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    元スレ久「不完全燃焼なんでしょ?」和「そうなんでしょう?」咲「どうなんだろ?」

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    1 :

    優希「へ~、面白そうだな。咲ちゃん、やろうじぇ~」

    「えぇ~、やだよ~。もし何かあったらどうするの~?」

    「あら、怖いの?咲もまだまだお子様ねえ」

    染谷「お子様じゃぁ」

    「だって~・・・」

    「大丈夫ですよ咲さん。そんなオカルトありえませんから」

    きっかけは私の提案でした
    しかし、まさかこんな悲劇を生むとは、その時はまだ誰も気付いていなかったんです・・・

    2 = 1 :

    「でも、コックリさんなんて・・・。面白半分でしたら絶対呪われちゃう・・・」

    優希「バカだなあ咲ちゃんは。こんなの小学生だってしてる遊びだじぇ」

    「そうですよ咲さん。女は度胸、何でもやってみるんです」

    「いいこと言うじゃない。じゃあ、まこ、紙を作ってちょうだい」

    染谷「あいよ」

    コックリさん
    それは白い紙に、「はい」「いいえ」と選択肢、そしてその間に鳥居を書きその下に数字・五十音・などを書いてコインを置き、所定の位置に10円玉を置いて参加者全員で、人差し指を10円玉の上に置き、こっくりさんと呼ばれる動物霊を呼ぶ儀式です
    ですが、もちろんこんなの信じていません
    目的は咲さんの好きな人をコックリさんに訊ね、私がコインを動かして私の名前にし、咲さんに意識させるのが目的なのですから

    3 :

    ひそかに期待

    4 = 1 :

    染谷「できた」

    「よし、じゃあ和、優希、咲、それに私でやってみましょうか」

    優希「任せるじょ」

    「うぅ~・・・」

    染谷「わしは?」

    「さすがに五人もコインに指は乗せられないからね。そこで須賀君と一緒に見ててちょうだい」

    染谷「あいよ」

    「それでは始めましょう・・・。皆さん、覚悟はいいですかね?」

    そう言うとみんなのコインに乗せる指にかすかに力が入った気がしました

    5 = 1 :

    「こっくりさん、こっくりさん、どうぞおいでください。もしおいでになられましたら『はい』へお進みください」

    すると不思議なことに開けていた窓から何かあたたかい風が吹き込んだような気がしました

    「あ、あわわ・・・なんだかおかしいよ・・・」

    優希「今一瞬寒気を感じたじょ・・・」

    「ええ、そうね・・・。私も今、何か恐ろしいものの気配を感じたわ・・・」

    みんなが怖がっているのか、コインを抑える指が震えているように感じます
    馬鹿馬鹿しい

    「あれ・・・」

    突然質問に答えるかのようにコインが動きました
    用紙の上の「はい」の文字の上で停止します
    誰かが動かしたんでしょうか

    6 :

    またハブラレタ………

    7 = 1 :

    「うぅ・・・。気持ち悪い・・・」

    優希「頭がグラグラするじぇ・・・」

    「私も少し・・・。中止した方がいいのかしら・・・?」

    そんなオカルトありえません
    ですが、咲さんの体調の方が気になります
    私気になります!

    「では中止にしましょう。片付けますからみなさんコインから指を離して下さい」

    染谷「ダメじゃ!」

    「えっ・・・?」

    染谷「途中で止めたら祟られる!そこから指を離したらいけん!」

    まあ、先輩が言うのですから仕方ありません
    当初の計画通り、咲さんの好きな人を聞こうと思います
    まあ、私が私の名前に動かすんですけど

    8 = 1 :

    「それではコックリさんに質問します。咲さんの好きな人は誰ですか?」

    ススーッ・・・

    「嘘・・・コインが勝手に・・・」

    おかしいですね
    私が動かしていないのにコインが・・・
    誰か勝手に動かしている・・・?

    「「す」の文字で止まったわ!」

    「す」・・・?
    その文字から始まる名前は須賀京太郎!?
    優希のいたずらですねきっと。困ったものです
    仕方ないので軌道修正して「すてきなのどか」にしてしまいましょう

    「っ・・・!?」

    おかしい・・・
    優希の力が強すぎます・・・
    ですが負けてはいられません

    「ふぅ・・ふぅ・・・」グググ…

    よし。私の力で無理矢理次の文字を「て」に持ってきました

    9 = 1 :

    「何で・・・。私は動かしてないわよ・・・」

    優希「同じく・・・」

    「やだ、怖いよぉ・・・」

    可哀想に、咲さんが震えています
    しかし、私の力に対抗しているのが少なくとも一人はいるはずです
    勝手にコインが動くなんてありえませんから

    「次の文字は・・・」グググ…

    私は謎の抵抗力を無視し、「すてきなのどか」という名前を完成させました

    「うふふ、私の名前になりましたね、咲さん・・・///」

    しかし、せっかく名前を完成させたというのに咲さんは顔面蒼白でおびえきっています

    10 :

    す?末原?す、す、す…菫?

    11 = 1 :

    「あぁ・・・ぅぁぁ・・・」

    「怖い怖い怖い怖い・・・」

    優希「・・・・・・・・・・」

    何やら全員何かを感じ取っているのか、おびえている度合いが異常です

    「では終わりにしましょうか」

    染谷「ああ、そうじゃのう」

    「では片付けます」

    そういってコインから私が手を離そうとすると、まるでコインに指が張り付いたかのように離れません

    「ふっ・・・!」

    思いっきり力を込めてコインから無理矢理指を離すと、染谷先輩が目を見開いて叫びました

    染谷「おどれは何をやっとるんじゃ!!!」

    13 = 1 :

    するとコインから指を離した瞬間、部室には強い風が流れ込み、辺りの紙や筆記用具を吹き飛ばしていきました

    染谷「まずい・・・これはまずいことになったかもしれん・・・」

    またまたご冗談を
    窓を開けているのですから、風が強くなれば入って来る風も強くなるのは当たり前です

    優希「やだ・・・コインから指が離れないじぇ・・・やだ・・・誰か・・・」

    「嘘でしょ・・・誰か・・・」

    「うぁ・・・うぁぁ・・・」ガクガクガク

    大変です、咲さんが虚ろな目をして痙攣を起こしています
    私の名前が出て嬉しかったという次元を超越しています

    「仕方ありません。みなさん、失礼します。くっ・・・」グググ

    私は10円のコインからみんなの指を無理矢理剥がしました

    14 :

    どうしよう
    普通に怖い

    15 = 1 :

    優希「あ、あぁ・・・何あれ・・・。咲ちゃんに・・・」

    「うぐっ・・・気持ち悪い・・・」

    私も咲さんの方を見ると、咲さんの体に薄いモヤのようなものがまとわり付いていました
    霧・・・靄・・・?何にせよ、咲さんの虚ろな表情や痙攣が酷いので散らそうと思いました

    「このっ・・・!」ブンッ ブンッ

    私は白いモヤを咲さんから剥がそうとその空間に手を振りました
    すると少しずつそれは拡散していきました

    「大丈夫ですか咲さん?」

    「・・・・・・・・・・・・」

    どうやら気絶しているようです
    突風などに驚いたのでしょうか?
    とにかく、今日はこのような突風や謎の霧が部室に起きたため、部活は休止になりました

    16 = 12 :

    ふむふむ

    17 = 1 :

    これは需要ないな
    落として下さいな

    19 = 12 :

    ひ?

    20 :

    なにいってんだ
    重要が無さそうだったらエロに切り替えるんだよ
    とになくなげだしたらアカン

    21 :

    需要あるし続けるし!

    22 :

    素直になれよ
    もう無理なんだろ?

    23 :

    おいはよ!
    永水の出番やろ

    24 :

    不完全燃焼なんでしょ?

    25 :

    そうなんでしょう?

    26 :

    おい

    27 = 1 :

    次の日、咲さんと優希と部長は学校を休みました

    染谷「やっぱり昨日のことかのう・・・」

    「確かにみなさん様子がおかしかったですね」

    染谷「おかしかったってあんた・・・」

    染谷「はぁ・・・。まぁええ。今日は部活は休みじゃな。京太郎もおらんけぇ三麻すらできん」

    「そういえば・・・」

    須賀君も学校を休んでいました

    28 = 23 :

    それでいい

    29 = 12 :

    ほうほう

    30 = 1 :

    染谷「優希と久からは体調が悪いってメールが来たけど、咲は携帯持っとらんからのう・・・」

    「そうですね」

    染谷「まあ、明日になれば来るじゃろ」

    咲さんの様子はまるでひきつけを起こしたかのようでした
    あの後気を失った咲さんは保健室まで運ばれ、しばらくした後意識を取り戻し帰宅しましたが・・・

    「ではまた明日」

    染谷「歯ぁ磨けよ!」

    安心させよようと染谷先輩が古いギャグを言ってくれましたが、気休めにもなりませんでした
    そして次の日

    31 = 24 :

     

    32 = 1 :

    優希「よっ!私がいなくても元気にしてたか?」

    「心配かけたわね」

    染谷「全くじゃ。昨日はどうだったんじゃ?」

    優希「何だか体の具合が悪くて・・・」

    「同じく・・・。まさか一昨日のアレが原因ってわけじゃないでしょうけど・・・」

    「そうですね」

    「あの・・・失礼します」

    「咲さん・・・。今日は具合はもういいんですか?」

    33 = 1 :

    「ええ・・・まあ・・・。それより、私が麻雀部だって聞いて来たんですけど・・・」

    染谷「何を言うておるんじゃあんた」

    優希「ボケちゃったのか咲ちゃん」

    「それが・・・よくわからないのですが記憶喪失らしくて・・・」

    「何ですって!?」

    部長の大きな声に反応したのか、部室の隅でうずくまる須賀君の肩が少し動きました

    34 = 24 :

     

    35 = 12 :

    京ちゃん……

    36 = 1 :

    「すみません・・・」

    「あ・・・怒ってるわけじゃないのよ・・・?と、とにかく何で記憶喪失なんかになったのか説明してちょうだい」

    「はい・・・。実は・・・」

    咲さんの説明を聞くと、一昨日保健室で目を覚ましたら記憶がごっそり抜けていたらしいのです
    といっても、学校の授業内容や必要最低限の事柄は記憶しているようです
    ですが抜けた記憶・・・
    それは、家族、友人、そういう様々な人間関係のこと全てが抜け落ちたというのです

    「部室の隅の彼を覚えていますか?」

    「ううん、わかんない・・・」

    「そうですか・・・」

    37 :

    記憶喪失になったのを良い事に和が咲を自分色に染めるんですね分かります

    38 :

    今なら染めれるな
    支援やな

    39 = 1 :

    「でもね、おかしいんだ・・・。私にはお姉ちゃんがいたと思ったんだけど、家にはお姉ちゃんなんていないし、お父さんも口を濁すし・・・」

    優希「咲ちゃん・・・」

    「嘘じゃないよ!だって、家に私の部屋じゃないお姉ちゃんの部屋もあったんだもん・・・。お姉ちゃん・・・ひっく・・・ひっく・・・」

    記憶喪失が何故起きたのかはわかりませんが、咲さんを泣かせておくことはできません

    久・「実は私がお姉さんだった「のよ」んです」

    「えっ・・・?二人がお姉ちゃん・・・?」

    40 = 12 :

    おい

    41 :

    ほほう

    42 = 20 :

    君たちは実にばかだなあ

    43 = 14 :

    ほうほう
    どこかで見かけたネタだな
    しえん

    44 = 1 :

    優希「二人共な・・・むぐぐ」

    染谷(あの二人は咲を落ち着かせようとしとるんじゃろう。余計なことは言わんでおきんさい)ヒソヒソ

    優希(わかったじょ・・・)ヒソヒソ

    「じゃ、じゃあ何でおうちにいないの・・・?」

    「家庭の事情なんですよ。咲さん、お父さんに私達のことを聞いたら口を濁したって言いましたよね?」

    「う、うん・・・」

    「それは言えない事情があったのよ。私の名前は竹井久、この子が原村和。私達は貴女の姉なのに苗字が違うなんておかしいと思わない?」

    「確かに・・・。何でなんですか?」

    「それは両親の事情ですよ。ご自宅にお母さんはいなかったですよね?」

    「うん・・・。もしかして・・・」

    「そうよ。色々と複雑な家庭なのよ」

    46 = 20 :

    てるてる涙目

    47 = 1 :

    「そうなんだ・・・」

    「ですから、このことはお父さんやクラスメイト、とにかく誰にも言ってはいけませんよ?」

    「うん、わかった。和お姉ちゃん・・・」

    (わぁ・・・咲さんが私をお姉ちゃんって・・・///)

    「あー、ごほんごほん」

    「何ですか部長?」

    「とにかく、今は記憶喪失だという咲に基本的な人間関係を教えておきましょうか」

    「はい、ありがとうございます、久お姉ちゃん」

    (やだ、この子可愛い・・・///)

    染谷(咲もさっきまでの不安そうな顔やのうなったし、まずは一安心といったとこじゃな)

    優希(私にタコス買ってくれるって教えたら・・・。ううん、そんなのダメだじぇ・・・。咲ちゃんは大切な友達だからな)

    48 = 24 :

    部長ェ…

    49 :

    タコスとワカメは純粋に咲の心配をしてるのに、久と和と来たらw

    50 :

    久も(最初は)純粋に咲の心配してただろ


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