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    元スレ咲「九連宝燈殺人事件」

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    1 :

    天井からぶら下がる生気を無くした亡骸。
    動機は些細なものであった。
    しかしそのごく小さな殺意も、麻雀同様役を為し、日に日に肥大化していった。

    この部屋は密室となる。
    誰も気付く筈がない。完璧だ。
    この人は゛九連宝燈゛に命を喰われたのだ。

    2 :

    大貫警部シリーズのSSとは珍しい

    3 = 1 :

    某日
    「うーん、どうしたものでしょう」

    優希「のどちゃん、どうしたんだじぇ?」

    「あ、優希ですか・・・
    いえちょっと、麻雀卓の調子が悪くて・・・」

    優希「私に貸してみるじぇ。
    一発で直してやるじぇ」

    ガガガガガガガガ

    「駄目みたいですね」

    優希「どうしたものだじぇ」

    4 :

    ふむ

    5 = 1 :

    京太郎「うーす」

    「こんにちはー
    って片岡さんと原村さんだけですか?」

    優希「部長は生徒議会で染谷先輩は不明だじぇ」

    京太郎「へえ。じゃあ先に四人でやりますか」

    「しかし今卓の調子が悪いみたいで・・・」

    「じゃあ手積みでやればいいんじゃない?」

    優希「手積みかー
    京太郎、イカサマは禁止だじぇ」

    京太郎「しねーよ」

    6 = 4 :

    ほうほう

    7 :

    大四喜殺人事件も頼む

    8 = 1 :

    ガラガラガラガラ

    京太郎「手積みってのもなかなかオツだな」

    「なんか麻雀って感じがするよね」

    ガラガラガラガラ

    「席を決めましょう」

    東 優希
    南 京太郎
    西 咲
    北 和

    優希「相変わらず起家の女神は私に微笑んでるじぇ」

    「手積みなので東風でもいいですか?」

    京太郎「何回も混ぜるのは面倒だからな。
    それでいいと思うぜ」

    9 = 1 :

    まこ「お、やっとるな」

    「遅れてごめんなさい。面倒な仕事が入っちゃって」

    京太郎「染谷先輩に部長。
    すみません、先始めてますね」

    「今日は手積みなんですよ」

    優希「卓のタコス力が切れたんだじぇ」

    「何よそれ」

    ワハハ

    10 :

    ワハハ…?

    11 = 1 :

    ロンッ ツモッ キョウハコレアガッテモイインデスヨネ ゴッ
    ウワアアアアアアア ジジイ、ソノハイダ・・・

    ~オーラス~
    「私が親ですね」

    チャッ チャッ チャッ チャッ

    京太郎(む、これは・・・)

    チャッ チャッ チャッ チャッ

    京太郎(おっともしかして・・・)

    チャッ チャッ チャッ チャッ

    京太郎(来た!配牌で1mの暗刻と2、4、5、6、9のマンズ!)

    まこ(いいものを引いてきおったのう)

    (須賀君は最下位だし、これ上がっておきたいかしらね)

    12 :

    咲はタコスのこと優希ちゃんって呼ぶんじゃ

    13 :

    姫様ついにその域まで達したか…とかスレタイで考えた

    14 :

    初期はみんな名字で呼んでたような気がする

    15 = 1 :

    8巡目

    京太郎(ほいきた!九連宝燈テンパイ!)

    まこ(やりおるのう)

    (これはいけるかもね)

    (京ちゃんの手からオーラが・・・)

    優希(京太郎、顔にでてるじぇ)

    和 スッ・・・

    京太郎「和、その牌だ・・・
    ロン!九連宝燈!32000!!!」

    「あちゃー」

    優希「のどちゃんに限って・・・」

    「そ、そんなオカルト・・・」

    京太郎「オカルトもクソもねえ!
    これで和をまくった!即ち俺の勝利!」

    17 = 12 :

    京ちゃんが死ぬんか…

    18 = 1 :

    「京ちゃん、さりげなく初勝利じゃない?」

    京太郎「おう!苦節15年、これほど勝利に感銘を受けたことはない!」

    京太郎「おまけにあの和からとったんだぜ!」

    「まあ麻雀は上手い人でも負けることがありますし」

    「でも初勝利の役が九連宝燈って、おめでたいのか不吉なのか分からないわね」

    京太郎「?どういうことですか?」

    「知らない?
    昔から九連宝燈で上がった人は死ぬって言われてるのよ」

    23 = 1 :

    「し、死ぬって・・・」

    「そんなオカルト、ありえません」

    優希「縁起でもないじぇ」

    京太郎「そ、そうですよ部長
    そんな縁起でもないこと・・・」

    「まああくまでも都市伝説だしね
    一応今日は用心した方がいいんじゃないかしら?」

    京太郎「勘弁して下さいよ・・・」

    「あるプロは九連宝燈で上がった後御祓いを受けたらしいわよ
    永水の子に予約しておこうか?」

    京太郎「その時になったらお願いしますよ」

    24 = 21 :

    その時になってたらもう手遅れなんじゃ

    25 :

    この手のスレでおなじみな通りすがりの霞さんに助けてもらおう

    26 = 4 :

    お祓い羨ましいぞ京ちゃん

    28 :

    永水のお祓いってあれだろ?おっぱい合わせるんだろ?

    29 = 1 :

    キーンコーンカーンコーン

    「あら、もう6時になったのね」

    「そろそろ帰った方がよさそうだね」

    京太郎「おう。じゃあ帰る支度するか」

    京太郎「っと、部長、この卓、このままにしておいてもいいですか?」

    「いいけど・・・どうして?」

    京太郎「いえ、初めての役満なもんで記念にとっておこうかなと・・・」

    優希「京太郎らしいじぇ」

    「しょうがないわね・・・
    ただ明日の部活までには片付けておいてね」

    京太郎「ありがとうございます、部長」

    30 :

    体で祓うSSは良かった

    31 :

    死ぬのは純正じゃないの?

    32 = 1 :

    「じゃあ、みんな気をつけて帰るのよ。
    特に須賀君はね。」

    「あれ、部長は帰らないんですか?」

    「うーん、ちょっとまだ仕事が残っちゃっててねー
    もう少し学校に残るわ」

    「そうですか。じゃあ先失礼します」

    京太郎「お疲れ様です」

    「気をつけて帰って下さいね」

    まこ「ほいじゃのー」

    優希「お疲れ様だじぇ!
    京太郎、九連宝燈記念でタコス奢るじぇ!」

    京太郎「おっ、珍しい
    お前が俺に奢ってくれるとは」

    優希「違うじぇ、京太郎が私に奢るんだじぇ」

    京太郎「なんだそりゃ!」

    33 :

    中国では逆に縁起が良いとする地域もあるけどな

    35 = 1 :

    まこ「すまんが、ちょっと店を任されてしまってのう
    先に帰らせてもらうの」

    「私も本屋に寄りたいので・・・」

    京太郎「そうだ、俺も用事があったんだ
    という訳で、タコスはまた今度な、優希」

    優希「じぇー
    しょうがないじぇ、私もタコス補給してから帰るじぇ
    京太郎、この約束忘れないからな!」

    「じゃあ私一人で帰ることになるのか・・・」

    京太郎「咲はちっこいから気をつけて帰れよ」

    「ちっこくないよ!

    ・・・京ちゃん」

    京太郎「ん?」

    「本当に・・・気をつけて帰ってね?」

    京太郎「・・・おう、大丈夫だ、安心しろって」

    京太郎「じゃあな」

    「バイバイ、京ちゃん」

    36 = 21 :

    こりゃ死ぬな

    38 = 1 :

    この日、結局私は一人で帰った。
    ごくいつもの通りの帰宅だった・・・
    不気味と心臓の奥底から湧いてくる不安を除いて。

    この時の私は、これから起こることなど何も予想していなかった。

    39 = 4 :

    うひゃあ

    40 :

    のどっち怒りの逆恨み

    41 :


















    終わり

    42 = 1 :

    部室
    京太郎「ったく、あいつはこんな時間に俺を呼び出して何だってんだ」

    京太郎「しかし・・・九連宝燈ってのは美しいな
    我ながら惚れ惚れすらぜ」

    京太郎「ちょっと写真を撮ってみたり」ピロリン

    京太郎「折角だし色んな角度から・・・」ピロリンピロリンピロリン

    ガチャリ

    ??「・・・」

    京太郎「お、ようやく来たか
    全く何なんだこんな時間に部室に来いって・・・」

    43 = 4 :

    ぎゃあ

    44 = 1 :

    京太郎「まあいい。それより見てくれよ俺の九連宝燈。美しいよnング!?」

    ??「・・・っ!!」

    京太郎「て、てめえ・・・!!
    なん・・・の・・・つも・・・」

    ガシャーン

    京太郎「」

    ??「ハア・・・ハア・・・」

    グッ
    ギイ ギイ


    バタン

    ガラガラガラガラ

    45 = 21 :

    あいつなんて呼び方する相手は咲かタコスしか居なくね

    46 :

    >>45
    しーっ

    47 = 4 :

    まあ別に他にも友達いるだろう

    49 = 1 :

    翌朝

    「昨日は結局いやな予感がして眠れなかった・・・」

    「宮永さん、おはようございます」

    「あ、和ちゃんおはよう・・・」

    「随分眠たそうですね」

    「うーん、何か嫌な感じがしてね・・・」

    「須賀君のことですか?」

    「うーん、何にもなければいいけど・・・」

    優希「二人ともおはようだじぇ」

    「おはよう、優希ちゃん」

    「おはよう、優希」


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