元スレ京子「眠る結衣に口付けを」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
51 = 1 :
京子「私は、結衣が好き」
京子「結衣が好きで、好きで、」
京子「気がついたら寝ている結衣に、キスしてた」
京子の言葉が耳を通り過ぎていく。
ショックで、感情がぐるぐると駆け巡って、胸の辺りが苦しい。
京子「ごめんね、気持ち悪いよね」
京子は初めから諦めている、そんな顔をしている。
それなら、なぜ、どうして、
熱に犯された瞳で、期待のこもった目で、私を見ているのだろう。
52 :
ドキドキ
53 = 1 :
結衣「……別に気持ち悪いわけじゃない」
結衣「ただ……」
結衣「わからないから」
私にはわからない。
京子の私への気持ちが、私が京子に望むものが、何なのかわからない。
私はこれまでの関係を望むのか、今から変わった関係を望むのか、わからない。
いずれにせよ、もう知らなかった頃には戻れない。
私が望む・望まないにかかわらず、これまで続いてきた私と京子の関係は、
変わらざるを得ないものとなった。
54 = 43 :
結衣ちゃん頼むぜ
55 :
キマシタワー
56 = 1 :
京子「なら、結衣に私を好きだって言わせてみせる」
京子「結衣が私に惚れるまで頑張る」
京子「それは、許してもらえる……かな?」
京子は強くなった、本当にそう思う。
私の背に隠れていた、あの小さな少女は、いつの間にか。
結衣「……うん、構わない」
曖昧な返事は余計に京子を傷つける、そんな考えが脳裏をよぎる。
それでも、京子を拒絶することはできなくて。
京子「ありがとう」
京子は優しく微笑んだ。
それは見たこともないくらいに、綺麗で、汚れないものだった。
57 = 15 :
これは切ない
58 = 43 :
せつないね……
59 = 1 :
結衣「……ごめん」
謝罪の言葉が口をついて出た。
京子の望む答えが分かっていながら、私はそれを口にできずにいた。
京子が傷つくだろうことが分かっていて、それでも謝罪の言葉を口にした。
結衣「それから、しばらくの間、一人にさせてほしい」
その言葉を聞いた京子の顔を、私は見ることなく立ち去った。
ただ何となく、京子の泣き顔が、頭に浮かんでは消えた。
秋の風が、肌寒く感じた。
60 = 24 :
おう…
61 = 1 :
結衣「………」
京子の告白を受けた後、私は教室に帰ることなく、あかり達の教室に向かうことにした。
結衣「あかりとちなつちゃんに連絡しておかないと……」
もはや心の中はぐちゃぐちゃだが、その一心で体を動かす。
いきなり何も言わずに休めば、二人に心配をかけるだろうから。
結衣「………」ガラッ
結衣「………」キョロキョロ
向日葵「どうかなさいましたか?船見先輩」
挙動不審な私に、古谷さんが話しかけてきてくれた。
結衣「あかりとちなつちゃんに用があるんだけど、居ないみたいだね」
向日葵「彼女達なら、お昼休みが始まると教室を出ていきましたわ」
すると部室にでもいるのだろうか。
62 = 1 :
向日葵「急ぎの用事ですか?もし私でよければ、伝言を預かりますけれど」
結衣「じゃあ、頼めるかな?」
顔を合わせて伝えるのは辛いので、古谷さんの気遣いは渡りに船だった。
結衣「事情があってしばらくごらく部を休むことと、一緒に登校は出来ないって」
向日葵「……分かりました」
結衣「ありがとう、それじゃ」
しばらくごらく部を休むこと、それから一人で登校する旨を伝えてもらうことにした。
怪訝そうな目で見られたが、事情に深入りされることはなかった。
自分が面倒ごとから、考えることから逃げていることは薄々分かっている。
それでも、どうしても向き合うことが怖かった。
63 = 24 :
しぇん
64 = 1 :
キーンコーンカーンコーン
昼休みの終了を告げるチャイムが鳴ると同時に教室に戻った、けれども京子の姿は見えない。
授業が始まっても、とうとう京子は帰ってこなかった。
先生には、保健室の辺りで見かけた、そう嘘をついた。
目論見通り、具合が悪くて休んでいるのではないかと考えてくれた。
結衣(やっぱり保健室にいるのかな……)
結衣(部室ということも考えられる……)
結衣(いや、不貞腐れて家に帰ったのかも……)
私の思考は、楽観的な方向に向かう。
京子はまだあの場から動いていない、そんな直感を無視して。
京子に会うことが怖くて、あかり達に会いたくなくて、放課後になると早々に帰宅した。
65 = 1 :
その夜、夢を見た。
小さな京子が泣いていて、私は慌てて駆け寄る。
泣いている理由を聞いても、京子は泣きじゃくるばかりで答えてくれない。
困り果てた私は、京子の手を引いて、駆け出す。
色々な景色を見せて、色々なことを体験させた。
次第に京子は笑顔を見せてくれて、私はそれが誇らしくなった。
嬉しくなって先を急ごうとする私を、後ろから京子が呼び止める。
京子「結衣」
振り返って見えた京子の姿は、いつの間にか、今の姿まで成長していた。
泣きそうな声で私を呼ぶ。
泣きそうな瞳で私を見る。
67 = 1 :
京子「結衣」
私を見て。
私を愛して。
私を一人にしないで。
私はそんな京子を、助けを求める京子を、見捨てて駆け出した。
ただただ悲しそうに私を見つめる京子の瞳が忘れられなくて、
閉じ込めた言葉と想いが、胸の中で理性を振りほどき暴れ出す。
わかっているから、わかっているから、そんな目で見ないで。
少しだけ、一人にさせて。
68 = 1 :
結衣「朝か」
朝の目覚めの気分は最悪で、夢の余韻は私の気力を削ぐ。
夢の内容は見事に私の心の中を表していて、それを見せられた私はたまったものではない。
結衣「学校、行きたくないな……」
何だか大好きなこともしたくない、今日が、明日が、怖くて嫌になる。
逃げてしまえれば楽だけれど、きっと逃げても後悔でまた死にたくなるのだろう。
結衣「難儀だなぁ」
板挟みになった私の心は、どうすればいいのだろうか。
天高く馬肥ゆる秋、この気持ちとは裏腹に、外は澄み渡った青空で。
晩秋へ向かうにつれて空は透明度を増し、より一層青く、より一層高くなってきている。
入道雲に代わって、秋特有の雲も多くなり、こんなところからも季節の移り変わりを感じる。
結衣「早いけど、支度しようかな」
することもないのだから、たまにはさっさと学校に行ってもいいだろう。
70 = 1 :
朝早くから、久しぶりに一人で登校する。
そのことに申し訳なさと、後ろ暗い清々しさを感じる。
どうやら、このところの皆との会話は、私にとって負担になっていたようだ。
楽しくもないのに楽しいフリをしていた、それは何のためで、誰のためだろう。
次はどうすればいいのだろう、また笑えばいいのだろうか。
わからない、答えが見つからない。
結衣「閉まってるか……」
案の定、教室には誰もいなくて、教室の鍵を取りに行く羽目になった。
結衣「………」
人の少ない教室に、徐々に賑やかさが溢れていく。
途中で、京子が隣を通り過ぎたけれど、互いに挨拶はしなかった。
そろそろ授業の準備をしようかと、鞄から教科書を取り出し、机の中を探る。
結衣「……ん?」
机に手紙が入っていた。
差出人は、ちなつちゃんだった。
71 = 52 :
しえん
72 :
ほ
73 = 1 :
~昼休み~
ちなつ「好きです、結衣先輩」
最近の私はモテ期というやつなのだろうか。
よりにもよって、同性からの告白を二日連続で体験してしまうなんて。
手紙の内容は、お昼休みを利用した呼び出しだった。
その呼び出しの目的は、告白だったようだ。
結衣「……わたしを?」
面食らって、失礼な返し方をしてしまった。
ちなつ「はい、驚かせてしまったようで、すみません」
結衣「こっちこそ、きちんとした返事をしなくて、ごめん」
結衣「その……女同士だから……」
結衣「本当にそうなのか、どうしても実感できなくて」
京子の時には考えていなかった問題が、気になった。
74 = 24 :
どうなるんだろ
75 = 1 :
ちなつ「……そうですね」
ちなつちゃんは私の言葉にうつむく。
私は無神経にも、可愛い後輩を傷つけてしまったようだ。
恋愛事で人を傷つけないためには、どういう言動をすればいいのだろう。
ちなつ「でもっ、私は結衣先輩のことが好きです!」
ちなつ「同性であろうと、学年が違おうと、出会ってから一年も経っていなくても!」
ちなつ「私は、結衣先輩のことが好きなんです!」
結衣「……ありがとう」
京子の告白には言えなかった、感謝の言葉が口をついて出る。
結衣「ちなつちゃんの気持ちは嬉しい、だけど」
結衣「少し、時間をもらえないかな」
優柔不断な私には、もう何を考えればいいのか、それすらわからない。
ちなつちゃんの想いは、今の私にはあまりに重い。
76 = 1 :
ちなつ「……それは、京子先輩のことで、時間が欲しいからですか?」
結衣「………ッ」
別に京子のことは関係ない、そう言い返そうとした。
けれど、静かなちなつちゃんの瞳を前に、何も言えなかった。
ちなつ「わかりますよ」
ちなつ「私は、結衣先輩のことを、ずっと見てきたんですから」
ちなつちゃんは一体いつから、私を想っていたのだろう。
いつまでも秘めた恋心に気付かなかった私を、どういう気持ちで見ていたのだろうか。
ちなつ「結衣先輩は、意外と顔に出やすい人ですね」
結衣「そう、なのかな」
自分なりに寡黙で分かりにくい性格なのだと思っていたけれど。
この調子では、あかりにも色々と気づかれていそうだ。
77 = 43 :
結衣ちゃん…京子ちゃんを幸せにしてあげて
78 = 33 :
むむむ
79 :
やはりちなつちゃんの役割はこれしかないのか……
80 = 1 :
ちなつ「昨日から輪をかけて様子がおかしくなった京子先輩に、部活を休んだ結衣先輩」
ちなつ「そんな状況で、気がつかないというのは、無理がありますし」クスッ
ちなつ「それから京子先輩、しばらくごらく部は休みだって、暗い顔でそういったんです」
ちなつ「しばらく、みんな一人でのんびりしようって……」
自分の都合で休む、それが失礼で信頼を裏切る行為だったことを、今一度思い返す。
そして全てを京子に任せて逃げた、京子に辛い選択をさせた、
そんな自分自身への嫌悪で気分が沈む。
ちなつ「あっ、結衣先輩を責めているわけではないんです」
ちなつちゃんは優しい顔で、私に許しをくれる。
ちなつ「……昨日は京子先輩に、告白でもされましたか?」
結衣「………」
私は何も言えなかった。
否定をすれば、ちなつちゃんも追求をやめたかもしれない。
けれど、肯定と否定のどちらかを選ぶ、その勇気が私にはなかった。
81 = 24 :
天使チナエルか
82 = 1 :
ちなつ「やっぱり、そうでしたか」
ちなつちゃんは予想外に、穏やかな表情をしている。
ちなつ「そんな顔、なさらないでください」
今の私はさぞ情けない顔をしていることだろう。
これではちなつちゃんにも愛想を尽かされてしまう。
ちなつ「返事、待っています」
ちなつ「今日は、ありがとうございました」
ちなつちゃんは私の返事を待つことなく、この場を去った。
結衣「………」
結衣「……ちなつちゃん」
私を慕ってくれていることは感じていたけれど、
それが性別の枠を超えた、思慕の念だとは思っていなかった。
83 = 1 :
キーンコーンカーンコーン
授業開始のチャイムとともに、教室にギリギリの時間で戻る。
当然と言うべきかもしれないが、既に京子は席についていた。
結衣「………」
朝から碌に顔を見ていなかったが、よくよく見ると京子の顔色は悪く、動作も緩慢としている。
私たちの中がこじれているから、そういう話でもないだろう。
それくらいの区別はつく、ずっと一緒だった幼馴染のことなのだ、私には分かる。
結衣「…………京子」
何気に話しかけるのは、京子の告白以来だ。
京子「……っなに?」
京子の顔は不自然に上気していて、それは気持ちの変調だけでは説明がつかない。
今まで、気づけなかった自分自身に腹が立つ。
84 = 1 :
結衣「額を貸して」ピト
京子「ゆっ、結衣!?」ガタッ
慌てる京子を無視して、手に感じる温度を自分のそれと比べる。
結衣「やっぱり、熱がある……」
京子「えっ……」
季節の変わり目は、風邪を引きやすい。
そこに精神的な要因が加わったといったところか。
結衣「保健室、いくぞ」
おどおどとしている京子の手を、軽く引っ張る。
京子「別に大丈夫だよ、そんなことしなくたってわたs」
結衣「座っているだけでも、辛いくせに」
京子「………」
図星をつかれたのか、京子の抵抗が弱くなる。
87 = 1 :
結衣「私がおんぶしていくから」
京子「…………うん」
この様子では、熱が出る前から自覚症状もあったはずだ。
私に対する意地で、ずっと前から我慢していたのだろうか。
結衣「先生が来たら、京子は熱があるから保健室にいったって、連絡してもらえるかな」
ウン、ワカッタ ワタシハカバンヲモツネ
結衣「しっかり掴まれる?」
京子「だいじょうぶ」
この高熱に、酷い衰弱ぶり。
ご両親に迎えを頼むことになりそうだ。
88 = 1 :
~授業中~
「であるので、ここは形容詞の……」
京子のことが気になって、授業に集中できない。
保健医の先生は親御さんを呼ぶと言っていたが、迎えはもう来ただろうか。
体は平気だろうか、寂しい思いをしていないだろうか。
「ここはサ行変格活用で……」
放課後に、京子の家へ見舞いに行こう。
胸が不自然に高鳴るけれど、この想いはきっと行動の先にある。
「ここは音便があって……」
ちなつちゃんへの返事も、京子への想いも、私の気持ちも、
きっと全ては京子に会わないと分からないものなんだ。
「船見さん、聞いていますか?」
先生に怒られてしまった。
けれども、私の頭の中は京子一色で、その後も集中なんてできやしないのであった。
林檎でも持っていったほうがいいだろうか、風邪にはレモネードや生姜湯もいいだろうか。
89 = 24 :
しぇん
90 = 1 :
~京子の家~
結衣「京子」
京子「あ……結衣……」ケホッ
京子「来て……くれたんだ……」
結衣「無理に起きなくていい」
京子の風邪は想像以上に深刻なようだった。
まともに起きていることもできないみたいだ。
結衣「熱が出ているんだから、そのまま安静にしていて」
気まずいから、なんて言っている場合じゃない。
優先順位でいえば、そんなものよりも京子の方が遥かに大切だ。
京子「せっかく結衣が来てくれてるのに、寝てなんていられないよ……」
京子の息は荒く、顔は紅潮している。
ずっと辛そうな表情で、目尻には涙が浮かんでいて、体は汗ばんでいる。
92 = 1 :
京子「結衣、結衣、行かないで」
はるか昔に迷子になった時のように、寂しくて、不安で、私しか頼れない。
今の京子は、そんな顔をしている。
結衣「どこにもいかないよ」
できるだけ優しく、気持ちが伝わりますように、そう念じて頭を撫でる。
京子「嘘」
ここ数日のことで、不安になっているのだろうか。
私が離れてしまうことに、臆病になっているのだろうか。
結衣「本当、今日は京子の傍にいるよ」
結衣「京子の手を、眠るまで握っているから」
そっと握った京子の手は、頭の熱に比べて驚くほどに冷えていた。
93 = 14 :
しえん
94 = 1 :
京子「今日だけ?」
結衣「今日の京子は、甘えんぼさんだね」
熱の影響で幼児退行でもしてしまったかのようだ。
私に宣戦布告してみせた、あの不思議な雰囲気は欠片もなく、私の知る京子の姿だった。
結衣「京子の具合が良くなったら、また遊びにくる」
結衣「京子が私の家に泊まりに来てもいい」
私の中の葛藤はどこへやら、京子を安心させる、ただそれだけが頭にあった。
京子「遊んでくれるの?」
結衣「勿論」
京子「ホントに?」
結衣「何年、こうやって付き合いが続いてきたと思ってるんだ、京子は」クスッ
96 = 1 :
京子「……よかった」ニコッ
京子が笑う、それだけで私の心は沸き立つ。
それは、恋愛事なんて知らなかった昔からのことで。
京子「……本当に、よかった」
結衣「京子?」
京子がそっぽを向いた。
不安になってのぞき込もうとして、京子から聞こえる小さな嗚咽に気が付く。
京子「………」グスッ
結衣「京子……」
結衣「京子は昔から泣き虫だなぁ」ナデナデ
ちょっと大人になったようで、その本質は変わっていないようだ。
京子は時と共に変わってきたけれど、それでも変わらない部分もあったのだ。
そんな当たり前のことに、私は安堵した。
97 = 1 :
京子「うるさぃ……」ケホッ
結衣「それはごめん」
確かに京子は病人なのだ、騒がしくして、頭を撫でるのは良くないかもしれない。
手を軽く握るだけに留めておこうか。
京子「………」ジィー
京子「もっとなでて?」
結衣「……はいはい」ナデナデ
頭を撫でるのを止めると、催促されてしまった。
素直になった京子というのは、久しぶりな気がする。
京子「………」
目を細めて、今にも喉を鳴らしそうな様は、まるで猫みたいだ。
京子「体調が良くなったら、紅葉を見に行きたい」
そういえば、紅葉の見頃もそろそろか。
京子はイベント好きで、乙女なところがあるから、いつかは言い出すと思っていた。
99 = 1 :
結衣「その時はお弁当を作ってやるから、一緒に食べようか」ニコッ
これまでの距離感が嘘のように、京子に誘いをかけることができた。
こんなに京子に愛想を振りまいて、寝かしつけてやるのは、いつ以来だろう。
京子「うん……」
その返答を最後に、京子の動きが鈍くなる。
京子の可愛らしい瞳は目蓋で隠されて、程なくして安定した寝息が聞こえてきた。
京子「………」スヤスヤ
結衣「おやすみ、京子」
京子の額に口付けを落とし、病状の改善を祈った。
……どうやら私の答えも定まったようだ。
京子が寝入ってからも、しばらくその手を握って、寝顔を見つめていた。
100 = 1 :
~登校~
本日は快晴。
起きてすぐに京子のことが気になって、京子の家に向かった。
やはり、高熱が引いていないらしく、欠席させるとのことだ。
結衣「京子は休み、か……」
京子の代わりに私が熱を引き受けてあげられたなら、そんなことを思った。
祭礼や儀式に使う人形も、親しい人の災厄を引き受けたい、
きっとそんな思いから生まれたのだろう。
何時までも心配ばかりしていても気が滅入る、何か明るいことを考えよう。
京子の体調が戻ったら何をしようか、パーティーでもしようか。
昨日に続いて、今日も私は一人で登校する。
けれど、その足取りは心なしか昨日よりも軽いものだった。
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