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    元スレ純一「色々みんなと、イチャイチャしよう!」

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    51 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 05:11:34.23 ID:EZqL147Ji (+24,+29,-18)
    美也「(イチャイチャしてて呼びづらいなぁ…)」
    52 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 05:17:42.07 ID:HprN+MP40 (+95,+30,+0)
    紗江「っ………」どきどき…

    「ふ、ふー………」どきどき…

    紗江「………せんぱい、あの…」

    「う、うん…? ど、どうかした紗江ちゃん…?」

    紗江「あのですね……そうやってタバコ吸っている先輩は、とってもかっこいいですよ…」ぎゅっ…

    「ほ、本当に……? あ、ありがとう…嬉しいよ!」

    紗江「はい、前と違ったせんぱいが見れて……わたしはとっても嬉しいです…」

    「そ、そっか……うん、こんな僕でよかったら何時だって見においでよ…!」

    紗江「………本当に、ですか…? 見に来てもいいんですか…?」

    「うん、紗江ちゃんの都合が良ければ…いつだって見に来てもいいよ…?」

    紗江「……会えなかった一年間を、埋め合わせるぐらい…いいんですか…?」

    「え…?」

    紗江「せんぱいと、ずっと会えなかった……一年間。わたしはとっても、悲しかったです…」

    「紗江ちゃん……?」

    紗江「さっきは、冗談みたいにいっちゃいましたけど…先輩、私は……本気にしちゃいますよ…?」
    53 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 05:18:36.96 ID:QqC0K6190 (+13,+28,-3)
    時間考えろよ
    54 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 05:21:18.18 ID:55oEOVWDO (+19,+29,-7)
    あれ?絢辻さんは?
    55 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 05:24:16.77 ID:HprN+MP40 (+95,+30,+0)
    紗江「来ていいって…先輩が住むこのアパートに、せんぱいを見に来てもいいって……
       せんぱいがさっき行った言葉、いまいってくださった言葉……全部、信じてもいいんですか…?」

    「………」

    紗江「……わたしは、その言葉を信じて…これからさき、せんぱいの家に…来たいと思います…
       それでいいのなら、どうかせんぱい……もう一度、もう一度だけでいいですから…」

    紗江「…わたしに、このアパートに来ていいと……いってください…お願いします」きゅ…

    「……紗江ちゃん…」

    紗江「………」

    「……ごめん、紗江ちゃんがこんなにも……僕、気づけなくて…」

    紗江「っ……せ、せんぱいは悪くありませんっ…! わ、わたしが正直に言わなかったから…それで…!」

    「…うん、でも気づけなかった僕も悪かったよ。紗江ちゃん、ごめん」

    紗江「せん、ぱい……」

    「…じゃあ、紗江ちゃん。もう一度言うね?」

    紗江「は、はい……お願いします…っ」
    56 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 05:28:54.03 ID:HprN+MP40 (+95,+30,-291)
    「──これからさき、また僕のアパートに……」

    紗江「…はい、せんぱい…」

    「……ご飯を、つくりにきてもいいよ?」

    紗江「はいっ……わかりま──ええっ…?」

    がたん!

    「え、どうしたの声をあげ──…誰だそこにいるの!」がらら!

    美也「いたた……おでこぶつけちゃったよ…っ」

    「み、美也……!お、おまっ…!」

    紗江「み、みやちゃ…っ!」

    美也「あかくなってないかなぁ~…大丈夫、紗江ちゃん?」ずいっ

    紗江「う、うんっ…だいじょうぶ、だよ…?」

    美也「そっか~! よかったよかったぁ……じゃないよにぃに!ばかにぃに!」ぐわっ

    「い、いきなり現れて、いきなり怒りはじめて…! なんだよ美也!」
    57 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 05:36:44.48 ID:qe9St3E+i (+17,+29,-4)
    くっそ寝れねぇ…
    58 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 05:36:51.83 ID:HprN+MP40 (+95,+30,+0)
    美也「…………」じぃー

    「…な、なんだよ…そんなに睨みつけて…!」

    美也「……ほんっと、にぃにったら朴念仁の唐変木なんだからっ…!」ぷいっ

    「ど、どういう意味だよ…!」

    美也「なんでもない! ……ほら、紗江ちゃんいこ! 手がこんなに冷たくなってるよ?」

    紗江「あ、うんっ……」

    美也「…あとにぃに! タバコ吸うならもうちょっと、あたま使ってよね! バレバレだよ!」

    「ば、ばれてたか…美也なら騙せると思ったのに」

    美也「む~! それみゃーのことばかにしてるでしょ!」

    「してないしてない」

    美也「う~…そんなにぃにはベランダで一人、反省しておきなさい!」ぴしゃ!

    『え、こら! 美也! 外はすっごく寒いんだぞー!』

    美也「べぇ~っだ!」しゃっ

    紗江「み、美也ちゃんっ…だ、だいじょうぶかな…っ?」
    59 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 05:41:11.32 ID:HprN+MP40 (+93,+30,-269)
    美也「いーんだよ、これぐらいが丁度いいんだからっ」

    『美也ー! ごめんってば! 本当にごめんー!』がたがた

    紗江「っ……っ……」おろおろ…

    美也「それじゃー紗江ちゃん! お鍋も煮てきた頃だろうし、食べよう食べようっ」

    紗江「え、あ、うんっ……!」ちらっ

    『ごめんよぉー…! もう、馬鹿だなんていわないからさぁー…!みやぁー!』

    数分後

    「「「いただきまーす」」」 ぐつぐつ…

    美也「じゃあ、開けるよ~? それ~!」ぱかっ

    「おぉ~……!白いなぁ!」

    紗江「はいっ…今日のお鍋は、牛乳を使ったミルク鍋です…!」

    美也「おいしそぉ~! すごいすごい! オシャンティーだね!」

    「すごいなぁ…これ、紗江ちゃんが作ったんでしょ?」
    60 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 05:45:24.38 ID:HprN+MP40 (+95,+30,+0)
    紗江「は、はいっ…こ、心を込めて……つくりましたっ…!」

    美也「紗江ちゃん特性ミルク鍋だね!にししっ」

    「ほう……紗江ちゃんミルク鍋、か」

    美也「それじゃーたっべよー!」

    紗江「うんっ…それじゃあ、私がよそってあげるね、美也ちゃん」すっ

    美也「うんうん! みゃーね、このお肉とお肉がいい!」

    「野菜も食べろよ…」

    美也「たべるよ~。でもまずはお肉って決まってるでしょ!」

    紗江「──はい、どうぞ美也ちゃん」

    美也「わはぁー! ありがとう紗江ちゃん!」

    紗江「……それじゃあ、せんぱいも。小皿を渡してください」

    「あ、うん。ありがとう」すっ

    紗江「い、いえっ……なににしますか…?」
    61 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 05:47:53.88 ID:o5tcWT+S0 (+22,+29,-3)
    朝から良いスレを見つけた
    しえ
    62 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 05:49:18.35 ID:8v/Qak/z0 (+30,+30,-28)
    紗江ちゃん編長いという事は>>1は紗江ちゃん派なのか
    63 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 05:53:18.10 ID:HprN+MP40 (+95,+30,-288)
    「紗江ちゃんが好きな奴取っていいよ、僕はそれでいい」

    紗江「そ、そうですか……わかりましたっ…!」いそいそ…

    「……うん、ありがと。そんな感じでいいよ」

    紗江「は、はいっ…じゃあ、熱いうちに…食べてください、せんぱい」すっ…

    「そうだね、そしたら紗江ちゃんの分は僕がとってあげるよ…」すっ…

    紗江「えっ、そんなわたしは…」

    「いいからいいから……よし、こんなもんでいいかな?」す…

    紗江「……あ、ありがとうございます…」

    「うん、どういたしまして──それじゃあみなさん、ご一緒に!」

    いただきまーす

    美也「おっいしぃいー! なにこれ、とっても美味しいねにぃに!」

    「ああ、びっくりだよ…流石は紗江ちゃんミルク鍋……!」

    紗江「そ、そんなっ…おおげさですっ…」テレテレ
    64 : 忍法帖【Lv= - 2012/01/21(土) 05:56:50.58 ID:qe9St3E+i (+22,+29,-18)
    紗江ちゃんの……ミルク……?
    65 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 05:57:30.49 ID:Y/S4URgk0 (+22,+29,-15)
    紗江ちゃんミルクとな?
    66 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 05:58:36.05 ID:HprN+MP40 (+95,+30,+0)
    美也「もぐもぐっ…ごくん。にぃに! そのお肉食べないならみゃーがぱくん!」

    「あ、こら! もっとちゃんと味わって食べろよ、それと確認は最後まで取ってくれ!」

    紗江「み、美也ちゃん…そんなに慌てて食べなくても、いっぱいあるから…っ」

    「あ、紗江ちゃん。お茶のおかわりいる?」

    紗江「あ。ありがとうございます…せんぱいは?」

    「うん? 僕はちょっとね……」

    美也「!……にぃに、冷凍庫に入ってたアレ飲むんでしょ!」

    「そうだよ! こんな美味しい鍋なんだから、飲まずにはいられないさ!」すたすた…

    「……ふふっ。予め冷凍庫から取り出し、すでに解凍済みだ……このチューハイだ!」

    紗江「わ、わぁ~……お酒…!」

    美也「すぐ酔っちゃうくせにね~」

    「う、うるさい! 美也にはあげないぞ!」

    美也「みゃーは飲まないよ!ばかにぃに!」
    67 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 06:04:27.96 ID:HprN+MP40 (+95,+30,+0)
    紗江「っ………」ぴしっ

    「…うん? どうしたの、紗江ちゃん。綺麗に手を上げて…」

    紗江「っ……わ、わたしっ……飲んでみたいのであります、たいちょー……っ」

    美也「えぇぇー! 美味しくないよあんなの~! やめときなって紗江ちゃん!」

    「…まぁ、待て。美也」

    美也「に、にぃに…?」

    「……中多くん。その度胸、真のものか?」

    紗江「っ……は、はいっ…たいちょう……私の覚悟は、ほんものですッ…!」

    「───そうか、わかった…わかったぞ、中多くん……」かしゅっ こぽぽ…

    紗江「………っ」どきどき

    「コップ半分だ、一応未成年だからね。これぐらいで許してほしい」

    美也「半分でもアウトだけどね……にぃに」

    紗江「ご、ごくり……そ、それじゃ…その、いただきますっ……」ぐいっ

    「え、イッキなの!? 紗江ちゃんそれは……!」
    68 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 06:06:37.50 ID:8v/Qak/z0 (+18,+28,-2)
    いい展開だ
    69 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 06:08:50.30 ID:HprN+MP40 (+95,+30,+0)
    紗江「──ぷは………」

    美也&「紗江、ちゃん……?」

    紗江「…………」

    「だ、大丈夫……?」

    紗江「………せんぱい?」ちら

    「う、うん…僕だよ? わかる?」

    美也「紗江ちゃん、顔真っ赤だけど…」

    紗江「美也ちゃん…うん、大丈夫、大丈夫だよ…」

    「本当に大丈夫かな……まさか一気飲みするなんて…」

    美也「み、美也もまさか紗江ちゃんが一気に飲むなんて思わなかったよ…」

    紗江「……心配しすぎです、二人共……ひっくっ」

    「そ、そっか……ん?」

    紗江「……よいしょ、よいしょ…」ぬぎぬぎ

    「え、あっ、ちょ紗江ちゃん!?」
    70 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 06:13:55.45 ID:9SvKhJMu0 (-22,-10,-1)
    支援
    71 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 06:14:13.85 ID:HprN+MP40 (+95,+30,+0)
    「な、なにやってるの…!? ちょ、やめなって…!」ぐいっ

    紗江「…ふぇ…?どうしてとめるんですか、せんぱい…?」

    「どうしてって…! そりゃー服を脱ぎ始めたら、止めるに決まってるよ…!」

    紗江「……。あはは! あは! せんぱいったら~…おもしろいこというんですねぇ~…えへへ」ぬぎぬぎ

    「あははー…僕、面白い事言ったかなって脱がいない脱がない!」ぐいぐいっ

    紗江「……ぷぅ」

    「ほ、ほほを膨らませてもだめなものはだめなんだよ…!」

    紗江「……せんぱい、えっちです」

    「僕は逃がそうとしてないよ!?」

    紗江「じゃあ、脱いでもいいですよね…あつくてあつくて……よいしょ、っと」ぬぎっ!

    「どうして!? どうしてそうなるの……美也! 助けてくれ! 紗江ちゃんは僕だけじゃ──」

    美也「にぃひにぃひ~!」のしっ べたぁ~

    「……え?」
    72 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 06:21:25.05 ID:HprN+MP40 (+95,+30,+0)
    美也「これ、ふっごいね~! あたひゃまがぽや~…ってして……して……にっししししし!」ぎゅうぅ…

    「ちょ、あ、こらっ…! 僕の上で暴れるな…! なんでこんなことに───」カラン…

    (……チューハイの缶が、空っぽだと…!)

    「ま、まさか美也…お前残りの半分をぜんぶ……いつのまに飲んだんだよ!」

    美也「え~……それはねえっとぉ…わかんにゃい!にしし!」

    「なんだよそれ! あーもうちょっとまて、これじゃあどうしろって…」

    紗江「……ふぅ」

    「どうして紗江ちゃんもう下着姿なの!? だめだよ、ほらっ…ちゃんと着なきゃ…!」

    紗江「さむいです…」がたがた…

    「だろうね! ほら、とりあえずこたつの中に…!」

    美也「にぃには♪こたつの中で♪まーるくなる♪」

    「あー耳元で歌うな…! とりあえずは紗江ちゃんはこたつの中、美也は水でも飲んどけ!」

    美也「みゃーはもっとぽやぽや飲みたい~!」
    73 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 06:25:28.42 ID:mBNvS8qAi (+20,+27,-1)
    なにこれ羨ましい
    74 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 06:26:53.15 ID:HprN+MP40 (+95,+30,+0)
    「それはだめだ! 後は僕が飲むの!」

    美也「え~……でも、紗江ちゃん飲んでるよ~?」

    「え……?」

    紗江 ごきゅ ごきゅ

    「さ、紗江ちゃん!? なんで男らしく立ちながら一気飲みを…!
       だめだよ、ほら、離して紗江ちゃん…!」ぐいぐい

    紗江「ぷはっ……あふぇ~? しぇんぱいが、五十人もいる……しぇんぱぁい!」ぎゅう

    「おぶっ! ぷはぁ! ちょ、さえっ……おむっ!?」ぽにゅ

    美也 ごきゅ…ごきゅ…

    「…ぷはぁ! み、美也…!? なんでお前も飲んでんだ…!」

    美也「…ぷは……にぃに……にぃにはどこ…?」

    「め、目の前でお前の同級生に捕まってるよ…!」

    美也「ほんとだ……にぃには、にぃにはみゃーのだよ! 紗江ちゃん!」

    紗江「……だめ」

    美也「っ……!」
    75 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 06:34:27.20 ID:HprN+MP40 (+95,+30,+0)
    紗江「──せんぱいは、隊長は……わたしのだよ、美也ちゃん…」

    美也「……なにいってるのかな、紗江ちゃん…付き合いはみゃーのほうが長いんだよ…?」フシャー

    紗江「……そんなの、同じ時を一緒に過ごしたことが大切なんだよ。だから、美也ちゃんは私に……負けてるの」

    美也「っ……そんなことないよ! みゃーは…みゃーはっ……にゃあああああああ!!」がりがり

    「え、どうしてそこで僕を攻撃す──ぐわぁあー!」ばたん

    紗江「せ、せんぱいっ……だいじょうぶですかっ…?」

    「あ、うん…大丈夫だけど…ってこの状況は駄目だよ! 紗江ちゃん、流石に下着姿で膝枕は…!」

    紗江「せんぱい…!」

    (下からみる揺れぐらいも素晴らしいな……)

    美也「みゃーもひざまくら!」ずさー! ごちん!

    「あたっ!? あたまから突っ込んでくるなよ美也!」

    美也「えっへへ~…紗江ちゃんの膝枕、きもちいねにぃに~」

    「そ、そうだな……」
    76 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 06:39:59.56 ID:mBNvS8qAi (+27,+29,-6)
    問題はこのまま泊っていくか明日もこのことを覚えているかだ
    77 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 06:41:44.09 ID:HprN+MP40 (+95,+30,+0)
    四時間後

    「───……う、う~んっ……」ごそっ

    「………」ごしごし…

    「……今、何時だ…?……夜中の三時、か……ふわぁ~」

    (…思い出したくないけど、鮮明に思い出せてしまう数時間前…
       僕もやけっぱちになって、チューハイ飲んで阿鼻叫喚だったな…うん)

    「……次の日が休みでよかった。美也たちも休みだろうし…」ぽりぽり…

    「…みんなこたつで寝ちゃってるのかな。風邪引かないといいけど」

    (僕も…もうすこしだけ、寝るか……)ごそっ…

    「……せんぱい…」コソッ…

    「………ん?」

    紗江「………」くいくいっ

    「あ、紗江ちゃん……ごめん、起こしちゃった…?」コソコソ…

    紗江「あ、いえ……元から起きてたんです。色々とさっきまでの出来事が思い出せなくて…考え事してました」

    「そ、そうなんだ……た、たいしたことはしてなかったから。安心していいよ? うん」
    78 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 06:47:43.35 ID:HprN+MP40 (+95,+30,-285)
    紗江「……そうなんですか…記憶が曖昧で…せんぱいに、ものすごいことやってしまったような…きがして…」

    「だ、大丈夫だよ…! ね、ほら今日はもう遅いからさ、ゆっくりと眠ろうよ」

    紗江「……はい、せんぱいがいうなら…」

    「うん……それじゃあ、おやすみ。紗江ちゃん」

    紗江「はい、せんぱい……」

    「…………」

    紗江「…………」

    「……あはは、寝れないね。なんだか」

    紗江「そう、ですね……なんだか寝れないです」

    「……今日は楽しかった?」

    紗江「…もちろんです、とっても楽しかったです…本当に」

    「そっか、それはよかったよ」

    紗江「…………せんぱい」コソッ

    「うん?」
    79 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 06:52:52.14 ID:HprN+MP40 (+95,+30,-289)
    紗江「……そっちに…近寄っても、いいですか…?」

    「えっ? えっと、紗江ちゃんがいいって言うなら…」

    紗江「──はい、わたしは先輩の方にいきたいです……では…」ごそっ… ぴと

    「っ……ち、近いね…」

    紗江「そ、そうですね……」

    「あはは…こうやって暗い部屋の中、こたつでぴったりくっつきあうなんて…まるで恋人みたいだよ」

    紗江「……みたい、ですか…?」

    「うん、だってさ…お鍋食べて飲んで騒いで、そのまま泊まるって…なかなか無いことだと思うし…」

    紗江「………」

    「……紗江ちゃん? 寝ちゃったかな…?」

    紗江「……せんぱい…」

    「あ、うん…どうかしたかな?」

    紗江「……キス、したことありますか…?」
    80 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 06:54:05.70 ID:8v/Qak/z0 (+29,+29,-17)
    美也「(またイチャイチャはじまったよ…)」
    81 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 07:00:21.87 ID:HprN+MP40 (+95,+30,+0)
    「……どうしたの紗江ちゃん?」

    紗江「っ…あ、いえっ! す、すみませんっ……わたしったら、なんてことをっ…!」

    「あ、うんっ……いいよいいよ。落ち着いて、美也が起きちゃうからさ」

    美也 ぐーすかぴー

    紗江「っ……ご、ごめんなさいっ…へんなこといってしまって…!」

    「大丈夫、気にしてないからさ」

    紗江「は、はい……」

    「…うーんと、キスだっけ? 僕はしたことないよ」

    紗江「っ……ほ、本当にですか…っ?だ、だってサークルで…気になる人がいるって…」

    「…んーとね、その人はたまに僕の家に泊まりに来るけど。キス、なんてことはならないよ」

    紗江「…その人は、女の人ですよね…?」

    「そうだよ、僕の先輩なんだけどね。でも、そんなことはならないよ……たぶん、これからさきずっとね」

    紗江「……振られちゃったんですか…?」

    「…ううん、恋をする暇もなかった。感じかな? 僕にはとうてい追いつけない…そんな領域にいる人だったんだ」
    82 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 07:06:58.47 ID:HprN+MP40 (+93,+30,+0)
    紗江「そんなに、すごい人だったんですね……」

    「うん、僕がタバコを吸い始めた原因の人だからね……そういうと、いっつも怒るんだけどさ。あはは」

    紗江「………」

    「まぁ、そうやって…馬鹿みたいに話して、家に気軽に泊まりに来る関係……ってもの悪く無いかなって思っててさ」

    「そうやって、どんどん距離が近づくかなって思ったりしてたけど…もっと距離が明白になってきて、結局はものすごく逆効果だったんだけどね」

    紗江「……もう、諦めちゃたんですか…?」

    「……うん、そういうことだよ。さっきは誤魔化した感じで言ってたけど、やっぱりあの人のことが…
       その、好きだったんだなって」

    紗江「…………」

    「あはは…こんなこ、紗江ちゃんに話してもつまんないよね」

    紗江「………」ぎゅっ…

    「……ん、紗江ちゃん…?」

    紗江「せんぱい、どうして……」

    「うん?」

    紗江「どうして、そんな弱気なんですか……?」

    「……うーん、と。なんでだろうね、というか僕っていつも強気だったかな?」
    83 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 07:13:58.55 ID:TdNcSbqP0 (-27,-15,-1)
    84 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 07:27:49.91 ID:HprN+MP40 (+95,+30,+0)
    紗江「わたしがしってる……せんぱいは、いつだって強い人でしたよ…?」

    「そっか…そしたら、ごめん。僕ってばこんなに弱いやつだったみたいだよ…」

    紗江「っ……そん、なことないですっ…ぜったいに…っ!」ぎゅっ…

    「…紗江ちゃん…?」

    紗江「例え、今の先輩が…弱くなってたとしても……
       ──強かった、昔の先輩もしっています……!」

    「………」

    紗江「…強かった先輩は、なんだってがんばってました…いいことだったら全力でやって、
       悪いことだったら無理矢理でもして……」

    紗江「…たとえ報われなくても。それにまっすぐ突き進む度胸と心をもった人で……っ」ごそっ…

    「っ…さ、紗江ちゃん…顔が…」

    紗江「っ…き、気にしないでください……だから、どうか、元気になってください…わたしは…わたしは、せんぱいが本気になれば…
       誰とだって付き合えだだって思ってます、から」

    「…僕が、本気になれば…?」

    紗江「……はい、それがせんぱい……橘先輩のすごいところって思ってますから…ね?」テレテレ
    85 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 07:32:37.97 ID:HprN+MP40 (+95,+30,+0)
    「そっか……ありがと、紗江ちゃん」

    紗江「いいんです……せんぱいの、お役に立てれれば…それで」

    「うん、でも…紗江ちゃんに行ってもらえたお陰でちょっと元気が出てきたよ」

    紗江「それは、よかったです……はい」

    「……でも、こうやってこたつの中に入るってのは予想できないけど…まぁ、頑張ってみるよ」

    紗江「………じゃあ、せんぱい…その…」ごそっ…

    「……うん? あれ、紗江ちゃん…?」

    紗江「練習……してみませんか、わたしと…」

    「れんしゅう…?」

    紗江「せんぱいが、高校時代にやってくださったように……今度は、私が教官となって…」

    紗江「……せんぱいに、すこしだけ…ほんのちょっとだけ…おしえてあげます」
    86 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 07:38:00.46 ID:HprN+MP40 (+95,+30,-298)
    ごそっ…

    「え……なにを、する───」

    ちゅ

    紗江「…ほら、どうでしょうか……練習、です…」

    「……さ、紗江ちゃん…これ、もしかして…」

    紗江「こ、こら! 教官にためぐちはだめ、ですよ…?」

    「え、えぇー…! だって、でもこれは…!」

    紗江「……つぎ、いきますよ…!」ぐぐっ

    「ちょ、さえ──んむっ」

    紗江「……えへへ、せんぱいのたばこの味がしますね…」

    「……っ…」どきっ…

    紗江「──せんぱいは、ずっと大きくいてください…」

    「えっ…?」

    紗江「せんぱいが…どんな風になっても、どんな方をすきでいても…
       わたしの…あの時の頃の……王子様だということは、いつまでも変わりはありません…」
    87 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 07:43:03.73 ID:o5tcWT+S0 (+17,+29,-5)
    健気や…
    88 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 07:44:11.94 ID:HprN+MP40 (+95,+30,+0)
    紗江「…だから、そんなわたしが……せんぱいの強いところを…知っている私は。
       ずっとずっと…せんぱいを支え続けて見せます、から」

    「さえ、ちゃん……」

    紗江「…ふふっ…わたしも、いつまでも弱い私じゃいなんですよ…?
       こうやって、せんぱいに……イタズラだってしちゃうんですから…」ちゅ

    「……す、すごいね…紗江ちゃん、見ないうちに…すっごく大人だ」

    紗江「いいえ、大人なんかじゃないです。ただ、ただ……せんぱいに鍛えられた一人で…」

    紗江「…せんぱいがいないと、なんにもできない…ただの弱い子です」

    「………」

    紗江「さぁ、まだ練習はつづきますよ…! せんぱい?」

    「……うん、紗江教官…!」

    紗江「よろしいっ……えへへ、それじゃあせんぱい……」

    紗江「キス、つづけましょうか……?」
    89 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 07:46:04.31 ID:HprN+MP40 (+90,+30,-23)
    ふかふかおわり
    長かったな、うん

    次は裏表ないさん
    ちょっと一時間だけ寝させてくださったらすんまそん

    今回も ながらクオリティなのであしからず
    90 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 07:54:48.92 ID:DiaxT6oZ0 (+24,+29,-16)


    こういうの良いよねほんわかしてさ
    91 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 07:55:40.83 ID:e7CwK1jW0 (-6,+5,-2)

    92 : 忍法帖【Lv= - 2012/01/21(土) 07:58:30.95 ID:yf+sX4b50 (+13,+28,-2)
    絢辻さんは
    93 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 07:58:35.94 ID:o8RgX0xJ0 (+22,+29,-2)

    ついに絢辻さん来るか
    94 : 忍法帖【Lv= - 2012/01/21(土) 08:04:44.43 ID:nPlHWXMb0 (+24,+29,-20)
    あやつじさんのつぎは
    麻耶ちゃんだよな?
    95 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 08:13:51.71 ID:b3IV5qxZQ (+19,+29,-5)
    絢辻さんは裏表のない素敵な人です!
    96 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 08:27:52.00 ID:1+M4agGY0 (-3,+11,-1)
    97 : 忍法帖【Lv= - 2012/01/21(土) 08:40:23.24 ID:yf+sX4b50 (-27,-12,-3)
    保守
    98 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 08:44:55.90 ID:+RiNx/e70 (-13,+1,+0)
    ほしゅ
    99 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 08:49:08.43 ID:bVEDv6Iw0 (+14,+29,-16)
    一時間経ったぞ
    100 : ローカルルール・ - 2012/01/21(土) 09:00:01.87 ID:x+Kzg+zxO (+24,+29,-3)
    待っていたぞ
    待っていたんだぞぉぉぉぉ
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