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    元スレ魔王「勇者がワンパンで沈んだ」

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    151 = 1 :


    <魔王城.バルコニー>


    執事「どうです、見ましたか?」

    魔王「……」

    勇者「ほほう」

    側近「わー……」

    魔王「画期的で効果的な方法って、あれが?」

    執事「あの巨体ですからな、足元を崩されれば弱いはずです」

    魔王「それは確かにそうだけど……画期的?」

    執事「王たるもの、細かいことを気にしていてはなりません」

    152 = 1 :


    魔王「ま、まあいいか確かにあれなら無力化されてるでしょ」

    側近「ふうー、呆気なかったですけれどこれで一件落着ですね」

    勇者「……」

    魔王「勇者?」

    勇者「見ろ」


      ――モコ



    魔王「へ?」



      モコモコモコモコ!

    154 = 1 :


    魔王「わあああ! なんかこっちに向かって進んできてるううう!」

    側近「まさか、掘ってるんですか!?」

    執事「ほう、やりますな。予想外です」

    勇者「さすが俺の仲間」

    魔王「規格外すぎるー!」

    155 = 1 :


     ――ドオオオオン!


    魔王「もう魔王城に!?」

    執事「地下を進まれたので城門が無効化されましたな」


      「グオオオオオオオオオオオ!」


    側近「ひいいい!?」

    執事「では次善の策です」

    勇者「というと?」

    執事「大広間へお急ぎください」


     「ユウシャアアアアアアッ!」


    側近「さっきより近いいい!」

    156 = 45 :

    勇者が殺されれば全て解決されるな

    157 = 1 :


         ・
         ・
         ・


    執事「こっちです! こっちなら安全ですよ!」



    僧侶「グルルルルル……」



    魔王「……」

    執事「嘘でした」

    魔王「ばかああああああ!」

    158 = 136 :

    勇者が悪いよな

    159 :

    なぜかメタナイトの逆襲を思い出すな

    160 :

    勇者を生け贄にして僧侶を墓地に送還

    161 = 1 :


    僧侶「フシュー……」ジリジリ

    執事「仕方ありませんな、二手に分かれましょう。
       魔王さまはそっち、残りはこっちです」

    魔王「あたしだけひとり!?」

    執事「妥当な判断だと思いますが」

    僧侶「泥棒猫ォォォォ……」

    魔王「ああもうやだ……」

    162 :

    やっと追いついた
    支援

    163 :

    最近アドレス載せてるやつよくみるけどなんなの?
    スレストさせにきたの?

    164 :

    >>163
    メールって書いて有るからだろ
    夏に来た新参だろ

    165 = 1 :


    僧侶「殺ス!」ズダン!

    魔王「じゃあ大広間でね!」ダッ


      側近「お気をつけてー!」

      執事「ご健闘をお祈りします」

      勇者「土産は要らんぞ」

    166 :

    もしかして、これ勇者が悪いんじゃね?

    167 = 1 :


    執事「さて」チラ

    勇者「?」

    執事「勇者。今回の戦いの鍵はあなたです」

    勇者「ふむ?」

    側近「?」

    執事「あなたによって勝敗が決まる。そう言っているんですよ」

    168 = 1 :


         ・
         ・
         ・


    <大広間>


    魔王「わああああああん!」ズザー!

    僧侶「ウガアアアアアアッ!」ズガガガガ!

    魔王「執事くん!」

    執事「はい」

    魔王「……何その格好」

    執事「ヒポポン族の祈祷装束ですが」

    魔王「そ、そうなんだ」

    171 = 1 :


    魔王「と、ところで次善の策は!?」

    執事「こちらです」

    勇者「むーん」

    魔王「体中落書きだらけ!」

    側近「い、一応、術式の類らしいですよ?」

    魔王「足元にも魔方陣があるね」

    執事「これこそ勇者覚醒計画!」

    173 = 1 :


    僧侶「ウガアッ!」ブン

    魔王「く! で、勇者覚醒計画って!?」

    執事「それは見てからのお楽しみ」

    魔王「は、早く!」

    執事「では早速……キョエエエェェェェェ!」

    側近「うわあ」


     モクモクモクモク……!

    174 = 1 :


    魔王「煙が……」

    執事「大丈夫、すぐに晴れます」


     ――フワ……


    側近「あ」

    魔王「え」

    執事「おお!」

    175 = 1 :


    「はっはっは。実に気分がいい」

    魔王「……」

    「まるで新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のようだ」

    側近「わあ……」

    「感謝するぞ執事」

    執事「礼には及びませんな」

    ネオ勇者「this way!」

    魔王「二体目の化け物がいる」

    176 = 1 :


    僧侶「アアアアアアッ!」シュッ!

    ネオ勇者「ふっ」タン!


     ――パシィィッ!


    魔王「あのパンチを受けとめた!?」

    側近(そ、それに移動の瞬間も見えなかったです……)

    177 :

    えっ

    178 :

    よく考えたらこれ僧侶が正気に戻ったとして
    改めて勇者+僧侶で魔王討伐したら魔王まずいんじゃね

    179 = 136 :

    ネオ勇者…

    180 = 1 :


    ネオ勇者「ふう、僧侶」

    僧侶「グルルルル……」

    ネオ勇者「やっと"明日"ってやつにたどり着けそうだ!」グッ!


     ――バキャア!


    ネオ勇者「明日って今さッ!」

    僧侶「グガアアアアアア!?」

    181 = 1 :


    魔王「僧侶の拳を砕いた……」

    僧侶「グググ……」シュウゥゥ

    側近「でも治るんですねー……規格外」

    ネオ勇者「まだまだこんなもんじゃないぞ僧侶。フンッ!」


     ――ブワ!


    魔王「風が……!」

    ネオ勇者「百パーセント中の――六十五パーセントオォォォッ!」

    魔王(あ、微妙に手ぇ抜いてやがる)

    182 = 1 :


    ネオ勇者「はははははは! 身体が軽い!
          こんな気持ちで戦うなんて初めてだ! もう何も怖くない!」

    魔王「わけがわからないよ」

    ネオ勇者「今なら宇宙の果てまで逃げられる気がするし、宇宙の果てまで転移させることができる気がする!」

    魔王「やっぱり戦いを避ける方向なんだね……」

    ネオ勇者「だが、僧侶! 今俺はお前と正々堂々戦いたい!」

    僧侶「ガアアアアアアアアッッ!!」

    ネオ勇者「行くぞ僧侶! 俺の勇気が世界を救うと信じて!」

    魔王「ちょっと待――」

    183 = 1 :



     魔王城

      ↓

     瓦礫山<グシャ

    185 = 1 :


    魔王「……月がきれいだなあ」

    魔王「……」

    魔王「こんな夜はじいちゃんを思い出すよ」

    魔王「じいちゃん、いつも言ってたっけ。
       魔王という仕事は危険と不条理といつも一緒だって」

    魔王「特に悪いことしてないのに魔王だからって人間に嫌われたりとか」

    魔王「強くなればいい。あの時はそう思っていたけど、それじゃあどうしようもならないことってあるんだね……」

    魔王「はあ……」

    魔王「魔王城が……天国のじいちゃんになんてお詫びすればいいか……」

    187 = 1 :


    執事「それは天寿を全うしてから考えればいいことですよ、魔王さま」

    魔王「執事くん」

    側近「わたし、今回の事で悟りました。世の中にはどうにもならないことがあるって。
       でもなるようになりますよ。元気出して、魔王さま」

    魔王「側近ちゃん」

    勇者「どうしても駄目なときは逃げてもいいさ。俺が一緒に逃げてやる」

    魔王「勇者」

    188 :

    なんかこの執事オーフェンのキースみたいだな

    190 = 1 :


    魔王「……うん、そうだね。
       約一名あんたが全部悪いんだよって殴り倒したい奴がいたけど、そんなことどうでもいよね。
       あたし、がんばるよ」

    執事「それでこそ魔王さまです」


      「ううん……」


    魔王「ん?」

    191 = 1 :


    魔王「あれ? こんなところに女の子」

    勇者「おお、僧侶じゃないか」

    側近「え?」

    執事「はい?」

    魔王「……この華奢な感じの娘が、僧侶?
       あんた目がおかしくなった?」

    勇者「信じられないだろうが、確かに僧侶だ。
       きっと、身体から出る気迫が巨体に錯覚させていたのだろう」

    側近「身の丈二メーター半ぐらいありましたけど……」

    192 = 1 :


    魔王「ま、まあ、こうしておとなしくなったし、一件落着ってとこかな」

    側近「はあ、どっと疲れましたぁ」

    執事「いやあ楽しかったですな」

    魔王「全然」

    勇者「よし、事態が収束したところで」

    魔王「とりあえず夕食食べたい」

    勇者「なにを言ってるんだ。次の襲撃に備えなければ」

    魔王「は?」

    側近「え?」

    193 = 45 :

    はやく勇者を追い出せ・・・

    194 = 120 :

    えっ

    195 = 1 :


    勇者「言ってなかったか? 俺のパーティは三人だぞ」

    魔王「聞いてない……」

    側近「と、いうことはもしかして……」

    執事「ほほう」


      「ユウシャアアアアアアアアア!」


    勇者「来たな遊び人! 返り討ちにしてくれる!」

    魔王「もうやだあああああ!」



     <終わり>


    196 :

    追いつい、え?

    198 = 196 :

    いい終わり方だwwww

    199 :

    乙……?

    200 :

    王宮に逃げることは•••できんのか•••?


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