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    元スレ京子「一緒にいようよ」

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    51 = 1 :

    京子「えっ、ほんと!?」

    りせ「……」コクッ

    西垣「校門の脇に花壇があるだろう?」

    京子「あったようななかったような」

    りせ「……」

    西垣「そこにいたらしいぞ」

    結衣が花壇のとこに?
    あかりじゃあるまいし。

    京子「とりあえず行ってみる」

    西垣「おう」

    りせ「……」ヒラヒラ

    西垣ちゃんと会長に送り出され、私は実験室を出た。
    あまり長居して爆発実験に巻き込まれるわけにもいかない。

    53 = 1 :

    靴を履き替え、私は外に出た。
    昼休みもそろそろ終盤。今日は結衣を探して終わっちゃったなあ、なんてことを
    考えながら花壇の方に寄って見た。

    一瞬クマがいるかと思ったあかりを通り過ぎ、(あかりは如雨露で花に水をやっていた)
    ぽけーっと歩く。
    そういえば昼休みに外に出ることって滅多にない。

    結衣はいったい何やってるんだろ。

    京子「……」

    なんだかすごく物足りない気分。
    ぽっかり空いた隣に私らしかぬ溜息を吐きかけたとき。

    「……あっ」

    声を上げたのは同時だった。

    54 :

    しえん

    56 = 1 :

    京子「結衣!」

    結衣「……京子」

    やっと見つけた結衣は、学校の敷居の一番ぎりぎりくらいのところでしゃみこんでいた。
    いったい何をしてるのやら。

    京子「もう、探したぞー」

    結衣「ご、ごめん……!」

    あまりに勢いのある謝り方で私は「へ?」と首をかしげてしまった。
    探したぞって言ったくらいで結衣が私にこんなふうに謝るわけはあるまい。

    京子「なにが?」

    結衣「……そ、それは」

    京子「私結衣に謝られるようなことされたっけ。そりゃあ昼休み探しに探したけど」

    結衣「ていうかなんで探してたの?」

    京子「結衣がいなかったから」

    結衣「そうじゃなくって」

    57 :

    如雨露ってこんな字を書くのか
    知らなかった

    58 = 1 :

    京子「結衣がいなきゃ物足りない」

    結衣「……京子」

    京子「だから綾乃とかちなつちゃんとか色んな人に結衣の情報聞きまわってここに辿り着いた」

    結衣「探偵みたいだな」

    京子「かっこいい?」

    結衣「べつに」

    京子「みんな結衣のこと好きなのかなあって思った」

    結衣「なんで?」

    京子「なんとなく」

    結衣「……逆に京子のほうが好かれてるんじゃない?」

    京子「え、そう?それで結衣はどうしてこんなとこいんの?」

    結衣「……怒ったりしないでよ」

    京子「しないしない」

    結衣「……なくしちゃったんだ、昔京子に貰ったの」

    59 = 8 :

    ほう

    60 :

    >>57
    ローゼンでしったなぁ

    61 :

    >>60
    金糸雀もローゼンで知ったよな

    62 = 1 :

    京子「私に貰ったの?」

    結衣「うん……赤い糸」

    あまりに真剣に言うものだから、笑うに笑えなかった。
    赤い糸……赤い糸……赤い糸?

    京子「あ、それって私が小さい頃結衣にあげたやつ?」

    結衣「そう」

    京子「まだ持ってたのかー」

    結衣「あれ、ミサンガにしてつけてたんだけど」

    すっかり忘れていたから怒りようもない。
    というより、まだあんなものを持っていたことじたい驚いて、それでいて嬉しかった。

    京子「結衣も健気だなあ」

    63 :

    良いよ良いよ

    64 = 1 :

    結衣「……ほんと、嫌になるくらい」

    京子「……」

    結衣「小さい頃、私と京子とあかりと三人ずっと一緒だっただろ」

    京子「うん」

    結衣「けど大きくなってきてからだんだん京子もあかりも離れてっちゃって。
       年齢違うからあかりは当たり前だけど」

    京子「……うん」

    結衣「京子にあの赤い糸、貰ったときさ、それで繋がってるよって言われたとき、
       すっごい嬉しかった。今だから言えるけど」

    京子「ん」

    結衣「あれがあったらすごい落ち着いてさ、京子ともずっと一緒にいられる気がして」

    65 = 8 :

    良いね

    67 = 1 :

    バカだなあ。
    思わずそう言いそうになりながら、私は笑ってしまっていた。

    結衣「ちょ、なんで笑うんだよ!わかってたけどさ!」

    京子「いやー、わるいわるい、けど……ははっ」

    結衣「せっかく人が真剣に……」

    京子「だって、おかしいんだからしかたないじゃん」クククッ

    結衣「私だってわかってるけど……」

    京子「そんなのなくても私らずっと一緒じゃん?」

    結衣「……京子」

    京子「もしあの糸がなくて不安なんだったら、これから私が結衣の傍をくっついて
       離れない」

    結衣「それはいいや」

    京子「そこで冷めないで……でもそんなの、もういらないでしょ」

    結衣「もう?」

    絶対言いたくないけど、私だって不安なときはあった。
    新しい学年になるたび結衣が離れて行っちゃうんじゃないかと思った。
    だからあの赤い糸(まだ運命の糸だって信じてた時もあったなあ)を結衣に渡した。
    ずっと繋がれていますようにとお願いして。

    68 = 54 :

    しえん

    70 :

    キュンキュンする

    71 = 63 :

    俺はこのスレに骨を埋める覚悟ですわ

    72 = 1 :

    けど今は、そんなの必要ないって思う。
    それくらい結衣とは一緒に居るし、これからもきっとそうだ。

    京子「一緒にいようよ、結衣」

    自分たちがずっと一緒だって思ってれば、
    きっとそれは変わらない。

    京子「結衣がいなきゃやっぱりやだ」

    結衣「……うん、私もやっぱり、本物の京子といたほうが楽しい」

    京子「へへっ、だろー?」

    結衣「……ありがとな」

    京子「なんか言った?」

    結衣「いや。もうすぐチャイム鳴るぞ、帰ろ」グイッ

    京子「……ん」

    結衣に手を引かれ、私たちは校舎に向かって走り出す。
    ようやく傍に誰かの存在。結衣の隣は心地いい。

    心が満たされて、私はつい笑みを漏らした。

    終わり

    73 :


    これぞゆるゆり

    74 = 8 :

    乙 良かった

    75 = 63 :

    すばら

    76 = 3 :


    良かったよ

    77 = 1 :

    京子「結衣はバデレ」
    結衣「何か言ったか」
    京子「なんでもねえっす」

    可愛いのが書きたかった。
    最後まで見てくださった方ありがとうございました、それではまたー

    78 = 54 :

    たまらんねぇ 

    81 :

    あかりちゃんが可哀想過ぎて死にたい……

    83 = 52 :

    バデレの人?
    今回も素晴らしかった
    また書いてね!

    84 = 57 :


    いい話だった

    85 :

    良かったよ

    87 :

    結京が二つも同時に見れて幸せだった

    88 :

    京子がいなくなるのは怖いけどあかりはどうでもいいってことか

    90 :

    とても乙

    91 :

    すごく良かった


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