元スレほむら「美樹さやかがダークサイドに堕ちた」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
まどか「……昨日、さやかちゃんを見かけたの」
ほむら「そう……元気そうだった?」
まどか「……ちょっと顔色悪かったかな……」
ほむら「……そう」
まどか「……それでね」
ほむら「……うん」
まどか「髪が白くなってたの……」
ほむら「……巴マミと同じ症状ね」
2 = 1 :
まどか「……やっぱり、さやかちゃんも……」
ほむら「……えぇ。堕ちてしまったのね……ダークサイドに」
まどか「……でも――まだ引き返せるよね!?」
ほむら「……」
まどか「大丈夫かも、しれないよね!?」
ほむら「……」
まどか「なんとか言ってよ!!」
ほむら「……」プルプル
まどか「ほむらちゃん!」
3 = 1 :
ほむら「……巴マミは」
ほむら「巴マミは……私達の制止の声を振り切って……」
ほむら「黒いコートを着始めて……指貫グローブを付け始め……しまいにはお面を付けて彼女を知る人物にとっては
筒抜けだけれど本人としては解らないようと試みた格好を」
まどか「やめて!!」
まどか「やめて……今マミさんの話はしないで……!」
ほむら「……ごめんなさい、まどか……」
まどか「……わたしこそ、ごめんなさいほむらちゃん……うっ」ブワッ
ほむら「まどか!」
まどか「……こんなの絶対おかしいよ……」ポロポロ
ほむら「まどかぁ……」
4 :
さやかちゃん刻印虫に犯されたw?
5 = 1 :
まどか「さやかちゃんも……いつかああなるのかな……?」
ほむら「……解らないわ」
まどか「そしたら、マミさんみたいになっちゃうのかな……?
もう本当に楽しくお話出来なくなっちゃうのかな……?突然現れて魔女を倒したら
こっちをちょっとだけ振り返るだけのダークヒーロー……感醸し出す人になっちゃうのかな……?」
ほむら「結局何がしたいのか解らないよね……私達にとっては……」
まどか「やだよもう……大切な親友がそんな風になったら……私……私……!!」
ほむら「……まどかはさやかが大好きだものね」
まどか「……うん、大好きだよ……でも、ほむらちゃんや杏子ちゃんだってわたしは」
ほむら「大丈夫、解っているから」
まどか「……うん、ありがとう」
ほむら「……」
6 = 1 :
ほむら「(まどかを見ていられない……彼女の様子は明らかに美樹さやか消失の時から痛ましくなっている……
どうにかして、美樹さやかをもう一度、首根っこをひっつかんででも引きずりこまないと……)」
ほむら「(……今のまどかが美樹さやかではなく私を頼ってくれるのはとても嬉しい……美樹さやかが居たときは
彼女が第一だった……私は美樹さやかに嫉妬していた……だけど)」
ほむら「……これで良いはずがない。ワルプルギスの夜という課題が残っている今、そして巴マミが魔法少女が魔女に
なるということを知っても生き残った今……誰も失わずにこの迷路から抜け出せるんだ。絶対に美樹さやかも助ける……」
ほむら「(そしたら、まどかはまた笑顔に……)」
ほむら「……彼女を護るためなら、私は戦う」
ほむら「美樹さやか」
さやか「……暁美ほむら、貴様か。この私に何の用かな?」
7 = 1 :
ほむら「……とうとう、付けてしまったのね」
ほむら「その指貫グローブを……!」
さやか「ん?あぁこれか。何、アクセサリーにそこまで頓着することもないだろう。
それよりも、そんな理由でこの私を呼び止めたのかな、暁美ほむら君?ならば私は先に行かせて
もらうぞ。これ以上君に時間を費やす価値などあるとは思えないのでね」
ほむら「!待ちなさい!」
さやか「まだ用があるのか?さて、手短に頼むよ。何分忙しい身でね」
ほむら「……貴方は、まだ戻れるわ」
さやか「……はて、なんのことやら」
ほむら「この厨二病野郎!!」
さやか「!?」
8 = 1 :
さやか「貴様、今なんと言った?」
ほむら「厨二病野郎!と、言ったのよ!」
さやか「な、誰が!」
ほむら「そういう所が厨二臭いっていってるのよ!だいたい何よその白髪、全然似合ってないわよ!
貴方は青がお似合いなのよこの万年ブルー野郎!!」
さやか「……ふん。とんだ茶番だ。悪いが私は失礼するよ、君と遊んでいる暇もないのね」クルッ
ほむら「なっ!?くっ、ここまで言われて頭にきてるんだろ厨二野郎!良いのか、このまま二年後三年後
苦しい思いをするのはお前なんだぞ!だからさっさと止めてしまえ!正直ださいぞその指ぬきグローブ!」
さやか「……相変わらず、君の言葉には中身が無いよ、暁美ほむら君。無実な物に価値などない」スタスタ
ほむら「くっ……まどかだって心配しているのよ、貴方のことを!」
さやか「……」ピタッ
ほむら「(うわなんかやだこの空気……!)」カァァ
さやか「……まどか、か」
ほむら「(言わなきゃ良かった……)」
さやか「懐かしい……音だな」スタスタ
ほむら「……やだもう死にたい……」ガクッ
9 = 1 :
まどか「……おはよう、ほむらちゃん」ニコッ
ほむら「……おはよう、まどか」ハハッ
まどか「どうしたの……?随分疲れてるね……?」
ほむら「……まどか、よく聞いて」ガシッ
まどか「な、何かな……?」
ほむら「……美樹さやかの事は諦めて」キッ
まどか「!?ほ……ほむらちゃん!どうしてそんなこというの!?」
ほむら「昨日……彼女に会ってきたわ」
まどか「さやかちゃんに!?」
ほむら「……手遅れだった……思ったより、症状の悪化が早過ぎる……もう、彼女はどうにも……」
パンッ
ほむら「……!」
まどか「あっ……ごめん、ほむらちゃん。わたし、さやかちゃんと話してみる。ごめんね」ダッ
ほむら「!!待って、美樹さやかは……もう……!」
まどか「……」タッタッタッタッタッ
10 = 1 :
まどか「……何処……だろう……さやかちゃん……」タッタッタッタッタッ
まどか「さやかちゃん!じゃないよね……さやかちゃんはとっくに髪が白いから……」ズサッ
まどか「さやかちゃん……うっ!」
まどか「おえっ……はぁはぁ……どこなの……さやかちゃん……!」ズッズッ
杏子「まどか?」
まどか「その声は……杏子……ちゃん?」クルッ
杏子「大丈夫かよあんた……随分とくたくただな……」
まどか「杏子ちゃん……さやかちゃん、見なかったかな……?」
杏子「さやか?いや、見てねーけど……それよりあんただ。まどか、そこの公園に行くよ、見てらんないよ、今のあんた」
まどか「でも……」
杏子「あたしの言うことをちゃんと聞いたらあんたを手伝ってやる。さぁ、どうする?」
まどか「……」
11 :
続けたまえ
12 :
玄人は黒い皮手袋と大き目のサングラスを使う
13 :
テスタロッサ
14 :
杏子「なっ!?さやかの野郎が?!」
まどか「うん……」
杏子「……あの野郎……そんな所まであの馬鹿師匠に似なくたって良いのに……」
まどか「……杏子ちゃんも、マミさんのお弟子さんだったんだよね?」
杏子「止めて」
まどか「……ごめん」
杏子「……あたしはさ、まぁ良いかなって思ってるよ。どうしようもないことをしてきたんだ、
その罰として、魔女になっちまうってなら、それはそれで因果応報って奴かなって。QBの野郎に
恨みがないって訳じゃないけどさ、それで自分を見失うって程じゃない……というか、あの馬鹿
をみてたらあぁあたしはこうはなりたくねーなーって心から思ったのが正直な感想なんだけどね」
まどか「そっか……」
15 = 14 :
杏子「元よりあたしとさやかは同じ弟子でも違う。あたしはあいつの考えが気に食わなくて途中で袂を分かちたけど
さやかはいつだってあいつが前にいたから……その背中をとことん追っちまってるんだね」
まどか「……」
杏子「でも、あいつを責めないでやってくれよ。あぁでもしないとさ、どうしようも無かったんだろうから。
あんただってあいつには助けられてきた口だろ?」
まどか「……うん」
杏子「じゃぁ、許してやってくれ。頼むよ」
まどか「……別にわたしは、怒ってないよ。マミさんだって、大好きな先輩だし……あぁなったときも、
あぁマミさんてなんかそういうのとっても似合う人だなーって思ってたし……さやかちゃんのことだって、
もっとわたしがしっかりしてたら……きっと今頃あぁなってないし……正直さやかちゃんは全然似合ってないから
見に堪えないんだよね……」
杏子「……解るよ、その気持ち」
まどか「……さやかちゃん、どうしたら元に戻ってくれるかなぁ……?」
杏子「……」
16 = 12 :
自分を見失いすぎww
17 :
一息で長いこと喋るのは過去から目を背けるための理論武装だからか
19 :
指貫じゃないとタッチパネルが反応してくれないじゃないか
20 = 14 :
杏子「……マミの事、探さない?」
まどか「マミさんを……?」
杏子「あいつがマミの背中をとことん追っちまってるって訳ならさ、きっとマミが
以前みたいに振舞っているのを見たら、元に戻るかもしれないって、考えられないかな?」
まどか「それ……!うん、凄く良いかも!」
杏子「へっ。だろ?でも問題は……」
まどか「……マミさん、何処に居るのかなってこと……だよね……」
杏子「あの野郎、半端なく目立つ格好しといて全く捕まらないんだから……何処で何してやがるのか……
もう見滝原に居ないのかもな……」
まどか「マンション売り払っちゃったみたいだし……その可能性もあるよね……」
杏子「……ちっ。仕方ねーな……正直あいつとは顔合わせたくなかったんだが……これも
兄弟弟子のためだ……QB」
21 = 14 :
QB「なんだい、佐倉杏子?あれ以来、君が僕を呼び出すなんて珍しいじゃないか?」
杏子「御託は良い。あんたはあたしの質問にだけ答えろ。それ以外しゃべるな」
QB「やれやれ。随分な嫌われ様だね。まぁいっか。それで、なんだい杏子?」
杏子「マミは何処にいる」
QB「マミ……彼女は今各地を点々としているからね。はっきりとした所在は僕でも解らない」
杏子「この街には居ないんだな?」
QB「それだけは確かだね」
杏子「じゃぁもう良い。質問は終わった、さっさとどっか行きな」
QB「君は僕の事が心底嫌いみたいだね、事実をありのまま話しただけなのに訳が解らないよ。
ところで鹿目まどか、久しぶ――」ザシュッ
杏子「……失せろ」
QB「やれやれ、もったいないじゃないか」キュップイ
22 :
QBペロペロ
23 = 18 :
きゅっぷいきゅっぷい
24 = 22 :
きゅっぷいきゅっぷいきゅっぷいぷい~
25 :
サイフにチェーンさえつけなければまだ引き返せる
26 = 18 :
きゅっぷいきゅっぷい
27 = 14 :
さやか「……何の用だ」
ほむら「……」
さやか「……また貴様か」
ほむら「えぇ……こんにちわ、美樹さやか」
さやか「貴様と遊んでいる時間はない。やるというのなら、やるが?」
ほむら「……もういっそ、それしか方法がないというのなら、私は構わないわ」
さやか「……やっと、貴様の言葉に実感が湧いた。さぁ来い、準備運動くらいにはなってくれよ?」
ほむら「いきがらないで」ビュンッ
さやか「?――」
28 = 14 :
グイッ
ほむら「これが私と貴方の実力の差よ、美樹さやか……あまり調子に乗りすぎると、私だって怒るわ。
さぁ、今すぐその指貫グローブを捨て、髪を青に戻しなさい。そして銜えたチュッパチャップスの棒を捨てなさい。
もうそれ先に何も付いてないのでしょう?」ガキンッ
さやか「……」ギロッ
ほむら「……帰って来なさい、美樹さやか、貴方はまだやり直せ――」ヒュンッ
ほむら「(チュッパチャップス棒が射出された!?)」
さやか「甘いな、その甘さで、この私を圧倒した気になっているのだから、貴様は弱い」
ほむら「(……本当に、何を言っても聞かない馬鹿……!こうなったらもう痛みで教えてやらないと……!
魔法少女だから傷の一つや二つ、平気でしょう……!)」
さやか「撃ってみな。撃たれる覚悟があるならな」
ほむら「くっ……!」
バンッ
29 = 14 :
>>25
かっこいいだろうが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
30 :
きゅっぷい~~!!
31 :
>>25
スリ予防にもなるしいんじゃね、財布に鎖は
32 = 18 :
さやさや
34 :
助かった日には夜の布団で顔真っ赤だな
35 = 18 :
さやさや
36 = 14 :
杏子「はぁ。全く、あいつのおかげで気分最悪だ……」
まどか「……」
杏子「……ごめんね。正直、見ていて気分の良いものじゃなかったよね?」
まどか「ううん、もうあぁいうのは成れたから……それよりも」
杏子「契約だけは、絶対にするなよ?あたしは割り切ったっつっても、後悔が無いわけじゃ無いからな」
まどか「解ってる。わたしも、魔女になるのはとっても怖いから……契約とかは考えてない。でも……もしもだよ?
もしも契約ってなったら……」
杏子「……」
まどか「……わたし、なんて願えば良いのかな?」
杏子「……」
まどか「……」
杏子「……あいつの病気を治してくれって、じゃね?」
まどか「さやかちゃんは馬鹿っていう大病も罹っているんだよ?」
杏子「ごめん……解らない……」
まどか「……わたしの方こそ、ごめんね……」
ドサッ
37 = 22 :
きゅっぷいきゅっぷい!!
39 = 17 :
結構辛辣だな
馬鹿は死ななきゃ治らない
40 = 22 :
きゅっぷい!きゅっぷい!
41 :
まどかはバカなさやかちゃんが大好きなんだよ
42 = 14 :
ま・杏「「?」」クルッ
さやか「……」
ま・杏「「さやか(ちゃん)!?」」
さやか「……ふん」クルッ
まどか「さやかちゃん!(どうしよう聞かれた!?)」コケッ
杏子「さやか!(怒ってるみたいだけどまさか聞かれたのか!?)」コケッ
ま・杏「「あ」」ズザー
さやか「……彼女が起きたら伝えろ。二度と私に関わるな、とな」スタスタ
ほむら「」
杏子「ほむら!?わ、わりぃ……気付かずに躓いちまった……」
まどか「うぅ……痛いよぉ……」
さやか「……」ピタッ
43 = 14 :
まどか「うぅ……」
さやか「……」クルッ
さやか「……」スタスタスタ
まどか「うぅ……――ってえ?さやかちゃん?」スッ
ピピルピルピルピピルピー
さやか「……」サッ
まどか「さやかちゃん!さやかちゃん、待って!さやかちゃん!!」
杏子「え、あたしは?ちょっと、あたしも痛いんだけど!?傷、まどかだけかよ!」
まどか「さやかちゃん……」
まどか「(どうしよう……傷治してもらってなんだけど……さやかちゃん危篤だよだよ……)」
44 = 18 :
ほむ……ほむ……?
45 :
もっと残念なさやかちゃんになっちゃうよ
46 = 22 :
きゅっぷい・・・・・・
47 = 34 :
ほむほむまさかの敗北
48 :
さやかちゃんは普段のちょっとおバカな中学生が可愛いのに魔法少女化+厨二まで患っちゃもう魅力の欠片もないじゃないか
49 = 14 :
ほむら「うっ……」
まどか「ほむらちゃん……」
杏子「おっ、気がついたかい?」
ほむら「……此処は……」
まどか「わたしのお家だよ」
杏子「ついでにまどかの部屋な」
ほむら「……――さやかは!?私は確か、さやかと……」
50 = 14 :
まどか「さやかちゃんは……行っちゃった」
杏子「あいつからの伝言だ……『二度と関わるな』だとさ」
ほむら「……私は、彼女に負けたのね……」
まどか「ほむらちゃん。此処はさやかちゃんの一部始終を想像して戦慄する場面だよ……」
ほむら「……それじゃぁダメなのよ、まどか」
まどか「え?」
ほむら「……それじゃぁ、彼女には勝てない……」
まどか「ちょ、ちょっとほむらちゃん!?」
ほむら「私は彼女を引き戻そうとして、彼女を射撃しようとした……でも甘かった。
彼女の覚悟を私は誤解していた……私は彼女を甘く見すぎていたのよ……その結果がこれ……」
まどか「ほむらちゃん、しっかりして!」
ほむら「彼女に勝利するには……彼女を正気に戻すにはこうするしかない――」
まどか「ほむらちゃん!」
ほむら「この流れなら言える……まどか、私もダークサイドに堕ちるわ!」
まどか「ほむらちゃん!?」
杏子「どういうことだ……おい……!?」
みんなの評価 : ☆
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