大人にも、なって」
P「……子供たち……みんなの、前……で……!」
P「……っ……本当に……!!」
P「本当に…………バカ……だよ……俺……!!」ポロポロ
95 :
この状態でそんなの思い出したらみそ汁が濃い味になるな
97 :
一人ぼっちの飯
帰っても誰もいないアパート
寝るだけだから装飾する気にもならず洗濯物の溜まる部屋
あーあーあーあーあーあー
98 :
まあ泣いちゃっても仕方ねえな
99 :
ほろ苦くも暖かくなれるスレ
100 :
まぁ結婚するよね
みんなの評価 : ★★★
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