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元スレ胡桃「塞ってボンバーマンに似てるよねー」塞「は、はァ!?」
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豊音「―――もってきたよっ!」
胡桃「ありがと、トヨネ・・・塞、119番に連絡しといて。あと白と先生にも」
塞「胡桃・・・」
豊音「ど、どうするのっ?」
胡桃「・・・ダメかもしれないけど、まずは上流の方から中州に向けてワイヤーを投げてみるっ」ヒュン
ビュウウウウウウウ
塞「ダメだ・・・風が強すぎて・・・」
豊音「でもでもっ、エイスリンさんは気づいたみたいだよっ」
胡桃「よし・・・こうなったら、私が直接行くよ・・・っ」
塞「ば、バカじゃないの!? そんなの無理にきまってる・・・っ!」
胡桃「やってみなきゃわかんないっ」ガシッ
豊音「胡桃・・・」
胡桃「二人とも・・・リールしっかり押さえといてっ」
胡桃「ありがと、トヨネ・・・塞、119番に連絡しといて。あと白と先生にも」
塞「胡桃・・・」
豊音「ど、どうするのっ?」
胡桃「・・・ダメかもしれないけど、まずは上流の方から中州に向けてワイヤーを投げてみるっ」ヒュン
ビュウウウウウウウ
塞「ダメだ・・・風が強すぎて・・・」
豊音「でもでもっ、エイスリンさんは気づいたみたいだよっ」
胡桃「よし・・・こうなったら、私が直接行くよ・・・っ」
塞「ば、バカじゃないの!? そんなの無理にきまってる・・・っ!」
胡桃「やってみなきゃわかんないっ」ガシッ
豊音「胡桃・・・」
胡桃「二人とも・・・リールしっかり押さえといてっ」
塞「・・・待って」
胡桃「えっ・・・?」
塞「私が行く・・・っ」ガシッ
胡桃「ち、ちょっと・・・っ」
塞「・・・あんたちっこいんだから、水流に押し流されやすいでしょ」
塞「豊音も、逆に身長高すぎて動きにくいと思うし・・・私が適任だと思う」
胡桃「・・・さ、塞・・・」
塞「大丈夫・・・、絶対にエイスリンは助けるからっ!」グッ
豊音「塞・・・死なないでっ」
塞(やばい・・・私すっごく震えてる・・・)ガクガク
塞(でも・・・胡桃はあんなに必死でエイスリンを助けようとしたんだ・・・)
塞(責任とかじゃない・・・友達だからっていうただそれだけの理由で・・・っ)
塞「・・・行くぞっ」バシャン
胡桃「えっ・・・?」
塞「私が行く・・・っ」ガシッ
胡桃「ち、ちょっと・・・っ」
塞「・・・あんたちっこいんだから、水流に押し流されやすいでしょ」
塞「豊音も、逆に身長高すぎて動きにくいと思うし・・・私が適任だと思う」
胡桃「・・・さ、塞・・・」
塞「大丈夫・・・、絶対にエイスリンは助けるからっ!」グッ
豊音「塞・・・死なないでっ」
塞(やばい・・・私すっごく震えてる・・・)ガクガク
塞(でも・・・胡桃はあんなに必死でエイスリンを助けようとしたんだ・・・)
塞(責任とかじゃない・・・友達だからっていうただそれだけの理由で・・・っ)
塞「・・・行くぞっ」バシャン
塞「っ・・・ごがっ・・・」
塞(やばい・・・予想以上に水かさが・・・)
塞「・・・っ・・・」
塞(・・・リールはしっかり押さえてくれてるみたい・・・)
塞(だからこそ・・・諦めるわけには・・・いかないっ!!)
塞「ぷはぁっ・・・!」
エイ「さ・・・サエ・・・」ポロポロ
塞「ごほっ・・・た、助けに来たよ・・・エイスリン」ニコッ
エイ「・・・っ」
塞「ほら、早く私の手につかまって・・・っ」スッ
エイ「う、ウン・・・」ギュ
ズズズズズズズッ
塞「・・・っ!!」
塞(・・・やばいっ!! 流木が・・・っ!!)
塞(やばい・・・予想以上に水かさが・・・)
塞「・・・っ・・・」
塞(・・・リールはしっかり押さえてくれてるみたい・・・)
塞(だからこそ・・・諦めるわけには・・・いかないっ!!)
塞「ぷはぁっ・・・!」
エイ「さ・・・サエ・・・」ポロポロ
塞「ごほっ・・・た、助けに来たよ・・・エイスリン」ニコッ
エイ「・・・っ」
塞「ほら、早く私の手につかまって・・・っ」スッ
エイ「う、ウン・・・」ギュ
ズズズズズズズッ
塞「・・・っ!!」
塞(・・・やばいっ!! 流木が・・・っ!!)
塞(このままのペースじゃ・・・二人とも巻き添えになる・・・っ!!)
塞「・・・」ゴクリ
塞「エイスリン・・・っ! 絶対にこのワイヤから手を放しちゃダメだからねっ!?」
エイ「・・・さ、サエ?」
塞「・・・胡桃によろしく
バッ
エイ「サエーーーーーーーっ!!」
塞「・・・」ゴクリ
塞「エイスリン・・・っ! 絶対にこのワイヤから手を放しちゃダメだからねっ!?」
エイ「・・・さ、サエ?」
塞「・・・胡桃によろしく
バッ
エイ「サエーーーーーーーっ!!」
塞「――――ンン・・・」
塞(あれ・・・私まだ生きてる・・・)
塞(でも・・・なにこの冷たさ・・・水・・・?)
塞(そうか・・・あのときワイヤーから手を放して・・・そのまま流されて)
塞(たぶんこの岸壁に引っかかったんだ・・・)
塞(なんて幸運なんだろ・・・いや不運かな? この水温じゃたぶん助からない・・・じわじわ殺されてくんだ・・私)
塞「・・・」
塞(でも・・・最後にエイスリンを助けられて・・・そして――)
塞(――胡桃と話すことができて・・・よかった・・・)
塞「―――」
塞(あれ・・・私まだ生きてる・・・)
塞(でも・・・なにこの冷たさ・・・水・・・?)
塞(そうか・・・あのときワイヤーから手を放して・・・そのまま流されて)
塞(たぶんこの岸壁に引っかかったんだ・・・)
塞(なんて幸運なんだろ・・・いや不運かな? この水温じゃたぶん助からない・・・じわじわ殺されてくんだ・・私)
塞「・・・」
塞(でも・・・最後にエイスリンを助けられて・・・そして――)
塞(――胡桃と話すことができて・・・よかった・・・)
塞「―――」
「―――――ーーーーーーーーーーーーーッ!!」
「塞ーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
塞「この声は・・・」
---------------------
胡桃「塞ーーーーーーーっ!!!」
姉帯「塞ーーーーーーーーーーっ!!」
エイ「サエーーーーーーーーーーっ!」
胡桃(塞・・・目を閉じちゃダメだ・・・諦めないでっ)
胡桃「塞--------------っ!!!」
---------------------
塞(胡桃が・・・みんなが私を呼んでる・・・)
塞(そっか・・・ここで目を閉じたら私・・・)
塞「・・・」
塞(わかったよ、胡桃・・・私、最後まで頑張って生きてみる・・・っ)
塞(たとえこのまま助けられずに死ぬんだとしても・・・)
塞(あんたたちの声が届き続ける限り・・・私は抗うからっ!!)
「塞ーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
塞「この声は・・・」
---------------------
胡桃「塞ーーーーーーーっ!!!」
姉帯「塞ーーーーーーーーーーっ!!」
エイ「サエーーーーーーーーーーっ!」
胡桃(塞・・・目を閉じちゃダメだ・・・諦めないでっ)
胡桃「塞--------------っ!!!」
---------------------
塞(胡桃が・・・みんなが私を呼んでる・・・)
塞(そっか・・・ここで目を閉じたら私・・・)
塞「・・・」
塞(わかったよ、胡桃・・・私、最後まで頑張って生きてみる・・・っ)
塞(たとえこのまま助けられずに死ぬんだとしても・・・)
塞(あんたたちの声が届き続ける限り・・・私は抗うからっ!!)
---------------------
胡桃「・・・あ」
豊音「胡桃・・・? どうしたの?」
胡桃「塞が・・・笑ったような気がしたんだ・・・」
エイ「サエマダイキテル! ワタシタチ、モットヨビカケル!!」
胡桃「・・・うんっ! そうだねっ!」
胡桃「塞ーーーーーーーーーーーーっ!!!」
---------------------
塞「・・・」
塞(やばいかも・・・目が見えなくなってきた・・・)
ブロロロロロロ
塞「・・・」
塞(もしかして・・・ヘリコプター・・・かな?)
塞「・・・やっと、来てくれたんだ・・・―――
胡桃「・・・あ」
豊音「胡桃・・・? どうしたの?」
胡桃「塞が・・・笑ったような気がしたんだ・・・」
エイ「サエマダイキテル! ワタシタチ、モットヨビカケル!!」
胡桃「・・・うんっ! そうだねっ!」
胡桃「塞ーーーーーーーーーーーーっ!!!」
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塞「・・・」
塞(やばいかも・・・目が見えなくなってきた・・・)
ブロロロロロロ
塞「・・・」
塞(もしかして・・・ヘリコプター・・・かな?)
塞「・・・やっと、来てくれたんだ・・・―――
---------------------
塞「―――ん・・・」
塞「ここは・・・ってうわっ!!?」バッ
塞「く、胡桃・・・っ!?」
胡桃「塞っ・・・さえっ・・・」ポロポロ
塞「ここ・・・病院・・・?」
塞「私・・・もしかして助かった・・・?」
白望「・・・そうだよ。塞がんばった」
豊音「うぅ・・・ぐじゅ・・・」ボロボロ
エイ「・・・すぅ・・・すぅ」
塞「エイスリンも・・・よかった・・・無事で」
塞「―――ん・・・」
塞「ここは・・・ってうわっ!!?」バッ
塞「く、胡桃・・・っ!?」
胡桃「塞っ・・・さえっ・・・」ポロポロ
塞「ここ・・・病院・・・?」
塞「私・・・もしかして助かった・・・?」
白望「・・・そうだよ。塞がんばった」
豊音「うぅ・・・ぐじゅ・・・」ボロボロ
エイ「・・・すぅ・・・すぅ」
塞「エイスリンも・・・よかった・・・無事で」
胡桃「塞・・・ごめんね・・・ほんとにごめんっ」ポロポロ
塞「・・・もう、そんな泣かないでよ。小っちゃい子じゃないんだから」
胡桃「だって・・・だってっ・・・」
塞「私はもう気にしてないよ・・・胡桃が呼び掛けてくれたこと、ちゃんと覚えてる」ギュ
胡桃「さえぇ・・・っ」ボロボロ
豊音「うぅ・・・うぇえええええんっ!!」ボロボロ
白望「なんで豊音がそんな泣く・・・」
豊音「だって・・・嬉しくって・・・また昔みたいに戻れて・・・っ」
塞「そうだね・・・ごめん、シロもトヨネも・・・迷惑かけて」
白望「もういいよ。塞とエイスリンがちゃんと生きててくれただけで」
塞「・・・ありがと」
塞「・・・もう、そんな泣かないでよ。小っちゃい子じゃないんだから」
胡桃「だって・・・だってっ・・・」
塞「私はもう気にしてないよ・・・胡桃が呼び掛けてくれたこと、ちゃんと覚えてる」ギュ
胡桃「さえぇ・・・っ」ボロボロ
豊音「うぅ・・・うぇえええええんっ!!」ボロボロ
白望「なんで豊音がそんな泣く・・・」
豊音「だって・・・嬉しくって・・・また昔みたいに戻れて・・・っ」
塞「そうだね・・・ごめん、シロもトヨネも・・・迷惑かけて」
白望「もういいよ。塞とエイスリンがちゃんと生きててくれただけで」
塞「・・・ありがと」
塞「エイスリンにも、すごく迷惑かけちゃった・・・」
白望「大丈夫。許してくれてる・・・ほら」スッ
塞「これ・・・エイスリンがいつも持ち歩いてるボード・・・」
〈宮守のみんなが仲良く笑顔で笑っている絵〉
塞「・・・っ・・・エイスリン・・・ペン、ちゃんと見つかったみたい・・・」ポロポロ
白望「・・・うん。そうだね」
白望「エイスリンは、自分の理想を描き出す・・・エイスリンはいっつもこんな絵ばっか描いてた
胡桃「今回も、エイちゃんの夢は叶ったってこと・・・?」
白望「・・・うん。だからこれからもこんな風に笑っていられる。いや・・・」
白望「そうしていかなきゃならない・・・」
塞「・・・うん・・・そうだねっ」
エイスリン「・・・」スヤスヤ
白望「大丈夫。許してくれてる・・・ほら」スッ
塞「これ・・・エイスリンがいつも持ち歩いてるボード・・・」
〈宮守のみんなが仲良く笑顔で笑っている絵〉
塞「・・・っ・・・エイスリン・・・ペン、ちゃんと見つかったみたい・・・」ポロポロ
白望「・・・うん。そうだね」
白望「エイスリンは、自分の理想を描き出す・・・エイスリンはいっつもこんな絵ばっか描いてた
胡桃「今回も、エイちゃんの夢は叶ったってこと・・・?」
白望「・・・うん。だからこれからもこんな風に笑っていられる。いや・・・」
白望「そうしていかなきゃならない・・・」
塞「・・・うん・・・そうだねっ」
エイスリン「・・・」スヤスヤ
---------------------
それからもずっと日常は変わらず、滞りなく過ぎていった―――
ときには喧嘩もするし、悲しいこともあるけれど、それでもみんな最後には笑っていられた
それはやっぱり、今回の出来事がみんなの胸にしっかり残り続けているからなんだと思う
エイスリンは理想を描き出す・・・
でもそれはやっぱり私たちがそうする努力をすることで、初めて成し得るものなんだろう
―――これは、私たち5人がそういう当たり前のことに気づくきっかけとなった、ほんのちょっとした事件の顛末である
fin
それからもずっと日常は変わらず、滞りなく過ぎていった―――
ときには喧嘩もするし、悲しいこともあるけれど、それでもみんな最後には笑っていられた
それはやっぱり、今回の出来事がみんなの胸にしっかり残り続けているからなんだと思う
エイスリンは理想を描き出す・・・
でもそれはやっぱり私たちがそうする努力をすることで、初めて成し得るものなんだろう
―――これは、私たち5人がそういう当たり前のことに気づくきっかけとなった、ほんのちょっとした事件の顛末である
fin
だいぶ遅くなった。支援してくれた人さんきゅ
やっぱり当てもなくSS書くもんじゃあないね
最後まで胡桃×塞を貫くつもりだったけど、なかなかうまくいかないもんだわ
やっぱり当てもなくSS書くもんじゃあないね
最後まで胡桃×塞を貫くつもりだったけど、なかなかうまくいかないもんだわ
乙。スレタイ見た時はコメディかと思ったけど、蓋を開けてみれば全然違ってたな
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