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元スレ奉太郎「神山市で殺人事件……?」
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昨日の投下分はこちらで見れるようです。
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1346338678/
最初の部分は比較的少ないので、最初から投下します。
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1346338678/
最初の部分は比較的少ないので、最初から投下します。
奉太郎「神山市で殺人事件?」
里志「そ、ここら辺では知らない人は居ないと思っていたけど……」
里志「省エネ主義の奉太郎は知らなくて当然だったかもね」
確かに、ニュース等はほぼ見ていない。
だが、朝の新聞くらいには眼を通している。
単純に見逃していたのか……
摩耶花「それにしても限度って物があるでしょ」
摩耶花「毎日テレビでもやってるって言うのに」
摩耶花「ましてや殺人事件よ? 身の回りの情報を集めるくらいにはエネルギー使いなさいよ」
伊原が呆れた様な顔をしてこちらを見る。
里志「そ、ここら辺では知らない人は居ないと思っていたけど……」
里志「省エネ主義の奉太郎は知らなくて当然だったかもね」
確かに、ニュース等はほぼ見ていない。
だが、朝の新聞くらいには眼を通している。
単純に見逃していたのか……
摩耶花「それにしても限度って物があるでしょ」
摩耶花「毎日テレビでもやってるって言うのに」
摩耶花「ましてや殺人事件よ? 身の回りの情報を集めるくらいにはエネルギー使いなさいよ」
伊原が呆れた様な顔をしてこちらを見る。
奉太郎「しかしだな……いきなりそんな話をされても現実味が無いと言うか」
奉太郎「第一、もう犯人の目星は警察も付いているんじゃ無いのか?」
える「それが犯人に繋がる証拠はゼロなんです!」
と、扉を開け勢いよく入ってきたのは古典部部長のお嬢様。
える「警察も犯人の影すら掴めていないようです……」
里志「そうそう、僕のデータベースから引き出した情報によるとね」
里志「被害者の数は5人、全員が刃物によって殺されたみたいだね」
里志「そして被害者は全員女性、件数は5件……つまりどの事件も別の犯行って事だよ」
里志「更に付け加えるとね、被害者は全員高校生なんだ。 神山市内のね」
摩耶花「それって、テレビではやってない情報も入ってるけど……一体どこから仕入れたのよ?」
奉太郎「第一、もう犯人の目星は警察も付いているんじゃ無いのか?」
える「それが犯人に繋がる証拠はゼロなんです!」
と、扉を開け勢いよく入ってきたのは古典部部長のお嬢様。
える「警察も犯人の影すら掴めていないようです……」
里志「そうそう、僕のデータベースから引き出した情報によるとね」
里志「被害者の数は5人、全員が刃物によって殺されたみたいだね」
里志「そして被害者は全員女性、件数は5件……つまりどの事件も別の犯行って事だよ」
里志「更に付け加えるとね、被害者は全員高校生なんだ。 神山市内のね」
摩耶花「それって、テレビではやってない情報も入ってるけど……一体どこから仕入れたのよ?」
なんと、まさか一般に公開されてない情報まで持っているとは……
犯人はこいつなんじゃないか?と失礼な事を思いながら口を開く。
奉太郎「お前は一体どこからそんな情報を……」
里志「データーベースを侮ってもらっちゃ困るよ」
自分が容疑者になっているとも知らずに、満足気な顔をこちらに向ける。
そして、何か嫌な視線を感じる。
える「折木さん!」
奉太郎(まずい……千反田が……)
える「私、どうしてそんな酷い事をする人が居るのか……どうして被害者の方が女性ばかりなのか……どうして高校生なのか……」
える「気になります!」
犯人はこいつなんじゃないか?と失礼な事を思いながら口を開く。
奉太郎「お前は一体どこからそんな情報を……」
里志「データーベースを侮ってもらっちゃ困るよ」
自分が容疑者になっているとも知らずに、満足気な顔をこちらに向ける。
そして、何か嫌な視線を感じる。
える「折木さん!」
奉太郎(まずい……千反田が……)
える「私、どうしてそんな酷い事をする人が居るのか……どうして被害者の方が女性ばかりなのか……どうして高校生なのか……」
える「気になります!」
全くどうしたものか……
いくら千反田の頼みだからと言って、今回は少し荷が重過ぎる
第一に、これは刑事等がすることであって俺が考える事ではない
仮に俺が考えたとしても、何も変わりはしない……恐らく
一体どうしたものか……
A 考える
B 考えない
C 私、気になりませんと言って部屋を飛び出す
>>?
いくら千反田の頼みだからと言って、今回は少し荷が重過ぎる
第一に、これは刑事等がすることであって俺が考える事ではない
仮に俺が考えたとしても、何も変わりはしない……恐らく
一体どうしたものか……
A 考える
B 考えない
C 私、気になりませんと言って部屋を飛び出す
>>?
奉太郎(……)
奉太郎(私、気になりません? なんだこれは……)
奉太郎(でも少し興味があるな……)
奉太郎(いやいや、落ち着け)
奉太郎(ありえないだろうこれは……)
奉太郎(例えば、これを言ったとしてどれほどのエネルギーを使うのやら)
奉太郎(こんな答えがあったものか!)
A 考える
B 考えない
>>15
奉太郎(私、気になりません? なんだこれは……)
奉太郎(でも少し興味があるな……)
奉太郎(いやいや、落ち着け)
奉太郎(ありえないだろうこれは……)
奉太郎(例えば、これを言ったとしてどれほどのエネルギーを使うのやら)
奉太郎(こんな答えがあったものか!)
A 考える
B 考えない
>>15
A 考える
奉太郎「仕方ない……考えてみるか」
こうなってしまったら、考えるしかない。
この状態の千反田から逃れるのは、結果的に無駄なエネルギーを消費してしまう。
える「お願いします!」
人の気も知らず、眼をキラキラと輝かせている。
全く……
しばし間を置き、口を開く。
奉太郎「仕方ない……考えてみるか」
こうなってしまったら、考えるしかない。
この状態の千反田から逃れるのは、結果的に無駄なエネルギーを消費してしまう。
える「お願いします!」
人の気も知らず、眼をキラキラと輝かせている。
全く……
しばし間を置き、口を開く。
奉太郎「と言っても、俺はまだ何もしらん。 事件の内容や経過を教えてくれ」
里志の方に視線を向けると、待っていましたといわんばかりに答え始めた。
里志「僕の出番だね」
里志「まず、最初の事件が起きたのは今から一週間前」
里志「今日は月曜日だから、先週の月曜日だね」
摩耶花「ちょ、ちょっと待って!」
摩耶花「被害者は5人なんでしょ? ってことは一週間で5人も殺されたってこと……?」
一週間で5人も……随分と暇な奴がいたものだ。
里志の方に視線を向けると、待っていましたといわんばかりに答え始めた。
里志「僕の出番だね」
里志「まず、最初の事件が起きたのは今から一週間前」
里志「今日は月曜日だから、先週の月曜日だね」
摩耶花「ちょ、ちょっと待って!」
摩耶花「被害者は5人なんでしょ? ってことは一週間で5人も殺されたってこと……?」
一週間で5人も……随分と暇な奴がいたものだ。
里志「そうだね、更に言うと」
里志「事件は月曜から金曜まで、5日連続で起きているんだ」
奉太郎「5日も連続で……?」
考えられん、5日も連続で動いたらぶっ倒れてしまうだろう。
もしそれが俺だとしたら……だが。
里志「土日は犯人も休みたかったのか、満足したのかは分からないけど事件は起きなかったみたいだけどね」
奉太郎「土日は起きなかった……」
俺は小さく息を吐くと、続けた。
里志「事件は月曜から金曜まで、5日連続で起きているんだ」
奉太郎「5日も連続で……?」
考えられん、5日も連続で動いたらぶっ倒れてしまうだろう。
もしそれが俺だとしたら……だが。
里志「土日は犯人も休みたかったのか、満足したのかは分からないけど事件は起きなかったみたいだけどね」
奉太郎「土日は起きなかった……」
俺は小さく息を吐くと、続けた。
奉太郎「里志、事件が起きた時間は?」
と聞くと、唐突に横から声がかかる。
える「私が答えます! 事件が起きた時間……犯行時刻は午後13時前後です」
える「多少の前後はありますが、全ての事件は午後13時頃に行われているんです!」
里志に聞いた筈だが……どうやら千反田も会話に入りたいらしい。
里志「そうなんだよ、そして」
里志「死体……被害者の服には1つのメモが挟んであった」
奉太郎「ま、待て」
奉太郎「それは明確な証拠って奴じゃないのか?」
と聞くと、唐突に横から声がかかる。
える「私が答えます! 事件が起きた時間……犯行時刻は午後13時前後です」
える「多少の前後はありますが、全ての事件は午後13時頃に行われているんです!」
里志に聞いた筈だが……どうやら千反田も会話に入りたいらしい。
里志「そうなんだよ、そして」
里志「死体……被害者の服には1つのメモが挟んであった」
奉太郎「ま、待て」
奉太郎「それは明確な証拠って奴じゃないのか?」
そうだ、メモを残しているなら筆跡やら何やらで何か犯人に繋がる物が出てくる筈だ。
だが、里志はチッチッと指を振ると口を開いた。
里志「残念ながら、手書きのメモでは無かったんだよ。犯人もそこまで馬鹿じゃない」
里志「指紋も勿論残っていなかった」
それを聞いた千反田が、少々驚いたように里志に問いかける。
える「それは初耳ですね……そのメモにはなんて書いてあったんですか?」
里志「そのメモにはね、こう書いてあったんだ」
【生贄は6人目にして達せられる】
だが、里志はチッチッと指を振ると口を開いた。
里志「残念ながら、手書きのメモでは無かったんだよ。犯人もそこまで馬鹿じゃない」
里志「指紋も勿論残っていなかった」
それを聞いた千反田が、少々驚いたように里志に問いかける。
える「それは初耳ですね……そのメモにはなんて書いてあったんですか?」
里志「そのメモにはね、こう書いてあったんだ」
【生贄は6人目にして達せられる】
摩耶花「それってつまり……後一人を殺すって事……?」
普通に解釈すれば、そうだろう。
むしろ、それ以外に読み取り方があるのかは謎だが。
里志「そう読み取れるね、何故こんなメモを残したのか分からないけど」
里志「それと、ね」
里志「今日は犯行が行われなかったんだよ」
断言してきたな……何か理由があるのかもしれない。
奉太郎「何故、そう言える?」
普通に解釈すれば、そうだろう。
むしろ、それ以外に読み取り方があるのかは謎だが。
里志「そう読み取れるね、何故こんなメモを残したのか分からないけど」
里志「それと、ね」
里志「今日は犯行が行われなかったんだよ」
断言してきたな……何か理由があるのかもしれない。
奉太郎「何故、そう言える?」
里志「ニュースだよ、先週の水曜日辺りから報道されたんだけどね」
里志「事件が発覚してからはすぐにニュースが配信されているんだ」
確かにごもっとも、ニュースでやっていないということは……まだ事件は起きていないのだろう。
だけど……待てよ。
まだ他にも可能性は……ある。
しかしこれは後回しにしよう。
奉太郎「なるほどな……」
える「酷い事件です……折木さん、どう思いますか?」
里志「事件が発覚してからはすぐにニュースが配信されているんだ」
確かにごもっとも、ニュースでやっていないということは……まだ事件は起きていないのだろう。
だけど……待てよ。
まだ他にも可能性は……ある。
しかしこれは後回しにしよう。
奉太郎「なるほどな……」
える「酷い事件です……折木さん、どう思いますか?」
奉太郎「うーむ……」
奉太郎「まず言える事が1つ」
奉太郎「加害者は学生ではない」
と言うと、里志が眉をひそめ聞いてきた。
里志「どうしてそう思うんだい?」
奉太郎「犯行時刻だ」
奉太郎「13時前後と言ったら授業中だぞ。 そんな時間に5日も連続で学校を休む、又は抜け出している奴が居たら怪しいだろ」
里志の表情には変化が無かった。 そして数秒間を置き、ニヤリと笑う。
奉太郎「まず言える事が1つ」
奉太郎「加害者は学生ではない」
と言うと、里志が眉をひそめ聞いてきた。
里志「どうしてそう思うんだい?」
奉太郎「犯行時刻だ」
奉太郎「13時前後と言ったら授業中だぞ。 そんな時間に5日も連続で学校を休む、又は抜け出している奴が居たら怪しいだろ」
里志の表情には変化が無かった。 そして数秒間を置き、ニヤリと笑う。
里志「確かに、でもね奉太郎」
里志「その推理には穴があるんだ」
俗に言う、これがドヤ顔というものなのか、確かにこれはイラッとくる。
奉太郎「なんだ、穴っていうのは」
里志「忘れたの? 被害者も全員学生なんだよ」
奉太郎「ああ、そうだな」
俺の言葉を聞き、すかさず伊原が突っ込みを入れてきた。
摩耶花「そうだなって……折木、真面目に考えてる……?」
奉太郎「失礼な、大真面目だぞ」
える「なんとなく……ですが、分かった気がします!」
里志「その推理には穴があるんだ」
俗に言う、これがドヤ顔というものなのか、確かにこれはイラッとくる。
奉太郎「なんだ、穴っていうのは」
里志「忘れたの? 被害者も全員学生なんだよ」
奉太郎「ああ、そうだな」
俺の言葉を聞き、すかさず伊原が突っ込みを入れてきた。
摩耶花「そうだなって……折木、真面目に考えてる……?」
奉太郎「失礼な、大真面目だぞ」
える「なんとなく……ですが、分かった気がします!」
奉太郎(おお、これは意外な所から声があがったな)
える「折木さんが言ってるのはつまり……学力テストですね?」
そう、さすがの記憶力と言った所か。
里志「そうか……! 区毎に先週は午前授業の日があったんだ!」
里志「それも、一日だけ……」
里志「なるほど、納得だよ」
奉太郎「そういう事だ、加害者が学生の場合、犯行を行えるのが1日だけ」
奉太郎「しかし学生じゃない場合、学力テストによって午前中に学校が終わった所を狙えた訳だ」
奉太郎「そして、今日犯行が行われなかったのは……」
える「折木さんが言ってるのはつまり……学力テストですね?」
そう、さすがの記憶力と言った所か。
里志「そうか……! 区毎に先週は午前授業の日があったんだ!」
里志「それも、一日だけ……」
里志「なるほど、納得だよ」
奉太郎「そういう事だ、加害者が学生の場合、犯行を行えるのが1日だけ」
奉太郎「しかし学生じゃない場合、学力テストによって午前中に学校が終わった所を狙えた訳だ」
奉太郎「そして、今日犯行が行われなかったのは……」
奉太郎「何かしら犯人にとって不測の事態が起き、犯行が行えなかった」
奉太郎「または……死体がまだ見つかっていない、とも考えられる」
里志「なるほどね……」
と、ここで伊原が口を挟む。
摩耶花「ちょ、ちょっと折木、もうやめない……?」
どうやら少し怖くなってきたらしい。
怯えた伊原を見るのも、中々趣があるな。等と聞かれたら間違いなく殴られる様な事を考える。
しかし……確かに、少々深く入りすぎたかもしれない。
と思い話をやめようかと思ったが、横から声が掛かった。
奉太郎「または……死体がまだ見つかっていない、とも考えられる」
里志「なるほどね……」
と、ここで伊原が口を挟む。
摩耶花「ちょ、ちょっと折木、もうやめない……?」
どうやら少し怖くなってきたらしい。
怯えた伊原を見るのも、中々趣があるな。等と聞かれたら間違いなく殴られる様な事を考える。
しかし……確かに、少々深く入りすぎたかもしれない。
と思い話をやめようかと思ったが、横から声が掛かった。
える「それで……どうなったんですか!?」
千反田もいつもとは違い、表情は若干だが曇っていた。
一息、溜息をつくと話を再開する。
奉太郎「他にもパターンはある」
奉太郎「例えば……」
奉太郎「まず、今日行われるというのが間違いだったかもしれない」
里志「と、言うと?」
奉太郎「既に起こっていた、ということだ」
千反田もいつもとは違い、表情は若干だが曇っていた。
一息、溜息をつくと話を再開する。
奉太郎「他にもパターンはある」
奉太郎「例えば……」
奉太郎「まず、今日行われるというのが間違いだったかもしれない」
里志「と、言うと?」
奉太郎「既に起こっていた、ということだ」
奉太郎「先週の土曜日、この日に犯行が起きていた」
奉太郎「そしてまだ、死体は見つかっていないんだ」
里志「なるほどね……でも何故、6人目だけ死体がまだ見つかっていないんだい?」
奉太郎「恐らく、メモが関係している」
奉太郎「6人目にして達せられる、というのは6人目には何かしらある筈だ。 達成されているんだからな」
奉太郎「今回は6人目は絶対に見つからない様に、殺害する必要があった……とも考えられる」
ここら辺は、既に勘の領域に入っているが……
だが、これが俺の導き出せる最大の内容でもあった。
える「さすがです、折木さん!」
まだそうと決まった訳でもないのに、随分とせっかちな奴だな……
える「それとなんですが……何故こんなことをするのでしょうか?」
何故……?
俺は少しだけ考え、すぐに考えるのをやめた。
奉太郎「それは分からん……殺人鬼の気持ち等、分かりたくも無い」
える「すっ、すいません! そんなつもりじゃ無かったんです!」
える「すいません……」
千反田は俺の手を握り、若干涙目になりながら訴えてきた。
まだそうと決まった訳でもないのに、随分とせっかちな奴だな……
える「それとなんですが……何故こんなことをするのでしょうか?」
何故……?
俺は少しだけ考え、すぐに考えるのをやめた。
奉太郎「それは分からん……殺人鬼の気持ち等、分かりたくも無い」
える「すっ、すいません! そんなつもりじゃ無かったんです!」
える「すいません……」
千反田は俺の手を握り、若干涙目になりながら訴えてきた。
奉太郎(そんなに謝られると、逆に申し訳なくなってくるな)
奉太郎「ただ、犯人は快楽的な思考を持って殺人をしているようだ」
摩耶花「快楽的って……そんな……」
奉太郎「わざわざメモまで残しているんだ、そう考えるのが妥当と言うだけの話」
奉太郎「それに、6人殺したからといって何かが起きるわけでもないだろう?」
里志「うん、確かにその通りだね。 精神が病んでいるって事も考えられるけど」
里志の発言に、「そうだな」と答え、次いで千反田が悲しげな顔をし、言った。
える「酷い、お話ですね……」
奉太郎「ただ、犯人は快楽的な思考を持って殺人をしているようだ」
摩耶花「快楽的って……そんな……」
奉太郎「わざわざメモまで残しているんだ、そう考えるのが妥当と言うだけの話」
奉太郎「それに、6人殺したからといって何かが起きるわけでもないだろう?」
里志「うん、確かにその通りだね。 精神が病んでいるって事も考えられるけど」
里志の発言に、「そうだな」と答え、次いで千反田が悲しげな顔をし、言った。
える「酷い、お話ですね……」
すいません、お腹痛いのでちょっとだけ席外します。
5分ほどで戻ります、ごめんなさい
5分ほどで戻ります、ごめんなさい
戻りました、保守ありがとうございます。
一瞬、室内を包んだのは沈黙。
この推理を出したのは、正解だったのか不正解だったのか……
若干重苦しい空気が広がる。
キーンコーンカーンコーン
そんな空気を壊すように、最終下校時間を告げるチャイムが鳴り響いた。
里志「おっと、もう下校時間になったみたいだね」
摩耶花「ふ、ふくちゃん」
摩耶花「今日、一緒に帰らない? ちょっと怖くて……」
一瞬、室内を包んだのは沈黙。
この推理を出したのは、正解だったのか不正解だったのか……
若干重苦しい空気が広がる。
キーンコーンカーンコーン
そんな空気を壊すように、最終下校時間を告げるチャイムが鳴り響いた。
里志「おっと、もう下校時間になったみたいだね」
摩耶花「ふ、ふくちゃん」
摩耶花「今日、一緒に帰らない? ちょっと怖くて……」
奉太郎(こいつでも怖がる事とかあるんだなぁ)
里志「うん、僕は構わないよ」
さすがは里志、無駄なエネルギーをよく使う奴だ。
奉太郎「大丈夫じゃないか?」
奉太郎「犯人は女性しか狙わないらしいぞ」
自分でもびっくりするくらいに、自然と口から冗談が出ていた。
伊原は少し呆気にとられ、次に眼を細めると今にも飛び掛ってきそうな勢いで怒鳴る。
摩耶花「……おーれーきー!」
摩耶花「6人目の生贄になりたいなら、いつでも言いに来なさいよ?」
そういう伊原から発せられる威圧感は、圧倒的な物があった。
里志「うん、僕は構わないよ」
さすがは里志、無駄なエネルギーをよく使う奴だ。
奉太郎「大丈夫じゃないか?」
奉太郎「犯人は女性しか狙わないらしいぞ」
自分でもびっくりするくらいに、自然と口から冗談が出ていた。
伊原は少し呆気にとられ、次に眼を細めると今にも飛び掛ってきそうな勢いで怒鳴る。
摩耶花「……おーれーきー!」
摩耶花「6人目の生贄になりたいなら、いつでも言いに来なさいよ?」
そういう伊原から発せられる威圧感は、圧倒的な物があった。
奉太郎「す、すまん ただの冗談だ」
伊原は「ふんっ」と顔を背け、それ以降は口を開こうとしなくなった。
奉太郎(柄にも無く冗談は言うものではないな……)
ほんの少しだが、空気は軽くなった気がする。
あの重苦しい空気は正直居心地が悪かったので、たまには冗談を言うのも悪くないかもしれない。
里志は苦笑いしながら俺と千反田の方を見ると、手を挙げ、言った。
里志「じゃあ僕たちはお先に失礼するよ」
奉太郎「気をつけてな~」
手をぶらぶらと振りながら、友人に別れの挨拶を送る。
える「折木さん、私たちはどうしましょうか?」
伊原は「ふんっ」と顔を背け、それ以降は口を開こうとしなくなった。
奉太郎(柄にも無く冗談は言うものではないな……)
ほんの少しだが、空気は軽くなった気がする。
あの重苦しい空気は正直居心地が悪かったので、たまには冗談を言うのも悪くないかもしれない。
里志は苦笑いしながら俺と千反田の方を見ると、手を挙げ、言った。
里志「じゃあ僕たちはお先に失礼するよ」
奉太郎「気をつけてな~」
手をぶらぶらと振りながら、友人に別れの挨拶を送る。
える「折木さん、私たちはどうしましょうか?」
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